《yellow》イエローはイエローじゃなくて《/yellow》、ゴールドだった
長らくお待たせしました
「痛〜っぅうぁぁッ‼︎」
なんだ今の背中の痛みは、それほどでもないけど誰にやられた⁉︎「何を言っているのだ‼︎クロノス‼︎」ックロノス⁈…目の前のマリアは呆けているから、背後を見ても良さそうだな。
「クロノスってどういうことだ…つば………」
…翼、あのさあたしは思うんだけどクロノスってこんな色じゃないだろ、なんでこれをクロノスって言ったんだ?
「アホ。「阿保ッ?」よく見ろクロノスは緑色ッ‼︎、紫色じゃないしあんなにみすぼらしくもないわッ‼︎」
「…私が目にした時は暗いところにいて色がよく見えなかったんだ。」
「いや、ねーから。」
クロノスはあの色的に蛍光色だと思うし、暗いとこで目立っていたからな
「…私の名前はゲンム。仮面ライダーゲンムだ。」
あ、自己紹介してくれた
「何故。我々に銃口を向けるッ‼︎」
「私の目的を達成するためにも、彼女達と協力が必要だと思ったからだ…それにこの件は君達も悪い。」
…なんか衝撃の発言してきたよ、こいつ。
「私達が悪いだと‼︎」
「どうやら本当に気づいていないようだな」
…まぁ、どのみち。
「翼、形成が優勢から平等に戻っただけだ。あたしはあのゲンムってやつと戦う。」
「奏…分かった。私はマリアと戦う。」
「…マリア・カテンツヴァナ・イヴ。ここは共闘をお願いできるかな」
「…ええ、分かったわ。一先ずその共闘は飲んであげる。でも、あなたの目的に協力するつもりはないわ。」
「今はそれでいいさ…それでは始めようか、ガングニール?」
(テレビ中継は途切れたから戦えていると思うけど…大丈夫だよね?)
響達は未だに輸送ヘリの中にいた。見ていたテレビ中継が中断されたことから、何かとすごい緒川さんがなんとかしてくれただろうという認識はしていたが…
(やっぱり、なんか嫌だ。嫌な予感が拭えない…何で?)
響だけが言いようのない不安が残っていた。
「おいバカ、どうしたんだそんな顔して」
「クリスちゃん…奏さん達は大丈夫…だよね?」
「ハァッ?当たり前だろ、あの2人がそんじょそこらのやつに負けるかよ。」
だよねー、そんな言葉を言っても響の胸の内の不安は取れないまま、ライブ会場へと近づいていった。
槍と剣がぶつかり合う音がする中、戦士と装者がにらみ合っていた。
「随分と、バグヴァイザーに注意をするのだな。」
「…前に翼がそれでやられていたからな。」(こいつ思っていたより…)
この拮抗状態を奏は想定外だった。というのもクロノスの力を何度も見てきたからこそなのだが…
(弱いッ‼︎)
そう、弱かったのだ。普段戦っているクロノスならこうはならない。
相手の攻撃を防ぐことを常に考えないと押し負ける危険性があるクロノスに対し、ゲンムの攻撃にそれほどの脅威は感じられない。
「そういうお前はクロノスより大分弱いな…本当は戦うのが苦手なんじゃないのか?」
だから煽った。挑発で相手のミスを誘ったのだ、もし挑発に乗らなかったとしても自分に目を向けたままにしてくれるのならそれでよし。
今も向かってきている頼もしい後輩達がいるのだから。彼女らが来る時間稼ぎを出来れば良いと考えたのだ。
「成る程…ではレベル3と行かせてもらおうか。」
思惑は想定外で崩れ去るのだが
「レベル3?」
普段こういう場所では聞きなれない単語に疑問符を浮かべる奏を尻目にゲンムは緑色のカセットを取り出し、スイッチを押した。
『シャカリキ‼︎スポーツ』
そのカセットはタイトル名をコールすると、ゲンムが乗り捨てた自転車が急に動き出しその全長を縮ませながら回りだした。
(まさかッ⁈)
「グレード3…変身ッ‼︎」
そしてゲンムがカセットをベルトに挿してレバーをもう一度開くと、奏が想像していた通りの変化が訪れた。
『マイティジャンプ!マイティキック!マイティッアクショォーンXッ!アッガチャ‼︎シャカリキシャカリキ!バットバッートッ!シャカット!リキット!シャカリキスポーツッ』
自転車がそのまま鎧として、ゲンムの体に装着された。
(…おーい、やっぱりこいつぶっとんだ考え方してんなーおい。)
「あのさー。それ本当に強くなったの?」
「君自身が確かめると良い…いくぞ」
ゲンムは肩の部分にあった車輪を取り外して、投げた。
「投げんのかよッ‼︎」
またもや面食らった奏はその攻撃を弾いたが…回転して戻ってきた。
「はぁッ⁈」
「その程度で私の攻撃が防げるとでも…?」
戻ってくる車輪に奏は被弾し、弾き飛ばされたところをゲンムはバグヴァイザーで追撃を仕掛ける
「させるかぁッ‼︎」
奏もアームドギアを振るいゲンムに攻撃し、お互いが攻撃受けた。
「がはッ…さっきより強くなってるッ!」
「…これで均衡はこっちの有利に傾いたな。」
2人の戦いはゲンム優勢となり、進んで行った。
(まさか天羽奏の実力がここまであったとはな。)
