ハナトハゲ   作:黄金馬鹿

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最近色んな方面に浮気してばっかりだったので、リハビリがてら書いたものを投下。

で、浮気しまくってる間に……ゆゆゆいのサ終が決定してしまいましたね……
シンフォギアの方でゆゆゆとコラボが決まって喜んでいたら急にゆゆゆいのサ終が決定してと……
各原作ではどうしても目立ちきれなかった子や物語の最中に離脱してしまった子達にスポットを当て、更にファンが気になるところの補完もしてくれたゆゆゆいには本当に感謝しかありませんね。

本作は花結いの章、きらめきの章のストーリーは追わない予定ですが、どこかで美咲ちゃんや姫ちゃんも出してあげたいですね……この投稿ペースだと本当にいつになるのか分からないですけど……

ゆゆゆいの事ではいくらでも語れそうですが、とりあえず前書きが長くなってもアレなので、本編どうぞ。

今回は女の子たちの熱き戦いです。ハゲが犠牲になります。


幕間-花結いの章ちゅるっと!〜大満開の章-
女の子たちの熱き戦い


 とある日の勇者部室。

 ダブルハゲによるスイーツが振舞われる、半分どころか九割九分は女子会の会場としか言いようがない状況になっている部室の中。ふとハゲ丸は笑顔でケーキを食べる園子を見て、声をかけた。

 

「なぁ、園子」

「なぁに、ズラっち~」

 

 甘いものを食べてご機嫌な園子様。

 そんな園子を見て、ハゲ丸はふと自分が思った事が間違いじゃないと確信して口を開いた。

 

「やっぱ園子……なんかちょっと顔が丸くなってね?」

 

 その瞬間、勇者部室内の空気が死んだ。

 ハゲは口にしてしまった。普段は気を付けて女子の機嫌を損ねる発言やらデリケートな発言やらは頑張って慎んでいるのだが、今回はそこまで気が向かなかった。

 そのせいか、ハゲは笑顔のまま表情が固まった園子に手を取られ、窓から投げ捨てられた。

 

「ちょっ」

 

 急に捨てられたハゲ。しかし、このまま地面に落ちたとしてもハゲはいつも通り無傷だろう。

 なので園子は窓から投げ捨てたハゲを追い、窓から跳躍。そのまま飛んでいくハゲの上に乗ると、ハゲが抵抗する前に地面へと着地。ハゲの体を地面で削ぎにかかった。

 地面は友達。いつも僕たちが共通して使える武器なのだ。

 

「ぎゃあああああああああああああああ!!?」

 

 いつもの数倍は威力があるお仕置きによってハゲの体が一瞬でモザイク塗れになった。

 ハゲが落下したのはアスファルト。そこから体の前面で地上数メートルから落下しながスノーボードのようにアスファルトを滑っていけば……まぁ、普通に考えれば死ぬだろう。

 あまりにもバイオレンスな今日の園子様。しかし、それだけの事をする理由が園子にはあった。そして、それだけのことをされてもおかしくないと思う勇者部員たちが居た。

 

「もうズラっちったら~。女の子に体重の話は現金なんだよ~?」

 

 いつも通りの口調でモザイクとなったハゲの顔面をアイアンクローで掴み上げ、一歳の加減がない腹パンを叩き込みながら校舎の中へと戻っていく園子。

 園子がガチギレしたときの特徴に、彼女の口調がいつも通りのまま変わらない、という物がある。

 つまり、今の園子は。

 それを考え、ふと未来の自分が凄惨な処刑をされたのを見てしまった桂は園子(小)を見た。

 

「何かなズラっち~。言いたい事があるなら言った方がいいってわたしは思うんだよね~」

「い、いえ、今日もカワイイデスネソノコサマ……」

 

 下手な事を言ったら自分も処刑される。

 周りの勇者達はみんな笑っているが、目は笑っていなかった。いつもは天使の亜耶でさえ、笑顔を浮かべながらもその目は一切笑っていなかった。

 女の子に体型と体重の話は厳禁。それを桂はハゲ丸へのお仕置きから学んだのだった。

 しかし、未来の自分が気になって口にしてしまったせいで、どうしても考えてしまう。周りの女性陣は自分たちが毎日のように作ってくる甘い物のせいで体型が変わっていないかどうか。

 自分を威圧してくれた園子(小)を観察してみる。

 そういえば、こっちに来る前よりも彼女の頬が若干丸――

 

