電脳戦機IS 〈CYBER TROOPERS -Infinite Stratos-〉   作:魚狗

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「というわけで、一年一組のクラス代表は織斑君に決定です」

 

パチパチパチパチー

 

翌朝のHR、山田先生からの発表にクラスが歓声と拍手に包まれ、

 

「……え…?」

 

一人状況を理解できていない一夏が間抜けな声を上げた。

 

「あの~山田先生……俺、試合で全敗したんですがなんでクラス代表になってるんでしょうか?」

「それは――」

 

「私たちが辞退したからですわ!」

 

得意げに理由を解説し始めたセシリア。そして案の定、一夏のコーチ役を巡って篠ノ之と口論に発展したのをにやにやと眺めながら、事の顛末を思い出していた。

 

 

――――――

 

「それでは、クラス代表はオルコットということでいいな?」

 

俺とオルコットは試合の後、織斑先生に最終的な選考を決めるために呼び出された。ちなみに一夏は全敗を喫したことにご立腹な篠ノ之に引きずられていき、既に姿がなかった。

 

「あの…それは全勝された大沢さんがなさるのでは…?」

「俺は宇宙開発機構の仕事が忙しい。元から受けるつもりはなかったんだよ」

 

IS学園に来て宇宙に上がれないとはいえ、毎日のように送られてくる自分が担当する実験の結果分析や今後の計画決定のディスカッションがある。

 

「そういうわけだ。オルコット、決まった以上は…」

「織斑先生」

「なんだ?」

 

急に改まった声でオルコットが織斑先生の言葉を遮る。続けて発せられた言葉は少々意外であった。

 

「…私も辞退してもよろしいでしょうか?」

「ほう…織斑に譲るというのか?どういう心境の変化だ?」

「そ、それはその……」

 

初めの調子から一転、急に頬を染め口籠ったオルコットにどこかで感じたことのある違和感を覚える。

 

「一夏さんとの試合、それからお二人の戦いを見て、彼の可能性を感じまして…クラス代表を通して成長いていく機会を差し上げたいと………その…決して一夏さんが格好よかったからとかではなく……」

 

今、“一夏さん” って呼びましたねこの娘。しかも最後は聞こえないように言ったつもりなんだろうけど、ばっちり聞こえてますよ、織斑先生にも。

ちらりと見た織斑先生と目が合い、

 

「「はぁ……」」

 

“また”やらかした天然ジゴロ織斑一夏に呆れ、盛大に溜息をついた。

オルコットよ、昨日の今日であいつに惚れたのか……女の心変わりは恐ろしいのぉ。

 

「…お前の言いたいことはよく分かった。いいだろう、クラス代表は織斑とする。それから大沢、参考までにオルコットに現状を説明してやれ」

「え、先生……あ、ちょっと待って!?」

 

面倒事を俺に押し付けて、すたすたと足早に立ち去る千冬さん。後には俺ときょとんとした表情のオルコットが残された。

 

「えーと、その……言っておくけど、ライバルは篠ノ之だけじゃないからな」

「なななな、何のことですの!?」

 

今度は湯気が出そうなほど顔全体を真っ赤にして声を上げるオルコット。さすがにその態度で否定しようというのは無理な話だ……超絶朴念仁の一夏以外には。とりあえず篠ノ之が恋敵ということは理解しているようだな……だが、甘い!

 

「かなり本気なのが他に2人いる」

「なん……ですって……」

 

オルコットに電流走る。

その2人というのは俺と一夏の共通の女友達と男友達の妹。しかもその一人は、信じられないことに…。

 

「あの…翔さん」

「……なんだ、セシリア?」

 

いきなり名前で呼ばれると驚く。それならこっちもと、名前で呼ばせてもらう。

 

「翔さんはなぜ、一年半前に突然中東へ渡る決心をしたのですか?アイザーマン博士と貴方は面識があったわけではなかったのでしょう?」

 

てっきり一夏のことを聞かれると思っていたから余計に驚いた。

つまり、セシリアが知りたいのは俺がISに乗る理由か…。俺なんかのが参考になるかはわからないが、他人に自信を持って言えないようものでもない。

 

