さてと、俺は何かとんでもなくまずいことをしたらしい。
だってだよ。United Nations Japan MS3っていうのは、近年何故か激増している異能力者に対応するために、特別な訓練を受けたとかいう噂の異能者の集まりだよ?なんで異能者でも無い俺なんかのところに以下略。
というわけで、俺はその異能者兼イケメン野郎(逆か?)の向かいに座っている。
「あの、」
「そ」
2人が同時に喋るハプニング。なんかラノベっぽい。おぇ、、、、、、、、気持ち悪りぃ。
「そんなに緊張しなくていいからさ。」
イケメン野郎はニコニコ笑いながらそう言ってくるけど、そんなことできるわけない。
「あ、僕は徳島阿南。君は、、、、」
「東京一です。」
自己紹介されたので、差し障りのない程度に返答した。
「ここ横浜だよ?」
くすくす笑いながらそう返してきた。
「持ちネタなんで先手打つのやめてくださいません、、、、?」
「ああ、ごめんごめん。」
それで、とイケメン野郎もとい徳島さんは話し始めた。
「君は、能力者かもしれない。あ、まぁ反論とかする前に聞いて。もし君が能力者なら、安い学費でめっちゃ進んだ教育が受けられる。もし違ったら、君の進路どうりだ。、、、、、、、、うーんなんだろう。この餌で釣る感。いやでもなぁ。正直能力者野放しにするのもあれだしな、、、、。倫理の問題だなぁ。進学先に彼の恋人とかいたらかわいそうだけど。んー。」
ペラペラ話し始める徳島さん。
正直全然話が入ってこない
俺が?
能力者?
何故?
なぜ?
何故。
もしかして。
まだ東亰一だったぼくが影きょ、う?ひ、ひっ東亰東亰東み違う俺はあずま。東京一。あずま、あずま、あず、あず、ま、き、ょう、いち。俺は。もうあ、のこ、ろのひがっ、ッ。
失われるべき(喪われるべき?)記憶の濁流に抗う。あの俺は僕じゃないあの僕は俺じゃないあの私は儂じゃな。
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う速う戻ってこいいつもの俺。
「大丈夫かい?」
「っ!」
徳島がこちらを覗き込んでいた。一瞬で呼び捨てとは図々しいな!俺!
「行き、ます。」
ある意味投げやりかもしれない己の返答に驚いた。うーん。倫理の問題だな。なにがだよ。
「何故?」
そう。何故か?きっとさっきの症状を克服したいんだ。能力となんの関係があるかわからないけど、奴は、俺に記憶を植え付けた。
自分が何者で、何をされたか、それにどう打ち勝つのか。それは、きっと日常にないもので、僕が俺だから、自分は能力者なんだ。
「ふーん。そう。」
その旨を伝え、己の過去をさらけ出した徳島の反応は薄いものだった。
「なんの能力か、わかってないけどほんとにいいの?」
いいよ。そのせいで死ぬわけではない。