ちなみに、またタグを全部変えたのに気が付いた人いるかな? もう最初のタグがどんなんだったか覚えてないよ。
逃亡した友奈は予想以上に足が速く、すぐさま彼女を追ったハゲ丸が彼女を見失い、その後を追ってきた勇者部達と共に変身してまで四国中を駆け回って友奈を探す事になった。
しかし、友奈は見つからない。その事実に流石に焦り始めた美森と園子、銀の先代女子三人組だったが、ふと園子が友奈の端末を追えば友奈を見つける事ができるのではと閃き、すぐに端末で友奈の端末がどこにあるのかを調べた結果、友奈の端末は友奈の部屋にあった。
「青坊主、鍵を開けなさい」
「精霊に不法侵入の手伝いさせてやがる……」
「ま、まぁまぁミノさん。今は大目に見よう~?」
ベランダに三人が着地し、すぐさま青坊主に命令して窓の鍵を開けさせる美森。手慣れているとしか言えないその犯行に思わず銀が戦慄するが、園子は苦笑しながら呆れかえる銀を宥めた。
青坊主による鍵の開錠は十秒もかからない。その手際の良さに銀がドン引き、流石の園子も擁護できない程度には引いている中、美森はズカズカと友奈の部屋に侵入した。
二人もすぐに彼女の後を追って友奈の部屋の中に入ったが、部屋の中はもぬけの殻。
端末はここにあるはずなのに、と園子が念のためにもう一度己の端末で友奈の端末の位置を把握しようとした時だった。
「そのっち。友奈ちゃんの端末よ」
美森が友奈の学習机の上に置いてあった友奈の端末を見つけ、園子に見せた。
こうなると三人に友奈の足取りを掴む手掛かりはない。早く友奈を見つけて説得しないと彼女は自ら死にかねないと言うのにこんな無駄足。友奈だって馬鹿ではないのだから見つかりたくないが故に端末をこうしてどこかに置いておく事は分かっていた事だ。
園子は自身が予想以上に焦っている事をようやく自覚して思わず爪を噛んでしまい、すぐに銀に止めさせられた。
「園子。焦ってるし最近ストレス溜まってんのも分かるがそろそろ無意識に手足動かすのは止めろ」
「……うん、ごめんミノさん」
小学生時代からそうだ。外の事を初めて知った時、そこから全てを察した時、園子は大赦に対する怒りやそれに気づけなかった自分への怒りから槍で地面を削るという普段なら確実にやらないであろうことを起こした。
ハゲ丸を冷蔵庫に閉じ込めたりヤクザキックを叩き込んだ後に顔を踏んだり。少しばかり暴力癖が身についてしまっている。
自覚し、嚥下し、謝って。さてここからどうするかと園子が頭を回転させ始めたその時だった。手にもっていた端末の画面が切り替わり、着信画面となったのは。
それは園子だけではなく、銀と美森も同じように着信画面となっていた。
「電話? 一体誰が……」
その相手とは。
「……大赦、本庁……!!」
今潰したい組織ナンバーワンである、友奈に神婚を叩きつけたあんちくしょう、大赦からだった。
****
大赦が指定した、勇者達の召集場所は歴代の勇者と巫女の慰霊碑が並ぶ場所だった。
そこに集った勇者達は中央へとその足を進めながら墓を見ていく。
乃木若葉、高嶋友奈、土居球子、伊予島杏、上里ひなた。白鳥歌野、藤森水都。秋原雪花、古波蔵棗。その他にも大勢存在した過去の勇者や巫女達を祀るこの場を会合の場に選んだのは果たしてどういう意図があるのか。
中央に立つ大赦仮面は背中を向けていたが、勇者達に気が付くと振り向き、両手を合わせてから頭を下げた。
「勇者様に、最大限の敬意を」
「やめてください」
敬意。果たしてそれは本当に感じていることなのか。それすらも大赦の印が彫られた仮面は隠してしまっている。
「友奈さんはどこですか」
「あたし達は友奈に会いに来たのよ。御託はいいから友奈の場所を言いなさい」
東郷の制止の言葉に続いて樹と夏凜が友奈の居場所を聞くために少しばかり声を荒げる。ここがそうして声を荒げる場ではないという事を理解して叫びはしなかったが、きっと相手の対応次第では叫んでしまう。
それを確信しつつの言葉は果たして通じたのか。大赦仮面……恐らく女性であるその人は二人の言葉を聞いた後に口を開いた。