「初めはただISに乗りたかったからだった。もちろん大義名分もあったけど、その時はおまけみたいなものだった」

「では今は何のためISに乗っているんですの?」

「今だってサイファーと飛んで、戦うのが楽しいっていうのが一番だ。けどそれと同時に、今はISと人間が“この世界”で創る未来に自分ができることをしたいって思っている。その俺たちなりの答えが宇宙であり、それを成し遂げるために自分を高めてるのさ」

 

電脳暦でVRは少なからず世界が必要とし管理された存在になれが、この世界においてISは生まれるのがあまりに早すぎた。膨大な力を持つISを持て余しているこの世界で、もしその力が暴走してしまえば多くの無意味な血が流れることになる。実際あのクーデター事件はその一歩手前だった。そんな胸糞悪い展開はもうご免だ。

その裏にいた所謂死の商人と思われる亡国機業や、それ以上に何をしでかすか分からない篠ノ之束との衝突も今後ありうる。

そして予想から現実となり、身を持って味あわされたIS、Vクリスタルの持つ欠陥が生む災い…。

だからそんな中で、Vクリスタルと歪とはいえ共存している平行世界(電脳暦)を知る者の一人として後悔が残る生き方はしたくない。

 

「そうですか……。よろしければ今後、私の訓練にお付き合いいただけません?」

「それはこっちからもお願いするよ。それに一夏も誘えば、お前も願ったり叶ったりだろ?」

「ちょ、ちょっとやめてくださいまし!」

 

 

――――――

 

「織斑君クラス代表決定おめでとう!」

『おめでと~!』

 

その夜、食堂の一角を借りて『織斑一夏クラス代表就任決定パーティー』が開催された。

 

「おら主賓、顔が暗いぞ」

「これでは譲った私の立つ瀬がありませんわ」

「そうは言ってもなぁ……」

 

それなのに肝心の一夏の顔が冴えない。結局皆に色々と持ち上げられてクラス代表を引き受ける決心をした一夏であったが、実際のところ学園公式戦はクラス対抗戦の一戦が増えるだけ、それに諸々のクラス委員長系の仕事がついてくると気付いた時には後の祭りだった。

だが周りはお構いなし、面白ければそれでよしなのだ。男であるというのは自分も一緒だけれど、通常ISを動かせて、しかもブリュンヒルデの弟という一夏がこういう役を授かるのは当然といえば当然だ。

 

それにしても、やたら人が多いと思ったら一組以外の生徒も輪に加わっている…

 

「やっほ^^」

 

というかフェイもいるじゃねえか…。

 

「結局一夏がクラス代表になったのね?」

「ああ……。二組はフェイがやるんだっけ?」

「そうよ。対抗戦楽しみにしてるわね」

「ははは…お手柔らかに頼むよ……」

 

二組はフェイ以外専用機持ちがいないので当然の流れだ。あれ?白式がフェイに勝つビジョンが全く見えない…。

 

「それでは困りますわ、一夏さん。私がコーチを務めるのですから、是が非でも優勝して頂かなくては……あら、申し遅れましたわね、フェイ・イェンさん。私、イギリス代表候補生のセシリア・オルコットと申します」

「え……あぁ…よろしくね、セシリア……」

 

セシリアからの自己紹介に、なぜからしくもなく歯切れの悪い返事をするフェイ。

 

「どうした?」

「…なんでもないわ……」

「?」

 

(似てる……あの子に声が……)

 

 

 

「大体なんだあれは?お前から来いと言っておいて背後を取るなど…」

「何言ってんだ、実戦じゃ卑怯もへったくれもないだろ」

 

騒ぎの中で俺は篠ノ之からありがたい小言を頂戴している。試合でやった邪神突きが相当気に食わないらしい。

向こうの方で

「織斑君が大沢君に後ろから…」

「やっぱり織斑君が受けよね」

「サイファーにとっつき持たせたい…」

とか聞こえるが、気にしない。

 

「まあまあ、ISの操縦技術も実力のうちだろ?あんな動きは俺じゃできないだろうし」

「むぅ…確かにそうだが……」

「それにこれからは箒が教えてくれるしな」

「そ、そうだな私が教えればすぐに…」

「だ・か・ら、それは私の役目だと何度言ったら…!」

 

