イナズマイレブン〜骨の力を手に入れた転生者は骨の髄まで頑張る〜   作:Rêve

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タイトルがサッカーにあるまじきタイトルしてるけど気にしてはいけない。


『殺戮兵器』と『猟奇画家』

龍牙は2年生の教室があるフロアにいた。入部してくれそうな、人物に心当たりがあるらしい。

 

(あいつサッカーに興味があるって言ってたから入ってくれるとは思うが…)

 

教室の扉を開けてまだ帰っていないかを確認する。放課後すぐなこともあってか探している人物は見つかったようだ。

 

「よう、伊佐奈。話があるんだ」

 

「……何の用だ?時雨」

 

龍牙が話しかけた青い短髪を持ち眼鏡を掛けた少年、伊佐奈慈朗。この二人が話し始めた瞬間、周りが静まり返る。彼らにはある異名があった。

 

「お、おい先生呼んだほうがいーんじゃねえのか?」

 

「そ、それで俺たちに被害が来たらどうするんだよ!?『殺戮兵器』と『猟奇画家』だぞ!?」

 

『臨界の殺戮兵器』伊佐奈慈郞と『臨界の猟奇画家』時雨龍牙。この異名を持つ二人は学校では何かと問題児扱いされている。そもそも、この二人がこの異名で呼ばれるようになったのは、たまたま伊佐奈が不良達に絡まれてる学生を見つけ、そいつらを撃退する。しかし、すぐに数を増やして戻ってきたところに龍牙が加勢。その時に必要以上にやり過ぎてしまったことから『殺戮兵器』と呼ばれている。龍牙はその事件の後血塗れのまま、その血で絵を描こうとしたことで『猟奇画家』と呼ばれるようになったのだ。

 

「いつも通り好き放題呼ばれてるな俺たち」

 

「そうだな。お前のはとても擁護できないが」

 

「ぐうの音もでない正論だよ。まったく」

 

当時、龍牙は血で描かれた絵という存在を知って、自らも描きたいと思っていたらしい。その結果美術部を追放されたのだが。

 

「お前サッカーに興味あるって言ってたよな?」

 

「言ったな。それがどうした」

 

「この紙に必要事項を書いて職員室に出して来てくれ」

 

龍牙が伊佐奈にサッカー部の入部届を見せる。それを見て目を見開く伊佐奈。

 

「この学校サッカー部なんてあったのか」

 

「いや、そこかよ!?どんだけ知名度低いんだサッカー部!?」

 

そりゃ部員が5名しかいない部活である。むしろ、何故知名度があると思っていたのか。

 

「まぁ、いいだろう。入ってやるよ、サッカー部」

 

「よし!助かったぜ伊佐奈!」

 

お互いに手を組み合う龍牙と伊佐奈。その光景を見た周りの生徒たちは何かヤバいことが起きると思ったそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下校時刻まで部員を探したが流石に1日では11人も集まるわけがない。今日入部してくれた部員たちがサッカー部部室に集まる。

 

「紅宮玲だ。不良じゃねーぞ?そこんところ間違えないでくれ」

 

「妹の紅宮澪です。よろしくお願いします。私はマネージャーを務めさせてもらいます」

 

まず、最初に来たのは紅宮兄妹であった。入部届は無事に出せたらしい。

 

「改めて…狐野燐火です!ポジションはFWで小学校からサッカーをやっていました!これからよろしくお願いします!」

 

金髪で一部が狐の耳のような形をしている、人懐っこい表情が特徴の少年である燐火。よく見なければ女の子のようである。

 

「相羽裕輔だ!今年からようやくサッカー部に入ることが出来た!これからの試合を考えると超ワクワクするぜ!」

 

事情がありサッカー部に参加することが出来なかった裕輔は、勧誘された時と同じ様に喜んでいる。

 

「伊佐奈慈朗だ。時雨に誘われて来た。サッカーは初めてだがよろしく頼む」

 

伊佐奈も落ち着いた口調で自己紹介をこなし、何の問題も起こさなかった。一応、彼は優等生の部類に入っているからだろうか?

 

「一色字よ。一に誘われたから来たわ。これからよろしくね?」

 

一に才能を見出され勧誘された字も柔和な微笑みで彼らと会話している。

 

「まさか、6人も1日で集まるなんて…」

 

「そもそも、一さんが去年中に勧誘していればよかったとおもうんですけど」

 

刃の言う通りである。去年は一人で勧誘していたのだから人数も集まるはずがない。

 

「そういや剛は何してたんだ?」

 

「部室の掃除だ。明らかに私物が多かったからな」

 

「確かに筆とか試験管とか多かったね」

 

本当にそれはサッカー部の部室だったなのか。お前らサッカーしろよ。

 

「今日は顔合わせだけだが、明日も勧誘をして部員が集まったら練習開始だ!今日のミーティングは終わり帰っていいよ!」

 

一が部活を終わらせようとしたとき、斎が質問する。

 

「そういえば部長。一色先輩のことはいつ知ったんですか?サッカーの授業だったて言ってましたけど」

 

「ん?あー一昨年から知ってたよ?」

 

一昨年から知っていた。つまり、一が真面目に勧誘していれば去年から部員が増えていた可能性もあったということだ。

 

「…おいポンコツ。ちょっと部室裏まで行こうか」

 

「ま、待って龍牙!怒らないで!許して!」

 

「痛みは一瞬だ」

 

「助けてーーー!」

 

龍牙に引き摺られて、部室裏まで連行される一。この時みんな一斉にこう思ったという。この人が部長で大丈夫なのか?と。

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