ハナトハゲ   作:黄金馬鹿

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FGOのプリヤコラボ終わりましたね。自分は美遊引けたので大満足です。元々持ってたイリヤとクロと並べて最高や。
シトナイから続いていた負の連鎖(すり抜け&ロリ以外しか来ない)がようやく終わったんやなって。とりあえずシトナイと紅閻魔ちゃんのために石貯めて置くかな……なんかバレンタインとかいうシトナイピックアップ来そうなイベントが控えてるけど……

まぁ今回はそんなバレンタインも絡めて活動報告の方で貰ったお題であるバレンタインデーとロリぐんちゃんのお昼事情について。

とりあえずどうぞ


バレンタインデーととある一日の午後

 二月十四日、バレンタイン。その日は男子からしたら聖戦とも呼べる日だ。

 何せチョコが貰えれば自分はリア充になる権利を一つ貰えたと言っても同義。故に欠伸をかましてこの日をいつも通りに過ごす非リア充男子なんて極少数だ。

 そしてハゲ丸はその極少数の中の一人だった。

 何故ならハゲ丸自身、特に誰かに好かれるような事をした覚えは無いし、あの勇者部からそんな物を貰えるとは毛ほども思ってないからだ。

 とは言っても。

 

「はい、義理チョコ。良かったわねハゲ丸。こんな美少女からチョコを貰えるなんて」

「思いっきり義理っつっといて今さら何を……あ、風先輩、お返しにチョコあげますわ」

「……普通こういうのって来月に渡すもんじゃ?」

「まぁいいじゃないっすか」

 

 一応義理チョコはこんな感じで貰えた。今は部活の最中で丁度部室で居合わせた風から貰えたが、実はもう二年生組からはしっかりと義理チョコを貰っている。ちゃんと念には念を入れて義理だからと釘を刺されたが。

 そしてハゲ丸が今日作ってきたのはチョコとチョコケーキ。もうこうなるとバレンタインとホワイトデーが混ざってる気がしないでもないが、まぁホワイトデーになったらいつものスイーツが豪華になる程度なので特に問題は無し。

 風はチョコを受け取って一瞬複雑そうな顔をしたが、すぐに笑顔に表情を戻してチョコを口に含んで幸せそうだ。ハゲ丸も貰ったチョコを食べると普通に美味しい。

 美少女の手作りというのは変わらないのでちょっと役得な気分だ。

 

「ちなみに風先輩は本命とか無いんすか?」

「無いわよ~?」

 

 興味本位で聞いたソレに苦笑いをしつつハゲ丸は他の部員が来るのを待つ。ちなみに二年生組はハゲ丸以外、クラスメイトの友達とかと話していたりするので若干遅れるそうな。

 そんな事情があった物の、次に来たのは二年生組ではなく樹だった。

 

「あれ? お姉ちゃんとハゲ先輩だけ?」

「他は遅れてくるってよ」

「へー。あ、これ義理チョコです」

「おう、あんがとな。じゃあこれお返しのチョコ」

「……こういうのってホワイトデーに渡すものじゃ?」

「面倒だから一か月先取りって事で」

 

 なんだかなーと言わんばかりの樹。でも貰えるものは貰っておく主義なので特に何も言わずにチョコを口に含んだ。あー美味し、と口にする彼女の今日の予定は特に無し。今日も適当な椅子に座ってタロットを広げて勝手に誰かの未来を占っている。

 

「あ、ハゲ先輩の頭皮、死神の正位置です」

「はいはいいつものいつもの」

 

 なんか勝手に頭皮について占われたがその結果が一度たりとも変わったことは無いので特に何も言わずに受け流す。

 特に今日は勇者部全体でもやることは無いのでぐてーとして過ごす事数分。今度は二年生組……ではなく、安芸先生に送られてここまで来た千景が入ってきた。

 

「……三人、だけ?」

「おう、他のはもうちょっと遅れるってよ」

「そう、なのね……あ、藤にぃ、これ……チョコ」

「ありがとな、ちーちゃん。じゃあこれお返しにチョコ」

「……ホワイトデーは、まだ先よ?」

「ははは、まぁ気にすんな気にすんな」

 

 もう二年生組全員に加えて犬吠埼姉妹にもツッコミをされたがそんな事気にしない。作ってしまった物は作ってしまってもう個別に袋に入れてしまったのだから渡す以外の選択肢なんてない。

 千景のチョコに浄化されかけながらも食べていると、同じように千景から友チョコを貰い、友チョコを渡した風が何やら携帯を見てからちょいちょいと千景を呼んだ。それに従って千景が風の元へと移動すると、風は千景を自分の前に座らせて勝手に髪の毛を弄り始めた。