再び一夏争奪戦(女の戦い)が始まりかけたが、今回はうまい具合に一夏が話を折ってくれた。

 

「そういやサイファーの待機形態ってなんなんだ?」

「確かにそれらしいものが見当たりませんわね」

 

白式はガントレット、ブルー・ティアーズはイヤーカフスという待機形態を持つ二人の疑問は当然だ。なぜなら、

 

「ないよ」

『えっ!?』

「待機形態はない」

「…それはどういう意味ですの?」

「体の中っていうか表面というか…形を成してるわけじゃないんだ。強いて言うなら背中の辺りにいる感じかな」

 

ちょうどVコンバータの辺りに。俺はVPが高いからコアとの低深度のリンクなら長時間でも維持しても何の問題もなく、それなら敢えて実体の待機形態を作る必要ないよね、ってことになったわけだ。けれど、やはりサイファーと無意識に働く脳を休ませる必要はあるし、

 

「それだと実体が必要なとき困るから…」

 

顔の前に立てた人差し指の先に0と1の光が現れ、形を成したサイファーの待機形態。

 

『か、可愛いぃぃっ!』

 

それを見たクラスメイト達の歓声が食堂に木霊した。

それは高さ10cmほどの“SD化されたサイファー”。ちょうどプライズゲームのキーチェーンにあったサイファーを二回りくらい大きくしたような感じ。しかも俺の意識をエミュレートしている半自立型だ。

小動物的なそれに心を奪われたクラスメイトたちが自然と伸ばした手から逃れ、俺の肩の上に着地するサイファー。しかし、目を脅迫じみて輝かせ、身を乗り出してくる彼女たちには逆らえない。

 

「…触ってもいいけど、あんまり手荒にしないでくれな」

 

サイファーはとげとげで結構危険な形だから、素材はぶつかっても痛くないよう柔らかいものにしているし大丈夫……

 

「さわぴょん、これ欲しい!ねえ、貰っていい!?」

 

言わずもがな揉みくちゃにされるサイファー……許せ…。

と、そんな殺伐とした食堂に救世主が!

 

「はいはーい、新聞部部長の黛薫子(まゆずみかおるこ)でーす。話題の男子新入生の特別インタビューに来ました~!」

 

新聞部。(ほぼ)噂好きな女子しかいないこの学校には欠かせない組織だ。

 

「早速だけど織斑君、クラス代表になった感想の方を!」

「えーと、まあ頑張ります」

「えー、おれは かみになるんだ!とかそれぐらい言ってよ~」

 

誰から秘宝を奪うんですか?一夏への質問を諦めたのか黛先輩がこちらにマイクを向ける。

 

「では、新アラブ連代表の大沢君から見て、織斑君の実力はどう?」

「今はまだまだですが伸びしろは十分。白式との相性もいいですし期待してますよ」

「おお、なかなか高評価ですね。では、クラス抵抗戦で織斑君は優勝できると思う?」

「…………健闘を祈ります」

「おい翔、今の間はなんだよ!?」

 

すまん一夏……他の三、四組の代表は知らんがフェイだけはマジで無理、相性最悪もいい所だ。

 

「あとついでにセシリアちゃんも何かあれば」

「なぜ私は完全におまけ扱いなっているんですの!?」

 

だって話長そうだし…という認識で一致した周囲が妙な一体感に包まれた。

 

「それじゃあ代表決定戦をした三人、並んでくれる?写真撮るから」

「え?あ、あの…撮った写真なんですが、よろしかったら…」

「もちろん焼き増ししてあげるわよ」

「感謝いたしますわ!」

 

…セシリア超嬉しそう。その写真から俺を切り取って一夏とのツーショットを捏造とかするなよ君?

 

「じゃあ撮るよ。はい、チーズ」

 

ドタドタドタッ!

パシャ!

