Phantasy Star Contractors   作:FatherBear

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更新再開!
これからもよろしくお願いします!

~これまでのあらすじ~

赤い鋼をまとったキャスト、"エリザベス"は突如出現したダーカーに遭遇。これを撃退し、二人の受験生と謎の美少女"マトイ"を救出した。その後、謎の白い武器の様な何かの破片を回収。これを完成させる為、成り行きとはいえ、パーツを回収することになった。エリザベスは惑星リリーパの地下坑道にアッシュと共に向かいパーツの在処を知っていると言う協力者、"フーリエ"の元に向かう。しかしその目的地でダーカー因子に完全に侵食されきったトランマイザーに遭遇。負傷しつつもこれを撃退した。


砂漠の真下で

 

 

 

「さて…。どうしたものか…」

 

無事に…とはいかないが、侵食トランマイザーを撃退する事に成功した。【蒼鬼】も久しぶりのご馳走を堪能したせいか、いつもより随分と大人しい。

 

「さて…では、本来の目的を果たすとしようか…。」

 

「リリッ!?」

 

隅っこで隠れていたリリーパ族に顔を向ける。その顔にはもう威圧感のあるあの瞳は映っていなかった。

 

「おい、お前達。お前達が見せたい物を見せてほしいのだが…。」

 

「リリッ!リーッ!」

 

「ん…?そこか?」

 

リリーパ族が指を差した方向には、瓦礫の山があった。

 

(まぁ、行ってみるとしよう…。)

 

すると、

 

「エリザベス!無事だったのか!」

 

振り向くとそこには非常に心配そうな顔をしたレックスがそこにいた。

 

「レックスか…?何故ここに?」

 

「それはこっちのセリフだ!知っているのか?地下坑道が危険度高エリアだってことを!」

 

確かに、この地下坑道は惑星リリーパの探索可能エリアの中でも危険度の高いエリアだという事は知っていた。まぁ俺なら特に害にもならないのだが…。

 

「心配は無用だ。」

 

「そういうんじゃ…あぁクソ…。堅物めぇ…。」

 

何か聞こえた気がしたが、聞こえなかった事にした。

 

「ちょっと待ってろ。今他の連中に連絡する。」

 

「他のヤツらも来ているのか?」

 

「ん?あぁ、みんな心配してたんだぜ?」

 

そうか…。それは申し訳ない事をしたな…。

 

「お…。繋がった。あ~俺だ。アレックスだ。エリザベスを見つけた。各自キャンプシップに戻ってくれ。」

 

どうやら、一人ずつに分かれて捜索していたらしい。

…!そうだ、そういえば…

 

「おいレックス。ここに来る途中で男性ヒューマンと女性キャストを見なかったか?」

 

通信を切ったレックスが答える。

 

「それって…。黒髪の男にオレンジ色のキャストの事?そいつらならこっちで救出しておいた。そしたら、黒髪の方が、『まだあっちに人が…!』って言うからね。急いでこっちに来たんだ。」

 

「なるほどな…。貸しを作ってしまったか…。」

 

 

エリザベス先輩に逃がされた後、道中で気絶したフーリエを担ぎつつ、出口を求めて歩いていた。

 

(先輩…無事だといいが…。痛って!)

 

先ほどの戦闘で右腕を骨折していた。変な方向に関節が向いている。

 

「くっ…出口は…どこだ…?」

 

何の考えも無しに必死に逃げて来たはいいが、それが仇になった。方向を見失ってしまったのだ。ここ、地下坑道では磁気嵐による電波障害の影響でフォトンを用いた通信でも効かなくなってしまっている。そのおかげで助けを呼ぶ事は出来ない。そもそもこの地下坑道自体まだ全体図が掴めていないのだ。地図も完全ではないのだ。こんな事を教官が言っていた。「自分で出口を探せ」と。地道に地図を埋めていくしかないハズのこの作業。の、はずだ。だが今は状況が違う。自分自身が手負いの上、気絶したフーリエを抱えているのだ。行動範囲は絶望的だった。すると、そこに小さな希望が現れた。