「今は大赦におられます」
女性は予想外にも友奈の居場所をすぐに吐いた。
まさかそれだけを伝えるためにここに来たのか? と美森が考えたが、そんな事を考えている暇はない。
「なら大赦に乗り込むわよ! 友奈助けて大赦潰す!!」
風の言葉に樹と夏凜が頷き、完全にムードが打倒大赦となった。だが、園子、銀、ハゲ丸だけはどうしてかそのムードに乗らない。
「友奈様から聞かれたかと。この世界を救うには神婚しかないと」
そんなムードを無視して女性は語りかける。声に感情が乗っていないその声にはどこか圧迫感があり、話すだけでこちらの気概を削いでくるような。そんな何もかもを諦めたかのような声に聞こえたが、それでも勇者達は引かない。
「そんなモン、逃げでしかないわ!! 絶対に友奈を助けてこの世界を救う方法がそれ以外にもあるはずよ!!」
そんな悲しい結末だけしか残っていないなんて、許さない。認めない。そんな若さにも溢れた勇敢なる答えを女性は聞いても、彼女は感想を返さない。
ならやってみろ、とか無駄だ、とか。そういうことを言ってこない。大赦側で確認した事実だけを彼女は告げてくる。
「私達もそれを探りました。しかし、友奈様のタタリを消す方法も、外の火をどうにかする方法も、世界を救う方法も。もうこれしかないのです。もう、神婚しか」
「ふざけんな! そんなんアタシ達が止める!! 少数を犠牲にして生きながらえ続けるそんなサイクル、アタシ等が変えてみせる!!」
風達は理解している。ここにある墓に彫られた名を持つ者達は、自分達と同年代の少女達で、その全員がこの世界を守るために散っていった英雄たちという事を。その誰もがこの世界を救いたいと願いつつも先延ばしにする方法しか見つける事ができず、その結果無念にも眠りについたことを。
そんな歪な世界。誰かを生贄にする事でしか生きる事を許されない世界を、勇者は認めない。
「ですが、そうするしかなかったのです。大を救うために小を切り捨てる。それがこの世界の在り方なのです」
小を犠牲にする事で。何が起こっているのかを知った者を生贄とする事によって何も知らない大多数の人間を救えるのなら。その考えの元、大赦は勇者と巫女を切り捨てながら今の世を維持している。
中にはそれが正しい事を納得して死んだ者もいるだろう。そうすることでしかこの世界を守れないと諦めた者もいるだろう。風達のように諦めず、けれども現実に負けてしまった者もいるだろう。だが、それが間違っている。そうすることでしか維持できないこの世界こそが間違っている。その意見は変わらない。
これ以上の討論は無駄だ。しかし、それでも誰かが死ぬことを容認して、全てを投げ出したかのような声を出す目の前の大赦仮面が気に食わない。故に風が噛み付こうとしたが、それは肩を銀に掴まれた事で止められた。
「……ピーマン、嫌いだったよね。わたし達の前で言い訳並べて結局食べなかったくらいには」
「でも、あなたは俺達の事をしっかりと見てくれていた。俺達が正しい方向へ進めるように常に見てくれていた」
「ちゃんと叱ってくれて、褒めてくれて。時々可愛いトコ見せてくれたけどさ……もう、先生は昔の先生じゃないんだよな」
三人の言葉を理解できたのは、美森だけだった。
この変わり果ててしまった声は、先代勇者として戦った自分たちを影から支え続けてくれた恩師。
目の前に居るのは、安芸先生だ。美森は信じたくなかったが故にそれを口にしなかったが……しかし、園子達はそれに気が付き、間違いないと確信した故に、彼女との口論はしたくなかった。
「怪我したあたし達を説教しながらそれでも生きて帰ってきた事を一番喜んでくれたのに……友奈の事は、見捨てるんだな。死ぬ事が悲しい事って分かってるからこそ生きて帰ることを一番に喜んでくれた先生が、あたし達のともだちが死ぬ事、容認するんだな」
ようやく口を開いたからか、言いたくもない言葉が次々と口から出てきてしまう。
