映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険~絆の戦士、最後の戦い~   作:憲彦

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長らくお待たせしましたね。最近どう言った事か創作意欲も気力も失って、どの小説も更新出来ませんでした。申し訳ないm(._.)m。

現在もバックギア気味ですが、どうにか更新していこうと思います。


始まりはいつも不用意な一言から

どこでもドアを開けて到着した海の上。ドラえもんの集めていた新聞の切り抜きの氷山の近く。だが辺りを見回しても氷山らしい物体は無い。あるのはどこでもドアが乗っかってる小さい氷河くらいだ。

 

しかしドラえもんはタケコプターを取り出して霧に覆われている海の上を飛んでいく。その後ろを出来杉とのび太が着いていく様な感じになってる。

 

「何も無いけど……一月以上前の記事だったし、もう溶けちゃったんじゃない?」

 

ペンギン型のかき氷機を抱き抱えながら辺りを見回すのび太は、姿が見えない氷山に対してその様な事を思った。だがドラえもんはガンガン進んでいくし、出来杉も特に何も言わずに進んでいく。その時だ。

 

「ん?ウワッ!?」

 

目の前に巨大な壁の様な物が現れ、のび太はそれに激突しそうになったのだ。間一髪の所で体勢を立て直し、壁に脚を付けて勢いを殺したので、落ちると言うことにはならなかった。

 

「こっちこっち!」

 

のび太が驚いていると、自分よりも高い位置にいるドラえもんがのび太を大声で呼んだ。その声はどこか楽しそうに弾んでいる様に感じる。そしてのび太はその声に釣られる様に上に飛んでいく。

 

「ねぇドラえもん。あの氷の壁って」

 

「見てごらん」

 

「ウォオ!巨大氷山だ!これ全部氷なの!?」

 

「んんん!ここならかき氷食べ放題!!」

 

想像を遥かに超える氷の塊。その光景に出来杉は声を上げられない程に驚き、のび太も仰天している。そしてドラえもんは、かき氷に目が行っているため、2人よりも一足先に氷山へと降りていった。

 

「あ、僕らも行こう!」

 

「うん!」

 

余りにも巨大な氷の塊に対して呆気に取られていたが、出来杉はすぐに意識を引き戻してのび太と一緒に氷の上に降りていく。一足先に降りていたドラえもんは、早速ポケットから氷を砕く道具を取り出して適当に堀始める。

 

「これじゃあいくら食べても減らないね」

 

「うん!あ、ドラえもん!家からテーブルと椅子持ってくるから、どこでもドア出して!」

 

「それなら良い道具がある!…氷ざいくごて!」

 

テーブルと椅子を持ってこようとするのび太に対し、ドラえもんはポケットから新しい道具を取り出す。のび太と出来杉に見せるように、掘る作業を一旦止めて、取り出した道具の先端を氷に押し当てる。すると、当てたところを中心に周りに1メートル程の氷が溶けて無くなって行った。

 

「いった!…これがテーブルと椅子?」

 

確かに座れないことはないが、少しのび太からしたら不満なようだ。

 

「あ間違えた。えっとプラスにセットして……」

 

柄についているボタンの様な物を上に上げて、また押し当てる。すると今度は溶けて行った筈の氷が上に盛り上がってきて、のび太と同じ様な高さまでにした。今度は小手先の形を細いものに変更し、円柱の氷の形を整えていく。

 

「スゴい!」

 

「ソファーになった!?」

 

「ん~…こんなもんかな?次は、ふかふかスプレー!これをかけると、氷がふんわり柔らかくなって、溶けなくなるんだ!」

 

ドラえもんの言うように、中のガスが当たった場所は本物のソファーの様に柔らかくなり、のび太達が飛び乗っても弾んで受け止めてくれた。それを見たのび太と出来杉は、テーブルも作れるかと聞いて、ドラえもんから氷ざいくごてを受け取り、テーブルや日除けなどを造り上げた。

