Re:Game Start   作:ウルト兎

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では、存分に目を汚してください。


戦姫絶唱シンフォギア/ステージ
ステージ1/時は今、始まりけり


 

 

手を伸ばす

破片を取る

血が溢れる

手に持っていた糸で

血管を締め

溢れ出す血液を止める

先程からこれを繰り返してる

だが可笑しい

何故、私はこの少女を治療している?

何故、手術の仕方を知ってる?

何故、自身の口調が変化している?

何故、私はノイズと戦える?

何故、ノイズと戦える手段が有る?

そもそも事の前提として

 

私は一体、何者なんだ。

 

時は遡る。この状況が作り出される前へと

 

 

 

ピピピ…ピピピ…ピピ、パン‼︎

(……11時か。)

 

 

真っ白で必要最低限の家具、それと音楽楽器以外ない部屋で鳴り響く目覚まし時計。

 

その部屋に眠る彼こそがこの物語の主人公である。

 

 

(古典的な目覚ましを止めてオハヨーゴザイマス)

 

今日も今日とて起床し、遅めの朝ごはんを作る少年。時間は11時。

 

朝ご飯を作りながら有ることを自身の確認を始めた。

 

(日課の自分の確認を始めまーす)

 

(僕の名前は天崎 総使。何処でもいるわけではない不思議な記憶喪失者でここの孤児院の最年長の1人。現在は高校三年生になり、就職に頭を悩ませる日々をこれから過ごす予定の男性。空から落っこちて来たみたいに木の上に引っかかていているのがファーストコンタクト)

 

(仮に名乗っている名前の由来はふざけたもので枝に引っかかる僕を見たアニメ好きの先生は某映画のワンシーンみたいだって、面白がり厨二的名前にしとこうとかなんとかで、そんな名前にしたんだとか。)

 

 

孤児院に入ったばかりの時は周りの子供達も自分を心配して、駆け寄ってくれた。

 

(でも、自分というのが分からない僕はどうしても仲良くなることができなかった。)

 

その事に対して院のみんなは僕をいじめること等はしなかったが、友達が出来ることもない。

 

(そりゃそうだ、こっちから避けているのだから。)

 

別にその事が悲かったわけではない。

ただ自分が周りとは決定的に違う何かが有る。

 

(そんな僕の願いは普通であること。アニメ好きの先生はやっぱり厨二病だね。とよくほざくので、毎日の様に目潰しを食らわせる日々を過ごす。)

 

これが僕である…付け加えるなら毎日こうやって確認していかないと、変なことが起こりそうで怖いというところだろうか。

 

(…確認している間に孤児院の最年少メンバーが来たから、昼飯も作っておくか。)

 

 

窓の外から小鳥のさえずりのハーモニカを聴きながら男、天崎 総使は二階の部屋から降りていった。

 

 

 

 

 

(遅めの朝ごはん兼昼ごはんを食べたので、先日作り上げたものを出しに行こうと思う。)

 

(孤児院は比較的に裕福な孤児院だと思う、ここの孤児院を出て行った人達全員がここに仕送りしているし。だから、子ども一人一人に好きなものも買ってもらえるし、趣味のための道具も認められている。)

 

僕の趣味は、つい最近始めた楽曲制作、といってもコレから社会人になるために色々頭を悩ませなければいけないのだから、思い出づくりと趣味作りのための気休め。

 

ただの…その場限りの趣味だが。

 

昨日出来上がった楽曲を今日レコード会社に届けてみた。 …流石に大物アイドルの様になれるとは思ってないが。

 

 

 

 

 

届けた後何となく散歩をしてながら、今までのアイドルを振り返る。

 

どれも個性的なアイドルばかりで自分がもしなれたのなら記憶喪失をウリにしたアイドルだろうか?…こんな感じだから厨二とか言われるのだが。

 

アイドルではないが一番衝撃的だったのは演歌歌手、刀を持って歌うとは思わなかった。

 

 

 

そんなこんな打算のない妄想を広げていると、いつの間にか遠くの場所へ来てしまっていた。

 

辺りが騒がしいと思って周りを見ると背後にアリーナがあるのが見えた。

 

そういえば今日はツヴァイウィングのコンサートだったなと思い。踵を返して前に歩き出すと、

 

ふと爆発音が聞こえ後ろを振り返る。

 

 

 

他者を押しのけ互いを潰しあいながら、自分だけが助かろうと画策する、人の醜い部分を象徴するような群れと

 

 

人類にとっての絶対の死神、ノイズがいた。

 

 

「そこをどけぇ!」

 

 

 

(あっ‼︎)

 

 

 

player change Zwei wing

♪君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ♪

 

壊れたアリーナの天井から覗かせる黄昏…即ち夕方の刻

 

そこでは二人の少女がノイズと戦っていた。

 

