イナズマイレブン〜骨の力を手に入れた転生者は骨の髄まで頑張る〜   作:Rêve

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1ヶ月も更新しなかった挙句、本編とはあまり関係ないかもしれない話を投稿して本当に申し訳ない。




彼の話
『HISTALE』


どうして?何で俺を見てくれないんだ?彼はそう思わずにはいられなかった。思えば3歳ごろから、あまり見向きされなかった気がする。

 

彼、塵山刃は前世では孤独だった。両親からは相手にされず、純粋すぎる弟は親の影響を受けすぎていた。

 

友達がいるだろうと思えばそうではない。彼に友達なぞ一人もいなかった。

 

原因は左目にある。彼の左目が水色に光るからだ。単純に気味悪がられたのだ。

 

せめて親に相手をしてもらおうと彼は頑張った。学業に精を出し、スポーツも必死になって頑張った。芸術面においても努力をした。全ては親に自分を見てもらうために。

 

しかし、どんなに努力してもどんなに結果を出しても、彼の両親は相手をしなかった。それでも、諦めなかった。彼は決意をしていた。

 

それを10年間…18歳になるまで続けてきた。けれども、ダメだった。彼の努力は全て無意味だと言わんばかりに状況は改善しなかった。

 

その10年間の間に後の彼の人生に大きな影響を与えるゲームと彼は出会う。

 

それが『UNDERTALE』だ。きっかけは、たまたま動画を見ていたというものだったが、彼はそのゲームにのめり込み涙した。

 

何故なら、その結末(TPルート)が彼が望んでやまなかったものだからだ。

 

彼が家族と過ごしたかった幸せな時間。それが『UNDERTALE』にはあったのだ。

 

その後、もう一つの結末(Gルート)を知ったが、それをやろうとはしなかった。例えゲームと言えども、彼はその幸せな時間を壊したくなかったのだ。

 

しかし、現実はどうだ。ゲームは異種族同士が手と手を取り合って幸せを掴んだというのに、現実は同じ種族で差別し、争いを繰り返している。彼はそんな人間を憎悪した。

 

しかし、どんなに憎悪しても当時の彼はあまりにも優しすぎた。両親と弟からは無視され、他人からは陰口を叩かれても、恨むことが出来なかった。

 

彼は人を本当の意味で傷つけることを最大の禁忌としていた。傷つけてしまえば、幸せを壊してしまうから。

 

………彼が変わったのは17歳の時である。ある日、傷害事件を起こした。学校の教師を完膚無きまでに叩きのめしたのである。

 

左目のことを言われるのはまだしも、人間性を徹底的に否定するのには我慢出来なかったことが理由だった。彼の優しい心も限界を迎えたのである。

 

もちろん、彼の両親も呼び出される。呼び出された両親が必死に謝るのを見て、ようやく相手にされると歪んだ考えを抱いていた。しかし、それだけだった。

 

彼の家はお金は無駄にあった。そして、それを使ったのである。誠意を見せるから表沙汰にはしないで欲しい。結局は息子を罵倒した事は気にせず、体裁だけを気にしたのだ。

 

これが弟の灰飛だったらどうだろうか。両親は灰飛を溺愛していた。だから、人間性を否定したことをひたすらに追求するだろう。

 

けれど、自分は?自分は彼らの家族では無いのだろうか?彼は悲しむほか無かった。

 

この事件以降、彼は何もかもを諦めた。全てにやる気が出なくなった。最早、生きる事さえも。

 

この1年後、彼は自殺する。家族団欒の食事の時、家族の前で自分の首を切り裂いて。

 

その後、彼らがどう行動したかは知る由もない。

 

そして、今世に至る。

 

…現在も幸せかと言われればそうでもない。けれども、以前よりはマシなのは確かなのである。

 

彼が幸せになる日は来るのだろうか。




本編も頑張って投稿しますので、もうしばらくお待ちください。

ところで関係ない話ですが…




『SCPTALE』って何だよ(困惑)
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