ステージ10/中間のRESULT
『ゲンム、ところでクロノスの真の力って何だ?』
『どうせ聞いたところで使えないから意味がない、そんな事よりとっとと今日のリハビリを済ませろぉぉぉぉぉッ』
『叫ぶなよ…てか高難易度ゲームをクリアすることがリハビリで良いのか?』
『……ついでのパワーアップだ、君が言っていた特異常者の風鳴 弦十郎は映画を見てトレーニングしてあそこまで強くなったそうだからな』
『ドガミ、エイプリルフールはまだ先だぞ?』
〜とある一日の光景〜
フィーネ第3のアジトにて、ナスターシャは窮地に陥っていた。
ナスターシャが抱えている持病が悪化したのだ。その結果寝込み、目も開けられずに横になっている。
「……やっぱ、行かなきゃダメなんデスか?」
「切ちゃん彼奴のためじゃない、マムの為…それに追加のリンカーも彼奴じゃなきゃ作れない……それにゲンムも探さないと」
マリアがマムの為を思って歌を歌っている部屋の外で二人はそんな話をしていた
「…調ぇ、確かにその通りデス……でも、ゲンムは…」
「セレナの事を悪く言った…ってマリアは言うけど、ゲンムが言っていたことが本当なら、きっと、あの言葉には別の意味があるんだよ」
「私も信じたいデス…」
「君達ありがとうッ」
突如聞き覚えのある声が響き、二人は笑顔で振り向いた
「「ゲンムッ」」
「二人とも信じてくれてありがとう…これはちょっとしたプレゼントだ」
渦が描かれたペロペロキャンディを二人に渡すゲンム。渦の色に緑とピンクを使用しているあたり、結構準備されている(※着色には抹茶やグレープジュースを使いました。)
それを渡した後も、その手にはりんご飴があった。
「それって、マリアのぶん?」
「…正直、オレンジのキャンディを作っていいのか悩んでね……前に彼女が歌う子守唄の名前を君達のマムから聞いててよかったよ」
「…ハッ、ゲンム質問デース」
「何だい、切歌君?」
「セレナがみんなを助ける気が無かったってどういうことデスか?」
「ッ!、切ちゃん‼︎」
「…それを聞くのか……申し訳ないけど、まだそれは言えないんだ」
その言葉を聞いた切歌は残念そうな顔をしたが、そもそも突拍子もなくそんな質問したら困るのはゲンムのほうである。
(…最初の方だと、暁切歌の方が常識人だと思ったがこの分だと、どっちもどっちだな)
「そーデスか……でも、マリアにそういう理由はあるんデスよね?」
「それは約束する、取り敢えず暇つぶしのためにも、ゲームをやりませんか?」
そういってゲンムは手に二つのゲーム機を持って差し出した
リディアンでの授業を終えて、二課に集まった奏者達四人……いや、三人と言いなおすべきだろうか
「…知っての通り、奏君のシンフォギアはネフィリムに食べられて使えなくなった」
「………ごめんみんな、あたしドジっちまったよ。」
「奏……」
「今はそれについておいておくべきだッ、このバカの身体に何が起こってんだよおっさんッ‼︎」
「ク、クリスちゃん落ち着いて…お願いだから」
「……響君の身体は残留したシンフォギアの侵食によって危ない状況にある」
「「「ッ⁉︎」」」
「ッ旦那、それはまだ」
「あんな事があったんだ…隠し通せるわけでもないだろう、それにもう一つ伝えておかなければならない事がある」
観念した弦十郎は語り始める。響の体内のアームドギアの侵食が命を奪うレベルで侵食していると、奏や未来と話しあってそれを今回の事件が終わるまでは黙っておくことにしたこと。
そして、
「立花が急激に変になったのは、ゲンムが感染させたウイルスのせいッ⁉︎」
「了子君が残した論文を見ていても…あの状態の響君に関する情報が一切無かったことから、そう推測された……響君を治すためにはゲンムを捕らえる必要がある」
「…おい、おっさん、奏先輩……じゃあなんだあたしらに…」