「奏、大丈夫⁉︎」

「あぁ、大丈夫だ‼︎、そんな事より早く、このノイズを倒さねぇと。」

 

そう言いながら戦う二人の名は天羽 奏、風鳴 翼。

 

『F.G.式回天特機装束、シンフォギア』という装備を使い、ノイズと戦う者達だ。

 

本日、彼女達が所属する特異災害対策機動部ニ課は、完全聖遺物と呼ばれる欠損の無い聖遺物を起動させる実験をした。

 

その実験の内容は2人のユニット『ツヴァイウィング』、そのライブによって発生されたフォニックゲインを使用して起動させるというものだ。

 

実験結果は成功、を通り過ごして失敗。

 

フォニックゲインが大量に集まる事による暴走が発生。

 

それによって引き起こされるライブ会場の爆発、合わせて出現したノイズの大群により、観客席はパニックを起こした。

 

この2人は観客が去った後のライブ会場で少しでも被害を減らそうとして、ノイズを倒しているのだ。

 

 

 

だが、いかなる時でも運命は残酷である。

 

 

「⁉︎逃げ遅れ‼︎⁉︎」

 

1人の少女が逃げ遅れていたのである。

 

天羽 奏は少女を庇うため、槍を使い防御する…だが無茶な使い方だからか、アームドギアはヒビ割れ砕け、破片が飛び散る。

 

そして、そのうちの破片の1つが少女の胸を貫いた。

 

天羽 奏にはその様がスローに見えた。

 

自分が少女を守るために行った行為が、結果的に少女の命を奪ってしまった事に。

 

彼女は走り、少女の元へ辿り着く。

 

「おい、死ぬなぁ‼︎眼を開けてくれ‼︎」

 

力はだんだん失われ、少女の目が閉ざそうとした時に。

 

「生きる事を、諦めるなぁ‼︎‼︎」

 

奏のその言葉に応えるように少女は眼を弱々しく見開き、顔を見つめる。

 

「良かった。まだ生きている。」

 

彼女は周りを見渡す。

 

 

あれだけ戦ったにも関わらず、大量のノイズが未だに存在する。

 

このままでは、この少女や自身の相棒でもある翼も生き残れないことを悟った彼女は…

 

シンフォギアシステムの禁じ手を使う事を決心した。

 

「いつか、ココロとカラダ、全部空っぽにして思いっきり歌ってみたかったんだよな......」

 

「だめ‼︎、奏、歌ってはだめ‼︎」

 

奏が何をしようとしているか、分かった翼はその行為をやめさせようとして、叫んだが

 

当然止まる訳が無かった。

 

 

「絶唱‼︎......」

 

そうして禁じ手を放とうとして、再び歌い始めようとしたその時

 

 

《CRITICAL SACRIFICE》

 

 

その言葉と共に緑色の回転鋸がライブ会場の入り口から解き放たれ、大量のノイズを消し飛ばしていった。

 

「ッ!、なんだ今のは⁈」

 

彼女はライブ会場の入り口を振り向いてみると、其処には

 

右手に小型の機械を取り付けた一人の戦士が立っていた。

 

 

 

 

player change Amasaki

 

(オ、カシイ。ボクハノイズノナミニノマレタ。ナゼ、ノイズハボクヲブンカイシナイ)

 

少年はパニック状態の観客の手によって死神の海を漂っていた。

 

完全に観客達が逃げ去った後。先程の哀れな少年は生き残っていた。

 

ただしこれは異常なことである。ノイズは人間に触れると自身を巻き込んで、炭素へと変換して、殺すのだ。

 

それ故、少年はノイズを死神と表現するのである。

 

(ウゴケナイ…ヨカッタウゴケナイトイウコトハボクハシンダボクハシンダオネガイダソウデアッテクレ)

 

しかし、気が狂いながらも少年は生きている。

 

ということは、とどのつまり少年の感は間違ってはいなく…

 

自身が思う通り。普通の存在ではなく、周囲とは違う『異常な存在』だったのだ。

 

ただそれだけの話である。

 

(イヤダ、イヤダ、フツウガヨカッタ。オレハニンゲンデアリタカッタ。キラワレルノガコワイ。ヒトリガコワイ。ワカラナイノガコワイ。シヌノガコワイ。)

 

少年も先程の観客と同じ様に混乱していると、ふと自分の下腹部に何か取り付けられているのに気づく。

 

ナンダコレ?

