ハナトハゲ   作:黄金馬鹿

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やっぱ世の中時間の経過が早すぎると思うんですよね。どうも私です。

おかしいなぁ、この間までちゅるっと終わったなー、ゆゆゆ三期まで長いな―とか思ってたらゆゆゆ三期始まってるんだけど。もう今年終わるまで二か月なんだけど。

エタる気はないんですけど、時間の経過が早すぎて一ヵ月更新すら守れない……光陰矢の如しとはこの事か……

とりあえず前置きはこの辺にして、ちゅるっと編はこれにて完結。それではどうぞ。


頭勇者部うどん作り、未完!

 勇者部名誉部長である風の言葉から始まった勇者部うどん作成。

 勇者部オリジナルのうどんなのだとしたら、まぁ適当に具が30種類くらいあるうどんを作成すれば終わりだったのだが、風はそんな手抜きは許さず、これぞ勇者部である事を示すかのようなうどんを作れという無茶ぶりを口にした。

 まぁ、流石の風も結構な無茶ぶりをしたと思ったようで、期限については口にしなかった。

 いつもの部長の無茶ぶりだよ、と思いつつも部員たちがそれぞれ動いて勇者部うどん作りに励んでいる。二名ほどスペシャルうどんによって撃沈したが、それはまぁ些細な問題だ。

 

「で、ハゲ先輩は復活早々何してんですか」

「樹ちゃん後輩に反省を促すダンスを踊っている」

「部室の隅でマフティーダンスし続けてもただ滑稽なだけですよ、ハゲ先輩」

「喋るな、神経が苛立つ」

「え? 陰〇?」

「お前俺が絶対に言わねぇって誓った下ネタを簡単にブチかましてんじゃねぇよ」

 

 樹がかぼちゃ(歌野の畑産。中身は美味しいかぼちゃパイになりました)を被って踊るハゲに対していつも通りの毒舌をぶちかましたり、某自動生成字幕による下ネタをブチかましたりといつも通り狂った光景が繰り広げられる部室内の一角では、どうにも勇者部うどんというモノに対して反対意見を持っている他の麺党員が集まっていた。

 

「やっぱりわたしは勇者部うどんじゃなくて勇者部そばを作るべきだと思うのよ!!」

「いーや、ここは勇者部ラーメンをだね」

「勇者部沖縄そばというのもだな」

 

 まぁ、言うまでもなく県外組+αなのだが。

 そばを崇める者、ラーメンに魂を捧げる者、沖縄そばを至高とする者の三つの派閥がここに集まっているが、悲しいかな。そのメンバーは合計で五人。圧倒的多数を占める、民主主義を掲げるうどん派にはどう足掻いても勝てないのであった。

 民主主義という名の多数決。その民意により押しつぶされる歌野達ではあったが、民意で潰されようと少数派閥は必ず民意の下で蠢くもの。

 そば派、ラーメン派、沖縄そば派は今も元気にうどん派の下で蠢いていた。

 

「まぁ、勇者部沖縄そばとは言っても、沖縄そばは大分うどんと近いから、私はこれ以上何か言うつもりはないがな。美味い物こそ正義だ」

「早速我等野党から裏切り者が……」

 

 最も、沖縄そば派はうどん派に大分賛成的であるらしいが。

 

「とりあえず、勇者部うどんとやらに負けないほどのそばを作るのよ! そのためのシェフも今日復活してきたし!」

「あぁ、確かに彼ってうどん派だけど普通に他の麺類も美味しく作れるからにゃー。んじゃ、とっとと勇者部ラーメンこと最高のラーメンを……」

 

 勇者部そばも勇者部ラーメンも作ってみなければ始まらない。スペシャルうどんの魔の手から復活し、今も元気にマフティーダンスを踊っているハゲの方へと全員が視線を向けた。

 するとそこには。

 

「いい加減ウザいですね」

 

 と、言いながら青いのの武器を手に持ちハゲに向かってぶっ放しているガノタの姿が。

 そして撃たれたハゲはと言うと。

 

「だからよ……止まるんじゃねぇぞ……」

 

 希望の花を咲かせながら無事死亡した。このハゲ、緑に殺されてばっかりだな。

 マフティーからオルガへ。今日はここ数年内で玩具となったガンダム系のネタで攻めていくらしい。もっとも、ハゲは撃たれて死んだのであと数時間は動けないだろうが。

 

「……和食も中華も一通りできる人が死んだね」

「暫くウェイトしてればリバイブするとは言え、待つのは面倒ね……」

 

