ハナトハゲ   作:黄金馬鹿

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今回はリハビリと風先輩の出番が目に見えて減ったのでそこら辺をカバーするために一話。

FGOくんを放置してたら何年かぶりにバルバトス君が出てきたので六時間くらいかけて一気にイベント進めてバルバトス君を折っています(5/5 4:30)。オラ折れろ白い爪楊枝!! タケノコ採取の時間だよ! 採取決戦にいざぁ……


とある夜中の会合

「で、風先輩。高校はどんな感じですか?」

「どんな感じって……ぼちぼちよ。あ、東郷、NE方向に敵発見」

「はいはい、狙撃しますね。ぼちぼちってどんな感じですか? あ、友奈ちゃん、反撃されたから回復だけお願い」

「ほいほーい。まぁ風先輩なら心配いりませんよねー」

 

 とある日の夜。この日は風、友奈、美森という初期勇者部メンバーでボイスチャットをしながらとあるFPSオンラインゲームをプレイしていた。三人一組でチームを組んで数十チームを相手にバトルロワイアルをして生き残れ、というゲームだ。

 風はそのゲームを高校でできた新たな友人に誘われたので練習がてら美森と友奈を誘ってプレイすることにした。

 指揮官の風と何故かゲーム内でも驚異的なエイム力を見せる美森、回復しつつ隙あれば突貫するグラップラー友奈という編成は何故かそこそこ強かった。

 

「まぁ、新しい友達もできたし、授業にもついて行けてるし。問題らしい問題は無いわよ?」

「風先輩の事だから樹ちゃんに会えなくて泣いてるかと思いました」

「あ、それ有りそうだよね」

「流石に家で会えるから泣いてないわよ」

「会えなかったら泣くんですね……」

 

 相変わらずの風のシスコンぶりに美森が苦笑し、友奈は笑いながら狙撃をしながら狙撃される美森に回復を撒き続けている。そして風はスコープ付きの銃を覗いて他の敵を探している。

 既に戦況は佳境に差し掛かっている。戦闘可能範囲は徐々に狭まっていき敵は密集してくる。既に美森が狙撃でチマチマと嫌がらせしているためこちらの位置は割れてしまっている。いつ突撃してくる敵が来るか構えながらの待機だ。

 

「あー、駄目ですね。隠れられました。まぁシールドを削れたので大丈夫でしょう」

「そう? ならよかった。んじゃ、敵が来る前に移動しちゃいましょうか。ジップライン出しちゃうから移動しましょ」

「でもそれだと移動先がバレちゃいません?」

「あ、それもそうね。なら歩いていきましょか」

 

 風の言葉に従って二人が移動を始める。そして隠れるポイントを見つけてから風が辺りを警戒し、友奈は大量に抱えている回復を美森に渡して美森はその間に回復。そして範囲の縮小範囲内に自分達が無事入っているのを確認してから一旦息を吐いた。

 

「無事園内だけどいつ敵が来るか分からないから注意だけしときましょうか。東郷、弾は大丈夫?」

「スナイプしてただけなので大丈夫ですけど、結局ターボチャージャー無しのハボックでここまで来ちゃったので心配です。初速がちょっと遅いですし」

「ならわたしの拳銃使う?」

「友奈ちゃん、ここまでハンドガンを持ってくる人なんてあなた位よ」

「えへへ~」

「褒めてないわよ」

「流石勇者部随一の脳筋ね」

 

 ちなみに残りの脳筋は銀である。

 なお友奈はゲーム内でのエイム力は下手の域を超えており重機関銃を持って乱射しても相手に一発も当たらずマガジンを使いきるなんて芸当までしてしまう程だ。

流石の美森も頭を抱えるレベルのエイム力なので友奈には回復できるキャラでサポートしてもらっている……のだが、友奈の性質上前へ前へと突っ込んでいくのでどうしたものかと二人は悩んでいたり。

 そんな友奈を抱えて来た戦況もいよいよ終盤。風達の居場所は他のチームに割れ、徐々に相手のチームは減っていっている。

 そして、残りチーム数が三になり、銃声が鳴った。

 

「残り三って事は……東郷、突っ込むわよ! レッツ漁夫の利!」

「待ってました!」

「え? 突っ込むの? よーし、勇者パンチを叩き込んじゃうぞー!」

「よぉし東郷、二人でやるわよ!!」

「はい!」

 

 そしてサラッと友奈が戦力外通告を受け、風と美森のキャラが走る。銃声の方向から相手の交戦位置は大体目星が付いている。故に回復される前に突撃して相手を殺す必要がある。