 

「…って…」

「なんで皆さんまで入って来てるんですの!?」

 

シャッターが切られる瞬間、クラス全員がファインダーの中に集結してきた。

邪神突きもびっくりの回り込み速度だったぜ…。

 

 

――――――

 

「お疲れ様、大沢君」

「布仏先輩こそお疲れ様です」

「分かってはいたけど……」

「随分時間が掛かってしまいましたね…」

 

クラス代表決定戦から一週間後。日も暮れかけた廊下を布仏先輩と共に歩いていた。

先ほどまで例の楯無さんから言われていた部活予算会議が俺が議長で行われのだが…

「大沢君の好きな食べ物は?」

「趣味は?」

「どんな女の子がタイプ?」……

などなど、予算決定に関係ない俺個人への質問によって脱線し、進行が止まりまくる事態に陥った。

仕方ないので、ちゃんと予算承認された部から一つずつ質問に答えてあげるということで、どうにか丸め込んだ。というか、そう決まってからは異常に速かったんだけど……結局前半の遅れは取り戻せなかった。

ちなみに今年の各部の会計役決めは血で血を洗う様相だったらしい……嬉しいようなそうでないような…。

 

「お嬢様のことだから、きっとまた貴方に何か頼むと思うけど…」

「気にしないでください。あまり酷い内容でなければ自分なりに楽しんでやりますんで」

「そういってもらえると助かるわ。それじゃあ」

「はい、また何かあれば」

 

 

布仏先輩と別れ寮へ向かっていた俺の耳にISの駆動音が届く。それはちょうど目の前を通りかかったアリーナ中から聞こえてくる。

そろそろアリーナの閉館時間だというのに熱心な奴だと興味を持ち、もしかしたら一夏たちかもしれないとも思い、ピットから覗いたそこいたのは意外な二人だった。

 

 

フェイのレイピア『愚者の慈愛』と中国の代表候補生『凰鈴音』の専用IS『甲龍』のもつ連結青竜刀『双天牙月』がぶつかり合い火花を散らす。

 

凰 鈴音(ファン リンイン)

 

俺や一夏からは『鈴』と呼ばれている中学時代の同級生であり友人である日本人と中国人のハーフ。俺が中東に行った後、鈴も中国に帰ったと一夏からは聞いていたが、まさか中国の代表候補生になって帰ってくるとは…クラス代表決定戦の前日に知った時は驚いた。

 

…というか、なぜこの二人は勝負をしているのだろうか。表情が真剣で訓練という風には到底見えない。

戦いの方は、エネルギー効率に重点を置いた中近距離を得意とする重装型の甲龍と、同じく中近距離を得意とする軽量型のフェイということで中々見応えのあるせめぎ合いになっている。

と、パワーに勝る甲龍に押し返されたフェイが見えない何かに追われるように回避行動に移った。

 

「あれが衝撃砲か…」

 

空間圧―空間の歪みそのものを撃ち出す不可視の砲身と砲弾が特徴の武装。

着弾点の砂埃を見る限りチェーンガンのような連射タイプであることが分かる。近接攻撃との連携を考えるとスラッグガンのような散弾タイプも面白いかもしれない、固めブレ的な意味で。

フェイは砲身と砲弾が見えなくともしっかりと鈴の視線から射角を読んで衝撃砲を躱している。しかし乱射に事故ったのか装甲には一か所傷がある。だが、撃たれっぱなしでいるフェイでもなく、カッターで牽制、再び切り込んでいく。懐に入いればフェイには強力な射角補正を持つ交差ハンドビームがある。

しかし、鈴もこれを読んできっちりと軸をずらして回避してみせた。甲龍の装甲の消耗を見る限り2~3回はもらっているようだが、それだけの回数で見切ってくるとは鈴の実力も侮れない。

 

「長引きそうだな…」

 

お互い決め手を欠いているこの状況では簡単に勝負は付きそうもない。時計を見るともう閉館10分前、そろそろ監督教官の放送で止められるだろう。そう思うと不意に悪戯心が芽生えた。

サイファーを展開して気づかれないようにそっとアリーナに降り立ち、動きを見ながらちょうど近接体勢に入ろうとした二人の間にバスターを置いた。

 

「きゃっ!?」 「わっ!?」

 

寸でのところでそれを回避する二人。もちろん反応して避けられるタイミングで、威力を落として撃ったのだけれど。

 

「なに…って翔!?もう、びっくりしたじゃない!」

「時計見ろよ。もう閉館ギリギリだぞ」

「あ」

 

随分白熱していたらしく、フェイは時間のことをすっかり忘れていたようだ。

 

