遊戯王VRAINS もう1人の『LINK VRAINSの英雄』 作:femania
「DDDの異動辞令」
通常魔法
①フィールド上にDDDモンスターがいるとき、自分フィールド上の「DD」カード1枚をデッキに戻し、デッキからDDモンスターを1体手札に加える。その後、自分はLPを1000ポイント回復する。この効果を使用した時、自分はエクストラデッキのモンスターを特殊召喚できない。
「厄介ね」
ブルームガールは一言添える。
「お前ならアレをどう攻略するんだ」
マイケルがブルームガールに尋ねる。しかし、
「どうだろ……」
発動された永続魔法、セカンドオーダー『暗黒の太陽』の効果を見る。
破壊すれば必ず墓地へいく。それ以外にフィールドを離れる方法はない。デュエルをしている本人たちにはモザイクがかかって見えない状態だが、デュエルの観戦者には、相手のカード効果もしっかりと見える仕様になっている。
「私は効果ダメージで攻める方法があるけど、それを対策していないわけないよね。あんなデッキを使っている以上」
「だな。……遊介は勝てると思うか?」
「……勝つわ。前に比べて頼もしくなった彼なら。きっと勝てる。私たちはリーダーを信じるの」
「ああ。そうだな。チームメイトはリーダーを信じないとな」
マイケルは嬉しそうに笑い、不安げに見守るエリーの頭をなでながら、しっかりと頷いた。
ランサーズの真澄もまた、相手が発動するカードの数々にコメントをした。
「そう。あのモンスター。私が駆けつけた時には、あのモンスターを前に、ボロボロになっている北斗と刃がいた。モンスターが居なかったのは、あの効果を発動したからだったのね……」
「真澄……大丈夫?」
今にも狂いそうなほどに怒りを露わにする真澄に柚子は問いかける。
「大丈夫。……本当は私がリベンジしたかったけどね。でも、今は見守るわ。必ず、社長が二人の仇をとる。あの人の強さは私たちが良く知っている」
「そうね……」
遊介・零児 LP7200 手札 零児3 遊介6
モンスター
魔法罠 ③ DDD極智王カオス・アポカリプス
「マジックカード、『サイバネット・マイニング』を発動! 手札のカード1枚を墓地へ送り、デッキからレベル4以下のサイバース族モンスターを手札に加える。俺は、手札のドットスケーパーを墓地へ送り、デッキからサイバースガジェットを手札に加える! そしてドットスケーパーは墓地へ送られたとき、特殊召喚できる!」
ドットスケーパー レベル1 守備表示
ATK0/DEF2100
「現れろ! 未来を導くサーキット! 召喚条件はレベル4以下のサイバース1体。リンク召喚! 現れろ、リンクディサイプル!」
リンク・ディサイプル
リンクマーカー 下
ATK500/LINK1
「そして、手札のリンクインフライヤーは、自分フィールド上のリンクモンスターのリンク先に特殊召喚できる!」
リンク・インフライヤー レベル2 守備表示
ATK0/DEF1800
「さらに、自分フィールド上にサイバースが存在するとき、手札から、バックアップ・セクレタリーを特殊召喚できる!」
バックアップ・セクレタリー レベル3 攻撃表示
ATK1200/DEF800
「現れろ、未来を導くサーキット! 召喚条件はトークン以外のモンスター3体。俺は場にいる3体のモンスターをリンクマーカーにセット! リンク召喚!」
3体の連続召喚。その後に呼び出すのは、初期デッキから存在し、これまでの戦いを支え続けたエースの1体
「リンク3、サイバース・アクセラレーター!」
サイバース・アクセラレーター
リンクマーカー 左 右 下
ATK2000/LINK3
「そして、サイバースガジェットを通常召喚!」
サイバース・ガジェット レベル4 攻撃表示
ATK1400/DEF300
「このモンスターを召喚したとき、墓地のレベル2以下のモンスターを守備表示特殊召喚できる。蘇れ、リンクインフライヤー!」
