電脳戦機IS 〈CYBER TROOPERS -Infinite Stratos-〉 作:魚狗
電脳暦。
大規模限定戦争興行『オラトリオ・タングラム』が勃発する少し前から、VRパイロットたちは正体不明の乱入者に悩まされていた。
『攻性結晶構造体アジム』
そう名付けられたそれは何の前触れもなく戦場に現れ、圧倒的な力で攻撃を加えてくるのだ。
しかもそれはVクリスタルから直接実体化しており、時が経つにつれVRと似通った姿に変化していった。
アジムとアイザーマン、両者には浅からぬ因縁があった。
その実態を追ったのがサイファーやバイパー540SHからなる部隊だったこと。
その後木星圏まで巻き込んだアジムとの戦いにおける戦力輸送に、他方で世界を混乱に陥れたアイザーマンの構築した
あのアイザーマンが転生するきっかけとなった実験に用いられていたのが、攻性結晶構造体に由来するVクリスタルだったこと……。
そして今は平行世界で顕現したアジムに、彼の同志と
――――――
「なんなんだ…こいつは……」
一夏の言葉はもっともだ。
襲撃ISの残骸の上に形成されたゲートフィールドの中に、生物とも機械とも言えないの存在がいた。
形こそ人型、大きさもISと変わりない。だが、その身体はいくつもの透明な青色のクリスタルで構成されていた。特に頭部と胴体という人間の核である部分が、非固定浮遊の八面体クリスタルであることが異様さを際立たせる。
(迂闊だった……!)
予想できた事態ではないが、翔は軽率な自分を呪った。
今までこの世界で例がなかった “ISコアの破壊”にもっと慎重になるべきだった。
アジムの発生条件は多数のVRが入り乱れる戦場のような“高活性のVクリスタルの密集”。
今回は高稼働率のコアが6機いる中で、零落白夜が襲撃ISのコアVクリスタルにエネルギーを逆流させて異常活性化させたことが原因だった。
「フェイ……」
「やるしかないみたいね……」
「ああ……」
それを知っているからこそ、アジムとはVRISに乗る自分が戦わなければならない。
「何なのよ、もう……!」
「あれは……一体……」
正真正銘の“化け物”を目の当たりにして言葉を震わせる鈴とセシリア。
一夏を含め3人をこの戦闘に巻き込むわけにはいかない。
幸い束もハッキングをやめたらしく、遮断シールドに出入り口が開いている。逃がすなら今しかない。
「一夏さっさと逃げろ! 二人も下がってくれ」
「何言って……」
『―――――!!』
鈴の反論は頭の中に直接響く耳鳴りのようなノイズに掻き消された。
「わっ!?」
「きゃあっ!?」
それと同時に突然ブルー・ティアーズと甲龍ががくりと揚力を失い落下しかけるが、咄嗟に翔とフェイがそれを掴みあげた。
(これは…!?)
質は違うが覚えがある。
(こいつも精神波ノイズを撒いてくるのか!?)