「よう鈴、久しぶりだな。代表候補生になったって聞いて驚いたよ」

「翔こそ突然留学に行くとかいっておいて、ISのパイロットになってんじゃないわよ」

「色々あるんだよ。それはそうとなんでお前ら勝負なんてしてたんだ?」

「そう!聞いてよ翔、こいつ…!」

 

~~~~~~

 

一時間ほど前。

 

「あんた、私にクラス代表譲りなさい」

 

フェイは茫然とした。今まで一人きりだった寮の部屋にようやくルームメイトが到着して、簡単に自己紹介したと思ったら二言目にはとんでもない要求をしてきたのだ。

 

「なんであんたなんかに譲らなくちゃならないのよ」

「そんなの簡単よ。中国代表候補生の私の方があんたより強いからよ」

「それがイコール『鈴が私より強い』にはならないじゃない」

「だってあんたんとこの代表って翔でしょ?あいつが私より強いなんて思えないわ」

「勝手に言ってなさい。翔は強いわよ、私と互角に戦えるくらいはね」

「何それ代表になれなかった負け惜しみ?」

「あぁもう…話の通じないやつね!というかあんた、私とキャラ被りすぎなのよ!」

「被せてきてるのはあんたでしょ!それにあんた持ち物ハートだらけで正直引くわー」

「あんたこそ翔の言ってた通り女らしさが足りないわね、特に胸とか」

 

「「ぐぬぬぬぬ……」」

 

「「勝負よ!!」」

 

 

~~~~~~

 

「…なんでまた」

「えーと…ちょっと大人げなかったわよ、さっきは…。その、どうしてもクラス対抗戦に出たかったのよ…」

「あぁ、一夏にいいとこ見せたいのか」

「なっ!?」

 

お前と言い、セシリアと言い反応が分かりやすくて助かる。

 

「はーん、なるほどねぇ」

「ちょっとフェイまで!?翔、こいつに何話してんのよ!」

 

さすがにお前が一夏に気があることぐらいは言ってあるよ。二人からの生暖かい視線に耐えられなくなった鈴が拳…ではなく青竜刀を振り上げる。ちょ、危ない!

 

「で、どうすんだフェイ?」

「そうね……いいわ、面白そうだから譲ってあげる」

「ホント!?」

「ええ、その代り絶対勝ちなさいよ」

「当り前よ。私を誰だと思ってるの」

 

女の友情かぁ…なんか姉妹みたいでいいコンビかもな、こいつら。

 

「鈴、一夏のとこにはもう行ったのか?」

「…ううん…まだ行ってない…………ねえ翔…」

「な、なんだ?」

 

急に鈴の周りの空気の温度が下がった。すごい嫌な予感がする。

 

「一夏のこと名前で呼び捨てにしてる髪の長い女って誰だか分かる?」

 

篠ノ之、お前の仕業だったのか!さては一緒にいるところでも見たな…。それで嫉妬に燃えて一夏をぶっ飛ばしたくなったのかよ、鈴。

 

「…俺はよく知らん。本人からから聞け」

「そうね…そうさせてもらうわ……ところで翔」

 

また、ぞくりと背筋が震える。しかしさっきとは違うのは、鈴がゴゴゴゴゴと音が聞こえそうなほどご立腹で、その矛先が俺に向けられているという点。

 

「な、何か用かな?」

「私とフェイのスタイル、比べたわよね」

「比べてない」

 

ガスッ!←双天牙月がサイファーのいた地面に刺さる音。

 

「そう、バッククイックステッポ、すごいわね」

「そ、それほどでもない」

 

「死ねええええええ!!!」

「アッーーーー!!!?」

 

後にはズタズタにされた紙飛行機がいた。




正直目を疑いました。
初投稿作品でこんな評価を頂けるなんて…
皆さん本当にありがとうございます!


CVゆかなだと思い出したのは11話書いてるとき。

甲龍のイメージは重量級、肩特殊砲、近接……ライA。

OT&フォースの全国大会を観戦に行ったのももう8年前…。
女子高生♂騎馬突撃に始まり、予想を裏切るサイファーとVOXコンビの優勝、初代の開発映像で爆笑、皆でポスター剥がすまで…よく覚えています。
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