ハナトハゲ   作:黄金馬鹿

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今回は最終決戦中のお話。

本当にそろそろ話題が尽きてきた。一体何を書けばいいのだろうか。毎度毎度怪文書書いている身としてはもっと前書きと後書きを書きたいけど書けない事にモヤモヤを……

っていうか大満開を実装ってマジっすかゆゆゆいさん!?(18:45分追記)


戦いの最中

 西暦勇者達と天の神の決戦は、既に五日目へと突入し、ずっと熾烈を極めている。

 バーテックスが結界の中へと進行してきたあの瞬間から、一般人達のパニックが始まった。天空恐怖症以外の人間ですら、あの日、バーテックスに襲われた恐怖を思い出し震えあがり、逃げる事すらままならない者が現れた。更にはそのパニックによって正気を失い暴れる者まで出てくる始末だ。

 巨大バーテックスのほかにも星屑までもが襲来する戦いをたった八人の勇者たちが全て押さえこむのには無理がある。しかし、それでも抑え込まなければならない。

 

「このっ、数が多い……!!」

「乃木さん、ここは私が! あなたは避難誘導に行きなさい!」

「すまない千景! お前の七人御先が頼りだ!」

「分かってるわよンな事! 代わりにとっとと戻ってきなさい!」

「任された!」

 

 それに多いに貢献したのが千景の七人御先だった。

 七人御先を使用する事により千景の数は七人へと。勇者たちの数が二倍近くにまで膨れ上がるのだ。それでいて分裂した千景は例え死のうともすぐに補充され、戦力的にも増えた千景の戦闘力は切り札を使ったため火力も上がっている事から、通常の状態の勇者一人よりも上だ。

 しかし、四国全土が戦場となり、更に神樹様が天の神に手一杯となっているこの現状はとてもじゃないが十数人の勇者だけじゃ対処のしようがなかった。

 故に、大社が取った方針は一般人が居る範囲を限定的にして勇者達の移動距離を短くする、という事だった。

 

「みんな、大社からの指示は知っているな! 私が香川へ行くまでの護衛を担当する! すまないが、現状はかなり手いっぱいの状態だ。私の誘導にはすぐに従ってくれると嬉しい!」

 

 そのために勇者が動く事となった。

 一般人を香川へと移動させるために数百人、数千人規模の移動を勇者一人がカバーして守り抜く。中には勇者の負担を少しでも減らそうと自力で香川まで避難してきた者まで居る程の大移動だが、中にはそれに従わない者もいる。

 税金を払ってるんだから守れ、と。守るのが勇者の使命だろ、と。

 それに一々頷いていては勇者が先に倒れてしまう。なので、全勇者には避難を拒む一般人が居るようなら無視をしろ、と命令が下っている。

 それは大社からではない。若葉と杏からだ。

 断腸の思いではあるが、それに一々構っていたらこちらの身が持たない。故に、それにある程度時間を取られた場合は無視をしてしまえ、というのが若葉と杏からの言葉だった。

 だが、無視をすると言うのは案外最適解だったようで、無視されたものは文句を言いながらもなんやかんやでついて来る。そして、先に指示に従った者に白い目で見られ、最終的には何も言わなくなる。

 もう世間の目等気にしていたら全員が道ずれとなるこの現状は、避難の効率に限ってはかなりいい方向へと進んでいた。

 だが。

 

「おぉ、バーテックス様! どうか、どうか我等をこの地獄から解放してくだされ!!」

 

 バーテックス信仰者。それが、かなりの邪魔となってくる。

 唐突に戦場に現れ、こんな事を叫んで拝み始めるのだ。

 

「くっ! こんな所にまで……!!」

 

 既に若葉と千景はそれを無視し、杏と球子も苦い顔をしながら何とか自分の命を優先して立ち回っている。

 しかし、高嶋だけはどうしても彼らを見捨てられなかった。

 誰よりも勇者らしい彼女が、戦う力を持たない自殺志願者を見捨てられる訳が無かった。

 

「そこの人達、ここから逃げてください! じゃないと危ないから!」

 