 勇者部そばと勇者部ラーメンを作るために馬車馬の如く働かせる予定だったハゲが死んでしまった。

 一応、彼の過去である桂を連行してきてそばとラーメンを作り続ける傀儡に仕立て上げてもいいのだが、やはり桂の方はうどんならともかく、そばとラーメンを作る腕はハゲ丸と比べて未熟なので、彼を連れてくるのも何となく憚られる。

 過去の彼を洗脳してそばやラーメン派に鞍替えさせて勇者部そばと勇者部ラーメンを作らせる案も考えたが、彼は防御力が硬い。

故にもしかしたら洗脳への耐性もあるかもしれないと考えると、効率的ではないそれを行うのはちょっと違う気がしてきた。

 

「……とりあえずハゲは一旦放っておくとして、ハゲを殺してわたし達の歩みを止めたあのグリーンシスターに反省を促しましょうか」

 

 こうなってしまっては勇者部そばと勇者部ラーメンの開発も進んではくれない。なので、歌野はかぼちゃマスクをかぶり、水都、しずく、雪花にかぼちゃマスクを配った。それぞれ額にそばとラーメンが彫られている特別製だ。

 それを被った四人はかぼちゃパイを食べてのんびりしている樹に向かってアストロガンガー走りで突撃し始めた。

 

「え? ファッ!? 何事何事!?」

「アニメで出番なく死んだことにされた!」

「わたし達諏訪組と!」

「この調子だと絶対に死んだことになるあたしと!」

「わたしとシズクのカッコいい楠との一騎打ちの出番をカットされた辛みを込めたレギュラーへの攻撃……!!」

「メタいメタいメタい!!」

 

 最早反省を則すと言うよりかは攻撃を仕掛けているのはご愛敬。

 アストロガンガー走りで出番カットからの死亡ルートを辿りアニメでの出番が消えた二人とこの流れだと確実に死んだことにされる一人とアニメ内でちょっと空気が薄めだった一人と一人がレギュラーである樹へと突撃し、樹もよく分からないがとりあえずアストロガンガー走りで逃げていく。

 勇者部は今日も平和です。一人死んでるけど。

 

 

****

 

 

 勇者部メンバーがアストロガンガー走りで校内を走り回ったとしても所詮はいつもの事。特に問題にはならず、また勇者部か……で済まされた翌日の事。

 

「美味しいうどんは器から成る! という事で勇者部うどん用の器作るわよ」

「わたくし達を呼び寄せて何するかと思えば……」

「器作りって……わたし、そんなのやった事無いよメブぅ~」

「ごちゃごちゃ言わない! こういうのは勢いとインスピレーションが大事なのよ!」

 

 ゴールドタワー跡地(ゴールドタワーの施設も全部吹っ飛んだのでただの大赦管理の更地)に雀と夕海子を呼び出した芽吹は突如器作りを宣言した。

 と、いうのも実はこの数分前。

 

「折角勇者部うどんって言うんですから、どうせなら器からオリジナルだと嬉しいですよね」

 

 という亜耶の何気ない一言により芽吹が暴走。即座に器作り用の設備を大赦に用意させ、ついでに雀と夕海子を呼び出した。

 県外で暮らす二人からしたら、急に呼び出されても移動に数時間かかるし面倒だったのだが、我等が防人隊リーダーからの召集。無視するわけにもいかず、どうせなら変身して飛んできた方が時短になるので飛んできた結果がこれだ。

 

「にしてもあなた達、さっき普通に飛んできてたわよね。何したの?」

「いや、この間大赦からメール来たじゃん。防人の装備をアップデートしたって」

「満開ゲージ擬きを使って飛行が可能になりましたわ。後はしずくさんの銃剣が防人に個性を持たせるための実験と言う事で蛇腹剣みたいになったり」

「あら、そうだったの。亜耶ちゃんからのメール以外は記憶に残らないから忘れていたわ」

「メブはどうしてこんなんになっちゃったの……?」

 

 結構大きな強化の筈なのだが、芽吹はそんな事どうでもいいらしい。

 まぁ、戦闘になれば強化装束を使って飛べるし、そっちの方が強いし、戦闘なんて誰かが満開や切り札や強化装束を使えば秒で終わるし。

 ちなみに飛行可能時間は大体一時間弱程度らしい。そこそこ便利だ。

 

「ところで、ここにわたくし達を呼び出したという事はしずくさんもいらっしゃいますのよね? しずくさんはどちらに……」

「あぁ、しずくならあそこで既に器を作らせているわ」

 

 と、言って芽吹が指さした方には。

 

