『なぁ、ドガミ、お前に一つ質問していいか?』
『何だ?』
『お前にとって命って何?』
『………大事なものさ、増やす時も失う時も』
『とりあえず命を増やすという言葉に驚きなんだが?』
〜とある一日の会話〜
響の中に何か抱えてる報告は小日向 未来にも行った。
そしてその頭の中に浮かんだのは……
「ヒビキガシヌヒビキガシヌヒビキガシヌヒビキガシヌヒビキガシヌヒビキガシヌヒビキガシヌヒビキガシヌヒビキガシヌ」
訂正…口に出して部屋の中で考えなしにその最悪の事実だけを連呼していた。
部屋の中で言っていたので…幸い周りには引かれなかった…
そして不意に顔を俯いたまま立ち上がると
(ヒビキガシヌグライナラ、ワタシガドウニカスレバイイヨネ?)
顔は見えなかったが、完全に新たなヤベーやつの
玄関を出るときは皆んなが知っている小日向 未来だったので余計にそう思える一場面だった。
一方時を遡って、ゲンムに変身したドガミがウェル博士を探すと
「君は何をしているんだ?」
「…ゲェンムゥ、英雄たるこの私は諦めたく無いだけですよッ」
案外すぐ見つかった…ウェル博士は完全に憔悴しきっており、眼は血走っていた。
「探すとは…ネフィリムの心臓か?」
「そのとーりッ‼︎、僕は見た、あのとき肉体がバラバラに溶け出していったネフィリムの中で、唯一心臓だけが全く溶けてなかったのをッ‼︎…心臓はまだ生きているかもしれないんだッ‼︎、だったら英雄であるこの僕が諦めるわけいかないだろうッ‼︎」
「…言っていることだけ聞けば、まともな善人だな『失礼な、僕はいい英雄だッ‼︎』…分かったから一旦戻れ、私が探す」
ドガミは現実的な事を言ったが、ウェル博士は聞くとは思わなかった。推測が正しければウェル博士は
「やだねッ‼︎、そう言ってお前は僕が英雄になる機会を奪おうとしてんだろッ‼︎」
「仕方がない…では、心臓が見つかるまで君と同行しよう…心臓が見つかり次第、私のコンバットゲーマーで帰還するぞ」
「…フンッ、余計な真似はするなよ…」
お前が言うなッ、と読者の皆様は言っただろう。今の所余計な真似をしているのはウェル博士であるから…
「
「えぁ、未来ッ?」
リディアン音楽院では、放課後未来が響に対して声をかけていた。
「今度さ、デートしない?」
「デートって…私達付き合ってるわけでも無いんだし…」
「細かいことはいいの、それで行く?」
「…うーん、最近翼さんと、奏さんの仲が悪くなってるし…ッ‼︎、ダブルデートしない?」
「?」
「翼さんと奏さん、私と未来でのダブルデートッ‼︎…未来も気にならない、あの二人が普段どんな感じで会話しているのか…」
「(響、少し悪そうな顔も素敵…)うん、響のアイデアだしね、いいよッ♪」
響は親友の笑顔に、何か疑問を思いながら…笑顔でうんと返した……
「…まだ、つかないのですか、いい加減この体勢も疲れるのですが…?」
「…戦闘機は普通一人用だ…二人乗るやつも有るが、それは役割分担やアシストの為だ……つまり重量オーバー…次、私の許可なしに喋りでもしたら海に落とす…いいな」
それを聞いた途端、ヒッ、と小さい悲鳴をあげて、黙るウェル博士……その様子を見て満足気に仮面の内側で微笑んでいると、弾丸が仮面のすぐ近くで横切った。
「ッ!、今のは」
「あたしだぁッ、この外道供ッ‼︎」
「ゆ、雪音クリスッ‼︎」
「ようやくてめえらを見つけたぜッ‼︎、覚悟しなッ‼︎」
そう、ウェル博士が呼んだ方向に赤いシンフォギアをすでに纏ったクリスはいた。
二課の情報網は伊達じゃない。
『みんな、聞いてくれッ』
『司令、どうしたんです?』
『この間のウェル博士の言動からして、ネフィリムは計画の要となるパーツだ……それが壊されたと敵は信じるだろうか?』
『それって…そうか!、敵はまだ現場にいる可能性が高いと言うことかッ‼︎』
『そうだ藤尭……奏がシンフォギアを纏えなくなった以上、これまでより気合を入れてフィーネを止めるぞッ……そして可能ならば、月の落下を食い止める手段を知る…いいなみんなッ』
『『『了解ッ‼︎』』』
と言うわけで、ここに彼女がいるのは二課のおかげ。ようやくと言っておきながら彼女の成果ではない。
彼女はその時間、ナポリタンの綺麗な食べ方の練習を家でしていただけである。
「そういうことだ…観念しろ」
「閻魔様に土下座してきなッ」
タイミングを合わせたかの様に翼も現れ、ウェル博士はさっきから萎縮しまくっていて使えないお荷物と化しているため実質一体二。
…ゲンムは覚悟を決めるには充分な時間があった。
『ガッシューン…』
「ゲンムッ‼︎何して……うわぁぁぁぁぁぁ落ちるぅぅぅ」
「落ちないから黙ってろッ」
