遊戯王VRAINS もう1人の『LINK VRAINSの英雄』 作:femania
・小説初心者で、連載小説初挑戦です。至らない部分はご容赦ください。
・話によって、一人称だったり、三人称だったりと変わります。
・クロスオーバー作品なので、遊戯王アニメシリーズのキャラが登場することもありますが、設定が違うので元と性格や行動が違うことがあります。
・過去にアニメシリーズで使われていたデッキを本人ではなくこの作品のオリジナルキャラが使うことがあります。また、使用されるデッキはエースモンスターはそのままにデッキをアレンジしたものになっていることがあります。
・この作品はシリーズのキャラに優劣をつけるものではありません。勝敗についてはストーリーの構成上、容認していただけると幸いです。
・この話はフィクションです。
・人物描写はスキップしています。言動を参考に想像しながらお楽しみください。
・オリジナルのカードも使ってます。
・作品はほぼオリジナル展開です。
これでOKという人はお楽しみください!
今回はデュエル回です。
今回はフィールドの様子も内容に入れてみました。少しでも理解に役立てたらいいなと思っています。
ブルームガールのデッキは……もう察しがついてる人もいるかもしれませんね。
【8】
ブルームガール LP4000 ユート LP4000
「私が先行をもらうわ」
ブルームガールが宣言し戦いが始まった。
ターン1
「私のターン!」
ブルームガール LP4000
モンスター
魔法罠
フィールド
(ユート)
□ □ □ 魔法罠ゾーン
□ □ □ メインモンスターゾーン
□ □ EXモンスターゾーン
□ □ □ メインモンスターゾーン
□ □ □ 魔法罠ゾーン
(ブルームガール)
「私はフィールド魔法。トリックスター・ライトステージを発動! 発動時一つ目の効果。デッキからトリックスター1枚をデッキから手札に加える! 私はトリックスター・リリーベルを手札に。そして、トリックスター・リリーベルの効果。ドロー以外の効果で手札にこのカードが加わった時、リリーベルは手札から特殊召喚できる」
戦場に可愛らしいピンクの花が咲く。
トリックスター・リリーベル 攻撃表示
ATK800/DEF2000
遊介は今頃大きくは驚かない。たとえ現実世界で冷酷な女として猛威を振るった学校の女王が、可愛らしいトリックスターのデッキを使うことに。
しかし、
(いやあ、人って見た目だけじゃ分からないもんだなぁ……)
と思ったのは事実である。
しかし、それはあくまで遊介の心の中の声であり、テレパシーを使えるわけではないブルームガールがそれを聞くことはない。
「さらに私は、手札からトリックスター・キャンディナを通常召喚!」
トリックスター・キャンディナ 攻撃表示
ATK1800/DEF400
そしてピンクの花の隣に、活力のある黄色の花が咲いた。
「キャンディナの効果。デッキからトリックスターカードを1枚手札に加える。私はデッキからトリックスター・ホーリーロッドを手札に加える」
そしてブルームガールは天井へと手を伸ばす。
「現れなさい。光り輝くサーキット!」
天井にリンク召喚の為のゲートが現れた。
「召喚条件はトリックスターモンスター2体! 私はリリーベルとキャンディナをリンクマーカーにセット!」
二輪の花はそれぞれと同じ光を纏って、ゲートへと昇って行く。そしてその中心から舞い降りる大輪の花が、この戦場に舞い降りた。
「いでよ。トリックスター・ホーリーエンジェル!」
蒼く慈しみを感じさせる光の天使。
「かわいいな」
「マイケル。お前……」
「なんで俺を失望の眼差しで見るんだよ」
遊介はそれ以上何も言わなかった。
トリックスター・ホーリーエンジェル
リンクマーカー 右下 左下
ATK2000/LINK2
ユートはここまでの動きに表情を一切動かしていない。しかし警戒はしていた。
対してブルームガールは順調に動く盤面に少しづつ楽しくなったのか、笑みをこぼす。
「さあ。張り切っていくわ。手札に加えた装備魔法トリックスター・ホーリーロッドを発動! このカードはホーリーエンジェル専用の装備カード。これを今召喚したホーリーエンジェルに装備する。最初の効果で、ホーリーエンジェルのリンク先に、墓地のトリックスター1体を特殊召喚! 私はホーリーエンジェルの左下にリリーベルを特殊召喚する!」