「しゃっしゃごーりごーり……しゃっしゃごりごーり……」

 

 死んだ目でプラモのやすり掛けをしているしずくが居た。

 

「いや目ぇ死んでるし作ってるのプラモなんだけど!!?」

「そう言えばわたしの積みプラをやすり掛けさせてたの忘れてたわ。しずくー、今日のノルマはそこのPG試作一号機とPGダブルオーライザーのパーツ全部だからねー」

「えっ、この人鬼ですの……?」

 

 ちなみにPGダブルオーライザーは全ガンプラの中で二番目にパーツが多いガンプラであり、PG試作一号機は最もパーツ数が多いガンプラだったりする。

 よりにもよってやすり掛けだけさせられているしずくのストレスは尋常じゃないだろう。それでもシズクが出てこない辺り、彼女もやすり掛けさせられる事はごめんなのだろう。薄情な人格である。

 既にダウンしそうなしずくは放置し、芽吹が雀と夕海子へと大赦が用意した器作りセットを押しつける。

 

「さて、勇者部うどんらしい器作るわよ!!」

「どうしてわたし達巻き込まれてんだろ……」

「というか器作りなんてした事ないのですがそれは……」

 

 こうして防人組による器作り(約一名死んだ目でやすり掛け)が始まったのだった。

 

 

****

 

 

一発目。

 

「めぶー、できたよー」

「普通過ぎる! 亜耶ちゃんがそれに喜ぶわけないでしょ!!」

「器なんてこんなもんでしょ……?」

「芽吹さん! 見てくださいまし、このかつおが描かれた見事なうつ……」

「いいわけないでしょ、次!」

「……しょぼーんですわ」

「え、えっと……プライベートで使おう? ね?」

 

二発目

 

「めぶー」

「めぶきさーん」

「ええい、普通過ぎるのよ!! もっと突飛なアイデア出しなさい!!」

『えぇ……』

 

 そして三発目は。

 

「そもそも普通の器の形をしているだけで却下よ!」

「帰りたいなぁ……」

「同感ですわ……」

「ギリギリギリギリ」

「うわぁ、しずくが見た事無い表情で歯ぎしりしながらやすり掛けしてる……」

「相当ストレスたまっていらっしゃいますのね……」

 

 そんな感じでトライ&エラーをするが結局芽吹のお眼鏡に叶うような器は完成せず。

 四発目、五発目、六発目も同じように没をくらい、そろそろ折角作ったんだし持って帰って使おうと思おうにも持って帰るのが面倒な量になってきた。そしてしずくからはとうとう歯ぎしりすら聞こえなくなった。

 いい加減雀も夕海子も集中の限界で半分ほど放心した状態で器を作っている最中だった。

 

「できたわ!!」

 

 芽吹がそんな声を出したのは。

 思わず二人がどっかに放り捨てていた意識を手繰り寄せ、芽吹が作り上げた器を見に行く。

 

「そう、これよ、これを作りたかったのよ!」

「芽吹さん、そんなにも自信満々と言う事はよっぽど個性的な……」

「これこそが1/8スケールノンアクションフィギュア亜耶ちゃんの原型よ!!」

『……』

 

 そして見に行った先で芽吹が満面の笑顔で見せつけてきたのは、無駄に出来がいい亜耶のフィギュアだった。

 確かに出来がいい。出来がいいし亜耶の可愛らしさがしっかり出ているとは思うのだが。

 

「……メブ? 器は?」

「え? あぁ、それは二人に任せてたのよ。わたしは今日、ずっとこの亜耶ちゃんフィギュアを作っていたわ。にしても、我ながらよくできたわ! この笑顔の表情とちっちゃくて可愛いおててとか!」

 

 自分が作った亜耶フィギュアを自慢する芽吹。しかし、それを見る雀と夕海子の視線は最早絶対零度並に冷たかった。

 そりゃそうだ。自分達が没をくらいながら必死に器作りしているのに目の前の我等が隊長は器じゃなくてフィギュア作りしてるのだから。そりゃあ視線の温度も一気に冷えていくだろう。

 芽吹はそれに気づかず相当浮かれている。

 

「おーい、しずくー」

「ちょっとこっちへ」

 

 そんな芽吹を無視し、雀と夕海子はしずくを呼び寄せる。

 それを聞いたしずくは二人の様子に気が付き、スマホ片手に合流し。

 

『強化装束』

 

 なんの打ち合わせも無く三人同時に強化装束を展開した。

 雀は背後にドデカイナニかを召喚し、夕海子はハンマーを担ぎ、しずくは両手に銃剣を握る。

 今まで見た事が無いレベルのガチギレである。

 

