Phantasy Star Contractors 作:FatherBear
お楽しみください!
※
「はぁぁっ!」
ギィィィンッッッ!!!!!
《キィィィィィィン…》
「ふむ…数が多い…。」
「それも侵食体がね…。」
レックスとズィエリフが先陣を切る。どうやらエリザベスとその周りで戦っていた2人を救出しにきたらしい。
「ですが…ただの侵食体ではないような気がします…。違和感が…。」
「確かに。アーデ姐さんの言う通りだわ。いつものやつとも違うのよねぇ…。」
同行していたアーデと沙希が違和感を互いに話し合う。が、解決される事はなかった。
すると、侵食体を調べていたポッドがこう言った。
《肯定。侵食体のダーカー因子に異常値を確認。》
「ダーカー因子に異常?なんだよソレ…。」
《解説。ダーカー因子に人為的な改造が施されている模様。これは、我々の使うフォトンとは全く異なる物です。我々の使うフォトンには、想像したものをそのまま具現化する能力があります。逆に、このダーカー因子は、物事を伝達する能力に長けている様です。》
「つまり?」
《推測。何者かが操っている、と思われる。》
「「「「「……。」」」」」
その場にいる隊員全員が沈黙した。その様な事聞いた事すらない上に、そもそもそういう考えすら思い浮かんだ事はなかった。
「…ボク思ったんだけど…。というかみんな気付いてるよね。」
ツナが話の火蓋をきる。
「そんな事出来るのダークファルスしかいないんじゃない…?」
そう、全員同じ事を思っていた。これはダークファルスの仕業だと。それと同時にエリザベスが危険な状態になっている理由も合致した。エリザベスはダークファルスに襲われた、と。
※
「ふぅ…。こんなものか…。」
エリザベスは侵食トランマイザーを切り伏せ、ダーカー因子に構成された筋肉部分に世果Ⅱを突き立し、【蒼鬼】に喰わせた。
「それにしても…、随分攻撃を喰らってしまったものだな。この程度なら瞬殺なのだが…。」
…アイツらがいたから、なんて言える訳がないが…。実は【蒼鬼】の能力には自ら誓約を掛けている。それは、『自分を中心とする半径約10mに味方がいる場合発動しない』という誓約だ。今思い返してみればこれは完全な蛇足だったと思う。あの時は【蒼鬼】を恨んでは恨みきれない時だった。それも幼少期だ。何を考えていたなんて今となってはわかりようもない。
…そんな事を考えている内に喰い終わった様だ。
「フンッ。」
刃を勢い良く抜き取り、世果Ⅱを『腕に戻す』。
(んっ…。少し、喰い過ぎたか?【蒼鬼】がいつになく大人しい…。)
いつもなら、もっと喰わせろ、と脳内に響く声をさせるのだが、今は特に何も聞こえなかった。
(寝た…?)
なんて事を思いながら、俺はこれからの事を考えた。
※
「ふ~ん…。倒しちゃったか…。結構良い感じの個体だったんだけどなぁ。まぁいいか。」
そう、何を隠そう。あのトランマイザーを操っていたのは、魅惑的な青色の鋼を纏ったガブリエルだった。
「【蒼鬼】の輪郭を見れたからね…。一回、どれほどの力があるのか見てみたかった。これで、どうしてあのルーサーがあれほど迄に【蒼鬼】に固執するのか、わかった気がするよ…。」
それは…シオン否、全知を手にする為に必要なのだと。
(【蒼鬼】が必要なら…【紅鬼】も必要なのか…?)
そう。同じ鬼シリーズなら僕も必要になるハズだ。どのような用途に使われるかは知らない。が、絶対に使われる時が来る。
「んま、そんな事させないケドね…。僕はクーナちゃんの手料理を食べるまでは死なないぞ!」
心の中で拳を掲げた。
※
お疲れ様でした!