『ジェット‼︎コンバット』
ゲンムは一度ガシャットを抜き、ふたたびボタンを押す事で、ゲーマーを単独召喚した。
そのままコンバットゲーマーはウェル博士を噛み付いて飛んでった。
「あっ、こら待ちやがれッ‼︎」
「…自分が身代わりになると言うのか?」
「まさか、君達二人を相手にして勝つだけさ…天羽奏と立花響がいない君らに私に勝つ事などできやしないからな」
そういってゲンムは新たなガシャットを取り出した。
『奏、私に黙ってたのか?』
『…翼…あぁ、そうだよ』
『……そうか』
『あたしってなにやってんだろうな…響に自分自身の身体のことも伝えないでさ…あたしがやったことは全部裏目に出ちまった……装者としても戦えなくなっちまったしさ、翼の言いたいことは分かってるよ…』
『…そうか、なら当ててみろ』
『ツヴァイウィングの解散「ッ‼︎」、肩翼のあたしがお前を裏切っちまったしな…そうだろ』
『バカなことを言わないでッ‼︎奏』
『⁈』
『私は心配したんだよッ、奏が装者としての力が失って悲しんでるとか、今までの戦いで無責任な言葉を言った事とか、それに、私は奏がいないと何もできないよ…』
『翼…』
『……奏、約束して、ツヴァイウィングを解散しない事と、二課を辞めない事……装者じゃなくても出来ることはいっぱいあるから』
「(…あそこまで啖呵を切ってしまったのだ…ここで逃したら奏に対して合わせる顔がない)…ゲンム、今度は簡単に逃げることはできぬと知れ」
「逃げないさ…ただ、私自身の心に挑戦するだけだ」
翼は長い回想をしている間にゲンムは手にしたカセットのスイッチを押した。
『爆走バイク‼︎』
(ッ‼︎、バイクだと)
「逃げる気あんじゃねーかッ‼︎」
「同じ事を二度も言わせるな、これは私の心に対する挑戦だ…三度目は言わない」
そう言ってゲンムはカセットをベルトに入れレバーを開いた。
『レベルアップ‼︎、マイティ!ジャンプ!マイティキック!マイティアクショーンッ!X!アッガチャ!、バー‼︎バー‼︎バイクで爆走‼︎ロンリーウェイ!ライド爆走バーイク‼︎』
その姿は両手にバイクのタイヤ、顔から生えている髪の毛状のパーツに黄色ヘッドギアが付け足されたデザインのゲンムだった。
「…風鳴 翼、君も負けられない様だが私も、このガシャットを使って負けたくない…大事な思い出もあるからな」
「ッ‼︎…なら負けられぬのは同じか、行くぞ雪音ッ」
「応ッ‼︎」
ゲンムは対戦開始の合図の代わりにバイクのマフラーを吹かし、回転を高め風鳴翼に突撃しに行った。
「…ドガミ?」
自宅で作曲を行なっていたソウシは、手にしたマグカップが突如大破したことにより、ドガミの身に何かあったのかと思ったが別にそんなわけでもないと思い返し、マグカップを片付けた。
「クソ、ちょこまかとッ‼︎」
「そっちじゃない、後ろだッ‼︎」
背後に現れたゲンムバイクアクションゲーマーはバイクのマフラーを銃口代わりにエネルギー弾を放ち、クリスを攻撃した。
「雪音ッ‼︎」
「仲間を気にしていいのかな?」
「ッガハァ」
クリスを攻撃したゲンムは、翼の目の前まで来て、今度はバイクのタイヤを丸鋸の様にして翼に攻撃したッ‼︎
先程から、ゲンム優勢の戦いを行われていた。
翼達も高速移動になんとか対応しようとしているが、機動力が高い翼のシンフォギアもあともう少しのところで攻撃が辿り着かず…攻撃を当てられないままでいた。
「ッ雪音、少し聞け…」
「…‼︎、良いのか?」
「何やら作戦を立てた様だが…私を止められると思ったのかそれで?」
翼は何か思いついたのか…クリスに耳打ちする。それを聞き終えたクリスは翼に背を預けた。
「(成る程、そういうことか)…私の攻撃パターンからお互いをより近い場所に居れば攻撃が届くと思ったのか…浅はかだな」
そういうと片手を離し、腕に装着されているバグヴァイサーを見せる。
「ならば、近づかないまま撃ち続けるだけだッ‼︎」
ゲンムはそういうと、バグヴァイサーとマフラーから出るエネルギー弾で翼を攻撃し始めた。
翼はそのエネルギー弾を剣を回転させ続けることで防いでいる。
だが、完全には防ぎきれず何発か当たり始めたとき
「準備いいぞ、覚悟はあるかッ‼︎」
「嗚呼、やれ雪音ッ‼︎」
(ッ何をする気だ)
次の瞬間ゲンムも想像してなかったことが起きた。雪音クリスの側面からミサイルが展開され発射……されなかった。
点火したままのミサイルから出る炎がブースター代わりに翼ごと前進したッ
「なんだとッ」
「流石に是迄は躱せまいッ」
そして、その剣戟がゲンムに辿り着いた…
最近疲れるなぁ……
それと合体技はいかがだったでしょうか?