人はそんな簡単に変わることはない。例え変わってしまっても根っこの部分は絶対に変わらないという事を銀は知っている。記憶を失った須美と桂は二年の記憶を失っても須美と桂だったことを知っているからこそ、安芸先生もそう簡単には変わらないと思っている。
だと言うのに、一度壊れた口のジッパーは中々戻ってくれなかった。言いたくもない事を全部言ってから、ようやく壊れたジッパーは元に戻った。
教え子の言葉に対する安芸先生の言葉は、やはりまだ感情は籠っていなかった。
「……この世界に住む人は。あなた達の両親や友達は、当たり前のようにくる次の春を待ち望み、毎日を生きています。知らない内に少数を犠牲にしながら」
それは今代に初めて勇者となった風、樹、夏凜も同じだ。
少数が傷つきながらも勇者となったあの日までこの世界を守り続けてきたという事を、三人は知らずに生きていた。だが、それでもその少数となったからこそ。少数として生きて、平和を掴み取ったからこそ、その言葉が癪に障った。
「なら……なら、あんたらが人柱になればよかったでしょう!? 何も知らないアタシ達を生贄に仕立て上げるくらいなら、あんたらが死んで全部解決したらよかったじゃない!! 神樹様のために、世界のためにって!!」
生贄を仕立て上げるんなら、生贄に仕立て上げられてしまえ。
先代勇者組の四人に対して、この言葉はきっと不謹慎な言葉そのものだ。目の前に居る女性を風は知らないが、少なくとも先代勇者組にとってはそう浅からぬ関係だったと四人の言葉を聞けば分かる。だが、それでも風は言わずにはいられなかった。
何も知らない者を巻き込むくらいなら、知っている者が勝手に死んでいってしまえと。
「……できたらやっています。ですが、私達ではどうにもならなかったのですよ」
そして帰ってきた言葉は、少し予想外な言葉だった。
できたらやっている。
その言葉は大赦の言葉なのか、それとも目の前の女性の……安芸先生の言葉なのか。きっと後者だと全員は何となくそれを察した。
「ですが、どの時代も神は無垢なる世代を選ぶ。私達は正義のために世界のためにと言って無垢な子を生贄にする事しかできなかったのです。そう、諦めてしまったのです」
言葉に感情が乗っていた。
その言葉は大赦の言葉ではない。安芸先生の言葉だ。
一人裏で苦しみ続け、先代勇者達を送り出す事しかできず、防人達を見守り私情を挟むことを許されず彼女達を駒のように扱い、そして教え子の友を生贄にするため動いている。そうする事しかできないと諦めてしまった。
それが安芸先生だった。
満開の事実を私情よりも仕情を優先し伝えられなかったが故に後悔し続け自ら教師の仮面を、人としての感情を捨てた、戦い疲れた者の言葉だった。
それが分かってしまったからこそ、風も一歩退いてしまった。
だけど、言いたい事はある。故に退いた足を前に出し口を開き――
「でも――っ!!?」
言葉は端末から流れた大音量にて掻き消された。
この音は一度だけ聞いたことがある。美森が壁を壊した時に流れた特別警報発令の時のサイレン。それが流れ、すぐさま勇者達は画面を確認したが様子がおかしい。
急に画面が崩れたかと思うと、音も変になり、まるでウイルスを流し込まれたかのように画面が真っ赤に染まった。
明らかに美森の時よりもヤバイ事が起きている。そんな確信をしてすぐに変身をしようとした直後、地面が大きく揺れた。
「わっ!?」
思わず倒れそうになるがグッと堪え、変身しようとするが今度は地響きが鳴り渡り、変身を思わず止めてしまった。
「もう来るとは……」
安芸先生の言葉に質問を飛ばす余裕はなかった。
明らかにヤバい事が起きている。そんな困惑と恐怖が胸を押しつぶし、言葉をあげる事すらできなかった。
「あなた達の出番です」
出番。
つまり、たった今、世界は勇者を必要としたという事だ。だが、相手は? バーテックスが来たのなら世界の時が止まる。しかし世界の時は止まらず、地響きは鳴り続けている。