「死にたいならそう言えばいいのに~」

 

 直後、桂の頬を掠めながら園子(小)の槍が桂の背後の壁に突き刺さった。

 しかも園子(小)は普段と変わらぬ笑顔と口調のまま。

 多分、口に出していたら普通に殺されていただろう。

 桂はもう考えるのもやめて空笑いしながら両手を上げた。もしここで少しでも喋ろうものなら多方面から殺されかねん。

 そう思っていると、モザイク片手に園子が帰ってきて、モザイクを手ごろな壁に叩きつけた。

 べちゃっ、という生肉が壁に当たったような感じのグロい音がした。

 

「全くもう~。どうしてこんなデリカシーがないハゲになっちゃったんだか。ね~、小ズラっち~?」

「そ、ソデスネ……」

 

 にこにこ笑顔の園子。しかし、その裏には抑えきれない怒りがあるのが桂には分かってしまった。

 これはたとえ事実だったとしても何も言わないのが吉と出るだろうが……

 

「まぁ、彼の言いたい事もわたしはちょっと分かるよ。というか、この部室にいる中で……そうだね、半分くらいは会った当初と比べて若干肉付きが良くなったんじゃないかな?」

 

 男が声を出したら処される。そんな空気を打破し、事実を突きつけた勇者が居た。

 その名は赤嶺友奈。勇者部内では筋肉の化身みたいな扱いを受けている筋トレ大好きっ子である。

 流石に同性からの指摘は処すわけにもいかなかったのか、園子はぐぬっ、と声を出し、一部の部員たちが視線を逸らした。具体的には、運動が趣味に入っていない者達と家でもよく甘いものを食べている藤丸家の座敷童二人。

 

「この世界は本来肉体の成長に使うはずの栄養が違う方に流れちゃうからね。わたしとかは筋肉に行ってたけど、園子ちゃん達は無駄なお肉になっちゃったんじゃないかな? とは言っても今までみんな痩せすぎってくらいだったし、丁度いい肉付きになったとわたしは思うな」

「ちょ、ちょっと待って赤嶺ゆーゆ! えっ、成長に必要な栄養が別の所に流れてるってどこ情報!?」

「どこって……神樹様にここに召喚されたときに教えられたけど。ほら、ここに居る限り体は成長しないから、その分の栄養がどこに行くかと考えると……ね? みんな筋トレしてるわけじゃないし」

 

 赤嶺からの初公開情報と対処法を聞き、勇者達は自然と彼の作ってくるお菓子は暫く断る……という事は一切思い浮かばなかった。

 女の子たるもの甘いものは大好物。更にうどんも大好物。それ故に、今の生活を崩したくはない。

 崩したくはないが、このまま今の生活を続けていたら確実に体型に支障が出る。というか出始めている。

 故に葛藤する年頃の少女たちを見て、じゃあ、と赤嶺は一つ提案した。

 

「わたしと一緒に筋トレとかどうかな? わたしも普段一人で筋トレするのちょっと寂しかったし、みんなで楽しく筋肉付けようよ!」

「き、筋トレ……た、確かに赤嶺さん監修なら確実に痩せれるカモ……」

「無駄なお肉は落とせるって事だけは確約しようではないか~」

 

 筋トレ仲間が増えるかも、という現実にちょっとご機嫌な赤嶺。

 ちなみにちょっと端の方では。

 

「……うたのん、わたし、暫く畑仕事する時間増やすね」

「あー……察したわ、みーちゃん」

「わ、わたしはまだ余裕ありますし……」

「ひなた……諦めろ」

「わ、わたしはちょっと前まで車椅子動かしてたしまだ太って……」

「東郷さん、最近抱き着くとちょっと抱き心地変わってたけど、もしかして……」

「痩せねば」

 

 こんな感じで一部の者達が現実逃避しようとしていたが、無事現実を思い知らされたり、筋トレを決心したりして、結局体重が増えたという事実に身に覚えのある者達は歌野の畑仕事に付き合うか、赤嶺が考えた体引き締めトレーニングに参加することになったのだった。

 

 

****

 

 

「まぁ、筋トレするよーって言っても、勇者のみんなって基本的に体を動かすための下地はできてるし、一部の人は特訓していたから、案外数日間筋トレするだけで結構厳しめの筋トレにも参加できるようになるんだよね」

 