 

「リッ?」

 

リリーパ族だった。惑星リリーパのみ生息するちゃんとした肉体をもった生命体。人語は介さないが、独自の言語でコミュニケーションを取り、民族形態をとっている…らしい。研修生時代、惑星地理の授業でそう教わった。そんなリリーパ族に俺、アッシュはこう語りかけた。

 

「なぁ、ここから出る方法って知らないか?」

 

「リリッ?」

 

「出口だよ。で・ぐ・ち。」

 

俺は表情筋と残った左腕を全力で使い、『出口はどこだ』とアピールした。すると、

 

「リリッ?リーッ!」

 

種族は違えど、思いは伝わるものらしい。リリーパ族はその短い脚でどこかに案内するかの様に走り出した。

 

「ちょっ…!待ってくれ~!」

 

思いは伝わったが、『思いやり』までは伝わっていなかった様だった。

 

 

 

 

「…武器の破片?」

 

レックスに事の経緯を説明し、俺がここに来た本来の目的を説明する。

 

「そうだ、白い金属の破片だ。」

 

「それにしても、あのジグ爺さんの依頼とはね…。結構な大事になるんじゃないか?」

 

大事…か。なったらなっただが…『なっていない今は』どうでもいい。一度起こったのならまだしも、一度も起こった事も無く、起こるかわからない事象を一々気にしていてはただ気が滅入るだけだ。

 

「さぁな…、興味は無い。そんな事より、早速掘り出すぞ。手伝えレックス。」

 

「はいはい。わかったよ。」

 

そんなこんなで、先ほどのリリーパ族が指差した辺りを掘り進める。あのリリーパ族達は恐らくこの瓦礫の山を利用し、機甲種から身を隠していたのだろう。そんなリリーパ族達の住みかを荒らす様で少し心を痛めつつ、瓦礫の山を掘り進めた。すると…

 

「…!!!!!」

 

一瞬だった。ほんの一瞬だけ、異常なフォトンの流れを感じられた。この白い金属パーツがその姿を表すまでは。

 

「これが、その『白い金属パーツ』…なのか…?」

 

「反応良し…。画像比較開始…。終了…」

 

「って、聞いてないし…。」

 

結果、どうやら探していた物で間違いは無い様だった。特異に重ねられた白く薄い装甲に青いフォトン循環装甲。これは間違い無く、あの武器のパーツだ。しかし、先ほど感じたあの急激なフォトンの流れはなんだったのだろうか…?

 

「…任務完了。帰投する。」

 

そんな疑問を脳内に過らせつつ、キャンプシップに帰投するのだった。

 

 

リリーパ族を追いかけていた俺は、道中で思わぬ者に遭遇した。

 

「あ…あれは…!」

 

若い男性アークスだった。ただの探索中…という訳でも無さそうだった。何か焦った様な顔をしながら物凄い速さで移動こちらにしていた。

 

「おいアンタら!大丈夫か!」

 

「大丈夫…じゃあないですね…。」

 

「おいおい…。どこもかしこも傷だらけじゃないか…。

よく生きてたな。とりあえず、ここに行け。地図を携帯端末に送信しておいた。」

 

送られた地図を確認する。ここから南西に直線距離2kmの場所にマーカーが打ち込まれていた。恐らく出口だろう。

 

「ありがとうございます…!けど、まだ奥に人がいるんです!お願いです!助けて下さい!大切な先輩なんです!」

 

「…!…ちなみにその人の名前は?」

 

「エリザベス、です。赤い男性キャストです!」

 

「わかった、ありがとう!」

 

そういうと彼は、ここに来た時よりも速く移動していった。その瞬間―――

 

ズガアァァァアァァァァァアアアァァンッッッ!!!!!

 

まるで棍棒か何かで金属を思い切り叩き着けた様な轟音が、坑道内に響き渡った。

 

 




お疲れ様でした!(*‘ω‘ *)
久しぶりの更新という事でブランクもありますが、これからも一層頑張っていくのでよろしくお願い致します!
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