 一目連の力で竜巻の力を纏った拳を振るい、その竜巻を解放し竜巻を飛ばす事で相手を切り刻む高嶋だったが、そもそも武器が拳という都合上、切り札を使い疑似的な遠距離攻撃を得たとしても徐々に徐々に星屑もバーテックスも迫ってくる。

 

「えぇい、黙れ背徳者めが!! 我等がバーテックス様を滅するなどいずれ天罰が下るぞ!!」

 

 それでもと守る高嶋を、背中のバーテックス信仰者は罵倒する。

 命を賭して守っている高嶋よりも、命を奪おうとするバーテックスに救いを求めている。どうして、と歯噛みしながらも高嶋はかすり傷を何度も何度も負いながら、守るために戦う。

 

「わたしは、ただあなた達を守りたいだけなの! だから!」

「神を冒涜する災厄めが、恥を知れ!! バーテックス様こそがこの世界をお救いになられる――」

 

 バーテックス信仰者の言葉は、それ以上続かなかった。

 高嶋が倒しきれなかった星屑がバーテックス信仰者を襲い、その上半身を丸ごと喰らった。残った下半身から噴水のように血が噴き出し、その下半身すらも星屑は喰らっていく。

 

「っ……!! よくもぉ!!」

 

 その光景を見てしまった高嶋は怒りのままに拳を振るい、バーテックス信仰者を喰らった星屑を打ち砕く。

 更に襲ってくる星屑を打ち倒し、進化体すらも打ち砕いた高嶋だったが、その表情はやはり暗い。

 バーテックス信仰者が食われるあの寸前。星屑が自分の脇を抜け、そのまま食らいつくその寸前に見えたバーテックス信仰者の表情。まるで救われたとでも言わんばかりの表情が、忘れられない。

 絶望に染まりこの世を呪いながら死んだ人間なんかよりも、その表情は脳裏にこびりつく。

 

「どうして……! どうして、そんな自ら……! 生きていなきゃ、笑う事も無く事もできないのに……!!」

 

 拳を握り、俯きながらも口から出てきた言葉は、誰の耳にも届かない。

 しかし、戦場は高嶋に休む暇を与えない。

 

『友奈さん、そちらのバーテックスの殲滅を確認しました! 今度はそこから北東に十二キロの場所です!』

「……うん、わかった!」

『……友奈さん。気に病まないでください。後悔は、後からでもできます。今は守れなかったことよりも、守れたことを誇って戦いましょう。わたし達だって、本当は全員を……!』

「わかってる。わかってるから……アンちゃんは間違ってないから」

 

 杏のネガティブな声を聞いて、なんとか捻り出した慰めの言葉をかける。

 勇者達には肉体の疲労もそうだが、精神的な疲労もたまってきた。

 切り札を使った事による精神汚染。それが、徐々に徐々に勇者達に見え始めている。特に、杏はこのように時折ネガティブな面が見えるようになり、球子も時折狂ったかのように戦い方が変貌して暴れ始める時がある。

 そしてあの若葉ですらこの戦いの間に見捨てた、殺された人たちの幻覚を見て頭を抱えて蹲る時があり、千景も眠ると悪夢を見てしまうからと、睡眠時間がかなり減ってしまった。歌野も徐々に徐々に暗い表情を浮かべる時間が長くなり、雪花はバーテックス信仰者を何度も自らの手で殺してしまいそうにもなったという。

 唯一あまり変化が無いのは棗だが、その棗ですら時折海の方へと行かないとどうにかなりそうだと白状したほど。

 高嶋も負担が少ない方である一目連を使っているが、それでも時折黒い感情が見え隠れする。

 避難誘導をしている時も、この人たちを見捨ててしまえば。ここでこの人たちを自分の手で殺めてしまえば、どれほどこの先が楽か。そう考えて拳を握ってしまう時がある。

 もう、勇者達の限界が近づいてきている。肉体的にはまだ何とかなるが、切り札を使い続けたことによる精神汚染によって、精神の方が限界に近づいてきているのだ。

 

「いつまで、この戦いを続ければ……!!」

 

