Re:Game Start   作:ウルト兎

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皆さん主人公のターンです。


………え、主人公はゲンムだろって?
…………まぁ、どうぞ


あ、あと今回はいつもより早めの投稿でーす。


ステージ6/学園に時を、拠点に幻を、

 

 

 

今日もマンションの一室で目がさめる。

クイーン・オブ・ミュージックから二週間、連絡がないまま幾つか事件が発生したようだ。

傍で起動しているパソコンの画面を見て、把握した。

 

 

『ソウシ君?…君はどうやって、二課の情報を集めたんだい?』

『クロノスの力を使って通信傍受してただけだ。』

『………君よくバレなかったな』

 

 

その発言の後、ドガミからの指摘がはいって怒られたな……その後調子に乗ったから逆海老反り固めやったけど。

その結果ゲンムが作ったのは、このパソコンだ。

 

 

『いいか、次から通信を傍受するのはこのパソコンを使ってやれ…このパソコンにはこの神たる私が作り上げだクラッキングプログラムやシークレットコールなど数々のスパイゲームの機能がつけられている…』

『バレない保証は?』

『…以前までの私は愚問だと評したが、特別に答えてやろう、ほぼある。とはいえ、何が起こるか分からないのがこの社会だ…だからバレそうになった時用のマニュアルをここに作っておいた、よく見ておくように。』

『はーい。』

 

 

その後マニュアルに書かれてあった、ワタシハカミダ柄のシャツを着たドガミをみて、趣味悪と声に漏らし、喧嘩になった。

それ以外はよくできた本だった。

 

 

「しかし、彼奴は文化祭の日でも戻らないな…死んでないといいんだが…」

 

 

そう言って天崎は玄関の扉を開けてリディアンに出かけに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

とある建物の一室、アジトを追われた武装組織フィーネのメンバー達は…

 

 

「ゲンム、次はレアで焼いてください。」

「ゲンム、僕のは『君は自分のミスを反省して自分で作れ』……はいはい。」

「ところで、どうしたんだいマリアさん?、もっと食べないと此処から先がキツイと思いますが…」

「………こんなにくつろいで良いのか悩んでいたのよ…」

 

 

くつろいでいた。いや、なんでアジトを襲われたのにそんなにくつろげんの?と、疑問に思ってる方々が多いと思うので、なんでこうなったか説明しよう。

 

 

 

〜アジト強襲前〜

 

 

 

『すいません、ナスターシャ博士、ちょっといいかい?…』

『何です?、ゲンム。我々にはあまり時間もないので、手短にお願いします。』

 

 

ナスターシャ博士はゲンムの長文セールスに警戒してそう言った。

 

 

『分かりました。ここ数日の医療機器の搬入の仕方が雑で怪しまれやすいので…恐らくですが、後もう少しでこのアジトバレますよ。』

『何ですってッ⁉︎』

 

 

それはこれからが本番の『フィーネ』にとっては、信じたくない事実だった。あわてて、ゲンムに原因をきいてみると

 

 

『さぁ?、私にも分からないよ。医療機器を仕入れた人間はDr.ウェルだったけど…彼はああ見えて頭が回るほうだからね(この私からしたら五流もいいところなんだが)、彼はこの組織を潰そうとしているんじゃないかな?』

 

 

案の定返ってきた答えが自分の想像の通りだったことに頭を抱えるナスターシャ、その様子をみてゲンムは

 

 

『私からの提案があるのですが…私のアジトに場所を移しませんか?、あそこなら二課以外の追っ手からも容易に逃げることができますし…』

『ッ⁉︎、よろしいのですか?其処は貴方にとっても重要な場所なのでは…』

『いえいえ、いいんですよ。私との契約の報酬も貰わないといけませんし…それにアジトは其処だけではありませんから。』

 

 

そういったゲンムの提案によってアジトを移すことを決定した次の日に二課が強襲したのである。

 

 

そして今現在は、強襲を乗り切った会をやろうとゲンムが言い出し、ゲンム自身が各々の好みの料理を作って振舞っていたのである…ただ疑問があるとしたら

 

 