崩壊し始めたアジムの周りのゲートフィールドから漏れ出したそれが、シャドウの時のようにVクリスタルに干渉してくる。
幸いVRISコアの活性には影響ない程度のものだが、通常ISはそうはいかないらしい。
「翔!」
「!? 一夏お前、動けるのか!?」
翔たちのもとへ飛んでくる一夏。バーチャロン・ポジティブがあるせいか例外的に稼働できていた。
とはいえ、白式のシールドエネルギーはもうほとんど残っていない。
「二人を連れて引っ込め! あいつは俺たちでどうにかする」
「なら俺も……」
「あいつは
それで一夏も察した、翔はあれが何なのか知っているということを。
「……無茶だけはするなよ……」
「分かってるさ」
鈴とセシリアを抱えピットに向かう一夏を見送ると、既に通信を繋げていた千冬からの声が入った。
『……大沢、イェン……いや、止めても無駄のようだなお前たちも……』
一夏が無人機にそうしたように、この二人も引く気はない。もっとも他の教員たちのISも機能不全を起こしている。
もはや翔とフェイに頼るしかないが、千冬も生徒が危険を冒すのを善しとは言えなかった。
『勝てるのだな?』
「勝ちます。……ただ、もしもの時は……」
『そんな話は聞かん。生きて帰ってこい』
「……はい」
そうだ、死んだら何も果たせない。皆を守ることも、博士たちとムーンゲートに至ることも。
勝たなければならない。
「来るわ、翔」
フェイの言葉に視線を戻す。
ゲートフィールドが消失、拘束から解かれたアジムが八面体の頭をこちらに向ける。まるで懐かしい顔がいるとでも思っているかのように。
三機の間に一瞬流れた沈黙。
それは両手を額にかざしたアジムに破られた。
サイファーとフェイが散開すると同時に、二人がいた所を
その隙に二人は機動力を生かして左右に展開。ダガーとハンドビームの十字砲火を掛ける。
アジムはダガーの列は飛び越したが、そこを狙ったハンドビームに掠った。しかし、それはISのシールドバリアと比べものにならない強固なVアーマーに弾かれた。
とはいえ先制をもらったアジム。機動力に勝る2機に囲まれる状況にすぐさま手を打つ。
アジムの胴体クリスタルが光を放つ。するとその速度が劇的に向上、サイファーさえ上回るものになる。
「いきなり『モビリティ・アップ』か…!」
アジムが持つ機動力を自在に変化させる能力。反比例して防御力は低下するが、それでも規格外の硬さであることに変わりはない。
二人の包囲から抜け出したアジムは、サイファーに狙いを定め攻撃を仕掛ける。
右手から撃ち出されたのは、その場に直接リバースコンバートで実体化された鈍色のキューブ。物体ともエネルギー体とも解らないそれを、アサルトライフル並の速度で連射してくる。
「ちっ……!」
その攻撃力が常軌を逸しているのは知っている。
弾速も速く誘導も利いたキューブを回避するのはサイファーでも容易ではないが、味方は自分一人ではない。
フリーになったフェイがカッターを射出、さらにハンドビームを重ねていく。
カッターを回避したアジムは同時にISほどの大きさの灰色の
「もうっ!」
回転しながらゆっくりと進むそれは無敵の盾。ハンドビームなど易々と弾かれ明後日の方向に飛び散りフェイを苛立たせる。
さらにバキュラの陰でアジムは大型で炸裂性のエネルギー浮遊ボムを作りだし、フェイに向かってけしかける。
その攻撃の隙を今度は翔が二連ダガーと二発トレースビームの弾幕で削りにいく。
そのダガーの一本がアジムのVアーマーに突き刺さるが、やはり有効なダメージを与えたとは言い難い。
視界の隅ではフェイを追尾していた浮遊ボムが炸裂、高熱の爆風となって一帯を包んでいるのが見えた。
「まずい……」
翔は3つを回避するも、位置取りの悪化を嫌って緑のカラーボールを一発食らいにいく。
「ぐっ!」
ダメージは大したものではないがノックバック、そこをアジムが狙っている。
「撃たせないわよ!!」
薄くなった爆風を強引に通り抜けてきたフェイの
「すまん、取れない!!」
さらにホーミングビームで追撃を掛ける翔だが、弾速の遅いそれは間に合わない。
本来なら高弾速のバスターを撃ちたかったところだが、それができなかった。
なぜならマルチランチャーが“封印されていた” から。
原因はあの緑のカラーボールの被弾。
カラーボールは不可思議な能力を持ち、また色によって性質が異なる。『緑』は軽度のダメージと武装の一定時間封印。しかも第三世代兵装に対して特異的なスペシネフの『ソウル・クラッシャー』と異なり、どんなシステムにも侵入・対応する。その様はまるで変異性ウィルスのよう。