リンク・インフライヤー レベル2 守備表示
ATK0/DEF1800
「現れろ、未来を導くサーキット! 召喚条件はモンスター2体。俺は、サイバースガジェットと、リンクインフライヤーをリンクマーカーにセット! リンク召喚! 現れよ、プロキシードラゴン!」
先ほど召喚したリンクモンスターの下のリンクマーカー先に、2体目のリンクモンスター。
プロキシー・ドラゴン
リンクマーカー 左 右
ATK1400/LINK2
「そして、サイバースガジェットがフィールドから墓地へ送られたとき、ガジェット・トークンを1体特殊召喚する!」
ガジェット・トークン レベル2 攻撃表示
ATK0/DEF0
「現れろ、未来を導くサーキット!」
再びのリンク召喚。次の素材とするのは、今呼び出したトークン1体。
「リンク召喚! リンク1 リンク・スパイダー」
プロキシー・ドラゴンのリンクマーカー先に、サイバース族の蜘蛛が現れる。
リンク・スパイダー
リンクマーカー 下
ATK1000/LINK2
「四度現れろ! 未来を導くサーキット! 召喚条件は効果モンスター2体以上! 俺はリンク2のプロキシードラゴンとリンクスパイダーをリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン!」
このターン4回目のリンク召喚。呼び出すのは、先ほどのサイバースアクセラレーターと同様、最初のデュエルから遊介と共に戦ってきたエースモンスター。
「リンク召喚! 現れろ! リンク3 デコードトーカー!」
巨大な大剣を持った、電脳世界の戦士。
デコード・トーカー
リンクマーカー 上 左下 右下
ATK2300/LINK3
「デコードトーカーの攻撃力はリンク先のモンスター1体につき500ポイントアップする。上のリンクマーカー先にサイバースアクセラレーターが存在するため、デコードトーカーの攻撃力は500アップする!」
デコード・トーカー ATK2300→2800
「なるほど」
ここで、イリアステルの第5部隊隊長が口を開く。
「その後、サイバースアクセラレーターの効果で、攻撃力をアップするわけだ。確かに攻撃力は十分だろう。だが、お前、分かってるのか? サンを破壊しても再び戻ってくる。そしてお前のフィールドはすべて死に絶え、お前には恐ろしいほどのダメージが飛んでいくぞ?」
彼の言う通り、普通に攻撃をするだけでは、次のターンにフィールドが全滅するという未来しか待っていない。
赤馬も遊介を見ている。このままの攻撃はこちらを追い詰めるしかないので、それを注意する目だ。
「大丈夫だ、手はある」
遊介は堂々と言い切った。
「手札から永続魔法、『ターゲットアルゴリズム』を発動する!」
発動したのは1枚の永続魔法。このカードはまさしく、この状況を打破するのに適する効果を持っていた。
「発動時、自分のモンスター1体と相手モンスター1体を選択。俺はデコードトーカーとお前のサンを選択する。選択したモンスター同士はバトルフェイスのたびに戦闘を行わなければならない」
「それじゃ、意味ないだろ? どうせ破壊される」
「いいや、意味はあるのさ。永続魔法のこのカードが存在する限り、お互いのモンスターは戦闘では破壊されず、選択したモンスター以外は攻撃宣言はできない」
「復活するのが厄介ならそもそも破壊しなければいい。なるほど、そんな方法が」
「このカードがある限り、お互いはモンスター1体でしか攻撃できないし、攻撃する相手すら制限される。そして、このカードはサイバースアクセラレーターと非常に相性がいい」
結局、デュエルは相手のLPを0にした方の勝利だ。モンスターの破壊が絶対条件ではない。
「さらに俺は装備魔法『アタッチドファイル』をデコードトーカーに装備! デコードトーカーの攻撃力は、墓地のサイバース族モンスター1体につき、100ポイントアップする! 墓地には7体のサイバース族。700ポイント攻撃力をアップする!」