 五日間にも及ぶ勇者対天の神の、人類の存亡を懸けた戦い。それは、天の神側の反則紛いな物量により勇者側の不利で進んでいた。

 

 

****

 

 

 対して神世紀の方では、西暦では五日間という時間が過ぎたのにも関わらず、神世紀では二時間程度の時間しか経過していなかった。

 しかし、そのたった二時間で分かったことがある。

 まず、自分達は完全に過去へと向かうための手段を失くしてしまった事。過去へと参上し天の神と戦う術が現時点で存在しないという事だ。

 

「……言っちゃ悪いけど、詰みね。折角乃木が大赦に言って用意してくれた対天の神用の精霊バリアアップデートパッチも無意味、か……」

 

 風の言葉に反論は飛んでこなかった。

 天の神と戦う準備はしてきた。自身の身を護るための精霊バリアを対天の神用……というよりも、天の神の呪詛に対して有効になるようにアップデートし、精霊バリアが天の神戦で破られないようにしてきたのにも関わらず。

 これ以上過去へと干渉する術を持たない以上、自分達はこの地で歯噛みするしか許されないのだ。それを全員が理解し、風に当たらなかった。悪者になるつもりでそれを告げた風は全員が現状をしっかりと理解しているのを確認し、頷いた。

 

「だからと言って諦めるわけにはいかない……って言いたいけど、今回ばかりはお手上げね。過去に干渉するなんて大事、そもそもがアタシ達の埒外だったわけで、それを強制的に奪われちゃうとどうしようもないのよね……」

 

 過去への干渉に時間遡行。そんな真似事は勇者達にはできない。そう簡単にできていたら、今頃もっと都合のいい未来を創ろうと奔走しているハズだ。

 

「……どうしたもんか」

 

 黙り込んで完全にお通夜モードの勇者部室。

 特に酷いのは園子とハゲ丸だ。

 千景を妹として見ている二人にとって、自分達の妹が遠く離れた時代であんなバケモノ染みた戦闘力を持つ神と戦っている。だと言うのに、それを助けに行く事ができない。

 その事実が二人の背中に重く圧し掛かっている。

 もしも自分があのライダーだったら。もしも自分が神の如き力を持っていた。そんな思考が二人の頭の中をグルグルと回り、あの時こうしていたら、なんて後悔が離れない。

 唯一時間遡行のトリックを知っている夏凜も、あの二匹の珍獣が居ない限りはもうお手上げ。もうこうなったら四国中を駆け回ってあの珍獣を探し、強制的にこちらの言う事を聞かせてしまうのが一番なんじゃないか。

 そう思った。

 その時。

 

『大丈夫。まだ、希望はあるよ』

 

 友奈の声が、部室の中に響いた。

 

「えっ? 友奈? あんた、何か知ってるの?」

「わ、わたしですか? えっと、わたし、何も言ってないんですけど……」

 

 その声を聞いて風が友奈の方を見るが、当の友奈も困惑している。

 じゃあ誰が? 困惑する勇者達であったが、唯一夏凜だけがどういう事かを理解していた。

 

「……ようやく出てくる気になったのね、珍獣……いえ、高嶋?」

「えっ、高嶋って……」

 

 夏凜が呼んだ名。高嶋友奈の事を指すその言葉に、銀が思わず口を開き、そして夏凜の剥けた視線の先を見る。

 そこに高嶋は居ない。当たり前だ。彼女は今も過去で戦っているのだから。

 だが、高嶋の代わりに銀と園子、防人メンバーは見慣れていないものの、神世紀三百年の時代で最初から最後まで戦い抜いた勇者部メンバーにとって見慣れたものがそこに光と共に現れた。

 

「ぎゅ、牛鬼!? どうして急に!?」

 

 そう、牛鬼だ。

 天の神との決戦以降姿を見せず、たった一度だけ、高嶋が暴走していた時にそれを止めるように友奈を誘導した友奈の最初の精霊。友奈の相棒とも呼べる精霊。

 それが、急に現れたのだ。

 しかし、牛鬼は牛鬼だ。高嶋じゃない。

 だが、夏凜はその正体に既に心当たりが付いており、同時に友奈も、天の神との戦いに決着がついたあの時感じた物と、夏凜の言葉で牛鬼の事を直感的に理解した。

 いや、頭や心ではなく、体で理解した、とでも言うべきか。

 友奈の体にある、『友奈』の因子によって。

 