「天の神は人類が神の領域に近づいたことに怒り、裁きを下したと言われています。人間が神婚し神の領域に至るなど以ての外」
その言葉が意味する事は。
「バーテックスが……来る」
「いいえ、違います」
そう、バーテックスではない。
バーテックスなら、こんな地響きもサイレンもならない。ならば、何が。
その答えは、まるで空そのものが焼けるかのように赤く染まっていく光景と、壁が崩れていき炎が海の先に見えた事が答えとなった。
明らかにアレはバーテックスなんて可愛い存在ではない。バーテックスとは一線を画す……いや、そんな言葉すら可愛い存在。
「天の、神……ッ!!」
全ての元凶たる天の神そのものの襲来だ。
「神婚が成立すれば人間は神の眷属となる。そうなれば天の神はもう人間を襲わないでしょう。故に、時間を稼ぎなさい。友奈様の神婚が成されるまでの時間、天の神を凌ぐ事があなた達に課せられた最後のお役目です」
バーテックスすら、人類には身が重すぎる。
勇者であれば一体程度なら数人でかかれば倒せるが、恐らくその何倍……いや、格が違うであろう天の神を相手に時間を稼ぐ。その言葉の荒唐無稽さ、無理難題を理解してしまうと、思わず足がすくんでしまう。
しかし、その中で一人だけ足を動かした。
「神婚を待て? 冗談じゃない」
その言葉は安芸先生が告げた最後のお役目の否定だった。
だが、それと同時に勇者達の抱える理想でもあった。
「神婚を止めて、天の神をぶっ飛ばす! そうすりゃ全部解決だ。友奈のタタリは無くなって世界も救われる。さいっこうのハッピーエンドだろ、みんな!」
一歩前に立ち背中を見せる彼は、天の神を打倒する力を持たない。
だが、守る自信はある。
例え天の神が相手だろうと……それ以上が相手だろうと勇者達を守り切り生きて帰るだけの自信がある。その自信を彼は理想から貰っている。
例え強大な敵が相手だろうと恐れず立ち向かい勝つことが自分達、
「手詰まりだった事全部解決できる方法を奴さんが持ってきたんだ。ならやるしかねぇよな!!」
「……全く、ズラっちは時々イケメンなのにどうして普段の行いで全部台無しにするかなぁ」
そんな彼に並んだのは、園子だった。
「悪いけど俺はおふざけ半分で体を構成してるんでね」
「ほんと、その通りだよ。でも、こういう時はふざけないの、知ってるから」
言いながら拳を掲げた園子に、拳を当てて返事をすれば、彼の園子の隣には銀が並んだ。
「奴さんブチギレてる上にすっげぇ強そうだな。しかもアタシ等バリア無しだぜ? 今度こそ死ぬかもな」
「んなこたさせねぇよ。俺が守ってやる。もう二度と、お前たちに傷一つ付けさせやしない」
「ははっ。じゃあ頼んだぜ、親友」
「おうよ、親友」
相手は神だと言うのに、その言葉の節々には一切の恐怖を感じさせない。
その神経の図太さに呆れたのは美森だ。だが、彼女もどうやらその図太い神経の持ち主だったようで、ハゲ丸の隣に並んだ。
「私は紙装甲のフルバックだからしっかり守りなさいよ、藤丸」
「任せろ、東郷。俺がお前を守り切れなかった事なんてあったか?」
「こうして立っている以上、その言葉に反論はできないわね。いつもどおり、頼むわよ」
「当たり前だ」
先代勇者が並ぶ。
内二人はもう命綱であるバリアすら張れない状態だというのに、それでも勇猛果敢に天の神に挑もうとしている。
だったら、ここで足をすくませてお願い助けてと震えるなんてできるわけがない。戦うための力があるのに生贄が成されるその時まで待っているなんて事、できるわけがない。
「はぁ、こういう時みんなを纏めんのがアタシの役目だってのに。一歩遅れちゃったわ」
「でもお陰で勇気は出たよ。相手がなんだろうと戦える」
「勇者になるべく努力してその努力を実らせて、最後は世界を救う大一番。最高の舞台演出ができてんのに参加しないわけないでしょ」
風、樹、夏凜も先代勇者達と並ぶ。
相手は強大だ。恐らく少しでも気を抜けばその瞬間に殺される。この戦いは今までのように精霊バリアに守りを任せていい物ではない。バーテックスのように数的有利を作ればどうにかなるなんて物じゃない。