「相変わらず硬いわね…!」
まだまだ撃破に至るのは程遠い敵の損傷率に悪態をつくフェイ。
(こんな時、姉さんがいてくれたら……)
再びキューブを撃ち始めたアジムに二人は対応を迫られる。
◇
「織斑先生……二人の動き、変じゃありませんか?」
オペレーションルームから二人と
「ああ、変だ」
それは連携戦闘を少しくらい理解していれば当然わかること。
「やっぱり……二人ともアリーナの中央、しかも地上から離れていませんよね……」
二人には数の利がある。それを生かして敵に対して挟撃や十字砲火を仕掛けるなら、アリーナの外周いっぱいまで広がって位置取りをするはず…なのにだ。
しかも、サイファーなど得意のトップアタックを捨てて地上に張り付いている。
「山田先生、遮蔽シールドのダメージ状況を」
「は、はい………………これは……!?」
「……やはりな」
画面に表示されたデータが示す敵の火力の高さは、被弾が続けばシールドの維持が難しいことを表している。
二人は“地表”という壁を利用してそれを軽減しようとしているのだ。
「それにしても露骨警戒しているな」
「他にも威力が高い攻撃があるんでしょうか?」
移動範囲を狭め、時には自ら被弾を選んで動こうとしないこともある。
二人が敵をよく理解していることがそこから伺える。
だからこそ二人に任せた千冬であったが、いまだ見えぬ敵の正体に不安は隠せない。
(……本当に何なんだ? しかし、あれはまるで……)
◇
アジムが撃ち出した球に輪を付けた
(あぶねえ……)
攻撃の着弾点に冷や汗をかく翔。
遮蔽シールドへの接触で一番危険なのがこのサターン。
接触したエネルギー体の6割をCISに強制放散する、吸収だけの零落白夜ともいうべき攻撃を遮蔽シールドには当てられない。外に被害が及ばぬよう、できる限りこの籠の中で決着を付けたい以上は。
それが二人の行動を縛り、ダメージを蓄積させていく。このままでは先に倒れるのは自分たちの方。
「どうする? 一気にいく?」
「そうするしかなさそうか……」
ならば遮蔽シールドを気にせず全力で攻めて短期決戦で倒す。それは一つの選択肢。だが、一体どれだけ攻撃を撃ち込めばいいか分からない現状では賭博要素が大きいが、悩んでいる暇はない。
頷く二人。精神を集中させ攻勢に出ようとしたその時。
「翔! フェイ!」
退避していた動くことのできるもう一機がアリーナ内に舞い戻ってきた。
「一夏!?」
「あの馬鹿!」
それに気づいたアジムの意識が一夏に向きかける。
「ちっ…! フェイ少し抑えててくれ!」
「オッケー!」
フェイがカッターを撃ってアジムの注意を引き戻したうちに、翔は一夏と合流し怒鳴りつける。
「何で出てきた! 見てただろ、一発で落とされるぞ!?」
「苦戦してるじゃねぇか! 黙って見てられるわけないだろ!!」
一夏が友達が危険に晒されているのを見てじっとしていられない性格をしているのは分かっている。
足手まといになるくらいなら出てくるなと言いたかったが、
「それにシールドエネルギーを回復してきた。一回くらいなら零落白夜を打てるぜ」
一夏も無策で出てきたわけではなく、外部チャージャーでシールドエネルギーを回復させてきていた。
確かに零落白夜ならあのVアーマーを切り裂いてアジムに致命傷を与えることが出来る。
「
「でもよぉ!」
とはいえ、その程度のシールドエネルギー残量しか回復できていない。それでアジムに突っ込ませるなど出来ない。
(シールドエネルギーがもっとあるなら……)
そう頭によぎって、思い出す。
「……おい一夏」
「なんだ?」
「俺を信じて言うとおりにできるか?」
それは不確定材料を含んだ2つの予測。しかし、もし成功すれば一気に勝ち筋が見える。
「信じるさ。お前が間違ったこと言うわけがない」
「全くお前は……」
照れくさい言葉が頬を掻くが、気を取り直して一夏に作戦を伝える。
「なら、――――」
「……わかった。やるよ」
「頼むぜ。それまで大人しくしてろよ」
翔が戦列に戻り、再び戦いは持久戦の様相となる。しかし、二人の攻撃パターンは大きく変わった。
先ほどまではアジムの高い防御力を前に、ある程度威力の高いIBバンドビームやホーミングビームなどを狙っていた。
それを今度はハンドビームのばら撒きやダガーなど、アジムに回避を強いて“動かす” 攻撃を多用し始めた。
その狙いはカラーボールを撃たせること。移動しながら撃てるそれを意図的にアジムに選択させる。
(まだ来ないか……)
幾度と使わせたカラーボールに“それ”はまだ一度も見られない。
(まさか、使わなくなったのか?)