光の天使は城の錫杖を持ち、その後ろにピンク色の小さな天使が舞い戻ってきた。
トリックスター・リリーベル 攻撃表示
ATK800/DEF2000
「そしてホーリーエンジェルの効果。このカードのリンク先にトリックスターを召喚、特殊召喚したとき、相手に200のダメージを与える! そしてホーリーロッドの第2の効果。ホーリーエンジェルの効果で与える効果ダメージを2倍にする。よってユート。あなたには400のダメージを受けてもらう!」
天使の錫杖から光の玉が放たれる。そしてユートにぶつかった瞬間弾けた。
「ぐ……」
ユート LP4000→3600
そして、ノリノリのブルームガールは、声のトーンが半オクターブ高くなっている。
「まだまだ! ここでホーリーエンジェルのさらなる効果。トリックスターモンスターの効果でダメージを与えたとき、その数値分だけホーリーエンジェルの攻撃力は上がる。400攻撃力がアップする」
トリックスター・ホーリーエンジェル ATK2000→2400
「そして、トリックスター・ライトステージの効果。トリックスターモンスターが戦闘・効果で相手にダメージを与える度に、さらに200のダメージを与える!」
ユートに電光が纏わり、弾ける。
「ぐ……ぅ」
ユート LP3600→3400
「この効果サイクルが、ホーリーエンジェルのリンク先にモンスターが召喚されるたびに発動するわ」
ユートはこのデュエルで初めてその口を開いた。
「なるほど……俺にではなく。君のデッキはほぼ万人に勝ちうる可能性があるな」
「そう。効果ダメージを戦術の中に自然に組み込めるこのデッキは、LP4000のスピードデュエルでは速攻戦術として特に有効的に戦えるデッキ」
「……これは、俺が一気に殺される可能性があるな」
「そうね。でも一度始まった戦い。いえ、私のステージは全力で行くわ」
「そうか」
ユートは、ディスクを前に構えて、再び来るであろうダメージに備えた。
そう。ブルームガールの攻撃はまだ終わっていないのだ。
「相手が効果ダメージを受けた時、手札のトリックスター・ナルキッスを特殊召喚できる」
トリックスター・ナルキッス 攻撃表示
ATK1000/DEF1800
上が緑で下の方が黒のドレスの少女が現れた。
「現れなさい。光り輝くサーキット!」
再び現れるサーキットに、ホーリーエンジェル以外の二人の天使が吸い込まれていく。
「召喚条件はトリックスターモンスター2体。私はリリーベルとナルキッスをリンクマーカーにセット! リンク召喚! 来なさい。トリックスター・ブラッディマリー!」
優雅な紅のドレスを着た天使がホーリーエンジェルの隣に優雅に舞い降りる。
トリックスター・ブラッディマリー
リンクマーカー 右 左下
ATK2000/LINK2
「さて。ホーリーエンジェルの左下。リンク先にトリックスターが召喚された。分かる?」
青の天使の力が再びユートに牙をむく。ユートにはホーリーエンジェルの効果とライトステージの効果によるダメージが入る。
「ぐあ……」
ユート LP3400→2800
トリックスター・ホーリーエンジェル ATK2400→2800
「これだけじゃ終わらないわ。私は装備魔法トリックスター・ホーリーロッドの第3の効果を発動する。このカードを破壊して、ホーリーエンジェルの元々の攻撃力と今の攻撃力の差分。今回は800のダメージを与える!」
「な……!」
天使は光を放ち始めたロッドをユートに投擲した。勢いよくロッドはユートの黒い外套の肩の部分にぶつかり、その服を焦がす。
「ぐぅ……!」
ユート LP2800→2000
「はぁ……もう半分か」
ユートはたった1枚もカードを動かすことなくライフを半分削られたという状態にユートは絶句する。
瑠璃ユートが危機に瀕している中でも口は開かなかった。
「瑠璃ちゃん。いいのか?」
「ユートは簡単には負けない。それにこのデュエルで命は消えない。私もブルームガールのデッキにもユートのデュエルにも興味があるから止めないわ。そういえばマイケル。私、あなたがあんな馬鹿なことを言うとは思ってなかった」
「……弱腰の草食系じゃない事は確認しないとな?」
「もしかしてわざと?」
「さあなー」
ニヤニヤしながら二人のデュエルを見つめるマイケル。
しかし、命がけの戦いの経験者である瑠璃はその横顔に一瞬だけ感じる。
(この人本当は……強い?)