だけど、戦わないわけがない。
天の神を打倒し、神婚を阻止し、友奈を助けてみんなで帰ってうどんを食べる。それを成すために、ここで立ち止まるわけにはいかない。
「さぁ行こう、みんな!! ゆーゆを助けて、天の神を倒して明日も笑おう!!」
「勇者部五箇条一つ! 成せば大抵何とかなる!! だから今回も何とかするわよ!!」
先代今代勇者のリーダーの声に全員が頷き、端末を握る。視界には花吹雪が乱れ、今にも世界は樹海へと変わろうとしていた。
そんな最高の舞台演出の中、全員が叫ぶ。
『変身ッ!!』
樹海の花吹雪の中、七色の花吹雪が咲き乱れる。
『満開ッ!!』
そして、五色の華が色濃く咲き乱れる。
舞台は整った。後はハッピーエンドを掴み取るだけだ。
「……せめてもの手助けよ」
そして安芸先生も、用意しておいた隠し手を切った。
教え子たちの戦いを見ていることしかできなかった大人からのささやかな反抗。それを放つスイッチを、彼女はポケットの中で押した。
その瞬間、既に四国中に響き渡っていた地響きに紛れて地響きが鳴り響き、空を何かが突っ切っていった。
「……ん? 園子、あれなんだ?」
「え? あれって……ん゛んっ!?」
満開した藤丸の鏡の上に乗った園子が空を飛んでいくものを見て思わず変な声をあげてしまった。
その飛んでいったものとは……
「……あれ、ゴールドタワーじゃないかな」
「は?」
そう、ゴールドタワーだ。
ゴールドタワーが飛んでいったのだ。中に居る巫女と防人は既に出動済みなので無人だが、あの中には防人達の私物がある。というか防人達が過ごしていた部屋がある。要するに防人達の家だ。
それがトンでもない勢いで地面から射出されて飛んでいくと、そのまま天の神なのであろう空に生まれたヒビの中に入っていき、そのまま大爆発をあげた。
その光景を見てハゲ丸はふと思った。
そう言えばちょっと前にふざけて天の神が来たらゴールドタワー射出すればいいんじゃね? とか言ってたなぁと。
ハゲ丸はそっと端末を取り出し、芽吹に電話をかけた。
その電話を取った芽吹は防人達と襲ってくる星屑と戦いながらこう叫んでいたという。
「はいもしもし……え? ゴールドタワーが飛んでいった? 私達の私物と一緒に? え? ちょっと待って何言ってるのか分からないのだけど。……えぇ、えぇ、確かにちょっと前にそんな事話したわね。でもあれって冗談……え? ゴールドタワーが天の神に直撃して大爆発した? いや、そんな冗談何度も……マジなの? ねぇマジなの? 私のHGデンドロビウムとHGディープストライカーとHGミーティア、爆発したの? ねぇちょっと。忙しいから切るじゃなくてちゃんと詳しく説明しな……切れた……」
その瞬間、防人達の士気がガクッと落ちたが、直後に芽吹が鬼のような活躍を見せそれに防人達が続いた結果、ハゲ丸達が天の神と交戦を開始する直前には襲ってきた未完成バーテックスと星屑を倒しつくしたのであった。
ちなみに芽吹がこそっと作っていた亜耶の笑顔や何気ない写真を沢山収納した亜耶ちゃんアルバムは万が一にも亜耶に見られないために実家に送っておいたため無事だったそうな。
カッコ良く決まったと思ったら安芸先生の良かれと思ってゴールドタワー射出によって全部が持っていかれた図。これが多分勇者の章で最後のギャグ描写よぉ!!
そして十数話ぶりのゴールドタワー射出案件の拾いなおし。こうしてゴールドタワーは千景殿跡地となるのであった。マジで発射しちまったが後悔も反省もしていない。それどころか最後のギャグ描写として嬉々として射出しました。この作品の根幹がギャグという事を忘れてはいけない(戒め)
そういうわけでゴールドタワーがコラテラルダメージによって消し飛びましたが次回から最終決戦、勇者の章六話に突入します。さてさて、勇者達は無事にハッピーエンドを掴み取れるのか。そしてコミカル君はシリアス君によってちゃんと息の根を止められるのか。
それではまた次回、お会いしましょう。