「……もしかしなくても、牛鬼は、高嶋ちゃん、なんだね」

 

 夏凜は過去に行き若葉と高嶋と出会った時に既に心当たりが付いていた。

 そして友奈は、自身の『友奈』の因子によって理解した。

 その予想と理解を否定することなく、牛鬼は……いや、この時代へと繋がる高嶋友奈だったものは頷いた。

 

『そうだよ。わたしは、この時代へと繋がる過去に居た高嶋友奈。かつてバーテックスと戦って敗れた、初代勇者の一人だよ』

 

 牛鬼の姿をしたまま語る彼女は、どこか自分達の知る高嶋友奈よりもちょっと大人な雰囲気がある。

 それもそうだろう。彼女の自意識は、神樹様に取り込まれたあの時からずっと神樹様の中に存在していた。人と共に生きてはいなかったが、神樹様の中で三百年という時を過ごしていたのだ。多少子供っぽい所が残っていたとしても、その本質は神樹様と共に生きていく人間達を見守ってきた八百万の一柱のような物だ。

 

「やっぱりね。あっちで若葉と高嶋を見た時に、何となく察していたわ。今日はアンタ一人?」

『うん。でも、心配しないで。わたし達はしっかりと準備をしてきたから。後は、みんなの意志を聞くだけだから』

「……そう。それを聞いて安心したわ」

 

 なんだか普通の友人みたいな感じで会話を続ける夏凜と高嶋友奈だったが、その様子を見ていた芽吹が思わず声を上げる。

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 夏凜さん、あなた、どうしてそんなに親しげに話しているの!? もっとこう、驚くところがあるでしょう!?」

「そりゃまぁ、何度か会ったことあるし。強いて言うなら風。アンタも一度だけ会った事はあるわよ? まぁ覚えてないでしょうけど」

「え? 会った事って……夏凜と二人で、牛鬼というかこの声と……修羅場に……うっ頭が……」

「まぁ、そういう訳よ。こういうのはあんまり無闇に話すと混乱を招くだけだし、知らなくてもいい事だと思ったから話してなかったのよ。簡単に説明するなら……過去関連は全部これの仕業よ」

 

 夏凜の言葉に頷き、ごめんねと頭を下げる高嶋友奈。

 しかし、そう言われると何となくだが園子とハゲ丸はこの高嶋友奈の干渉に覚えがあった。

 小さい頃の千景が居る時代へと遡ったあの時。園子はしっかりと高嶋友奈の声を聞いた気がした。そして、ハゲ丸も何となく今の高嶋友奈の気配を感じ取った。

 こうして答え合わせをされると、そこに至るまでの伏線がしっかりと張ってあった。

 

『まず、最初にだけど、ごめんなさい。これは全部わたしのエゴなの。あなた達なら、もしかしたらぐんちゃんを助けられるんじゃないかって……ぐんちゃんの人生を悲しみにまみれた物じゃなくて、救いがあったモノにできるんじゃないかって、そう思って。だから、乃木園子ちゃんと藤丸くんの二人を過去に送ったの。この二人なら、あの時のぐんちゃんをきっと救ってくれるって。あの時代の醜さにも耐えられるって、そう思ったから』

 

 そう、これは全部高嶋友奈が仕組んだことだった。

 いや、彼女が仕組んだのは飽くまでも子供の時代の彼女を救う事。救いがないまま勇者となり、そして仲間ができて、でもその果てに苦痛と後悔と懺悔と、少しの救いだけを胸に死んでいった親友に、もっと救いを与えようと。

 小学生の彼女を勇者部の優しさで救い、そしてもう一度過去に送り返し、彼女の最期がせめてもっと救われますように、と。

 そんな思いから始まった過去への干渉。それは、無事に叶った。

 だが、予想外な事が起きた。

 勇者部が、自分の想う以上にお人好しだった。

 