ゲンムに変身しているドガミは評価を改めていた。元々ゲンムはレベル2だけで奏を倒す予定だったのだから、彼女がここまで強いのは少し想定外だった。
(だが…均衡は崩せた、後はターゲットが来るのを待つだけだ。)
ドガミは不気味な考えを持ち…ここに向かって来る少女を待ち構え空を見上げた
空は相変わらず月は欠け、破片は土星のような輪を作っていた
「おいバカやべぇぞッ‼︎、あいつ紫の仮面ライダーに押されているッ‼︎」
「えぇッ!」
響はクリスの顔を見てから
「クリスちゃんの目が悪くなったッ⁉︎」
「ド阿呆ッ‼︎」
「ッあいたッ⁉︎」
どつかれた
効果音にするなら『コォーン』となりそうな拳骨を響は受け、涙目でクリスが言っていたライダーを見た
「本当に紫のライダーだッ‼︎」
「さっきからそう言ってんだろッ…友里さん後はお願いします。」
「任せて、響ちゃんもクリスちゃんも頑張って。」
「はい、勿論ですッ‼︎」と力強い声を出して響は言い、クリスと共にヘリから飛び降り、聖詠を歌った
『Balwisyall Nescell gungnir tron』
『Killter Ichaival tron』
「たぁぁぁぁぁぁぁッ、ハァッ‼︎」
響は聖詠が終わると直ぐに、紫のライダーに自慢の拳で攻撃をした。だが、紫のライダーには気づかれており、あっさりと回避されてしまう。
「立花響、君のようなお手本通りの攻撃は私には通用しない。」
「私の攻撃が無理でも…」
「こっちの攻撃はどーよッ‼︎」
かわされることを予期したクリスがすかさず両手のガトリングガンで攻撃する。
「ふん…」
だが、ゲンムは車輪を操って違う場所へと弾く。
「外されたッ⁉︎」
「そして不意打ちは君達だけではない。」
「ハァッ⁉︎」
「デェェェェッ、スッ‼︎」
驚いてるクリスの背後から、飛び出してきた新たな装者が手にした鎌を振りかぶり、その刃を飛ばした‼︎
ゲンムに自慢の銃撃が阻止されてショックだったのか、クリスは防御が間に合わずモロに食らってしまい吹き飛んだ。
「クリスちゃん‼︎」
「貴方は私。」
「へ?」
同様に立花響の所にも不意打ちする者がおり、ヘッドギアと一体化した回転鋸で猛攻を仕掛け始める。
クリスとは違いその猛攻をステップで躱したり、腕部の装甲で防ぎながら後退し言葉を言い放った。
「ねぇ、止めようよッ‼︎こんな戦いッ」
「ッ‼︎⁉︎」
「今日であった私達が戦う理由なんて無いよ‼︎」
響はそう桃色の装者に話しかけてると…
「そんな綺麗事を‼︎」
「綺麗事で戦うヤツの言うことなんて信じられるものデスかッ‼︎」
翠の装者と共に反論に戸惑いを見せる響
そんな響の肩が急に叩かれた。
「へッ⁈」
「そちらに気を取れてばかりいると…自分の身が危ないぞ…立花響。」
「ッ‼︎バカ、逃げろ‼︎」
肩を叩いたゲンムが響に銃口を向けると、そこから光弾が放たれ…るわけではなく良く無い色をした煙が出て、響に纏わり付いた。
「ゔぇ、ゲホ、ゲホ…なにぃ、コレェ。」
「それを君に教える義理は…」
「テメェ、響に何しやがった‼︎」
「人の台詞を遮るな。天羽奏…だが、「ねぇ、桃色の子ッ‼︎、私は困っている人を助けたいだけで」いや、「それこそが偽善ッ‼︎」…もういい、戦おう天羽。勝てば教えてあげよう。」
「あぁ、いくぜぇッ‼︎」
内心少しだけ申し訳ないと思いながら、奏はゲンムに再び戦いに行こうとすると
「何だ、あれはッ‼︎」
「ッ‼︎どうした翼‼︎」
「…成る程、奥の手か。」
翼の驚いた方向に目を向けると、矢鱈とイボイボしたノイズがそびえたっていた
「…何だあのノイズは?」
あたり一同が漠然としている最中、マリアは手にしている槍型のアームドギアをノイズに目掛けると
『HORIZON†SPEAR』
光線を放ち、ノイズに攻撃した‼︎
攻撃を受けた部分が弾け飛び、ノイズが散らばるが、瞬く間もなく増殖していく。
「どうやら、私の出番はこれ以上は要らないようだな…」
「あ、コラ、待てッ‼︎」
奏の呼びかけに答える事もなくゲンムはバグヴァイサーから放たれた煙に紛れ消えていった。
この後の顛末はこうだ。
増殖膨張型のノイズは二課の奏者達が磨きあげたコンビネーション・アーツによって撃破。
その後、響が膝をつき自分のやっている事が偽善かどうか悩みを抱える。
こうして、この夜は更けていった。
そして朝日を迎えた。
寂れた廃病院にの中に設置された機器類を横目に見ながら、長身の男が歩いていた。
手を見ると長い指をしており、ピアノなどが上手く弾けそう感じである。
男があるドアの前に立ち、ノックを二回すると
「えぇ、待ってましたよゲンム…それで私達に持ちかける話とは一体なんですか。」
「貴女方にとっても悪くない話です…私も混ぜてもらっていいかな?」
そう、ドガミは言葉を発した。
どうだったでしょうか?
感想を受け付けますので…どうぞ。
此処まで待ってくれてありがとう。