イナズマイレブン〜骨の力を手に入れた転生者は骨の髄まで頑張る〜   作:Rêve

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Q.初期メンバー(最初の5人)変人多いけど大丈夫?
A.大丈夫(震え声)


入部希望者を探せ!

「しまった…。一さんの言うことを安請け合いするんじゃあなかった…」

 

あの後、募集要項を書いた紙を持って、校舎の中に入った刃。しかし、ある事を忘れていた。この学校が無駄に広いことである。

 

「地道にやっていくしかないか。入部してくれる奴が居てくれればいいが」

 

ぶつくさと言いながら壁や窓に募集要項を貼り付けていく。去年も同じことをやった甲斐があったのか、手慣れたものだった。

 

「これで一さんたちがサボってたらタダじゃおかない。やる気のない俺ですら危機感を抱いてるというのに」

 

一達が場合によっては危機的状況に陥るかもしれないが、残念でもないし当然である。そんなことをぶつくさと言いながら仕事をしている怪しい人物である刃に話しかける者がいた。

 

「よぉ、塵山!何やってんだ?」

 

刃に話しかけた少年は紅宮玲。黒髪をゴムで束ねた、目つきの悪い中性的な容貌をしている少年である。

 

「紅宮か。部員の募集要項を貼ってるんだよ。俺の部活は人数的にピンチでね。ところで紅宮、後ろの女の子は誰だ?」

 

刃が振り返って紅宮の方向を見ると、彼の後ろには髪、肌、その全てが白く赤い目を綺麗に輝かせる少女がいた。

 

「み、澪!?いつからいた!?」

 

「さっきからずっといたよお兄ちゃん。あ、紅宮澪です。よろしくお願いします、先輩」

 

礼儀正しく自己紹介をする澪。しかし、刃はこの紅宮兄妹を見て少し複雑な感情を抱いていた。

 

(仲のいい兄妹なことで。…昔は俺たちもあんな風に仲良かったんだけどな)「お前に妹なんていたのか。そいつは意外だな」

 

「話してなかったからな。そういえば何の部活だ?」

 

「サッカー部だ。今は5人しかいなくてね」

 

刃がサッカー部であることを伝えると玲が目を丸くした。何故と疑問に思っていると

 

「こ、この学校にサッカー部なんてあったのか!?」

 

「結構前からあったし、去年も募集してたぞ?何でその時入らなかったんだ?」

 

「こうしちゃいられねぇ!今すぐ入部してくるぜ!」

 

と走って行ってしまった。しかし、

 

「入部届を書かなきゃ入部出来ないぞ…。俺が持ってるのに」

 

「…ごめんなさい。お兄ちゃんは昔から少し抜けてるんです。去年はサッカー部の情報を聞いてなかったんだと思います」

 

うっかり癖により入部者を逃していたとは酷い話である。

 

「入部届を2枚ください。お兄ちゃんと一緒に私もマネージャーとしてサッカー部に入ります。」

 

「わかったよ。ほら持ってきな」

 

刃が入部届を2枚渡すと、ありがとうございますと礼を言って玲を追いに行った澪。

 

「あの二人、筆記用具持ってる様には見えなかったけど大丈夫か?職員室に行けばあると思うが…」

 

兄のうっかり癖を引き継いでいるところを見て、血の繋がった兄妹なんだなぁと思った刃。

 

「しかし、アルビノとは珍しいな。…いや、斎の重瞳の方が珍しいか」

 

刃は彼女の肌の秘密に気づいていた。アルビノ。細胞の色素が少なく日の光に弱くなってしまう病気である。

 

「さて、仕事を続けるかな」

 

入部者を得た刃は先程よりもやる気を出して仕事に励んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

「部長。入部希望者を探すと言っても、アテはあるんですか?」

 

「一応3年にある。入ってくれるかは分からない」

 

斎と一は3年生の教室があるフロアに来ていた。何やら一に考えがあるらしい。

 

「字!祐輔!二人ともいるか!」

 

一が教室を開けて二人の名前を呼ぶと、その名前を持つであろう二人が立ち上がる。

 

「私に何か用かしら一」

 

墨のように黒い長髪を持つ美しい少女。名前は一色字。一のクラスメイトである。

 

「あれ?一じゃん。何してるんだ?」

 

もう一人は短い茶髪で緑の目持つ少年で、名前を相羽祐輔。こちらも一のクラスメイトである。

 

「サッカー部の勧誘に来た。二人共サッカー部に入ってくれ」

 

彼らは3年生である。部活動引退前と言っても彼らは受験生である。本来なら部活動に励んでいる暇はないと断るところだが…

 

「サッカー!?やるぜ一!ここでサッカー出来るなんてワクワクしするぜ!」

 

相羽祐輔はサッカーバカである。何故、サッカー部に入っていなかったというと、彼は去年まで地元のサッカー教室で色々叩き込まれながら、小さな子供達にサッカーを教えていたのだ。今年から教室を卒業したため、学校でサッカーをすることができるようになったのだ。

 

「相羽先輩は確か去年まではサッカー部に参加する暇ありませんでしたし、勧誘できなかったのは仕方ありませね部長」

 

「ようやく裕輔とサッカーが出来る。お前はどうする字」

 

斎が納得し、裕輔が喜びを噛み締めている間に一が聞く。

 

「いいわよ。麻雀同好会も潰れちゃったし」

 

あっさりと入部を認める字。しかし、斎が彼女に対して疑問を覚える。

 

「一色先輩がサッカーをしてたなんて聞いてませんが…」

 

「字は体育のサッカーのとき手加減していたとはいえ、DFの俺を突破した。そのポテンシャルを見て勧誘したんだ」

 

「あら、嬉しいわ。そこまで評価してくれるなんて」

 

柔和な微笑みを浮かべる字。しかし、斎は別の事を考える。

 

(体育のサッカーということは部長は一昨年か去年のどちらかにそれを知ったということ。…一昨年知ってたとして何故勧誘しなかったんだ?)

 

彼女が潰れたと言っていた麻雀同好会は去年設立されたものである。一昨年から知っていたとすれば、設立前に勧誘出来たはずである。

 

(サボったなこの人。龍牙が知ったらヤバイぞ)

 

「ともあれ、これで二人は確保できた。これが入部届だ。書いて出してきてくれ」

 

「よしっ!さっさと書いて出してくる」

 

「裕輔。時間はたっぷりあるわ。慌てる必要はないわよ」

 

早くサッカーをしたい祐輔と焦らずゆっくりとしている字。二人も確保できたことに喜ぶ一。しかし、斎だけは

 

(部長。無事であることを先に祈っておきます)

 

一の心配をしていた。

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