 走り、そして見つけた。回復中の敵を。

 相手を見つけた瞬間に美森はスナイパーを構えており、鬼のような速度で狙いを付け、発砲。そのまま相手の一人の頭をぶち抜きダウンさせた。

 

「よし東郷ナイス!」

 

 風が叫び、相手に向かって突っ込んでいく。

 そして応戦のために出てきた一人を風が仕留め、残すは一人。

 

「これは貰った! 勝てるわよ、東郷!!」

「はい! やっと……やっと勝利が――」

 

 勝ちを確認し風と美森が笑顔を浮かべた時だった。

 風のキャラの頭に弾丸が一発、二発、三発と刺さり満タンだったバリアと体力を一瞬で持っていかれてダウンした。

 

「えっ」

 

 直後、美森と相手がスナイプ合戦を開始……したかと思われたが、交互に頭に一発弾を当てた所で相手が物陰に退避。

 ちょこまかと。美森が歯噛みしながら小さく口にしたが、すぐに美森は友奈が横から相手に向かって突撃していっているのが見え、笑った。

 さぁ、友奈を撃つがいい。その瞬間ドタマぶち抜いて勝利確定だ。その目論見は、嫌な形で外れた。

 美森の射程から遮蔽物に隠れた状態で友奈が突っ込んでくるのを冷静に待った相手は友奈に近接攻撃をわざと誘わせてそのまま近距離でマシンガンをばら撒き友奈を一瞬でダウンさせ、直後に体を覗かせた相手は美森が狙いを付けて撃つまでの僅かな時間に何かを投げてそのまま身を隠した。

 投げてきたのは、手裏剣型の相手に刺さるタイプのグレネード。それが美森のキャラにザクっと刺さったのだ。

 

「ちょっ!?」

 

 焦る美森。しかし爆発。

 一気にバリアを持っていかれ、ほぼ美森のキャラはライフのみの状態になってしまう。更にそこに投げ込まれるグレネードの雨霰。フラグ、手裏剣型、焼夷。それが一気に降り注ぎ美森はその場を離れる事を強いられてしまう。しかもそれに巻き込まれて風が確殺された。

 しかし、一旦冷静になってスナイプで頭を抜けば。そう思った瞬間、美森が逃げたのを確認した相手が美森のがら空きの背中に向かって弾を発射。そのまま美森のキャラはマシンガンにより蜂の巣となり倒れた。

 

「うっそでしょ……」

 

 思わず美森が呆然とする。

 まさかあの状況から……三対一の状態から負けるなんて。美森が呆然としながら相手三人分のプレイヤーネームを見る。

 その名前は、SHIERD-ZURA2、SILVER1110、C-shadow301。

 思いっきり見覚えがある、というか身内に居る名前だ。特にC-shadow301。この人物があの状況から三人を鏖殺した人物なのだが、もう心当たりがありすぎる。風と美森はそっととある人物に電話をかけた。

 

「もしもし、千景ちゃん?」

『はい……東郷、さん?』

「あなた、さっきまでFPSゲームやってなかった?」

 

 そう言い、美森はついでにこれこれという名前のゲームなのだけど、と伝えると、千景は小さくはい。と返事をした。

 

『今……チャンピオンに、なりました……それが、どうかしました?』

「あなたが今さっき倒した相手の名前を見なさい」

『え? ……KOKUBOUKAMEN、DogWind、FriendFriend……? …………あっ』

 

 そして千景は察した。

 KOKUBOUKAMENは美森、DogWindは風、FriendFriendは友奈だという事を。そして美森も察している。

 SHIERD-ZURA2はハゲ丸、SIRVER1110は銀だという事を。そして、C-shadow301は勿論千景。Cシャドウという名前を千景以外に使う人物は存在しないためその名前を見たら丸わかりだ。

 

「東郷、銀と通話したけどやっぱあれハゲ丸と銀、それから千景よ」

「こっちも聞いての通り、千景ちゃんだと判明しました」

『……まさか、一緒のフィールドに……居たなんて……』

 

 千景が驚き、美森もまさか千景に負けるとは、と軽く悲観していると、ボイスチャットに三名ほど乱入者が混ざった。

 

「うっす風先輩。いやー、まさか三人が一緒にやってるなんて思ってもなかったっすわ」

「しかも最後の二組にまでなってたからな」

「わたしはちーちゃんの画面で察してたけどね~」

 

 それは美森を除いた先代勇者組だった。

 どうやら先代勇者組も先代勇者組の方でボイスチャットをし、園子と千景はマイクを共有して会話しながらゲームをしていたらしい。ちなみに園子は千景のプレイを見ているだけだったので直接はプレイしていないが主にブレインとなってハゲ丸と銀を千景の盾になるように動かしていた。

 気が付けば美森が千景に繋いだ電話は切れており、千景の声はボイスチャットの方から聞こえ始めた。

 