 ちょっとびっくりした千景ではあったが、特に何事も無くゲームをし始める。彼女も大分図太くなってきた。

 

「いやー、樹は基本的にショートだからあんまり弄りがいないのよねぇ。試しに三つ編みとか……あら似合うじゃない。じゃあ次は……」

 

 普段は右側をちょこんと結っている千景だが、それを無くせば肩甲骨の下あたりまでは届きそうなかなりのロングヘア―だ。それこそ髪の毛を二つに結んでいない風くらいにはあるので結構髪形のバリエーションは広い。

 勝手に三つ編みやらポニテやらツインテやらにされるが千景も害は無いので放っておく。

ついでにハゲ丸が若干死にかけてる。こいついっつも千景関連で死にかけてんな。

 そんな感じにまったりと過ごしていると、ようやく解放されたらしい二年生組五人がやってきた。

 

「あ、もう風先輩達も来てたんですね。じゃあこれチョコで~す」

「おっ、ありがと友奈。じゃあこっちも友チョコどーぞ」

「ツインテちーちゃん可愛すぎるよぉ~!!」

「わぷっ。そ、園ねぇ……ちょっとくるし……」

 

 何やら一名暴走しているがそんな事は気にしない。

 バレンタインとは言っても勇者部は特に変わることなくいつも通りに過ぎていくのであった。

 ちなみに友奈だけはかなり大量のチョコを貰っており、紙袋一杯レベルにまで達していたりした。暫く彼女がチョコはもう見たくないと言っていたのは完全なる余談である。

 

 

****

 

 

「……できたわ」

「じゃあ確認しますね」

 

 お昼前の園子の部屋。家主の居ないそこでは千景が安芸先生に勉強を見てもらっている。地頭が良いとは自分では言わない物の実は普通に勉強はできる方である千景の勉強は案外早く終わる。

 昼前だと言うのに彼女は安芸先生の用意した今日の分の授業の確認プリントを終わらせており、後は安芸先生のチェックを通れば今日やる事はもう終わりという状態。

 実は千景の勉強の進み具合は既に小学六年生の一学期終了時点にまで進んでおり、一月下旬から始めて三月の上旬までのたった一か月ちょっとの時間で千景は勉強はかなりの速度で進んでいた。

 そこには体育やら図画工作等、国語算数理科社会以外の勉強が絡んでいないからというのも勿論理由ではあるのだが。

 

「……うん、大丈夫。今日も良くできたわね、郡さん」

「それ、は……安芸先生の教え方が、上手……だから」

「ありがとう。元教師としてその言葉は嬉しいわ」

 

 そして今日もノルマは終わり。週五で行っているこれも既に板についてきた。

 後はもう自由時間だ。安芸先生も自分の仕事が終われば後は千景の面倒を見るだけ。昨日ちょっと調子に乗って夜更かししていた千景が小さな欠伸をした所で安芸先生は経過報告としてプリントを机の上にそのまま置いて立ち上がった。

 

「それじゃあお昼にしましょうか。郡さん、手伝ってくれる?」

「……えぇ。もちろん」

 

 そしてお昼は基本的にキッチンを借りて作ることになる。

 別に外で食べても経費で落とせるのだが、園子から千景は親からネグレクトをくらって手料理なんてずっと食べていなかったと聞く。一応園子が引き取ってからはハゲ丸が作って食べさせたり園子も手料理を振る舞ったりしているのだが、やはりそんな子には手料理を食べてもらいたいと思ってしまう。

 未だ未婚で一人暮らしスキルだけが強化されて行く安芸先生にとって自炊は基本スキルだ。昨日、帰る前にスーパーに寄って買ってきた食材を使いいつも通りにうどんを作る。大体週五の内、週三~四はうどんだ。

 千景がうどんを茹でている内に安芸先生が具材を用意する。

 自炊スキルが皆無だった千景も一か月ちょっと経てば自分で適当にうどんを作れる程度にはスキルが付いてきた。何だか家庭科の調理実習のようだが、実際その面もあったりしない事も無い。

 今日は天ぷらうどん。予め買ってきておいた食材を適当な大きさにカットして油で揚げる。

一度千景にやらせてみたら思いっきり具材を油に叩き込んで油が跳ね、千景がビックリしたのは二人だけの秘密だ。

 そしてできあがった各種天ぷらとうどんを配膳し、完成。素早くできて美味しい、それがうどん。香川県民が三百年経っても愛してやまない食べ物だ。

 

「それじゃあいただきます」

「いただき……ます」

 

 そして二人してうどんと天ぷらを食べ始める。ふと時計を見たら中学校の給食の時間よりは少し早めだが、まぁその程度なら誤差だろう。

 