デコード・トーカー ATK2800→3500
「バトル! サイバースアクセラレーターの効果で、このカードのリンク先のデコードトーカーの攻撃力をターン終了時まで2000ポイントアップする!」
デコード・トーカー ATK3500→5500
「デコードトーカーで、選択したスプレマシーサンを攻撃! デコードエンド!」
「ちい、トラップさえ伏せられてたらなぁ……赤馬めェ」
太陽の化身たるモンスターに戦士の刃が突き立てられる。
遊介発動したカードにより、太陽は沈むことなく輝き続けるが、戦士の攻撃を受けた代償は間違いなく、イリアステルの戦士に降りかかった。
(勝) デコード・トーカー ATK5500 VS The supremacy SUN ATK4000 (負)
フィフテル LP2500→1000
「見事だ。遊介」
ここまでの戦術を見た赤馬の一言。
「これならば相手のセカンドオーダーの効果を発動させることはない。及第点だろう」
「お褒めに預かり光栄です」
「だが、まだ油断するな。ここまで追いつめても、奴はイリアステルだ。一筋縄で終わるとは思えない」
「……できれば、このままいってほしいけど……」
「そうはいかないからこそ、連中は数多のデュエリストを葬った、恐るべき敵といえる」
赤馬の言う通り、フィフテルはまだ全くまいった様子はなく、
「まさか、セカンドオーダー使って、ここまで追いつめられるなんてねぇ。いいね……いいねエ。やっぱり強者とのデュエルはそう来なくちゃねぇ!」
むしろテンションが上がっている。
「やっぱりよかったぜ。イリアステルに入って」
ものすごいご満悦のように、歯を思いっきり見せて、ものすごい笑顔を浮かべながら、
「こんな強者と戦えるから、イリアステルはたまらない。思い通りにいかないから、やっぱデュエルはおもしれえ。そうそう、こんなふうに、デュエルは楽しくなくちゃなァ! アハハハ、アハハハハハハハハ」
笑い始めた。
「アハハハハハハハハハハハハハハ、まだまだまだまだ、まだまだまだまだまだァ、もっとあげていくぜェええええええ!」
「ええ……」
徐々に頭のねじがとれはじめているのかと遊介は疑ってしまう。劣勢になっているというのに、それを感じさせないほどの勢いが向こうから感じられる。
遊介はこのターン、これ以上できることはない。ターンエンドを宣言した。
デコード・トーカー ATK5500→3500
遊介・零児 LP7200 手札 零児3 遊介0
モンスター ⑧ サイバース・アクセラレーター ⑨ デコード・トーカー
魔法罠 ⑩ ターゲット・アルゴリズム ⑪ アタッチドファイル
③ DDD極智王 カオス・アポカリプス
(フィフテル)
□ □ ⑥ ⑦ □ 魔法罠ゾーン
□ □ ⑫ □ □ メインモンスターゾーン
□ ⑧ EXモンスターゾーン
□ □ □ ⑨ □ メインモンスターゾーン
□ □ ⑩ ⑪ ③ 魔法罠ゾーン
(遊介・零児)
ターン4
「俺のォ、ターぁあああン!」
フィフテルはあがりきったテンションのまま、デッキからカードをひいた。
そして、目を見開き、そのカードを見る。
「さあて、追い詰められたところでぇ、お楽しみの逆転タイムだぁ!」
このターンで、追い詰められている状況をひっくり返すと宣言した。
フィフテル LP1000 手札4
モンスター ⑫ The supremacy SUN
魔法罠 ⑥ セカンドオーダー「暗黒の太陽」 ⑦ セカンドオーダー「尽きぬ生贄」
「俺は永続魔法『命と力の契約』を発動! このカードの発動時、及びお互いのターンのメインフェイズ1開始時、俺のモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターの攻撃力は2000ポイントアップする。ただし、この効果を発動したターンのエンドフェイズ、選択したモンスターは破壊される」
「く……」
ターゲットアルゴリズムは戦闘破壊は防げても効果破壊は防げない。