「……三人とも、強かった……です」

「いや、千景に言われても……なんだけど……」

「千景ちゃん一人に負けましたからね、私達……」

「ぐんちゃん、このゲームも上手いんだね! わたし、手も足も出ずに負けちゃったよ~」

「正直……友奈さんの行動、かなりビックリしました。殴りかかってくるなんて……」

 

 先ほどの戦闘。実は千景は友奈がハンドガン片手に走って詰め寄って殴りかかってきた瞬間、かなりビックリしていた。普段の千景からは聞かないような声を上げてビックリ仰天した千景のエイムはあの瞬間だけかなり乱れていた。

 それでも風程度のエイム力はあったのだが。そもそも普段がプロゲーマー並みのエイム力なので落ちた所でアマチュアのトップ層に負けない程度だ。

 

「まさかグレネードをあんなに持ってたなんて驚いたわ」

「……金バッグ、持ってましたから。銀さんに回復、任せて……私は前で撃ってました」

 

 ちなみにハゲ丸のキャラは盾を持って銃撃戦ができるキャラで、銀のキャラは当初は薬を打って速くなるキャラだったが、千景の提案で友奈の使っている物と同じ回復系キャラになった。そして千景は忍者っぽい素早いキャラだ。

 

「しっかし、横からやられた時はどうしたモンかと思ったけど、千景が予想以上に強かったよなぁ」

「まさか横からヘッショされるとは……漁夫の利なんて卑怯だぞクソレズぅ!」

「プロゲーマー並みの幼女を持ってくる方が卑怯よハゲ!」

「須美の言う通りだな。だが敢えて言おう。勝てば良かろうなのだ!」

「銀。今度会ったらしばく事にするわ」

「そして犬パイセンの理不尽な暴力がアタシを襲う……!!」

 

 余計な事を言わなきゃいいのに、と園子の苦笑交じりの言葉が聞こえた所で友奈がそれで、と一旦会話を区切る。

 そろそろ話を区切らないと馬鹿共は一生喋り続けるので仕方のない処置だ。友奈も天然ではあるが徐々に馬鹿共の扱いには慣れてきているのである。最も、友奈もそのバカの一人に入る時は結構な頻度であるのだが。

 

「ぐんちゃん、次はわたしとやろ!」

「はい……大丈夫、です」

「それじゃあ二人と私が組もうかしら。多分千景ちゃんは友奈ちゃんの動きを見て愕然とするでしょうし……」

「んじゃ俺と銀と風先輩で組みますか」

「そうすっか」

「足引っ張んないでよ~?」

 

 この後のゲームはかなり白熱したが全員見事に徹夜上等でゲームをしまくった結果翌日かなりキツい朝を体験する事になったのだった。

 なお友奈、銀、ハゲ丸の三人は思いっきり授業中に居眠りをかまし、美森と高校で授業を受けている風の手には何度もシャーペンを突き立てた跡が生まれ、園子はいつも通り睡眠学習をしていた。そして千景は勉強が小学六年生にしてはかなり進んでいたので安芸先生に特別に許され、朝の間は安芸先生の膝枕で快眠していたそうな。




IDに関してはハゲ丸はそのままSHIELD-HAGE2。2と付いているのは一度ズラが燃えたから。銀は名前をそのまま英語にして誕生日を後ろにくっ付けSILVER1110。ちーちゃんはCシャドウを英語にして現在の神世紀の年号をくっ付け。東郷さんはそのまま国防仮面。犬パイセンは『犬』吠埼『風』でDogWind。ゆーゆは結城友奈の結を友に置き換えて友城友奈。あだ名をこの状態の漢字に置き換えて友友でFriendFriendでした。

元にしたゲームはApex。最近自分がリア友とよくやっているのでいい感じに題材にさせて頂きました。ちなみにゆーゆの立ち回りは殆ど自分の立ち回りだったり。そのせいでリア友からよく呆れた声が飛んできます。

それとアンケートを一つ。これは票数が多いからそっちにするとかそういう事は断言できませんが、ぐんちゃんののわゆ突入時の年齢についてです。
小学六年生~中学一年生の間のロリぐんちゃん状態か中学三年生~高校一年生の原作ぐんちゃん状態、どっちのぐんちゃんの戦いが見たいかだけをアンケ取ります。個人的にはどっちも書いてみたいんでアンケート見つつ踏ん切り付けたい思います。

ではあとがきはこの辺で、また次回。

書いてほしいIF。銀IFその2は確定済みなので除外

  • 千景(小)IF
  • 芽吹IF
  • 雀IF
  • 夕海子IF
  • 上記四つを見たくない、不要である
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