Phantasy Star Contractors 作:FatherBear
どうぞ!
※
トランマイザー。中型の機甲種であるソレは、分厚い装甲板を背負い、ミサイルポッドや重機関銃を装備している。更には今回のは普通の相手ではない。ダーカー因子により強化され、普段よりも攻撃的になっている。
「アッシュ、手筈通りにな。」
「俺が引き付けて、フーリエさんがランチャーで装甲板を吹っ飛ばす!最後にエリザベス先輩が内部骨格にダメージを与える!ですよね?」
「あぁ、そうだ。頼むぞ二人共。」
「「はい!!!!!」」
いい返事だ。そうでなくてはな。
《ギィィィィィィィンンンンンンッッッ!!!!!》
「アッシュ!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
ガギィィン!!!!!
《ギィィィィィンンン!?!?》
少しではあるが怯んだ。だが、それでいい。
「はぁぁぁッッッ!!!!!」
ズガァァァァァァァァァン!!!!!
《!?!?!?!?》
フーリエのディバインランチャーが炸裂した。さて、問題の装甲板は…?
装甲板はトランマイザーの内部骨格にグラグラしながらくっついていた。
「…チッ…。…ん?」
…待て、何かおかしい。装甲板が『グラグラしながらくっついていた』だと…?
「うわぁ!」
「…!どうしたアッシュ!?」
「いや、装甲板の下になんかこう…『筋肉みたいなモノ』が…。」
筋肉みたいなモノ!?なるほど、ダーカー因子に侵食されるとそうなるのか…。まて、筋肉みたいなモノなら、まさか…。
「せ、先輩!」
「今度は何だ!?」
「あの剥がした装甲板が元の位置に戻ってます!」
「やはりか…」
…チッ…!予想通りか…。あれが筋肉なら、伸びきった筋肉は収縮される筈だ。
「作戦変更だ!アッシュ!アレを引き付けつつ、フーリエの剥がした装甲板の下にある筋肉っぽい何かを切断しろ!」
「了解!」
「フーリエもいいか!?」
「はい!大丈夫です!」
厄介な事になった…!
※
チームルーム内にて。エリザベス率いるチーム、というより小隊、第105機動強襲部隊。そのメンバー全員が集められていた。中性的な見た目が特徴の青髪の女性、ツナ。黒をメインとし、縁には赤がふんだんに使われ、ライトカラーは緑のキャスト、ズィエリフ。赤髪が特徴の沙希。が、いた。
「にしてもおっそいねぇ、エリザベス。もうかれこれ12時間以上経ってるよ~?ねぇズィエリフ?」
「だねぇ、彼なら偵察任務なんてパパっと終わると思ってたんだけど。どう思う?沙希ちゃん。」
「アタシ?ん~…?何か予想外な事でも起きたんじゃ…?だってそうでなきゃおかしいじゃん。あのエリザベスだよ?大抵の事は撃つか斬り飛ばすエリザベスだよ?」
そう沙希が言うと、手に持ったジュースを、
「調子悪いんじゃねーか?…このジュース美味いな。」
アレックスが強奪した。思いの外美味しかったらしい。
「ちょっと!何すんのさ!」
「いいじゃねぇか。ちょっとくらい。」
するとそこに、緑髪が特徴の奥行き深い女性、
「まぁまぁ…。二人共!喧嘩はダメですよ。」
アーデが仲介に入った。
「ちっ、今回だけだかんね?レックス?」
「あいあい。んで?エリザベスがどうなってるか、だろ?本題に戻ろうぜ?」
「まぁ…そうね…。」
すると、唐突にチームルームのテレポーターが起動し、中から白いカラーが特徴的なキャスト…を連れたポッドが現れた。するとその姿が鮮明になった途端こう言い放った。
《警告。エリザベスのバイタル低下を確認。》
その後の光景を見たチームルームのカウンターに立っていたオペレーターはこう言ったそうだ。
「目から光が失われていた」と。
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状況は…はっきり言えば最悪だった。
「ぐっ…!あいたたた…。」
「……。」
アッシュは腕を折られ、フーリエは攻撃をまともに喰らい、気絶していた。かくいう俺も…。
「腕がもぎ取られたか…。」
左腕の肘関節から下が失われていた。その傷口からは、少しずつではあるが体内を循環するフォトンが流失していた。
「これはマズイな…。なんとか二人を隠す事は出来たが…代わりに腕を持っていかれた…。」
何とかしなければ…。通信は…ダメだ。磁気嵐で潰れてる…。もうアレしかないのか…?だが、アレは…!
「…アッシュ。頼みがある。」
「は、はい?」
アッシュがそれを言う終わる頃には、エリザベスはヴィタライフルを撃つのではなく、銃自体を投げる様な姿勢をとっていた。
「フーリエを抱えて走れ。」
「え!?けど俺腕が…」
この時のエリザベスは最早聞く耳持たずであった。エリザベスは銃を思い切り振りかぶり、トランマイザーに投げつけていた。その姿勢は「やれ」と言っている様だった、と後のアッシュは言う。
※
お疲れ様でした!