「そういえばマリアさん、調君と切歌君は?」

「『気遣いは嬉しいデスが、私達にはやるべきことがあるデス』って言って買い出しに行ったみたいだけど…」

「…一応また拠点を変える準備しときますね、不測の事態に備えて」

 

 

ゲンムは確実に何かやらかすと確信した

 

 

 

 

 

リディアン音楽院、現在は学園祭の真っ最中である。今日はゲストとして、この学園に呼ばれた。

 

(学生が出している店、て感じがするがこれはこれで趣があるしな…携帯の写真で撮ると失礼だし、それに曲にするならぼんやりとしたイメージのほうが良いな…思い出はぼんやりとしたものだと思うし)

 

天崎はこの機会を活かして、全く感傷も達成感もない自分の学生生活の補完しようとしていた。

彼の学生生活は学生としては寂しいものだったので、普通の学生生活をこの目で見て覚えようとしていた。

 

 

『デースッ、あっちに美味しそうな物があるデスよー、調』

『待ってキリちゃん。こっちの方向にある綿飴が気になる』

 

 

(…他所の学校の生徒か…今日は特別休日だったのか、ズルしてきたか、私服が認められているのか分からないが、少なくとも僕の頭に三択を浮かび上がらせたのは大きい。これで学校に来る人の種類で歌詞と曲調も変える必要があることが分かった……ズル休みして憧れの先輩に会いにきた人の歌にするか?)

 

 

イヤでも、大和撫子な女子高生のハイカラソングでも良さそうだな。そんな事を考えながら歩いていると、看板に小指をぶつけた。靴越しだったが勢いよくぶつかったので痛い。

無言で靴紐を直す振りをして、小指を撫でていると

 

 

「おーい、どうした。あんた…て、天崎じゃないか?」

「……靴紐解けていたので、直そうとしたんですよ。奏さん。」

 

 

そこで天羽奏と出会った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

売店の近くに置いてあったベンチに座りながら、二人は話をしていた。

 

 

「へー、学園祭のスペシャルゲストとしてねー…そんな話聞いてなかったんだけどなぁ?」

「僕はそう聞いていますけど、ひょっとしたらマネージャーのいらないお節介かもしれません」

「へー、例えば?」

 

 

ニヤニヤしながら、こちらを見てくる奏の意図を考えながら、彼は発言した。

 

 

「まず、恋愛関係ではない事は確かです。作詞、作曲家だといえ熱愛報道は醜聞に繋がる可能性もありますからね」

「…ふーん、それで?」

「そこで次に関係してくるのはここの学園祭の特別イベント……乱入可能の、のど自慢大会」

「あぁー、あったなアレ。一年の時に優勝したんだけど、特に何も願わなかったなー、何の関係があんだ?」

「元々僕は自分自身で作詞作曲歌唱録音編集と、一人で作った曲でこの業界に入ってきたんです」

「えッ?そうなのか?、じゃあ、なんで歌わないんだ」

「…人前で歌いたくないし、自分の歌を何処かの誰かに聞いて欲しくないんですよ」

「???」

「元々、歌っていうものは不特定多数の誰かと繋がる為のもの…だと思っているんですよ、僕は」

「それで……?」

「僕は見知らぬ他人に自分の事を理解して欲しくないし、繋がりたくもない、自分と関係がある人だけで世界を閉じておきたいんです」

「……それつまんなくねぇか?」

「つまらなくはないですよ、世の中に生まれてきた天才的センスを持った芸術家達は、自分だけの世界を持っています、僕からしたら他の誰かと繋がるなんて……侵略者に自分の世界を滅ぼされるところを見届けるのと同じ事ですよ。」

 

 

その台詞を天崎は吐いた後、奏は何か考えるようにしてベンチから去っていくと、出店の前で止まって何かを注文し、戻ってきた。

 

 

「…どうしたんですか?『あたしはそうは思わないけどな?』はい?」

 

 

そう言って奏は手に持った物、クレープを天崎に差し出した。それを受け取ると更に言葉を紡いだ

 

 

