イナズマイレブン〜骨の力を手に入れた転生者は骨の髄まで頑張る〜 作:Rêve
ゆっくりと投稿は続けます……頑張ります。
青藍中との練習試合を告げられた次の日。臨界サッカー部の面々は急遽作戦会議を行うことになった。というのも全国常連と言っても過言ではない強豪である青藍に勝つにはそうするしかないのだ。
「というわけでだ。今から青藍中の情報を整理するぞ」
監督は出張で不在のため、一応部長である一が会議の始まりを宣言する。しかし、この部活は初心者の集まりである。情報を整理しろと言われても分からないのが初心者である。
「取り敢えず紅宮の妹が去年の青藍のデータを持ってきてくれたから、それを見ようか」
「今、用意しますね……えぇと……映ってますか?」
「あぁ、ちゃんと映ってるぞ。これは去年の地区決勝か」
モニターに映像が映し出される。その内容は去年のFF地区予選の決勝試合だった。
その試合内容は『圧倒的』としか言いようがなかった。青藍中の相手である、月影中も決して弱い相手では無い。しかし、その結果は7対0。青藍中の圧勝であった。
「お、おい……こんな所とやるのか……?」
「自分で言うのもアレだが初心者集団なんだぞ俺たち…?」
斎と龍牙はもはや諦めムードである。しかし、そうなってしまっても仕方ないとも言える。彼らはまだサッカーを始めて1年である。急成長しているとはいえ、こんな圧倒的なものを見せられたら誰だってこうなるだろう。
「それをどうにかするための作戦会議だろう。まず要注意人物は今年2年でFWの『
剛が要注意人物としてあげた少年がスクリーンに映し出される。相手を華麗に抜き去る卓越したテクニックと、破壊力抜群のシュートを放つそのプレーはまさしく天才に相応しいだろう。
「次は青藍一のドリブル能力を持つと言われる"自称"『青藍の秘密兵器』こと『
剛の長い説明を無視して映像が切り替わる。そこには茶髪の少年が映されていた。そのドリブル技術は先程の明原以上のものであった。まさに生粋のドリブラーと言えるだろう。
「……山本先輩がトリップしてるので私が説明します。最後の要注意人物は"自称"『美少女DF』の『
剛が未だに何かを語っている中、持っていた資料を取り上げて情報を代わりに読み上げる澪。それと同時に映像も切り替わる。今度はどこか全体的にふわふわしている少女が映し出される。DFとは言うものの実際にはどこでも出来ると言ってもいい、その技量は上の二人にも劣らないだろう。
「よくわかんねぇけどそいつらに注意すればいいんだろ?」
「そんなわけないよ。……それにもう一人注意すべき奴がいる」
玲の楽観的な思考を否定する一。普段、いつも楽観的な彼が口調を強めて言うほどである。
「もう一人……ですか?」
「うん。キャプテンの『
映像が切り替わり、水色の髪の少女が写される。先に挙げられた3名と比べると劣っているかもしれない。しかし、映像からでも伝わってくる決して諦めることのない熱い情熱は、彼女を強いと言わせるには十分であった。
「それに今挙げた奴ら以外も当然だけど上手いよ。だから、要注意人物だけ気にしてればいいとか考えないことだね。また、俺試合出れないし」
また!?と部室内に大きな声が響く。キャプテンである一がよりによって強豪との試合に出れないのである。叫びたくなるのも当然だ。
「文句は監督に言ってよ?俺だって試合に出たいからね。あ、そうだ刃——次、スタメンね」
「はい!?スタメン!?」
一から告げられた刃にとっての処刑宣告。正直な話、今の刃にはやる気がない。だからか、決して試合に出ようとはしないのだが——
「一応監督命令だから従ってね。それで、作戦なんだけど——」
いつになく真面目な一を中心に作戦を立てていく臨界イレブン。
「俺が……スタメン?なんで……」
しかし、刃だけは困惑していてそれどころではなかった。一体監督は自分をどうしたいのだろうか?と疑問にすら思った。
結局よい作戦も浮かばず、刃の疑問も解消されず、今日は解散となった。———青藍中との試合まであと3日。
あと2話くらいで試合の予定です。
そろそろFF予選まで行けそうな気がする。