まさか相手モンスターの自壊がこれほど喜ばしくないと思うときは、これまであっただろうか。
「さて、一気に逆転と行こうか。この効果により、サンの攻撃力は2000ポイントアップだ!」
The supremacy SUN ATK4000→6000
「そして、俺は『尽きぬ生贄』の効果を発動する! 俺はデッキからカードを4枚墓地へと送り、フィールド上に4体のオーダートークンを特殊召喚!」
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
「この瞬間、今墓地へと送られた『セカンドオーダー『平和への協定』』の効果を発動! このカードが墓地にある限り、フィールド上の永続魔法、永続罠は相手の効果によって破壊されない!。 つまり『命の力の契約』は破壊不可能となる!」
「く……」
これで、The supremacy SUNの攻撃力を4000まで戻すのは絶望的になった。
「さらに俺はカードを1枚伏せ、バトル!」
圧倒的な攻撃力6000を持つ、太陽の攻撃が襲い掛かろうとしている。
「ああ、ターゲットアルゴリズムの効果で、俺はデコードトーカーにしか攻撃できないな。The supremacy SUNでデコードトーカーに攻撃!」
「サイバースアクセラレーターの効果! デコードトーカーの攻撃力を再び2000ポイントアップ!」
デコード・トーカー ATK3500→5500
「だとしてもその攻撃力は5500どまりだ。サンの攻撃力には敵わない! さあ、まずは戦闘ダメージを食らいな!」
今度は太陽の逆襲。先ほどよりも攻撃力はアップした相手モンスターがデコードトーカーに攻撃を浴びせる。
(勝) The supremacy SUN ATK6000 VS デコード・トーカー ATK5500 (負)
遊介・零児 LP7200→6700
「く……」
そしてイリアステルの相手はさらに、猛攻を仕掛けてきた。
「この瞬間、手札のモンスターカード『セカンドオーダー 『ヴィクティの呪杖』』の効果! 相手に戦闘ダメージを与えた時、このカードを墓地へ送り、相手プレイヤーにさらに1000ポイントのダメージを与える!」
「何!」
空いた天井から、雷が降り注ぐ。遊介と零児に直撃し、ダメージを与えた。
遊介・零児 LP6700→5700
もはや何か月もこの世界にいれば痛みには慣れてきたが、耐えられるというだけで、痛いものは痛い。遊介は歯を食いしばった。
先ほどからの連続攻撃。一気にライフが削られるうえ、相手が発動した永続魔法の効果により、太陽は破壊されることとなる。
「エンドフェイズ、『命と力の契約』の効果により、The supremacy SUNは破壊される」
太陽は墓地へとゆっくり沈んでいった。しかしそれは、完全な消滅ではなく一時的に見えなくなっただけのこと。
次のターン再び日は昇る。それは避けられない運命だった。
デコード・トーカーの攻撃力は元に戻る。
デコード・トーカー ATK5500→3500
「そしてここで残念なお知らせだ。ヴィクティの呪杖の効果が発動した次のターンのエンドフェイズまで、お前らはエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。そしてヴィクティの呪杖は次の俺のターンのスタンバイフェイズ、俺の手札に戻ってくる」
「そんな効果まであるのかよ」
遊介は、眉間にしわを寄せる。
元々次のターンは赤馬零児がコントロール権を有する。なので自分には何もできない。しかし、先ほどのターンを見る限り、赤羽零児のデュエルはエクストラデッキを良く使うデッキであることはよく分かる。
「さて、さすが7200を1ターンでは削れないもんだな。俺はこれでターンエンド。だが、分かってるな? 次のターン、再び太陽は昇ることを!」
この1ターンで逆転をする。
