ありふれた職業になったのに、異常者認定されてしまった 作:銀花押
「そして、我々は君たち勇者を呼び寄せて、魔族の奴らに勝つ。」
気がついたとき、俺が最初に聞いた言葉はこれだった。しかも、その声は聞いたことがないものだった。
どうやら俺は相当面倒なことに巻き込まれたのだろう。ただ、今起きたばかりの俺にはその情報が無い。どうしたものかな..........
考えた結果、俺はうっすらと目を開けて寝たふりをし、情報を集めることに努めることにした。今は少しでもいいから現状についての情報が欲しい。
「それって.......この子達に戦えと言っているのですか!?ふざけないでください!私の生徒達にそのようなことはさせません!そんなことをさせるために私たちを呼んだというのならば、今すぐ返して代わりの人を探してください!」
珍しく愛ちゃん先生が大声で怒っているのが聞こえた。怒っていても可愛いな。................ん?ちょっと待て、今なんて言った?
「すみませんが、それは出来ないのです。私たちだけでは人を異なる世界から呼び寄せるなどということはとうてい出来ないので、御神託に従い貴方方を呼び寄せたのです。つまり、私たちにもあなたたちを帰す方法は見つけられないのです。」
これで現状の内半分は分かった。どうやら俺たちは
ここで、俺はまるで今飛び起きたかのように振る舞おうとしたが、何故か勢い余って椅子(?)の上で飛び上がった。この事には、クラスメイト達も驚いたらしく、皆一様に唖然としていた。そんな空気のまま数十秒が経過し、最初に声をかけてきたのは天之河だった。
「や、やぁ、虎藤君。起きたんだね。」
その後少しの間、この場で説明されたことについてかみ砕いて教えてくれた。此処が異世界であることについては確信していたからよかったけれど、流石に俺たちがえっと......確か魔族って名前だったか?、人間より身体能力が高くて魔法も使えるなんていうこっちからしたらチートの塊のような奴らと戦えと言われていたことには驚いた。俺たちはただの一般人だぞ?そんな奴と戦ったとしたら多分瞬殺されて終わりだよ...............
話を聞いて少しナーバスになっていた俺に話しかけてきたのは俺の知らない老人だった。
「ようこそ、この世界へ。私の名前はイシュタルと言います。以後お見知りおきを。さて、今までの説明についてはいらないようですね。では、話を戻すとしましょうか。あなたたちが帰る方法について私たちが知っていることは1つだけです。”魔族が滅びること”、この条件が満たされれば貴方たちは元の世界に帰れます。」
この宣言に対してざわめきが広がった。当然だろう、彼は遠回しに俺たちに帰るために戦えと言っているのだから。しかも、その言葉に対しても裏付けがとれないため、完全に信用することは出来ない。さて、こんな説得(?)で俺たちが納得すると思っているのか、この爺さんは?
はい、というわけで実質的な内容としては主人公が目覚めた+αといった感じになってしまいました。今後こういった感じの進め方にならないようにしていきたいです。