IS~宇宙《ソラ》を見るもの   作:umiusi

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 みんなの教官バニング大尉、登・場!

 空牙刹那さんすいません。蘭は無理っぽい……


代表選に向けて~それぞれの特訓

「箒、誠一、ISのこと教えてくれないか?」

 

「くだらない挑発に乗るからだ、馬鹿め」

 

「僕は別にかまわないけど」

 

 昼になり、僕たちは食堂に昼食を食べに来た。

 ISについてか……教えるのは構わないけど、戦闘の仕方は知らないからな。一夏って剣道してたんだっけ。

 

「ねえ、二人とも剣道してるんだよね」

 

「ああ」

 

「俺は今はやってないな。バイトしてたから」

 

「何?……」

 

 ああ、そうなんだ。なら箒に鍛えてもらえばいいかな。実戦経験も積めるだろうし。あ、でもたしか……やっぱり。ここは箒が適任だ。

 

「箒、一夏を鍛えてあげてくれない?一夏のIS、白式っていうんだけど、武器が刀一本だけなんだ……それに、そうすれば一夏と二人きりになれるよ」

 

 最後の方は一夏に聞こえないようにいておく。箒も自分から伝えたいだろうしね。

 

「え、それってどういう「分かった、引き受ける」ほ、箒?」

 

 とまあ一夏の方はこれで良し。僕はどうしようか……そうだ、「あの人」に頼んでみよう。

 そう思って「あの人」に電話を掛けた。

 

『誠一か、どうした?』

 

「あ、バニングさん?頼みたいことがあるんだけどいいかな。実は、戦闘の仕方を教えてほしいんだけど」

 

 相手はもと米兵のバニングさん。昔街をぶらぶらしているときに会い、そのまま意気投合して現在に至る。経験豊富だから頼りになるんだよね。

 

『おう、構わんぞ。丁度今、割と近いところにいるからな。今日中がいいなら、夕方ぐらいに来るが?』

 

「それでお願い。学校の方には伝えておくから、受付で僕の名前を出せば入れるよ」

 

『分かった、そっちには六時ごろに行く。準備をしておけよ』

 

「うん、それじゃ」

 

 そこで通話は終わった。いやー久々に話したけど元気そうでよかったよ。

 

 

 

 

「で、何をしてほしいんだ?」

 

「そうだね、とりあえず銃と刀の扱い方だね」

 

 放課後、バニングさんと合流した僕は、射撃訓練場に向かった。ここはいい設備がそろっている。訓練場も軍顔負けの物だ。

 

「ほう、なかなかのものだな。アメリカでもこれほどのものはなかなかお目にかかれんぞ」

 

 これでここに来るのは二回目だけど、やっぱり広い。物もハンドガンからスナイパーライフルまで揃っている。

 

「で、使うものはどれだ?」

 

 そうだな、ネイルガンの大きさがこれくらいで、フルオートもできるから、これかな。

 

「アサルトライフルにするよ。持ってる工具にはこれが一番近いから」

 

「工具……?深くは追及せんが、おかしなことはするんじゃないだろうな」

 

「大丈夫だよ」

 

 うん、大丈夫。なぜなら僕が改造したネイルガンが普通のはずないから。どんなものかって?それは見てのお楽しみ。

 しばらく撃ち方の訓練をした後、僕たちは剣道場に移動した。さすがにもういないと思ってたけど、一夏と箒がまだいた。

 

「お、誠一も来たのか。えっと、そっちの人は?」

 

「この人はバニングさん。元米兵で、今日は僕の訓練に付き合ってくれてるんだ」

 

「そうか、初めまして、織斑一夏です」

 

「知っとるさ、テレビに出ていたからな、小僧」

 

「で、誠一はどうしてここに来たんだ?お前も剣道でもするのか?」

 

 さっきから気になってるんだけど、箒は普段通り、一夏はなんだかやつれているように見える。ボロ負けだったみたいだ。

 

「丁度いい。誠一、一夏と試合してみろ。一夏、頼めるか?」

 

「いいですよ。じゃ、防具と竹刀は向こうで、得物はほかにもあるからな」

 

「分かった」

 

 とは言ったけど、あれに似たものってあるかな?……!これだ、似ているどころかほぼ同じじゃないか。

 

「これを使うよ。防具はこれに向かないから着ないことにする、手加減頼むよ」

 

「それってカタールか?珍しいものもあったな。箒、審判頼む」

 

「いいだろう」

 

 一夏と僕はお互いにに得物を構え、向き合う。辺りを静寂が包んだ。そして……

 

「始め!」

 

 その一言で僕たちは動いた。

 まず仕掛けたのは一夏。竹刀を上段に構え、振り下ろしてくる。僕はそれを半歩右にずれることで躱し、胴を狙ってカタールを振りぬく。一夏もそれに反応し、後ろに下がった。

 

「っと、いい動きするじゃんか」

 

「知り合いに化け物がいるからね……」

 

 相模さんのことだよ。だってあの人、昔自衛隊で二十対一をやって二十秒で圧勝したし、しかもあれで本気じゃないというからね。……いったい何を目指してたんだろう。

 

「じゃあ、俺も本気で行くぜ」

 

「望むところだよ、一夏」

 

「ふう……メエェェェェェン!」

 

「なんとおぉ!」

 

 一夏が放った面を受け止め、いなす。そのせいで一夏のバランスが崩れ、一瞬無防備になる。そうだ、この瞬間を……

 

「この瞬間を待っていたんだ!」

 

 足を軸にし、その場から動かずに攻撃を加える。

 

「一本!この勝負、誠一の勝ちだ」

 

「くそー負けた。お前強いな、何かしてたのか?」

 

「……東方不敗を知っとるか?」

 

 黙ってこの試合を見ていたバニングさんが口を開いた。それ懐かしいな。最近じゃその呼び方ほとんど使わないし。今度黒須さんをそう呼んでみようかな。

 

「まあ、一応は。素手で戦争に参加した人でしたっけ、それがどうしたんですか、バニングさん」

 

「誠一の師匠はその東方不敗なんだよ」

 

「ゑ゛」

 

「本当か!?もし会うことがあれば是非手合せしたいと伝えておいてくれ!」

 

 箒もすごいねー。相手の実力が上だとわかっているのにそう言うなんて。その時が来たら織斑先生も誘ってみようかな。

 

「誠一、これを見る限り接近戦の方は問題ないようだな。銃の方をメインにやっておくといい。もっと詳しいことは後でメールしておく」

 

「うん、今日は助かったよ。門のところまで送るから」

 

 

 

 

「まさか誠一の師匠があの東方不敗だなんて、お前知り合いに有名人多くないか?」

 

「ところで、東方不敗の修行というのはどういうものだ?」

 

「僕は簡単なものしかしてないけど、本来はサバイバルをしながらするんだって。わかってるのは厳しいってことだけだよ」

 

 だって、ガニメデのなかで受けたものってなぜか全部どこかの骨がはずれてたし。

 

「まあとにかく、明日からトレーニングだな」

 

「そうだね、たまにはそっちにも参加するよ。少ないだろうけどね」

 

 さて、次の月曜が楽しみだ。




本日二話目。三話目いけるかな?
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