「隠し事をしていた……正直に言おう、俺自身でも褒められるような行為ではないと理解している……だが、響君や奏君の事を考えると、これしかないと思ってしまった」
「……⁉︎、旦那まさかッ」
「俺は響君を奏のストッパーにするつもりだった…四人共、本当にすまない」
「ッ……ちょっと頭ひやしてくる、おっさん暫く一人させてくれ」
「雪音……」
そう言って、クリスが部屋から出て行く姿を眺めることしかできなかった。
…すると、奏はあることに気づく。
「響?、なんでさっきから黙ってんだ」
「……いーや、コイツの命を守るにはそれが一番だと思うぜ…ゲンジュウロー」
そう言って、響は目を赤く光らせた。
その頃.F.I.Sでは
「ゲンム、ドクターを探してちょうだい」
突然、マリアが開口一番にそんな事を言い出した。
「マリアさん…別にリンカーはまだ足りているので、ナスターシャ博士については私が治療できますから『貴方の意見は聞いてないッ‼︎』…分かりました」
ゲンムは心の中のイメージは、マァリィアッ‼︎、と言いたそうな顔をしていたが、顔には出さずただ一言で従った。
そうやってゲンムがアジトから何処かにいるウェル博士を探しに行った。
場所は戻って、響が変になった事に二課は驚いた。その声に驚いたクリスは響にまた何かあったのかと駆けつけ、また目が赤くなった響を見て声をなくした。
「おいおい、そんなクリア直前でゲームの電源が切れたような顔するなよ…」
「…君は響君なのか?」
周りの人間を代表するかのように弦十郎がそう尋ねるが
「違うぜ……まぁー、俺の事を知ってるやつも殆どいないと思うけどな」
「そんなことはどうだって良いッ‼︎、なんで響の体に」
「んー、それは………秘密だ、今回はある警告をしに来たんだ」
「んだと、テメェッ」
奏とクリスが、目の前の存在に対して憤慨を隠さず見せると、本題といったばかりに警告の内容を喋った
「これ以上こいつにストレスを与えるな、あんまりストレスが溜まりすぎると……死ぬぞ」
「ッ‼︎、どういう事だ‼︎、立花が死ぬ…とは」
「んー、それについては今は詳しく教えられないな…少なくとも今回の事件の間にはな」
それじゃあな、と言って目を瞑り暫くして開かれたとき、全身から冷や汗を流す響がそこにいた。
「……師匠、今のって…」
「響君…だよな?」
「…は、はい、立花響です」
「ッ、大丈夫か何処が痛いとかそういうことはねーよなッ?」
「クリスちゃん、落ち着いて私は大丈夫だって」
「大丈夫なワケねーだろッ‼︎」
突如、大きな声で奏は叫んだ。
「奏…」
「ゲンムにのことをよく考えてみろ、クロノスとは違って人命を考えずに攻撃していやがる、翼のときだって…あの攻撃が当たってたら死んでいたかもしれないんだぞッ………響もそのウイルスが原因で死ぬかもしれないんだぞ…」
「あはははー…大丈夫ですって奏さん」
「響ッ、お前は何を言ってんだ⁈」
「…多分死ぬことはないんだ〜、って感じているんです…」
「〜ッ、駄目だッ、ちょっと頭を冷やしてくる」
「おい、あんた……行っちまった」
「…雪音…立花を見ていろ、私は奏に用が出来た」
「え、ちょっと…行っちまった…あー、バカ」
「クリスちゃん…バカはひどいよ……何?」
「さっきのどういう意味だ?」
「…さっきの人?に変わってる間変な夢を見たんだ……『大丈夫…お前の運命は俺が変えるッ』って声が」
「「???」」
クリスと弦十郎は互いの顔を見合わせて、もう一度響の方を見直した。
響は苦笑いを浮かべながら頰をかいていた。
「……あった、あったぞ、これで僕も英雄だッ」
「見つけたか?、ならすぐ戻るぞ…マリアさんの面倒も見ないといけないんだ」
次の戦いの狼煙はもう既に上がっていたが
じゃあ次回もお楽しみに