 

「ふ~う。涼しくて良いね~」

 

「本当だね」

 

テーブルと椅子、日除けを作った3人は、目的であったかき氷を食べて寛いでいた。テーブルの上には相当な量の器とシロップが置いてあり、3人で満足するまで食べたようだ。とんかつソース味のシロップがあるのは、少々理解できない。

 

「大体近頃の夏は暑すぎるんだよ。地球上全~部氷だったら良いのに~」

 

「あ~む。またまた~。でも確かに、地球は昔、君の望むように氷に覆われてるときがあったんだけどね~」

 

「あ!知ってる!マンモスとかいた時代でしょ!」

 

「惜しい。それよりももっと昔。地球全体が厚い氷に覆われてたんだ。スノーボールアースって言って、数千万年続いたって言われてるんだ」

 

「そ。出来杉君の言うように、その時代なら今見てるこの景色がどこまでも続いてたよ。ま、人間はおろか、様々な生物が地球に誕生するずっと前の時代だけどね」

 

「へ~」

 

のび太の言ったブッ飛んだことに、昔はそう言う時もあったと出来杉とドラえもんが教えた。のび太は周りを見渡しながら興味深そうにその話を聞いている。

 

「ふ~。十分涼んだ。帰って宿題をやりたまえ!」

 

「え~!せっかく良い場所を見つけたのに~!もっとここで遊ぼうよ~!そうだ!ここに氷の遊園地を作ろう!作って見たいと思わない?!氷の観覧車にジェットコースター!」

 

「……宿題は?」

 

「大丈夫!夏休みはまだあるんだし、出来杉と一緒にやってたからかなり進んだよ!」

 

「確かに、結構進んだから少しくらいやらなくても余裕を持って終わらせられるよ。1番手間のかかりそうなのは先に終わらせたからね」

 

「ん~…出来杉君が言うなら……じゃあ、ちょっとだけだよ?」

 

「やった!流石ドラえもん!!」

 

宿題の事があるため、少し躊躇したドラえもんだが、今年の夏は出来杉と一緒にやっている。その為ペースが速かった上に、時間のかかる自由研究や量の多いものは出来杉の助言で最初に手をつけておいた。だから余裕があるのだ。ドラえもんもそれを聞いて安心し、のび太の提案に乗ることにした。

 

3人で軽く設計図を作って確認すると、タケコプターで空を飛びながら氷ざいくごてで様々なアトラクションを作っていく。氷の観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランド、コーヒーカップ等の沢山の乗り物を作っていったのだ。そして完成すると、いつもの空き地にどこでもドアを繋げて、暑さで愚だっていたジャイアン、スネ夫、静香を招待。早速作った乗り物で遊び始めた。そして目玉のジェットコースター。1番気合いを入れて作ったようで、かなりの高低差がある。どうやら氷山の仲間でレールが続いており、全員悲鳴を上げながら突っ込んでいった。だが、

 

「ん?うわ!」

 

「オッ!」

 

「あれ?」

 

「止まっちゃった……」

 

「おいのび太!」

 

「えへへへ……」

 

コースの半分だろうか、そこまで来て急に止まってしまった。ジャイアンに怒鳴られたのび太は申し訳無さそうに頭を掻いていたが、氷で出来ているレールの上に全てのコースターが集まったのだ。当然、

 

「「「「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」」」」

 

重さに耐えられる筈もなく、砕けて全員落ちてしまった。氷の床に激突すれば大怪我では済まされない。そこでドラえもんは急いでポケットからふかふかスプレーを取り出して床に散布。危機一髪。全員怪我をすることなく助かった。

 

「危ねーだろ!!」

 

「ちゃんと作ってよ!!」

 

「「「ごめんゴメン」」」

 

ドラえもんとのび太と出来杉の3人が謝ると、今度はジャイアンとスネ夫が作りたいと言い出して、ドラえもんに氷ざいくごてを強請る。その時だ。のび太が更に奥へと続くジェットコースターの道に意識を向けた。

