Phantasy Star Contractors 作:FatherBear
お楽しみください!
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「あ!おーい!お二人共!」
聞き飽きた自分達の声の反響の中に新しい声が入ってきた。今回『協力者』を名乗り、俺達を散々な目に合わせた張本人と言ってもいいだろう…いや待て、言い過ぎか…?
「…よう、フーリエ。待たせたな。」
「いえいえ!そのおかげでこうしてこの子達と触れあえたので!」
「そうか…。良かった…のか…?」
まぁその辺はいいだろう。問題は…
「で?お前は何を協力してくれるんだ?ここまで時間を描けたんだ。それ相応の物なんだろう?」
「えぇ…。そのハズです。」
「…?」
そのハズ…?どういう事だ?そこに疲れきったアッシュが割り込む。
「な…何か…トラブルでも…?ゴホッ!?」
「アッシュ…息が出来んのならじっとしていろ…。で?実際の所どうなんだ?まさか本当にトラブルが…?」
「はい。ですが、ここでそのトラブルです。この子達は、大勢になってこの辺りで何かを大捜索していました。機甲種やアークスを気にも止めず…。ただ何かを探していました。まるで何かに操られている様に…。そこに、大型の機甲種が現れて、次々にリリーパ族の皆さんを蹂躙し始めたのです。」
おいおい…。この間のダーカー大量出現に続き、今度はリリーパ族の奇行と来たか。どうなっている…?
「そこには何かある…。ですよね?先輩?」
「間違いない…。」
もしかすると…。いや、まさかな…。
ー刹那ー
《ギィィィィィィィンッッッ!!!!!》
「「「!?」」」
赤い鉤爪を装着したメインアーム。動物を意識した逆関節型の脚。各部位にはミサイルポッド、マシンガンが装着されている大型機甲種。
《ギィィンッッッ!!!!!ギィィィィィィィンッッッ!!!!!》
トランマイザーが、『何か』が埋まっている瓦礫への道を塞ぐ様に、俺達3人に立ちはだかった。
※
「ト、トランマイザー!?教科書で見たやつだ!うおおおおおおお!燃えるなあああ!」
「感動に浸ってる場合か!…!とりあえず…ッ!」
ウイィィィィン…
「隠れろォォォォォ!」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダァァァンッ!!!!!
「「うわああああああ!?!?」」
(上手く二人を隠せたが…くっ…。この個体、強化個体か…?)
俺は咄嗟に二人を物影に隠した後、ヴィタソードで弾こうとしたのだが…。思ったより火力が高かった。銃弾を弾ききれず、何ヵ所かに被弾してしまった。が、戦闘に支障を来すレベルじゃなかったのが不幸中の幸いというべきだろう。
(…恐らく装甲もそれなりに堅いハズだ…。…!まずい…。装甲貫通弾を持って来ていないだと!?どうする…?この図体の相手に接近戦は無謀だろう。相手は機械だ。もし腕を切り落としたとしてもすぐに反撃に移ってあっという間に潰されるのがオチだ…。どうする…?)
ボォォォォォンッッッ!!!!!ボォォォォォンッッッ!!!!!
「!?」
まさか…クラスター弾か!?
「私達も加勢しますよ!」
ガギィィィン!!!!!!!
…鉄のぶつかり合う音…?
「ッッアァァァァ!いってぇぇぇぇぇ…」
「おい!アッシュ!何無茶してやがる!」
「でも、誰かがこうするしかないんでしょう?フーリエさん!援護お願いします!」
「了解しました!誤爆しない様に頑張ります!」
「…あ~…、はい!!!!!」
「バカ野郎共!何の為にお前らを隠したと思っていやがる!?俺が気を引いてお前らを逃がす、そういう算段だったんだぞ!」
すると、アッシュが近付き俺にこう言った。
「何言ってんですか!そうやってその後逃げ切れる自信があるんですか!?俺はそんなのごめんだ…。誰かを助けた奴が命を落とすのはおかしいんだ!意味が無いじゃないか…!そんなの…!」
…!!!…フッ…俺もまだまだだな…。まさか後輩に思い出せられるとはな…。こんな大事な事を…。
「…そうだな…。すまん。わかった。一緒に戦おう。」
「…!エリザベス先輩!」
「ただし、前に出たままになるなよ。奴の鉤爪の餌食になる。」
「了解!」
「フーリエは、クラスター弾でアッシュが叩いて脆くなった装甲板を剥がせ。野郎を誤爆するなよ?」
「了解しました!」
「俺は奴の気を引く!これはチームプレイだ、互いを信じろ!」
「「はい!!!!!」」
《ギィィィィィィィィィィィィンッッッ!!!!!!!!!!》
※
「おやおや…。意外だね…。最初こそは予想通りだったんだけど、まさかチームプレイとはね。どうやら、ボクが出る幕は無さそうだねぇ…。」
物影でひっそりと佇む青い四眼のキャスト、Gabrielは遠くから、Elizabeth一行の動向を観察していた。
(それにしても、妙だね…。【蒼鬼】の輪郭すら感じない…。本当に彼は依り代なのか…?)
そんな事を考えていると、とある人物から通話を投げ掛けられた。
「おっと、これはこれは…。随分と珍しい。」
このまま無視するのも心が痛むね…。しょうがない…。
「あーあー…もしもし?いや~こっちは暑くて仕方ないよ~。流石のキャストの装甲もこの暑さじゃ…。」
『無駄話は結構です。それより、何か手掛かりは見つけましたか?』
彼女らしい冷たい口調で返される。まぁ彼女らしいが。
「いや~、特に何も?」
『…。』
しばらくの沈黙の後彼女はこう告げる。
『…了解。任務中失礼しました。ではまた…。』
「…切ったか…。やれやれ、相変わらず冷たいねぇ…」
その存在は偽なのか、それとも誠なのか。今では掠れてしまった。けどこれは、これだけは言える。覚えている。彼女の名前は…
「クーナちゃんは…。」
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