『白き狩人』を原作介入まで持っていきたいのでしばらく更新しないかもしれません。できる限りこっちも更新したいとは思いますが。
「お疲れ、セシリアによく勝てたな」
「いや、まともにやりあっていたら負けてたよ。単にオルトスの性能が良かっただけさ」
これは本心だよ?だって基本性能はこっちが上だし、あの工具は間違って魔改造したものだし、Eカーボンは攻撃を通さないし。
「そのことだが、詳しいことを聞きたい。いいか?」
「分かりました。でもその前にセシリアさんも呼んでもらってもいいですか?」
「もう来てますわ」
早!っていつからいたの?
「つい今来たところです。あ、それと、わたくしのことは呼び捨てで構いませんわよ」
「じゃあ、そうさせてもらうね。さてと、人もそろったことだし、説明を始めようか。
まず、電磁ネイルガンから。これは名前の通り、レールガンの機能を付け足した釘打ち機だよ。今回こうして使ったけど、本当なら普通のネイルガンとして扱ってる」
「一ついいか?」
「どうぞ、箒」
質問するのはいいことだ。わからないままいつまでも放っておくのは後々不味いことになるからね。
「なぜそのような改造をした?別にそのような機能が必要になることは無いと思うのだが」
改造した理由ね。あれ?これ前に一度説明した気が……あ、あの時だ。
「これは、一夏には以前前書きで教えたけど、昔壊れたことがあるんだ。それを修理したんだけど、そのとき時間的には深夜で、寝ぼけていたんだ。そして、次に起きた時にはなぜかレールガンになっていたんだ。
あの後ほかの人に聞いたら、半分眠りながらレールガンを作っていたらしい。たぶん、メタル〇アの夢でも見てたんだと思う」
だってその日やっと完成したんだ、レールガン。いやー、すさまじい威力だったよ。ほかの人にも手伝ってもらったしね。あ、そういえば人間パチン虎つくってない。
「なあ、そういう発言はやめようぜ……」
気にしない気にしない、そんなことは今はどうでもいいんだよ。
「今のは流すね。あ、そうそう、チェーンソーはこの改造が必要だったからでネイルガンのようなふざけた理由じゃないから」
だってそうでもしないとデブリの切断ができなかったんだよ。
「ネイルガンには自覚あったのか……」
失敬な、それくらいあるわ。自分でも完成した後「うわぁ……」て言ったよ。
「じゃあ、あのドリルは?あんな形のドリル俺は初めて見たんだけど」
確かに。あれはそんなに見かけないだろうね。工業に関係している人しかあれはあまり見ないだろうし。
とりあえず空中に映像を出してみた。
「これは、単に穴をあけるためのものだよ、爆薬用の、ね。だからこうして円柱状になってるんだ」
「へえ」
よろしい、物わかりがいい生徒は先生好きだよ。
「あの、わたくしからも一つよろしいでしょうか?あの時、ブルーティアーズを止めた盾のことなのですが、なぜあれをまともにとめてかすり傷しか負ってませんの?」
いや、あれは……
「あれ、盾じゃないよ、ただのEカーボンの板だよ。加工してないやつ」
「へ?」
そうなるよね、今まで盾だと思ってたものが実はただの板でしたって言われたら。
「Eカーボン、とはなんだ?」
「ああ、はい。Eカーボンは僕たちが創った新しい素材です。合金などと違い、非常に軽くなっていて、尚且つ、強度も増しています。また、そこに特定のエネルギーを流すことでさらに強度が増します」
いやー、あの時は頑張った。なんか行けそうだったから皆で二日間完徹して作ったんだっけ。
「あのー」
「はい、山田先生」
そんなに遠慮しなくてもいいと思うんですけど、とは言わない。なんだか見てるだけで和むから。
「アリーナに出る時、築波君のISから赤い光が出てましたよね?あれはなんですか?」
それを待ってました。
「あれはオルトスに搭載されている、クアンタム・ジェネレーター、次からはQ・ジェネと言います。 そこで生成された粒子、GN粒子です。この粒子はエネルギーで出来ていて、オルトスのシールドエネルギー以外のところに使われます」
「え、てことはつまり」
「うん。いくら瞬時加速をしようが装備を使おうがシールドエネルギーには全然関係ないんだ。ついでに、仮にシールドエネルギーがなくなっても動けるから」
だって、宇宙空間でシールドエネルギー=稼働エネルギーなんて状態で行ったら、エネルギーがなくなった瞬間お陀仏と同じだし。
「それいいな!なあ、もし余りがあったら俺に分けてもらえないか?」
「残念だけど、それはできない」
ホント、これだけは譲れない。なぜなら――――
「これは武器に使うために作ったんじゃないんだ。人が、もっと遠い世界、宇宙を目指すために作ったんだ。だから、これを武器に使いたいと言われても、それが誰どあろうとも、僕はこれを渡さない」
「そうか……ごめん」
「あ、そんなに気にしなくていいよ!一夏が欲しがるのは分かってたから。白式の燃費の悪さ見て」
「な、なら「それとこれとは別」えぇー」
そんな声出してもあげられないものはあげない。
「ま、このほかにもまだありますけど、そっちはおいおい」
「分かった。では、解散するとしよう」
「とぅるるる、とぅるるる、とぅるるっとぅーとぅるるるー」
どうも、世にも奇妙話のテーマ歌いながら部屋に帰っています。いやーさすがにこの時間は人がいないね。……あれ?電気がついてる誰かいるのかな?