その言葉に嘘はなかった。目の前のイリアステルの男は、自身のカード効果を使い無理矢理、得意なセカンドオーダーを使う戦術を発動する状況を整えた。
そして、さらに、ダメージを与えたうえで、相手のエクストラデッキの仕様を封じた。これで、高い攻撃力を持つモンスターの召喚は一段と厳しくなる。
「ほう……」
赤馬零児は目の前に迫った状況に一言、感心したように呟いた。
フィフテル 手札1 LP1000
モンスター ⑤ オーダートークン
魔法罠 ⑥ セカンドオーダー「暗黒の太陽」 ⑦ セカンドオーダー「尽きぬ生贄」
⑬ 命と力の契約 伏せ1
(フィフテル)
□ □ ⑥ ⑦ □ 魔法罠ゾーン
⑤ ⑤ □ ⑤ ⑤ メインモンスターゾーン
□ ⑧ EXモンスターゾーン
□ □ □ ⑨ □ メインモンスターゾーン
□ □ ⑩ ⑪ ③ 魔法罠ゾーン
(遊介・零児)
ターン6
「私のターン!」
赤馬零児はがカードをドローした瞬間、その効果は宣言される。
「墓地の、The supremacy SUNの効果を発動する! 手札のカードを1枚墓地へと送り、墓地のこのカードを特殊召喚する! 蘇れThe supremacy SUN!」
再び、暗黒の太陽が昇る。セカンドオーダーの効果により、攻撃力が1000アップしている状態で。
The supremacy SUN レベル10 攻撃表示
ATK4000/DEF4000
「そしてセカンドオーダー『暗黒の太陽』の効果により、The supremacy SUN以外のすべてのモンスターは破壊され、破壊されたモンスター1体につき800ポイントのダメージを与える!」
再び辺りを灼熱が覆いつくす。
電脳世界の戦士たちは破壊され、相手のトークンもろとも巻き込み、6体のモンスターがフィールドから跡形もなく消え去った。
遊介たちが受けるダメージは4800.
遊介・零児 LP5700→900
あれほどあったLPが一瞬で3桁へと変貌し、遊介は黙ってしまう。
やろうと思えばたった一瞬でここまでダメージを与えることができるセカンドオーダーのカードと相手の戦術。
赤馬零児のカードがなければ今頃とっくに、自分のLPは0になっていただろうと確信する。
「そしてメインフェイズ開始時、命と力の契約の効果により、さらに攻撃力が2000アップする!」
The supremacy SUN ATK4000→6000
「さあ、超えられるか? 赤馬? このターンで何とかしなければ、お前は死ぬ」
「……一応理由を聞いておこうか」
「ああ、もちろん。言うとも。俺はセカンドオーダー『尽きぬ生贄』の効果! デッキからカードを4枚墓地へ送り、オーダートークンを4体、特殊召喚できる!」
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
オーダートークン レベル8 守備表示
ATK0/DEF0
「なるほど……。つまり、このターンで仕留めなければ、次のターン、再び同様の効果が発動し、私達に最低でも3200のダメージが入るわけか」
「ああ。もちろん。ちなみに、俺がさっきヴィクティの呪杖を発動したのは、お前のもつ融合モンスター、神託王ダルクの効果を使わせないため。お前が俺の部下と戦っていた時に使ったカードだったな。さすがに、あれはいけねぇ」
遊介がこっそりその効果をのぞいてみる。ダルクは効果ダメージを回復に変える効果を持っていた。
つまり向こうは、あらかじめ、赤馬零児のカードをある程度知っているということ。
「さっきのリンク召喚には驚かされたが、今度はエクストラデッキ無しだ。赤馬零児。この状況をどうやって打開する?」
相手は赤馬零児を挑発する。
この状況を突破できるものならやってみろと。
そして、対する赤馬零児は。
「……いいだろう」
その挑発を真っ向から受けた。
「君がそこまで言うのなら、私も多少は本気を出すとしようか」
後編だけだと長くなりそうだったので、中編を出しました。
次回で決着です。