イナズマイレブン〜骨の力を手に入れた転生者は骨の髄まで頑張る〜   作:Rêve

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全員が集まるとやっぱり話さない人が出て来てしまう。なんとか全員喋れるようにはしたかったが…燐火と影人君も霊二が喋ってないですね。ごめんなさい。


現れてしまった監督

次の日の放課後。昨日の様に部室に集まる部員たち。

 

「よし。今日も昨日と同じように練習しようか」

 

一の一言でそれぞれの場所に行こうとする。しかし、それを引き止めたのは剛の言葉だった。

 

「…みんなに非常に残念なお知らせがある」

 

その言葉に廃部という言葉がよぎる。剛から出た言葉は意外なことだった。

 

「監督が帰って来てしまった…!」

 

その言葉に初期の5人以外が首を傾げる。

 

「?監督が帰って来たのはいいことなんじゃないんですか??」

 

「そうですね。山本先輩の言っていることは矛盾している気がします」

 

楓花と桜は監督が帰って来たことを喜んでいないことに苦言を呈した。

 

「普通はそう思うだろうな。だが、あいつは違う」

 

「正直…ちょっとアレだな」

 

「何度殴ってやろうかと思ったことか」

 

「仮面を外すのを強要してくるのは本当にやめて…」

 

「1年でここまで上達したのは確かだが恨みしかない」

 

初期メンバー5人は監督に対して並々ならぬ恨みがあるようだ。

 

「いったいどんな奴なんだ?その監督」

 

「こんな奴だよ。2年2組紅宮玲」

 

玲が監督がどんな奴なのかを聞こうとしたとき、後ろから声が聞こえた。その声の方向に全員が目を向ける。そこに立っていたのは黒髪の桜色の目をもつ壮年の男だった。

 

「私が私立臨界中学校サッカー部顧問兼監督の桜花・ハルトマンだ」

 

(結構いい人そうに見えるけど…どこがダメなのかしら)

 

(桜花・ハルトマン!?あのプロ選手がここに!?…ってことは)

 

見た目からいい人と判断した字。サッカーバカ故にプロ選手の情報を集めている祐輔は何かを察したらしい。

 

「さて、昨日の練習を見させてもらったが実に酷いものだった。初心者がいるのにも関わらず一があのような練習をさせていたのは理解に苦しむな」

 

昨日の練習を見ていた監督は一がやらせた練習方法を真っ先に否定した。

 

「初心者だからこそサッカーの基本的なことを教えるために練習させたんだろうが!」

 

「時雨の言う通りだな。あの練習のお陰でドリブルは出来るようになった。あれの何処が悪かったというんだ?」

 

龍牙の言い分は最もである。それに同調する伊佐奈。しかし、監督はそれを分かっている。

 

「ふむ、確かにその通りだ。だが……経験者以外の者たちは体力は最後まで持ったかね?」

 

その言葉に初心者組や実戦経験無し組は昨日のことを振り返る。

 

「毎日練習しているあたいでもキツかった…」

 

「私もスポーツは好きだが、本格的にやるのは初めてだったからな…」

 

閃里と楓が昨日の練習はキツかったことを言うと監督は溜息をつく。

 

「…まずは体力の増強から始めなければならないか。まぁ、ご覧の有様だ。現状においてFF優勝など不可能だろう。そもそも、初心者がついていけないような練習を行うとはキャプテンとしてどうかね?」

 

(は、話に聞いていた通りだ。桜花・ハルトマン。ドイツ人とのハーフでドイツでプレイをしていたプロ選手。しかし、その性格と正論を言うが言い方の問題によりウザったい人物だったていうのも本当だった!)

 

祐輔は監督である桜花の情報を知っていた。彼は度々その性格と言動で同僚と揉め事を起こすことで有名な選手だった。しかも、プレイが実際上手なのと、言っていることが大体正論のため更に相手をイラつかせる。

 

(た、確かにこれは一も苦い顔をするわ。でも、今回は一に責任があるし…)

 

実際問題、初心者がついていけない練習を行った一に問題があるので何も言い返す事が出来ない。…もう少し言い方を変えれることさえ出来ればまともになるのだが。

 

「しかしだ…。昨日の練習で唯一良かったことがある。それは君たちが逸材であるということが分かったことだ」

 

その発言には全員が目を丸くする。桜花の性格には少々の問題があるが、人をこき下ろしている最中に唐突にベタ褒めを始めるということもその一端である。

 

「澪君。例の物をみんなに渡してくれ」

 

「はい。わかりました」

 

澪が荷台を使って持って来たのはダンボール箱。その中には大量のリストバンドが入っていた。

 

「今からそれを両足に付けてグラウンドを10周してもらう。何分かかってもいい。ただし、歩かずに絶対に完走しろ。走り終わったら20分ほど休憩してもう一度10周だ。それを今日はずっとやってもらう」

 

桜花の練習は単純な走り込みだった。誰もがそれくらいなら出来ると思うだろう。しかし、こいつは性格に難のある監督であるということを忘れてはいけない。

 

「ただし…そのリストバンドは一つ1kgだ。さぁ、走り抜きたまえ」

 

桜花は普通の練習はさせない。彼はそういう性格なのだ。そして、全員こう思ったという。こいつは鬼だと。

 

「そして、もう一つ連絡がある。今週の土曜日は練習試合だ。覚悟しておけ」

 

帰ってきたと思ったら罵倒され勝手に練習試合の日程を決められたサッカー部。本当にこんな監督で大丈夫なのだろうか?…それは神のみぞ知るのかもしれない。

 

 

 

 

 




まだ募集は続いてます。
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