 そうして勇者部達の筋トレが開始されてから暫く。

 赤嶺はちょっと女の子の体重関連の話を勇者部室でするのも酷だろうと思い、讃州中内にある72年組、先代現役組専用の特別教室でハゲに軽く経過報告をしていた。

 なんやかんやでこの筋トレ祭りの原因はこのハゲなので、知らせてもいいだろうとは赤嶺の談。

 

「ほーん。ってか、俺が園子に処された後ってそんな事になってたのな……ほれ、プロテインケーキ」

「ありがとー。というか、亜耶ちゃんとかしずくも参加したのは驚いたなぁ。君がいるんならそこら辺の管理ってしっかりしてるって思ったんだけど」

「いやー、俺自身作って食わせるのが嬉しくてさ……ついつい。今は結構そこら辺気を付けてるよ」

 

 周りに減量中の女の子が居たら確実に恨みを買うため、自衛のために別室でプロテインケーキを食べる赤嶺。この世界に来てよかったことは毎日が楽しい事と仲がいい友人が沢山できたことと自分の理想のケーキが食べられることだ。

 

「まぁ、そんなわけで基本的にみんな順調だよ。亜耶ちゃんとかひなたさんはまだ基礎作る段階だけどね」

「あの二人は最近、ボランティアくらいしか運動やってなかったからな……」

「そうだねぇ。でも、本当にちょっと体重が増えた程度だから、多分一か月二か月普通に運動してれば無駄なお肉はなくなると思うよ? 筋肉が増えて体重増えるかもだけど」

「そういうもんか?」

「そういうもんだよ。わたしだって腹筋割れるくらい鍛えてるけど体重はみんなよりちょっと多いくらいだし」

「えっ、腹筋割れてんの?」

「割れてるよー。ハゲ丸くんは割れてないの?」

「過去の俺ならちょっと割れてるんじゃねぇかなぁ。俺は体力維持程度にしか運動してないから割れてない」

「そうなんだ。今度桂君の方の腹筋触ってみよっと」

 

 と、ちょっとした近況報告や筋トレ談義をしながらプロテインケーキを食べる二人。

 数字と外見という形でちょっとずつ自分たちの怠惰の証が現れてきてしまっていた勇者部員たちは今日もボランティア活動で運動した後に筋トレに向かうだろう。

 ちなみに赤嶺式筋トレ会にはダイエット組の他にも夏凛や若葉、棗といった普段から体を鍛えている者達も積極的に参加しているとかで、筋トレ仲間が増えた赤嶺はここ最近で一番楽しそうだ。

 

「ところで、ハゲ丸くんは筋トレ会参加しないの? わたしとしては男の子の筋肉の付き方とか興味あるんだけど」

「んー……まぁ、俺は普段から時々運動してるしいいかな。代わりにプロテインケーキ献上するからさ」

「まぁ、それで許そうではないか」

「どの立場からの言葉だよ……」

 

 筋トレ仲間が増え、美味しいお菓子も食べれてニコニコ笑顔な赤嶺さんなのであった。

 

 

****

 

 

 という事で暫く経って。

 

「赤嶺ゆーゆのお陰でなんとか体型も元に戻ったよ~」

「みんなが頑張ったからだよ。ただ、これからは頻度を減らしてもいいけど、ちゃんと運動しないとまたハゲ丸くんに直接言われることになるからね」

「でも、今回の件で藤丸先輩にデリカシーのないことを言うと大変なことになるってわかったと思いますし、そんな失礼なことを言う事は無いと思いますけどね」

「ねぇ亜耶ちゃん後輩。もしかして怒ってる? もしかしてあの日帰った後に思いっきり正面切って二の腕ぷにってるって言った事結構怒ってる? あの後俺亜耶ちゃん後輩に縛られて軒先に一晩放置されたのにまだ怒ってる?」

「どうしてそれで怒られないと思ったのよ……あと亜耶ちゃん。今度わたしにその笑顔で思いっき」

「はい自重しようねメブ―」

「ぺ」

 

 若干一名ほど黒い笑顔を浮かべているが、どうやらちょっと体重が増えてしまった勇者部員たちは元の体重に無事戻せたようで、ダイエット中の鬼気迫るような雰囲気は消え去っている。

 ちなみに芽吹は最近ツッコミに加減が無くなった雀からの盾の一撃で無事気絶した。

 

「そう言えば藤丸」

「ん?」

 

