「はぁ~……
(リューイ、どうしたんだろう
今までこんなに傍を離れることなんてなかったのに…)」
リアは泉にある大きな岩に腰掛けながらため息をついていた。
精霊王の気持ちを感じ取ってか、妖精や精霊たちはリアに近づかず
遠巻きに見守っていた。
ガサッ
「リューイっ!帰って・・・・」
草の揺れる音に反応して座っていた岩を降り、顔を上げてリューイを迎えようロしたが、
目の前には信じられない
人物の姿があり、リアを驚き眼を見開き固まった。
「な、何でここに……、ここにいるのっ!コンラッドっ!!」
「リューイが連れてきてくれたんだ」
「っ?!」
コンラッドの言葉にまた固まってしまったリアを気にせずにコンラッドは近づいた。
ハッと気づくとリアは一歩ずつコンラッドが近づくたびに後ろに下がったが、
後ろには木があったためにこれ以上下がることはできなかった。
木に意識が向いてしまい、一瞬コンラッドから目を逸らしてしまった。
すると、コンラッドはあの夜のようにリアを自分の腕の中に抱き寄せた。
「なっ!?」
「リア…
俺はジュリアが好きだった」
ビクッと腕の中にいるリアが震えた。
「でもそれは仲間としての好きで、尊敬していたんだ
なぜなら、その時にはもう俺には別の人に恋していたから
ジュリアに恋情を抱くことはありえなかったからだ」
「…………」
リアは震えながらも話を聞いていた。
「俺は……、リアが好きなんだ、いや、・・・・愛しているんだ…」
「う、嘘っ」
「嘘じゃない
だから、決してリアをジュリアの代わりになんてしていないんだ」
「……………本当に?」
「あぁ」
いつの間にか震えは止まっていた。
しかし別の意味で震えそうになった。
コンラッドの言葉が嬉しくて。
心にかけたはずの鍵がそっと開く音が聞こえた。
そしていつの間にか昔のような顔で笑っていた。
次の瞬間二人はどちらともなく唇が合わさった。
「もう………離さない、愛してる」
「……うん、私も愛しています」
(終)
~おまけ~
そのころ、森の外では
「あの2人うまくいったかな?」
「大丈夫だよ
お互い想いあってるもん」
「そうだな…
(結婚式とかあげるのかな・・・)」
「ねぇねぇ、ユーリ!」
「ん?どうした?」
「グレタね
おっきくなったら、リューイのお嫁さんになる!!」
「ええ~~~~~~~~~っ!!!!!!!!」
娘を嫁に出す親の気持ちが分かりました by 有利