さすがにあのデメリットの塊をアジムも撃たなくなったのか?
“それ”がなければこの作戦は成り立たない。生じた焦りと迷いが翔の集中を乱した。
「ぐぁっ!?」
「「翔!」」
フェイのカッターがすぐさま強力な追撃を止めるが、アジムはカラーボールを四つばら撒いた。
視界の端に見たその色は赤、青、青、『銀』――きた!
「一夏ぁ!!」
「おうっ!!」
空気に徹していた一夏が動く。翔を追うカラーボールの間に割って入り、零落白夜を発動。
ダメージのみの『赤』を斬撃で消滅させたが、“武装用貯蓄エネルギーを消去”する2発の『青』がシールドエネルギーを攻撃用と認識し0にしてしまう。
しかし、問題はない。
最後の『銀』は“攻撃・防御用エネルギーの全回復”。
白式のシールドエネルギーはすぐさま100%に回復した。
「大丈夫か!?」
「ああ、まだ平気だ」
シールドエネルギーは半分を切ったところだが、絶対防御を発動させられた左腕に痛みが走る。
「翔の言ったとおりだったな」
「へっ、当たり前だろ」
実際はVRISと違い通常ISでどうなるかの確証が翔にはなかった。
それでも多くを聞かず信じて賭けに乗ってくれた一夏の気持ちが、成功を引き寄せたのかもしれない。
だから“もう一つ” もきっと成功する。そんな気がしてきた。
「一夏、一発で決めろよ」
「ああ、今度はミスらないぜ!」
「フェイ、行くぞ!」
「ええ!!」
零落白夜が使えるとなれば勝負は一瞬。遮蔽シールドを気にしない全力全開で行く。
三機がアジムを囲うように大きく広がり周回する。アジムが中央からキューブを乱射するが、狙いを決めきれない攻撃は散漫だ。
その迷いによってこの戦いで初めて奪われた先手が、勝負を決定付けた。
「背中ががら空きよ!」
ちょうど背後を取ったフェイが
高威力高弾速のそれをアジムは咄嗟に回避するが態勢を崩された。
「遅い!」
その真上に一瞬で飛び込んでいたのはサイファー。必殺の
腕を組んでガードするアジムだが、さすがにホーミングビームは止めきれず地表まで飛ばされる。
その間に体勢を整え、叩き付けられることなく着地はしたがクレーターを作り、硬直。
そこを狙ってフェイが近接を仕掛ける。それに対してアジムも右手を長大なクリスタルのソードに変化させて受ける。
「はぁっ!」
しかし、フェイの近接能力は強力だ。
このまま近接で一か所に張り付けられれば他の二機からの攻撃にも晒される。そう判断したアジムは上空に離脱、同時にバキュラをフェイとの間に放ち追撃を封じた。
もしアジムが呼吸をしていたならそこで息をつき、もし目が合ったのなら次の瞬間それを大きく見開いただろう。
すべてを弾き返す盾に一条の光の筋が走り、真っ二つに両断されたことに。
「うおりゃあああああ!!!」
その一閃はもちろんフェイの後ろに待機していた白式の零落白夜。
翔の“もう一つ”の予測もまた、間違っていなかった。
破壊不可能ですべての攻撃を跳ね返すバキュラが、その機能を発揮するのにゲートフィールドの作用を使っていないはずがない。つまりゲートフィールドを消し去られれば存在を維持することが出来ないのだ。
無敵の盾と最強の矛の対決は
完全に意表を突かれたアジムはIBで踏み込む一夏が懐に入ることを許す。バキュラを破られた理由を考える暇など当然ない。反射的にクリスタルソードを形成。
ギンッ!