「そういえば郡さんは乃木さん達の部活動に混ざってるのよね? どう、楽しい?」

「楽しい、です。でも……色々と、突拍子が……」

「あぁ……そこら辺は乃木さん達だもの」

 

 園ねぇ藤にぃと彼女が呼ぶあの二人は特にフリーダムな事だろう。安芸先生の脳内にはふと銀の手で窓からポイ捨てされる桂の姿が浮かんだが、きっとあんな調子で毎日慌ただしく平和をしている事だろう。

 千景と園子達先代勇者組、そして今代の勇者達は性格面では百八十度真逆とも言えるため若干心配していた安芸先生ではあったのだが、まぁその程度の性格の違い、勇者達にとっては差異にもならないらしい。千景の自然な笑顔に安芸先生もホッと一息。

 初めて会った頃は大人である安芸先生に少しばかり警戒というか恐怖を抱いていた千景も今やこんな自然に笑えている。

 園子はネグレクトと言っていたが、その実は虐待のような物を受けていたのだと安芸先生も内心気が付いてはいる。というか園子が千景と一緒に傷跡を消す、とか消えたね、とか話していたのを小耳に挟んだから嫌にも気が付いた。

――今の千景の体はかつての苛めによる傷は大体消えている。大きな痕はまだ軽く残っているが、軽い物は大赦の医療技術により何とか消す事ができた――

 なのでそんな彼女がこうして自然な笑顔を浮かべられるようになったのを見て安芸先生も安心して笑う事ができる。

 

「でも早い物ね。乃木さん達ももう中学三年生だもの……」

「……そう、なんですか?」

「えぇ。だってこの前まであなたとほぼ同い年でこんなにちっちゃかったのよ? それが今やあんなに大きくなって……ついでに図太くなって……」

 

 図太くなったと言うよりは社会に荒波に揉まれて荒んだと言った方がいいか。安芸先生の脳内には大赦の上層部の腐った人間相手に笑顔で一方的な対談をする園子様の姿が。

 まだ銀とハゲ丸はかつてのまま成長をしたが、美森に至ってはもう修正不可能なほどに歪みきったし、園子も立場上仕方ないとはいえかなり荒んだ。

 あんなにちっちゃかった子達が……と若い人が考えないような事を考えてしまう安芸先生。そんな安芸先生を見て首を傾げる千景。

 

「まぁこんな事はどうでもいいわね。ちなみに、郡さんから見て乃木さんと桂くん……じゃなくて藤丸くんね。二人はどんな感じ?」

「……その、頼りになるお姉ちゃんと、お兄ちゃん……みたいな……」

「ふふ。そうね、二人ともなんやかんやで根はしっかりしてるから」

「優しくて、凄く……心強い、です」

 

 きっとこの言葉を二人が聞いたら胸を抑えて昇天している事だろう。慕われているわね、と安芸先生は小さく呟いてうどんを啜った。

 そしてうどんと天ぷらを食べ終えて二人で洗い物を片付ければ後は自由時間。二人はゲームをして盛り上がり時間を潰した後、讃州中学へと向かって駐車場で分かれ、千景は勇者部室に。安芸先生は自分の住むアパートの一室へと向かう。

 そんな何てことの無い平日の昼の出来事であったとさ。

 ちなみにその日の部活動中、千景が眠気に耐えられずハゲ丸の膝の上で寝てしまい、ハゲ丸と園子の二人が尊さで死ぬと言う珍事件が起こった模様。ちなみに千景が起きると同時に蘇生された。




園子IFその2はもう暫くお待ちくだされ。

という事で今回はバレンタインデーとぐんちゃんのお昼事情でした。そろそろ時系列を先に進めないといつになってもわすゆに行かないのでお昼事情は一気に二週間ほどキンクリしました。

そろそろ四月辺りに入らないといけないよなぁとか思いつつものわゆ本編をゆゆゆやわすゆみたいに一から話を進めると確実に二年生組が高校生になるんですよね。そこら辺の上手い調整もしていかないと……
ワンチャン、途中までハゲたちの出番はなくちーちゃん視点で話が進むかもしれませんね。

とりあえず次回は貰ったネタの一つである勇者部の周りからの勇者部の一日とかを書くかも。それか園子IFの続きか。
IFだけちょっと上の方に寄せて置いたほうが見やすいかなぁとか思いつつ今回はここまで。それではそれでは。


P.S IFを全部勇者の章終了後から幕間の間に全部ぶちこみました。これからはIFを投稿してから大体一週間ほどはいつも通り載せますが、一週間くらい経過したら上の方に纏めます。
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