しかし瑠璃の心の中の声は、他の人間に届くはずもなかった。
戦いはまだ、ブルームガールのターンのままだ。
「私は、ブラッディマリーの効果を発動する。手札のトリックスターカード1枚を墓地を送る。その後お互いはカードを1枚ドローする」
ユートは驚いたように、
「俺もか?」
と尋ねるが、
「お互いって言ったでしょ?」
と言われユートは訝し気にブルームガールを見ながらも、デッキの一番上に手を乗せた。
「私はトリックスター・リンカーネイションを墓地へ送る。お互いは1枚ドローする。けれど、私のライフがあなたより2000以上多いときは、私は2枚ドローになる」
ユートはそれに納得したように、
「手札増強まで。君はこの盤面手札に引いた一瞬で思い描いたのか。すごいな」
急に褒められ、ブルームガールは一度手を止めて戸惑う。
「何よ……急に」
「君は最初に手札を一秒見てから、己のカードを見ずに、一度も手を止めることなく、この盤面を作り上げた」
「だってこれ私のデッキだし」
「だが。最初の手札は毎度毎度違う。良いデッキには使用者の張った戦術が百以上は組み込まれている。いかにずっと使っていようと、十秒は最初の動きを考えるものさ。それすらないとは、君はそのデッキをずっと扱い、何度も研究と研鑽を重ねたデッキなんだろうな」
「……つまり何が言いたいの?」
「君は、デュエルを、そのデッキでやることが好きなんだな」
「……そうね」
ブルームガールは不機嫌ではないものの、顔を赤らめ、恥ずかしそうに語った。
「そうよ。私は大好きよ。本当はデュエル部のデュエル見て、私もやりたいなーなんて思ってたわよ!」
堂々の発言。それに一番驚いたのは、
「えぇ!」
もちろん遊介だった。
「でも向こうじゃ、私はできなかった。この世界に来たのはね。本当はこっちの世界なら私は自由に遊べると思ったから」
ユートは驚き、その後失笑する。それは、急にブルームガールという人間が見せた素の表情があまりに可笑しかったからだった。
「何よ」
「失礼」
ユートは緩んだ口元を元に戻し、
「君は悪い人間ではないことが分かった。だが、デュエルはデュエルだ」
と、自ら外してしまった道を元へ戻す。
「続けるわ。私は2枚、あなたは1枚カードをドロー」
デュエルをするお互い2人が、デッキからカード引く。
「そして、フィールド上に存在するブラッディマリーを対象に、そのモンスターを戻し、手札のトリックスター・マンジュシカをホーリーエンジェルの左下リンク先に特殊召喚」
紅の天使は、本来手札に戻る軌道のところを、己は手札には戻れないが故にエクストラデッキに戻る。そしてブラッディマリーが元いた場所に赤い花が咲いた。
トリックスター・マンジュシカ 攻撃表示
ATK1600/DEF1200
「さて、またホーリーエンジェルのリンク先モンスターを召喚した。杖はないからダメージは倍にならないけど、ホーリーエンジェルの効果とライトステージの効果で400ダメージを受けてもらうわ」
「く……」
ユート LP2000→1600
トリックスター・ホーリーエンジェル ATK2800→3000
「カードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ、上がっていたホーリーエンジェルの攻撃力は元に戻る」
トリックスター・ホーリーエンジェル ATK3000→2000
(長い……)
遊介は正直思っている。
それもそのはず。1ターン目にも関わらず、使ったカードは、手札に入れないリンクモンスターを入れなくても7枚。さらに1枚カードを伏せているのだ。本来であれば最初のターンに仕えるカードは4枚。1.75倍である。
(伏せカードを入れたら2倍だし。容赦ねえ……)
遊介はこの人が敵として現れなくてよかったと本気で思った。
ブルームガール LP4000 手札0
