Phantasy Star Contractors 作:FatherBear
久し振りの投稿になりました!
どうぞ楽しんでいってください!
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「さてと…、まず何から手をつけるかなぁ…。」
薄暗い室内でただ1人、研究ファイルを漁っている青いキャスト、Gabrielがそこにはいた。
「まぁ適当に引っ張り出してみるか…って、【鬼】についての研究報告書…?」
不意に手が伸びたその先には、【蒼鬼】を始めとする【鬼】についてのファイルがあった。
「…作成者、『ルーサー』か…。」
正直ヤツの書いている事など見たくもなかったが、調査の為には致し方なかった。
「なんだこれは…?厳重にロックがかかっている。閲覧権限所持者は誰だ。そいつから鍵を奪えば…。」
あれだけ大掛かりな研究だ。虚構機関の重鎮辺りを探ればあるいは…。だがそれは誤りだった。
「閲覧権限所持者は…1人…。クッ…。」
そう、よく考えればわかっていた。ヤツが作ったファイルならヤツ自身しか閲覧出来ない様にするくらい。だが、ここで諦める訳にはいかない…。これだけでも持ち帰る…!
「ここで僕が諦める訳にはいかない。何としてもこれだけは持って帰る…!」
Gabrielがここまでして一体何がしたいのか。それは…
「【蒼鬼】をどうにかしなければ…。」
そう、彼の目的は、
「アークスいや、オラクルが滅ぶ…。」
【蒼鬼】の殺害方法だった。
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「…うむ…。やはり、こうして見ると凄まじいな。」
「えぇ、やはりおかしいですよ。これは…。」
現在俺は先日からヨシと行っていたボーリング作業の結果をロジオの研究室でそれぞれの結果を見比べていた。
「どこもかしこも地層の構成が同じだ。こうなればもう大陸移動説は無いに等しい…。となればこれは…。」
「元々森林だけだった…。」
「そうなるな…。しかし、何故だ?」
「現段階では不明です…。」
「そうか…。アークスの古株連中なら何か知っているかもしれないな…。」
「そうですね。長年アークスをしている方に聞ければ、何か分かるかもしれません。例えばそう、ジャンさんとか。」
ジャンか…。アイツ苦手は苦手だ…。まぁこの際仕方ない。
「了解した。この事態を放っておくわけにもいかん。俺とヨシ、そしてロジオ。ここまで付き合ってきたんだ。最後までやらねばな。」
「ありがとうございます‼では、よろしくお願いします‼」
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「…とは言ったものの…、ジャン以外誰に聞けばいい?他の年寄り連中…。」
年寄り連中、という言い方は適切ではなかったかもしれないな。訂正して、歴戦の戦士達に聞けばいい?
「…そういえば、いたな。あの頑固の爺が。」
刀匠ジグ。アークス随一の鍛冶屋であり、アークスの正式装備(武器部門)の統括責任者。更にそれだけではなく、その腕を生かし自前で最強の武器『創世器』を作ってしまう。性格はキャストらしい頑固者。その頑固さは時に周りを巻き込むらしい。俺はそんな人物にこれから話を聞こう…としたのだが、ここで意外な人物に出会った。
「アッシュ…?」
「…!エリザベス先輩!ご無沙汰です!」
そこにいたのは、例の事件で俺とゼノが救助した3人のうちの1人、アッシュだった。
「お前何してる?この爺に何か用か?」
「じ、爺って…。は、はい!凍土を探索中、変な物を見つけて。」
「変な物?」
「はい、これです。」
そういって差し出されたのは、白い見た目の何かだった。
「出力係数…?」
出力係数、本来武器にしか設定されないものだ。と、いうことは…。
「これは恐らく、武器の破片だ。」
「武器…?これがですか?」
「俺はジグではない。から、確信はない。こういうのはそこにいるプロに聞いた方がいいだろう。」
「はい!わかりました!では、また後で!」
「いや、俺も爺に用があるんだ。同行しよう。」
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「…何じゃお主ら。悪いが儂は今機嫌が悪い。後にせい。」
「何なんだこの人…」
「だから言ったろう爺と…。」
何故かジグが拗ねていた。こういう年寄りが拗ねたら面倒なんだがな…。
「何故拗ねているかは知らん。聞きたくもない。それより時間が惜しい。YesNOだけでいい、昔ナベリウスに凍土なんてあったのか?」
「…知らん。」
あっさり切り捨てられた。
「…そうか。悪かったな。」
「分かればいいんじゃ分かれば。で?そっちの小僧は何の用じゃ?」
「え、えっと…!」
頑張れ青年、応援してるぞ。
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さっきまでの態度はなんだったのか。ジグが熱く燃え上がっているのが見てとれる。理由?それはアッシュが持ってきた『変な物』に関係していた。あの『変な物』が何なのか?俺も最初聞いた時は驚いた。アッシュには混乱を避ける為言わなかったが、ジグはこう言った。「あれは創世器かもしれん。」と。
「そうなんですか…。やっぱり武器なんですね…。」
「うむ。だが、これだけでは不完全じゃ。パーツが足りなさすぎる。」
…まさか?
「まさか、集めろと?」
「そういうことじゃ。」
「はぁ…。だろうと思った…。」
しかもロジオの件と同時進行だと?ふざけるなよ?
「…悪いがこっちは切羽詰まっている。手伝えない。」
だが、向こうはこちらの用事などお構い無しだ。
「ここまで聞いたんじゃ。最後まで付き合うのが礼儀じゃろう。」
「…。」
そんなこんなで、俺は無理やりこの武器?のパーツ集めに参加することになった。ちなみに報酬はないらしい。
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お疲れ様でした!