 

「ねぇ、今何か聞こえなかった?」

 

そう皆に聞くが、タケコプターで既に上に飛んでいってしまい、のび太の疑問に答えるものは居なかった。だがどうしても気になったのび太は、1人穴の奥へと歩いていく。先が見えないくらいに深いが、何かに呼ばれてる感覚があるのか、意を決して進んでいく。

 

「ドラえもん随分深くまで作ったな~」

 

そう思った時だ。ふと下を見ると何かが氷に埋まっていた。それを見付けると、ポケットに入れてた氷ざいくごてを使って器用に氷ごとくり貫いた。

 

「何だろ~。これ」

 

そう呟いた直後、今まで崩れることなく形を保っていた氷山に、突然亀裂が入りそれが広がっていった。それは氷山全体に広がり、上に行っていたドラえもん達の元まで届いた。

 

「不味い!氷山が溶け始めたんだ!」

 

「ねぇ、のび太さんは!?」

 

「あぁあ!のび太く~ん!!」

 

のび太が居ないことに気付いたドラえもんは、助けるために奥に戻ろうとする。だが危険と判断し、ジャイアンがそれを力ずくで止めて地上へと急いで上っていく。

 

「うお!うああ!クッ!アグッ!?ウォォォオ!!」

 

とうとう氷山の底に水が入ってきて、のび太はそれに飲み込まれてしまう。だが何とかエボルトラスターを引き抜くことができて、脱出することができた。

 

「ふぅ……助かった……」

 

だが変身は出来たが長時間維持することは出来なかったようで、海面まであと少しと言うところで解除。ギリギリ浮いていたゴーカートにしがみ付く事が出来た。

 

「おーい!!のび太く~ん!!」

 

「のび太さ~ん!!」

 

「野比のび太~!!」

 

ドラえもん達が近づいていくると、車のクラクションに気付いてのび太を発見。海水に使ったせいで震えていたが、取り敢えずは大丈夫な様だ。そんなのび太を連れて、全員いつもの空き地に戻ってきた。

 

「ん?なにその氷?」

 

派手に震えてるのび太。そんな様子を見ている5人だが、スネ夫がのび太の持ってきた氷の塊に気が付いた。

 

「氷山の1番下の方で見付けたんだけど……」

 

「なんだ?」

 

「ドラえもんの道具?」

 

ジャイアンがのび太から受け取り、様々な方向から見ると、手が滑って落としてしまう。氷が砕けると、中から何かの輪っかが出てきた。

 

「もう!」

 

「ハハッ。悪い悪い」

 

「ブレスレット見たいだけど、誰かの落とし物かしら?」

 

「落とし物なら交番に届けないと」

 

「でも俺達以外誰も居なかったぞ?」

 

「凍ってたってことは、落としてから時間が経ってるってことだよね?」

 

このブレスレットの落とし物で様々な憶測が飛び交ってるなか、ドラえもんは虫眼鏡を取り出して細かくブレスレットを見てみる。

 

「これは!?物凄い発見かもしれない!」

 

そう言って、ポケットから氷年代測定器をとりだし、砕けた氷の時代を測定。すると出てきた数字は、

 

「10万年前!?」

 

このあり得ない数字に一同は驚いた。南極大陸が発見されたのは約200年前。当然10万年前に人がいる筈はない。そしてその時は旧石器時代。その時代の人間には今目の前にあるブレスレットの様に精巧なリングを作る技術はない。歴史的な遺跡から出てくるオーパーツと言う物になる。

 

こんなものが出てくると、黙っている6人ではない。更に歴史的な物を探そうと言う事になるが、もう遅いため、明日に氷山の出所である南極に向かうことになったてしまった。




は~い。更新に日が開いたけど、今日はここまで。ドラえもんの映画は大体のび太の不用意な一言から始まった説がありますねw

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