モンスター ①トリックスター・ホーリーエンジェル ② トリックスター・マンジュシカ
魔法罠 伏せ1
フィールド
(ユート)
□ □ □ 魔法罠ゾーン
□ □ □ メインモンスターゾーン
□ ① EXモンスターゾーン
□ ② □ メインモンスターゾーン
□ ■ □ 魔法罠ゾーン
(ブルームガール)
ターン2
「俺のターン!」
既に傷ついている中、全くその戦いの気は落ちていなかった。
「マンジュシカの効果! 相手の手札にカードが加わったとき、その枚数1枚につき200のダメージ。さらにライトステージの効果で200ダメージ」
「また400か……」
ユートが言うと同時に、マンジュシカが放った光を浴び、ライトステージの分のダメージを受ける。
「ぐ……!」
「そしてホーリーエンジェルの攻撃力はアップ」
トリックスター・ホーリーエンジェル ATK2000→2200
ユート LP1600→1200 手札6
モンスター
魔法罠
「俺はファントムナイツダスティローブを召喚!」
不気味なローブを纏った実体無き騎士が現れる。
遊介はそのモンスターを初めて見たが、
(実際に見てみるとちょっと怖いなぁ)
と、弱音を思い浮かべている。
それはブルームガールも同じで、構えがやや前に傾いたのは、その不気味さに反応した故だ。
幻影騎士団ダスティローブ 攻撃表示
ATK800/DEF1000
「さらにファントムナイツサイレントブーツは、俺のフィールド上にファントムナイツがいるとき、手札から特殊召喚できる」
幽体の暗殺者が現れる。
幻影騎士団サイレントブーツ 攻撃表示
ATK200/DEF1200
「レベル3のダスティローブとサイレントブーツでオーバーレイ!」
幽体の騎士たちは紫の光となって、地面に現れたブラックホールのような渦に飛び込んでいく。
「漆黒の闇より、悲惨なる闇を斬り裂く、反逆の剣! 今現れよ! エクシーズ召喚! ランク3、ファントムナイツブレイクソード!」
黒の渦より光の柱が昇る。そして召喚されたのは、首から青い炎を燃やす黒い騎士だった。
幻影騎士団ブレイクソード 攻撃表示
ATK2000/DEF1000
ユートの猛攻が始まる。
「ブレイクソードの効果! オーバーレイユニット一つを取り除き、自分および相手フィールド上のカードを1枚ずつ対象として発動する。そのカードを破壊する! 俺はブレイクソードとお前のフィールド上のトリックスター・マンジュシカを破壊!」
黒の騎士は、剣に妖しい炎を纏わせると、マンジュシカに突撃する。ホーリーエンジェルを剣で薙ぎ払い、道を空けさせると、マンジュシカのところで自らを巻き込む青い炎を柱を挙げた。
せっかく呼び出したブレイクソードを自壊させる行為に戸惑いを見せるマイケル。
しかし他の人間は動じない。
瑠璃はその戦術を知っていたから。そして、遊介もブルームガールも、ブレイクソードの効果を知っていたから。
「なんで破壊すんだよ。遊介分かるか?」
「あんた、もしかしてユートのことを知らないのか?」
「いやあ、俺はカードゲームしかかじったことなくてね。俺は初代しか知らないんだよ」
「確かにあの世界。アニメを販促のくだらない内容だって馬鹿にする奴も結構いるからな」
「おいおい、俺は違うぜ」
「分かってるよ。理由はすぐに分かる」
遊介の言う通り、ユートは選択ミスをしたわけではなかった。この一手は己の魂と呼ぶにふさわしい竜の顕現を準備したに過ぎない。
「ブレイクソードの効果。エクシーズ召喚されたこのカードが破壊されたとき、自分の墓地の同じレベルのファントムナイツ2体を対象に、レベルを一つ上げた状態で特殊召喚できる。戻れ、ダスティローブ、サイレントブーツ!」
先ほど渦に吸収された2体の騎士が、再び舞い戻った。己の存在に定義された星を一つ増やした状態で。
