やっぱりこういうのって難しいですね。
第一話 入学(ほとんどピーリィのターン)
「はあ……」
どうしてこうなったんだろう。そりゃ男のIS操縦者ってめずらしいけどさ、帰ってきていきなりこれはないでしょ。ていうかなんで政府が僕のこと知ってるの?報告なんてした覚えないんだけど。
そういえばもう一人男がいるんだっけ。名前が確か織斑一夏……ああ、あそこか。後で話しかけておこう。
「全員揃いましたねー。SHRをはじめますよー」
黒板の前で山田先生がそういった。
山田先生って本当に大人?背低いし顔も童顔だし、子供が『大人の恰好ををしました!どう?似合う?』って感じがするんだけど。
「築波君何か失礼なこと考えてませんか?」
「いえ、なにも」
なんで今バレたんだろう、顔にでてたのかな?
「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いします」
あれ、返事したの僕だけ?
「え、えーと、じゃあ皆さん出席番号順で自己紹介をお願いします」
「はい」
え、また僕だけ?みんなちゃんと反応してあげようよ。先生がかわいそうだし僕一人だけ返事をするのも恥ずかしいんだけど。担任の先生も副担任に任せてないでこの場にいようよ。あ、やっと自己紹介が始まった。
それにしても、これからどうしよう。こっちの方ではISは兵器だから、少なからず戦うこと思うんだ。今度武器でも作っておこうかなかな。
(でもオルトスに武器持たせたくないんだよなぁ)
「お、遠呂智だー!」パアンッ!
「誰が異世界を創りし魔王か、馬鹿者」
え、なに?なにがあったの?あの相模さん並みの気迫を出している人は誰!?
「織斑先生、もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、クラスの挨拶をおしつけてすまなかったな」
「いえいえ、副担任ですからこのくらい」
担任の先生でしたか。会議だからいなかったんですね。おや、女子たちの様子が……
「キャ―――――――――!本物の千冬様よ!」
「私、沖縄から来ました!」
「私は北海道から!」
どっちでもよくない?ここにはもっと遠くから来た人もいるんだし。ん?"千冬様"?そんなにすごい人なの?うーん……
(あの人は織斑千冬、ISの世界大会モンド・グロッソの元チャンピオンよ)
(そうなの?ありがとう、ピーリィ。よく知ってるね)
(ここに来る前コンピュータに同化してこっちでの情報を色々見てたから。ところで、あの織斑先生に同化してもいい?ちょっと試したいことがあるんだけど)
試したいこと?何をするかは知らないけどピーリィなら変なことしないだろうしいっか。
(いいよ、でも君のことも紹介してからね)
(分かったわ)
「で、お前はまともに挨拶もできんのか?まあいい、ちょうどいいタイミングだ、築波、お前も自己紹介をしろ」
あ、僕の番ですか。まあ確かにちょうどいいですね。
「初めまして、JSST所属の築波誠一です。色々と迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」
ふう、こんなものでいいかな?じゃあ、次はピーリィの紹介を「き」き?
『キャ――――――――――――――!!!』
ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ耳がぁぁぁぁぁぁぁぁ!
(音聞こえないようにしておいてよかった……)
おのれ裏切ったな、ピーリィ!
「男子!二人目の!」
「今度は織斑君と違ってメガネの草食系!」
「JSSTって宇宙工学のエリートの集まりだよね?」
「指導してもらいたい!」
「築×織……うふふふふふふふふふ」
最後の人怖いんだけど!?
「うるさいぞ、貴様ら!」
おお、一言でこれを鎮めるなんて、織斑先生なかなか……もしかしたら相模さんと気が合うかもしれませんね。
「築波、ほかに何かあるか?」
「はい、もう出てきていいよ」
僕の言葉を合図に、光が一瞬広がり、鉄色をした円錐状の物体―――ピーリィ―――が現れた。
「彼女はピーリィ。見ての通り体が金属でできていています。彼女は地球外生命体ELSという種族です。所謂宇宙人といわれるものですね。ピーリィのこともよろしくお願いします」
あー、やっぱりみんな固まってる。まあ、そうなるよね、普通なら。あ、そうだそうだ
「織斑先生」
「な、なんだ?」
「ピーリィが用があるみたいなので右手を出してもらっていいですか?」
「こうか?」
織斑先生が手を出した瞬間、ピーリィがそこにくっついた。あれって見た目結構痛そうだけど実は全然痛くないんだよね。
(これくらいで十分ね。面白いものを見せてあげるわ)
そういって離れるピーリィ。何をする気だろう。
そう思った瞬間、ピーリィが体の一部を呼び出し、融合を始めた。そして―――――――――
人型になった。―――――――――
「おおー」
「ふふ、どう?似合ってる?」
お、喋れるようにもなったんだ。いつもは思念会話だったから、楽になるね。ところで、人型になったピーリィのことだけど、正直、綺麗だと思う。
「うん、似合ってるよ」
「築波?」
ゾクッ
な、なんか後ろにすごい気配を感じる。やっぱりまずかったかな。
「教師に向かってこのようなことをするとはどういうことだ?」
「すいません!すいません!謝りますからその手を下してください!」
「ごめんなさい。私から頼んだんです。いつまでもあの姿では不便だし、迷惑もかけるでしょうから」
織斑先生が手を下げた。よかった、助かった。
「そう言うのでしたら……ですがちゃんと言ってからこういうことはしてください」
「はい、そうします。それと、敬語はつかわなくていいですよ」
「分かった。それと築波、先ほどのことは許すが、お前が時間をかけ過ぎたことは別だ」
ゴスッ!!
結局、こうなるんですね。そう思いながら、僕は意識を手放した。
はい、第一話です。なんかすごくやっちゃった気が……。
感想待ってます。遠慮なく書いちゃっていいですよー。あ、ヒロインも募集しています。箒と鈴は無理です。