 

《バグル アップ》

 

少年が埋もれていたノイズの海から緑の輝きが溢れる。

 

その輝きにノイズは吹き飛ばされ、少年は浮かび上がる。

 

それと共に特徴的な声と音声が流れた。

 

『天を掴めライダー、(Wooo!!)刻めクロニクル(Wooo!!)、今こそ時は極まれりぃィィィ‼︎』

 

声と共に様々な色に変化するパネルが頭上に現れ少年を通り抜けると共に、少年の姿が変わる。

 

その姿は所々、欠損した部位がある。緑色の戦士だった。

 

変化は凄まじかった。

 

先程ノイズの炭素変換が通じないとはいえ、抵抗はできなかった少年が…立場が逆転し、ノイズが手も足も出せない程に強くなっている。

 

その証拠にノイズを蹴り、殴る、投げ飛ばし、まるで子供の癇癪の様に戦うにもかかわらず、次から次へとノイズが倒されていく。

 

途中から飽きたのか腰についていたチェンソーを取り外して、手に持っていたグリップに取り付け、ノイズを切り裂く。

 

そうやっていくうちに少年はこのチェンソーの使い方を知っていく。

 

「そうだ私はこれを知っている。これには強力な力があったはずだ。」

 

少年はそうぼそりと呟き、大人しくなった…先程の暴走とも、悲壮とも呼べる行動をやめて

 

その事に気付き辺りを見回すといつの間にか、ノイズの発生源と思われるライブ会場の中にいた。

 

「だめ‼︎奏‼︎歌ってはだめ!」

 

声がした方向を見ると、ノイズの群れが見えた。

 

(歌ってはだめ?…どういう事だ、いや、何故私は戦えているんだ?…口調も変になってるし…他にもノイズを倒せる手段はあった、でも歌うってどういう事だ?、私とは違う力ということか?、でも、1つだけ言える事がある。私はこいつらが......)

 

混乱の極みにいた少年が出した結論は

 

「絶唱‼︎......」

 

(憎たらしい‼︎‼︎)

 

先程までと同じく、苛立ちをノイズにぶつける事だった。

 

少年はさっき知った使い方。チェンソーの刃の反対側についているボタンを押したあと、今度はチェンソーの刃の方のボタンを押す。

 

《CRITICAL SACRIFICE》

 

音声とともにチェンソーを振ると緑色の回転鋸が放たれ、大量にいたノイズを一つ残らず切り裂き殲滅した。

 

「なんだ今のは⁉︎」

 

戦士は声の方向をよく見ると、ボロボロになったラバースーツ?を着ている女性と、

 

血だらけになっている少女が居た。

 

それを見た少年は再び暴走を始める。

 

言葉より行動が先だった。

少年は走りだすと、その方向にいた女性は壊れた槍を構えるが、通り過ごし、呆気にとられているうちに少女の元に辿り着き、少女を近くで見た。

 

(......酷い怪我だ。このままだと、死んでしまうかも知れない。)

 

「おい、お前‼︎、その子になんかしたら、ただじゃ済まさねぇからな‼︎」

 

少年は背後から叫ばれた声に振り向くと、先程の女性が苦しそうにしながら、此方に向けて槍を突き出していた。

 

「お前は、誰だ?なんでノイズと戦える?」

 

............

 

沈黙した戦士が口に出した結論は

 

「分からない。分からないから1つ試してみたい事がある。」

 

「はぁ?、何「この子の応急処置」‼︎出来るのか⁉︎「出来るという確信はあるがやった事がない。」はぁぁ‼︎⁉︎」

 

次何か言われても面倒だから、とっとと行動に移す。少年はそう考え、左手にいつの間にかあった十字マークのついた箱から糸を取り出すと。

 

「今から必要最低限、この子中にある欠片をとる応急処置をする。」

 

此処で今の時間とつながる。

 

そして必要な処置を終えた。

 

まわりを見ると、いつの間にか青い髪の少女もいた。

 

私は呆然とする赤髪の女性に預けると、私はよろめいた。というか、身体がぶれだした。

 

身体が別の所にある。そんな奇妙な感覚が戦士になったばかりの少年の体に流れる。

 

何かを言おうとした赤髪の彼女の心配を他所に、彼は雑音と共にその場から消えた。

 

 

 

夕日が落ちて、月が見えない新月の夜。

少年は気づくと、ライブ会場から余りにも離れた場所に立っていた。

 

少年は先ほどの事は白昼夢だったのかと思いかけたが未だに続くこの状態が否定した。

 

これを止める方法を考え、何故か解除手段を知っていたことに気づく。先程のチェンソーをベルトに取り付けた後、チェンソーに取り付けられていたカセットを取り外した。

 

すると緑の戦士の状態から、いつも通りの見慣れたジーンズにパーカーの地味な男子に戻った。

 

手に取ったそのカセットそのカセットのタイトルを見ると英語で書かれてあり、

 

KAMEN (仮面)RIDER (ライダー)CHRONICLE(クロニクル)

 

少年は小さな声でその名を言った。

 




なんか色々と申し訳ありませんでした。
よければこれからも見ていってください。
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