ブルームガールはLPが減っていないにも関わらず、苦しそうな顔をしている。それは今から出る彼のエースモンスターが強力な存在であることが理由であり、
(……だからこそ、できれば1ターンキルが理想的だったのかもしれない。それか、少しダメージを減らしてでも、対処できるカードがあればよかったのかも)
遊介はそう、今のブルームガールの心境を分析する。
「俺はレベル4となった、ダスティローブとサイレントブーツでオーバーレイ!」
再び黒の渦が現れ、二体の幻影騎士は吸い込まれていった。
そして、先ほどとは違う、力ある存在が渦の中で呼び出されようとしているのを、この場にいる全員が肌で感じる。
「漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙! 今降臨せよ! エクシーズ召喚! 現れろランク4! ダークリベリオン・エクシーズドラゴン!」
全体的に細めの体躯を持ちながら、口に鋭い牙を持つ黒の竜が降臨したのだ。それはユートを象徴するというにふさわしい存在である。
ダークリベリオン・エクシーズドラゴン 攻撃表示
ATK2500/DEF2000
「出た……!」
ブルームガールがこのカードを恐れる理由は、その竜が持つたった一つの効果だった。そしてそれは一つであるがシンプルながら脅威となるに十分な黒き竜の力だった。
「ダークリベリオン・エクシーズドラゴンの効果! オーバーレイユニットを2つ使い、相手モンスター1体を対象として発動する! そのモンスターの攻撃力を半分にし、下げた数値をこのカードの攻撃力に加える! トリーズン・ディスチャージ!」
黒の竜の翼が広がり、刃のごとく鋭い両翼から紫の電撃のような見た目の力が放たれる。狙いは青い天使。黒竜の力は易々と青い天使を縛り、その力を咆哮をあげながら吸収した。
トリックスター・ホーリーエンジェル ATK2200→1100
ダークリベリオン・エクシーズドラゴン ATK2500→3600
「なるほど……ありゃ厄介だ。確かに今の遊介には荷が重かったかもな」
この時点でマイケルはユートの考えが理解でき、感心の声を上げる。
「悪かったな」
「いやマジな話。お前のデッキだと、前みたいに力負けするだろう。お前のデッキ、今の状態だと火力が全然ないからな」
「分かってるよ……」
遊介は少しむくれた。
しかし、自分では荷が重かった相手だとは遊介は自覚している。それをブルームガールは分かっていたからこそ、モンスター戦闘だけが取り柄ではない自分であれば勝てる可能性があると分析したのだ。
ここまででユートはまだカードを2枚しか使っていない。
「俺はカードを2枚伏せる。バトルだ」
さらりと言ったその宣言は防御の陣形を整えたという合図。
「ダークリベリオンで、トリックスター・ホーリーエンジェルを攻撃! 反逆のライトニング・ディスオベイ!」
光を牙に宿し、荒ぶる力を翼に宿しながら黒い竜は舞う。すべてを貫く、ユートの殺気のごとき鋭い1撃が光の軌跡を刻みながら、青い天使を貫いた。
(勝)ダークリベリオン・エクシーズドラゴン ATK3600 VS トリックスター・ホーリーエンジェル ATK1100 (負)
それはあまりに生々しく酷な光景である。その点の配慮なのか、ダークリベリオンの牙に宿った光が傷口を覆い見えなくしている。
やがて青い天使は光粒子となり、輝きとともに消えた。
「くう……」
たとえ本人に直接的な衝撃がなくとも、LPが減ることによる痛みはフィードバックされる。ブルームガールが浮かべる苦悶の表情はそれを耐えるものだった。
ブルームガール LP4000→1500
「まだだ。俺の攻撃は止まらない!」
(4話後編へ続く)
お読みいただきありがとうございます。
全部書くと10000文字超えちゃうので、今回のデュエルは前後編で分けました。
後編もほぼ同時に出しているので、決着はそちらで。
ちゃんとしたあとがきもそちらでします。