 亜耶に黒い笑顔を向けられてちょっと傷ついていたハゲ丸だったが、ふとしずくに声をかけられた。

 また折檻されるのかなぁ、なんて思いながら反応すると、しずくはハゲ丸の腹を触りながら続きを口にした。

 

「藤丸って、家で結構お菓子作ってたよね」

「うん、まぁ」

「しかもみんなが食べないのに今までと同じくらい」

「そうだな」

「それ、どうしたの?」

「それって、作ったお菓子か? まぁ、教室で配ったりお菓子食べる組に渡したり……余ったのは自分で処理したけど」

「休みの日とか友達とゲームしながら結構食べてたよね」

「ちょっと小腹も空くしな」

 

 ハゲ丸は周りがダイエット中の時も特に変わらずお菓子を作っていた。

 もう趣味なのでそれは仕方のない事なのだが、それの消費方法がちょっと変わった。

 教室で小腹が空いたものに配ったり、ダイエット中も部室内でお菓子を食べていた者達に追加でお菓子をプレゼントしたり。

 しかし、一番変わったのはハゲ丸自身が消費するお菓子の量がかなり増えたことだろうか。それこそ、普段の倍以上は食べていたし、夜食にも食べていたし。本当にかなりの量食べていた。運動量は普段のまま、だ。

 つまり。

 

「……やっぱり藤丸。なんか腹に贅肉が付いてない?」

「え゛っ」

 

 ハゲ丸、自分の菓子で太る。

 

「なんかぷにぷにしてる」

「そう言えば顔も丸くなりましたね、藤丸先輩?」

「やっぱまだ怒ってるよね亜耶ちゃん後輩。っていうかマジ? えっ、そんなに?」

「確かに毎日見てるから分からなかったけど、言われると確かに……」

「写真と比べると結構分かるね。確かに結構丸くなったかも」

 

 部室内に貼ってある写真を見比べながらの言葉に、ハゲ丸は固まった。

 確かに、最近ちょっと腹がぷにっとした気がする。顔洗う時になんか違和感を感じていた気がする。

 それがまさか。

 ハゲ丸は顔を青くしながら、今日も美味しそうにプロテインケーキを食べる赤嶺に向けて懇願した。

 

「あ、赤嶺!!」

「うん、なーに?」

「俺を鍛えてくれ!! 思いっきり!! 腹筋割れるくらい!!」

「いいよ任せて! そりゃあもう腹筋が割れて綺麗なシックスパックになるくらい鍛えて見せよう!」

「あっ、なのでこれから暫く俺はプロテイン料理しか作らなくなると思うんで」

『えっ!?』

 

 こうしてハゲ丸の、周りの女子たちからはよ瘦せろとせっつかれ続けるダイエット生活が始まったのだった。

 ちなみに桂もハゲ丸から誘惑する物禁止という事でお菓子作りを止められ、甘いものが大好きな少女たちはダイエットが終わったのにも関わらず禁欲生活を強いられたのだとか。

 

 

****

 

 

「ふっふっふ。ダイエット始めて暫く。どうだしずく! この俺の綺麗に割れた腹筋は!!」

「野郎の腹なんてどうでもいいから早くお菓子作って」

「はい……」

 

 ちなみに腹筋が割れるくらい頑張っても普段の扱いは変わらないのであった。




という事で女の子たちの熱き戦いの話でした。日常系の作品ならこういう話ありそうだなーと思って書いていたり。

ほんと、社会人になってからも時間はそこそこあるのに書けないんですよね……裏でオリジナル作品の設定とかも考えてはいるんですけど、考えるだけで終わっていたり。

とりあえず次回辺りでリリ奈&柚奈とか参戦させたいなーとか思っていたり思っていなかったり。

あと、他原作とのコラボ回なんてものも書きたいな、と思っていたり。
現状考えているのは"戦姫絶唱シンフォギア"と"とある科学の超電磁砲"ですね。リリスパととじみこは自分が原作知らないので今の所、特に考えてないですが……
シンフォギアとのコラボの場合はゆゆゆい世界にご招待、超電磁砲とのコラボの場合は何人か学園都市に行ってもらう、なんてのもありかなー、とか考えてます。
一応、コラボ回を書くとしたら、のアンケートものっけておきます。リリスパととじみこが上位に来た場合は履修してきます。

という事でまた次回、お会いしましょう。

他作品とのコラボ話を書くとしたら

  • RELEASE THE SPYCE
  • 刀使ノ巫女
  • とある科学の超電磁砲
  • 戦姫絶唱シンフォギア
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