『本当は、ぐんちゃんが過去に戻った後は、もう過去に干渉させる気はなかったの。でも、そこの三好夏凜ちゃんの説得でね。みんなならきっと、天の神だって倒せるからって。もう一度戦いの運命に誘われるのだとしても後悔はしないって。そう言ってくれたから、わたしはもう一度だけあの時代……あの世界と道を繋いだの』

 

 そして、彼女は説得され、もう一度道を繋いだ。

 自身に残っている神樹様の神性。それをもう一度使い、過去と未来を……いや、平行世界とこの世界を繋げるためのトンネルを、また一度作った。勿論、自分の力だけじゃ足りなかったので、あちら側の神樹様にも話を通し、この時代の勇者を、世界を救いたいからと説得し、あちら側からも道を繋げてもらい、勇者達が過去と未来を行き来できるようにした。

 しかし、その道はあちら側から破壊されてしまった。

 

『でも、天の神はその道を壊した。みんなを力づくで強制送還してから、道を壊した。そのせいでみんなはあの時代に行く事ができない。だって、過去に行くための道が無いんだから。一応、天の神も世界同士の壁なんてものに手を出したから、かなり力を使ったみたいだけど……それでも、あっちの勇者達を殺すのには、事足りている』

 

 今も戦っている若葉達の元へと天の神が直接攻撃せずバーテックスを送り込んでいるのは、天の神が勇者を十何人も強制送還し、更に一度作り上げた道を破壊する事に力を使いすぎたからだ。

 今の天の神は、弱体化している。しかし初代勇者達程度なら軽く鏖殺できる。

 もしも神樹様との見えない領域での戦いに推し勝てば、天の神は即座に世界を燃やし、勇者を鏖殺するだろう。

 

『わたしも、抗いたくなった。みんながアンちゃん達を助けて……歌野ちゃん達を助けたのを見て、諦めたくなくなった』

 

 だが、もう高嶋友奈はそんなのを見たくない。

 貫かれ、食われ、後悔を胸に。自分達の青春を捨てて世界のためなんて大義名分のためにその命を使い果たしてしまう仲間達を、もう見たくない。

 普通の女の子として生きて、普通の女の子としての一生を終えさせてあげたい。あの世界の友奈も、自分の事は分からないであろう千景も。

 もう、天の神のせいで命を失う仲間達を見たくない。

 だから。

 

『もしもみんなが天の神との勝ち目のない戦いに行ってくれるって言うのなら、わたしはもう一度だけ、あの世界との道を作る。もう一度戦ってくれるのなら、わたしは、今のわたしの最大を尽くす』

 

 高嶋友奈も、かつての勇者としてもう一度戦う決意をした。

 

『でも、この道は一方通行になる。きっと、天の神はもう一度道が作られたら、それをすぐに破壊してくる。だから、みんなはこっちに逃げてくる事もできなくなる。勝つか負けるかの二択になる。それでもいいのなら……そんな、分の悪い賭けでいいのなら、力を貸して。みんなが天の神を殴るための道を、わたしは殴り開いて見せるから』

 

 高嶋友奈には、殴る事しかできない。

 だからこそ、道は殴り開く。壊された道ももう一度殴り開き、その先へとみんなを辿り着かせて見せる。自身の持つ勇気のバトンを、みんなに渡して。

 例え天の神を倒すのが自分じゃなくても。誰かがそれを成してくれるなら、そのために力を振るう。

 その決心に答える勇者は――




そういえば、最近会社の上司に勧められてコンパス始めました。なんというか、気軽にPvPできるから結構楽しい。偶にレベル差故にすっげーボコボコにされますけども。

後は何を話すべきか……

あっ、そうだ。じゃあ一つだけご報告を。

乃木若葉の章が終わったらこの作品は完結という扱いにする事に決めました。花結いのストーリーはやりません。赤奈ちゃんとかレンちとか書きたいのでエピローグでちょっと出すかも……程度ですかね。

完結後は短編を時々投稿する、みたいな扱いになりそうです。
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