「あたしはさぁ、元々歌う事は手段だったんだ」

「はぁ、それでどうなんですか?」

「その手段だった歌が、何度も歌っていく内に別の理由が出来たんだ…誰かを元気づける為の歌だってね」

「……話の繋がりがよくみえませんが?」

「だからさぁ、あんたも一回自分の歌を手段でもなんでもなく歌ってみたらどうだ?」

「…その経験は貴女だけのものであって僕には関係あるようには見えない。」

「なんでだ?、誰にも自分の歌を聞いてもらった事はないんだろ…別にアイドルになれと言ってる訳じゃないんだよ、只全力で歌った事はないんじゃないんかなーって」

「…メリットは」

「自分の事が分かる」

「ッ⁉︎」

 

 

やっぱり、とそう言って奏は笑った。

 

 

「何故?」

「んー、身勝手な妄想かな?あんたは人と触れ合う事を恐れまくってるから自分の事を理解できる機会も捨ててんじゃないか…そう思っただけさ」

「…貴女は誰かと強くなった人なんですか?」

「……ははは、まぁ、そうだな。あたしらツヴァイウィングは両翼揃えば何処までもいけるんだーって思ってるさ。」

 

 

奏の言葉を聞き終えた天崎はふと立ち上がると一人で何処かに歩き始めた。

奏は呼び止めようとしたが、携帯を取り出して何処かに電話をかけている様子を見て、したり顔で見送った。

 

 

「奏さーん。休憩時間は終わりだよー、速く代わってー」

「はーいはい、ちょっと待ってろよ」

 

 

そして自分たちの出店へと戻っていった…『メイド茶店、橙翼』、メイド服を着て料理を売る店へと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリスちゃーん‼︎」

「うっせぇッバカッ‼︎」

 

 

今体育館ではのど自慢の真っ最中だったクリスの歌が終わった…その歌う姿に皆が魅了されている中、新たなチャレンジャーが登場した‼︎

 

 

「チャンピオンに」

「挑戦デース」

 

 

それはフィーネの奏者二人組だった。二人が歌うのはツヴァイウィングの名曲『ORBITAL BEAT』だった

 

 

不安げな雰囲気を漂わせながらも力強く歌う二人の姿も周りの人を注目を集めた

 

 

なんでこんなに投げ槍的な表現をしているかというと、某国の機動部隊がアジトを見つけられず迷子状態であり…歌詞を載せることは禁止されているからである。

 

 

 

だが、ここからは違う。

 

 

 

『いやー、お二人ともいい歌いっぷりでしたッ‼︎審査員達の採点も高評価、まさかブッチギリで優勝しようとしていた雪音 クリスさんと同点とは…さぁッ、次なるチャレンジャーはいないのかぁッ!』

 

 

手をあげる者も、声をあげる者もいないなか扉が開かれたッ

 

 

「いやー、まいったよ。真逆ここまで時間が……て、あれ?」

『おおっとー、真逆の天羽奏がメイド服を着たまま登場したぞぉぉ、』

「あーあたし歌わないから…『エェッ‼︎じゃあ、誰が歌うんですか?』…そのカーテンの向こう側から来る奴さ」

 

 

エ?、そんな声もしたが奏の言ってることは当たっていた。

 

 

奥からゆっくりと誰かが歩いてきたのである。その者の格好は白地のズボン、薄緑色のシャツ、そして何よりも特徴的なのが『目玉の様な紋様がついた仮面』だった。

 

 

『ええっと、お名前は?』

「恐縮ですが、吾輩の名前は語りたくない。『はい?』なので偽名を、吾輩の名はメダマ、メダマである。」

『…うーん、メダマさんですね。歌う曲は?』

「故あって、歌えなかった歌だ。」

『えーと、持ち込み可ですけど…念の為に曲名を』

「………この喋り方とは合わないが、曲名は『メルティランドナイトメア』、会場の皆皆様、どうかご静聴をお願い申し上げる」

『わかりましたー、謎のシークレットチャレンジャーメダマの曲、『メルティランドナイトメア』、皆様で審査しましょうッ』

 

 

そして曲が流れ、彼は自身の原点となる楽曲を歌った…




因みにメダマは歌ったのは一番の歌詞だけです。

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