「それでそれで、特に凝って作ったのはスカートの……あ、あら? 三人とも、ど、どうして変身してるのかしら? ぶ、武器はこっちに向けると危ないわよ……?」

 

 流石に武器を構えられたら三人の異常に気が付いたらしく、芽吹は冷や汗を流し始めた。

 

「メブぅ……わたし達に器作りやらせといていいご身分だねぇ?」

「我等が隊長様ですし、我儘も少しくらいは聞こうとは思いますわよ?」

「ただ、今回ばかりはちょーっと殺意が沸いた」

「えっ、あっ、いや、その……わ、わたしだって作ってたわよ! ほらこれ! どこぞの万博のタワーがモチーフのこれこそが勇者部うどんっぽい器だと――」

『ンなわけあるか死にさらせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

「ぎぃやあああああああああああああああああああ!!」

 

 

****

 

 

「で、勇者部うどん作りを命じてから暫く経ったけど……調子どう? 順調?」

「いやー、実はあんまり……」

「そもそも作る物が抽象的すぎるからな。こっちも空振りのままだ」

「全くね。どこからどこまでが勇者部うどんなのかが分からないわ」

「暗中模索にも限度があるわよ。ってか芽吹、あんたその全身の包帯どうしたのよ」

「ちょっと転んで……」

 

 勇者部メンバー全員が集められた集会。風はそこで勇者部うどん作成の進捗について聞いたのだが、全員結局何が勇者部うどんなのか、というそもそもの問題からどうしても進むことはなく、全員が渋い顔をして進捗を報告する事になった。

 それには風も思わずうーん、と唸ったが、まぁ風自身もこの状態はある程度わかっていた事だ。そうかー、で済ませた。

 

「まぁ、そもそもアタシもこれが勇者部うどん! って基準とか特に持ってないし、依頼も溜まってきたしあまり気負わずいきましょうか!」

 

 そしてしばらく考えた結果、勇者部うどん作りは今後も継続。依頼とか溜まってきたので、いい案が出たらそれを試作して見て試食。そしてこれこそが勇者部うどんだ! となった物を勇者部うどんとする事になった。

 流石にここ数日、ずっと答えが分からない勇者部うどんというモノを作ろうとしてちょっと疲れてきていた勇者部メンバーはそれに賛成。結果的に勇者部うどんは恒常的な問題となってしまったが、ここは勇者部だ。時間さえかければ個性的なうどんの一個や二個、出てくるだろう。

 

「と、いう事でゆったりいきましょ、ゆったり。そんぐらい自由な方が勇者部らしいわ!」

「俺とクソレズには即急にアイデア求めたくせに……」

「さては風先輩、ただうどんが食べたかっただけなんじゃ……」

 

 風の決定に対してボソッとハゲとレズが文句を垂れ流した。

 その瞬間、二人の背後に瞬間移動した風が二人の首をコキッとやった。二人は死んだ。

 

「みなさーん、うどんできましたよー」

「そばもできたよー」

「同士、ラーメンを持ってきた……なんで藤丸と東郷は死んでるの?」

「さぁ。まっ、そこの芸人二人は放っておいて持ってきてもらったうどんをあったかいうちに食べちゃいましょうか!」

 

 と、いう事で。

 

『いただきまーす!』

 

 勇者部うどんは一旦後回し。

 いつも通りの勇者部が戻ってきたのでした。

 

 

****

 

 

「……なぁ、須美。俺、ちょっと未来が怖いよ。ロクな扱いされてねぇんだけど」

「あそこにいるのは私達とは別人よ。そう思わないとやってけないわよ……」

「せやな……俺も数年後には髪生えてるだろうし……」

「ハッ!」

「鼻で笑ってんじゃねぇぞクソレズァ!」




という事でちゅるっと編でした。

いやー……なんとか三期放送している間に間に合った……
で、気が付いたらもうゆゆゆ三期が放映しているのですが、一話でPVの日常シーンを使いきるのはいつもの事。くめゆ編とのわゆ編はサプライズ過ぎなんだわ。

三期はこの後何と戦う事になるんだ? と気になりながらも次週に来るであろうぐんちゃんのあのシーンで泣く準備がまだできていません。
やめてくれ、あのシーンは俺に効く。

ちなみに今期はゆゆゆの他に境界戦記見てます。ロボット、いいよね

あとスパロボも買いました。グリッドマンつおい。

次回はこっちで先に登場させる前に公式が参戦決定させたふゆゆ勢とか出したいなぁ……!!
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