「…………」
誰だろう、リボンの色から同じ一年生だってことはわかるけど、一組ではないな。とりあえず話しかけてみよう。
「こんばんわー。何してるの?」
「……」
あれ?聞こえてないのかな。それにしてもこの子が作ってるこれって……
「打鉄?でも少し違うような……カスタムタイプ?」
「ひゃっ!?」
あっと、今気づいたみたいだ。いきなり後ろに人がいたらびっくりするよね。
「驚かせてごめん。僕は一組の築波誠一、君は?」
「更識……簪」
「じゃあ、更識さん「簪でいい」あ、うん簪さん、君が作ってるこれって」
「私の……専用機。打鉄……弐式」
へえ、専用機か。打鉄ってことは日本の代表候補生かな?でも、どうして自分で作ってるんだろう。もしかして、倉持で作ってたやつなのかな。だとしたら、一夏の白式で……
「これってさ、倉持で作ってたやつ?」
「うん……」
やっぱり。順番は守ろうよ、倉持さん。
「何か手伝おうか?こういうことには詳しいから力になれると思うけど……」
「いい……一人で、する」
「そういうならいいけど……でもまあ、何かあったら言ってよ。部品とか道具の提供くらいはしてもいいでしょ?」
「うん……それなら、いい」
「それじゃあ、そういうことで。無理しないように頑張ってね」
本当はもっと手伝ってあげたいんだよね。IS作るのはかなり難しいから。
そのまま部屋に戻ると、ピーリィが帰ってきていた。
「オルコットさんに勝ったみたいね。おめでとう」
「はは、性能差で勝っただけだよ。普通に戦ってたら負けてた。それに、Eカーボン板がなかったらと思うと、ゾっとするよ」
あの時ミサイルが当たってたら間違いなく僕の負けだった。あ、そうだ、このEカーボンシールドにしよう。
「ああ、そうそう。食材をいくつか買ってきたから」
おお、気が利いてるねえ!
「それじゃ、早速作ろうか」
~~~調理中~~~
「できたよー、生姜焼き~」
「あいかわらず美味しそうね、さすが」
いや~伊達に長い間雑用してたわけじゃないよ。
コンコン
誰か来たみたいだ。
「はいはい?あ、簪さん、どうかした?」
「あの……この部品、ある?」
「ん?耐熱板……ああ、これならあるよ。ちょっと待ってて」
えーと、確かこの辺に……あったあった。
「はいこれ、この耐熱性と分量だと作るのはレーザーライフルか荷電粒子砲?」
「分かるの?」
「うん。さっき言ったじゃん。こういうことには詳しいっ―――グゥ~―――て?」
「あ……」///
簪さんか、まさかさっきから何も食べてないのかな。
「まだ夕飯余ってるから、それ食べなよ」
「え……でも」
「いいからいいから」
簪さんを部屋に案内し、生姜焼きを出した。多めに作っておいてよかったよ。
「おいしい……ピーリィ先生、料理がお上手なんですね」
「いえ、これを作ったのは誠一だけど」
「うそ……」
「ほんと」
「負けた……女として……」
よくわからないけど、簪さんが落ち込んだ。何か変なことしたかな?
その後数分で簪さんは夕飯を食べ終わった。口に合ったみたいでよかったよ。
「ごちそうさま……」
「食器はこっちで片づけておくから。それと、もう少しで寮の門限だから急いだ方がいいよ」
「それじゃあ、帰るね……。夕飯、ありがとう」
「どういたしまして。もうあまり無理をしたらダメだよ」
「うん……。さよなら」
「さよなら」
ふう、じゃあ僕もそろそろ寝ようかな。っとその前に、頼まれてたEMPシステムを作っておかないと、貴重な収入源だしね。
「私は先に寝るから。あなたもあまり無理しないようにね」
「分かった。おやすみ」
さて、頑張りますか。
なんだろう、キーボードのsが中々反応しない。