一瞬ぶつかり合う二つの刃。だがVアーマーで固めた切れ味鋭い刃も、対する光の刃の前では無意味だった。
クリスタルソード切断され無防備な本体を晒したアジム。そこをカバーするため零距離エメリウム光線を目の前の一夏に放とうとする。
――同じ失敗は繰り返さないとそう約束した。
そしてチャンスを作ってくれた翔とフェイの期待に俺は――
「応えて見せる!!」
一夏は白式を横に飛ばす。IBとはまた違う感覚で飛んでいく景色。
土壇場からのクイックステップ。
「――ぉりゃああ!!!」
エメリウムを躱し背後に回り込んだ一夏は、がら空きになったアジムの脇腹に零落白夜を叩き込む。
完全に捉えた一撃が分厚いVアーマーを破り、四面体クリスタルの胴体に食い込んでいく。
しかし、まだ終わらない。アジムは左手から生み出した浮遊ボムをその場で炸裂させる。
「があっ!!」
弾き飛ばされ地上に叩き付けられる一夏。
「一夏、大丈夫!?」
「すまねぇ、倒し切れなかった……」
「十分だ。ここまでくれば怖くない」
爆風が晴れて3人の目に映ったのは、深々と胴に傷を入れられたアジムの姿だった。
一夏は再び仕留め損ねたことを悔いたが、もう敵は満身創痍だ。Vアーマーは完全に禿げ、欠損部位の再コンバートもままならない。後は翔とフェイだけで倒せる。
「お前はもう下がって……なんだ?」
ボロボロのアジムが遮蔽シールドの天井いっぱいまで上昇する。
「まさか!?」
そこで突然回転し始める。それはアジムの最後の悪がき。
「「自爆!!」」
今度こそ正真正銘の自爆攻撃。
この閉鎖空間でやられたら自分たちも遮蔽シールドも到底持たないそれは、絶対に阻止しなければばらない。
一夏の零落白夜は? 状況を説明している暇がない。
フェイのハートビームは? 撃ったが周囲に形成されたゲートフィールドに阻まれた。
それを突破してアジム諸共破壊できる攻撃は? ――もうあれしかない。
翔はアジムに向かってIBで飛び立つ。
――この攻撃は体当たりだ。そんなに速くはない。
……それでも十分間に合う。
モーター・スラッシャーに変形。
――旋回性能も落ちるため、移動目標を捉えるのは容易ではない。
……大丈夫、相手は固定目標。
最大加速。
――コア出力を
……そうしなければあれを貫けない。
VRISコア最大出力。余剰エネルギーフィールド形成。
――使用後は大幅に機能が低下する。もし止められたら?
……そんなこと……今は、
「関係ない!!」
……サイファー……俺に力を
――『
青白い光を纏った飛行形態のサイファーが最高速度でアジムのゲートフィールドに衝突。
それを膨大なエネルギーを持つ紡錘状フィールドが貫き、さらにアジムに突き立てられる。
アジムは抵抗しない。そのエネルギーはすべて自爆に向けている。
自爆が先か、体の崩壊が先か。コンマ以下の差だったかもしれない。
それを分けたのは一夏が入れた傷だった。
そこがきっかけとなってコアクリスタルに一気に亀裂が走り、そして
――ガキィィィンッ!
粉々に砕け散り、アジムは上下を真っ二つに引き裂かれた。
そのまま遮蔽シールドも貫いて外に飛び出したサイファーが変形を解く後ろで、
アジムは現れた時のような猛烈な光の柱になって再び
アジムの特殊能力の仕組みを妄想するのは楽しかった(中並感)。
CPUだと雑魚、対人経験はほとんどないせいで戦闘書くのに苦労しましたが。
ようやく一巻終了。先は長いなぁ…。