Fate Grand Order / Singularity of eighth to fourteenth 作:No.72
「特異点が現れたって、どのくらいの規模のものですか?いつもの微小特異点か、またはオガワハイム級じゃないの?」
「いちばん小規模のものでも人理定礎値B相当、7つの特異点の中にはA+相当のものもある。つまりこの特異点群は今まで修復してきた6つの特異点と同規模、『グランドオーダー』になる。」
人理定礎値B、確かオルレアンがC+、ローマがB+だったからそれらとほぼ同規模、その規模の人理定礎を破壊されたとなると……、
「人理定礎がまた壊されたんですか?魔術王の仕業でしょうか。」
「微小特異点ならともかく、人理定礎を破壊できるのは魔術王しかいないだろう。」
「でも、その特異点を修復しなくてはいけないってことはないよね。魔術王の人理焼却を先に解決しないと2017年がきてカルデアが消滅しちゃうから、第七特異点の聖杯を回収するのが先決だと思う。」
第七特異点の聖杯は魔術王の居場所の座標を示している。すでに12月になろうする今、2017年までの時間は残りわずかだ。が、
「そうできれば良かったんだけどね。」
「え?」
「今、人類史の上には6つの修復過程の特異点、8つの未修復特異点、さらに特異点Fもある危険な状況なのさ。そのせいで、第七特異点までレイシフトできない。いくら調整しても成功率が低いままなんだ。」
「この7つの特異点群を修復しなければ、第七特異点まで行けない……、だめです、時間が足りません。先にカルデアが消滅してしまいます。」
万事休すか…………。ここまで頑張ってきたのに…………。
「いや、2人とも、カルデアスを見てくれ。」
「カルデアス………!真っ赤に染まっていますね。文明はないけど存在はしている!」
「あれはいつに合わせてるの?」
「今カルデアスは1年後に合わせている。つまりなんらかの要因で2017が存在証明されたんだ。」
「つまり、この7つの特異点を修復する時間はある、ということですね。」
「ああ、だがやっぱり少しでも時間は惜しい。第八特異点なら今すぐレイシフトできるから、準備をしてくれないか。」
「わかりました!戦闘準備をしてきます!」
「………………………、ドクター。」
「………、なんだい。」
「私ね、もし人理修復が終わったら、マシュを日本や世界中に連れて行ってあげたかったんだ。」
「………、すまない。」
「ドクターが謝ることじゃないよ。ドクターは頑張ってくれてる。マシュがいなくなっても、私は最後まで戦うつもりだよ。」
そう言って、私は足早にマイルームへ戻った。
「準備完了しました!それで、今回はどこなんですか?」
「16世紀中頃のトルコ北西部、現在のイスタンブール周辺だ。」
「今回のレイシフトは今も不安定でね、成功率95%を維持するのも大変なんだ。まあ、そこらへんはこの天才に任せたまえ。君たちはコフィンへ。」
「あまり時間が無いことは確かなんだ。いくつかの意味でね。だから特異点には余り多くの時間はかけられない。わかったかい?」
「了承してます。」
「じゃあレイシフト、開始!」
“アンサモンプログラム スタート”
“霊子変換を 開始 します”
“3”
“2”
“1”
“全行程 完了 グランドオーダー実証を
開始 します”
第8特異点 AD1453 人理定礎値B+
不落籠城皇都 コンスタンティノープル
「レイシフトはなんとかなったね。」
「レオナルド、君の考えるタイムリミットはいつだと思う?」
「人理修復が不可能になるまであと半年持てばいい方じゃないかな。2ヶ月だって持つかわからない。でも、」
「彼女たちのためにも諦めちゃいけないだろ?」
【■■■■■■ ■■まで あと213日】