Re:Game Start   作:ウルト兎

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ほんじつのしょうせつもじすつは5500近く。


お楽みください


ステージ13/幻夢TRICKVENT

 

 

 

『ドガミ…この際だからはっきり言おう、僕はこの作戦に賛同は出来ない』

『ヴェェ゛ハハァハハ、君が賛成するかどうかなんて、今の私にはどうでもいい……これが正しいと思って突っ切るだけだ、君は非道に手を染めることが嫌でもな』

『違う、そういう意味じゃない』

『???』

『お前以外にもヤベー奴がいるんだよ…立花響に異常な愛情がある奴が』

 

 

〜とある一日の会話〜

 

 

時は移って響達のダブルデート当日。

彼女らは、スカイタワーで待ち合わせした。

 

 

「…立花遅いな、奏」

「あーあ、響…また目覚まし壊したのか…」

「ハハハ…響がごめんなさい」

 

 

だが、肝心の立花響が来てなかった。

…衝撃的な事に、彼女は目覚ましを壊す程の力を身につけているらしい。

融合症例の障害の一つなのだろうか?

 

 

三人が遅れていない響の話をしていると、一人の男がスカイタワーに入っていくのが見えた。

 

 

「ん、あれは…」

「おー、天崎じゃん、久しぶり?」

「(気を使ってるのか、使ってないのか…)お忍びできているんですか?、金谷さんに……燕さん?」

「(…この人何言ってるのかな、こんな人が響と親しいのはおかしいと思うの、ねぇそうだよねイマジナリヒビキ?)…天崎さん…名前が…」

「…態々変装してあるのに、言う気になれませんよ」

 

 

天崎だった。

天崎は気を使って、奏と翼の名前を別の名前で呼んだとき、妙な感覚が背筋を通ったので、目の前のヤベー奴がまたヤベー事を考えてるなと実感した…ヤベーイセンサーは絶好調である。

さて何故天崎がここにいるかというと…

 

『Fromドガミー要件。明日スカイタワーにこい。バグヴァイザーⅡを持っていつでも戦えるようにしてね★』

 

ということである。

ちゃんと暗号化されていたので、解いてみたらこれである……ドガミは頭が言い分そのぶん言動がヤベーイ事は理解していたので…5秒だけ固まるだけで済んだ。

初めて小日向 未来(ヤベーやつ)に会ったときは1分程固まった。

 

 

「…まぁ、今回は普通に観光なんですけどね、曲の題材探しじゃなくて」

「え、マジでッ‼︎」

「一応、美味しい料理を提供する店をリストに纏めてあるんですよ…リスト・オブ・グルメとかそんな感じの名前で」

「…その名前は如何なものだろうか…?」

「(……なんか響みたい……もっと警戒しなくちゃ)私もそう思います、翼さん」

 

 

天崎のネーミングセンスに疑惑の声が上がりはじめると、走ってくる音がした、

 

 

「すいませぇぇぇぇぇぇんッ、遅れましたぁぁぁぁッ‼︎…あ‼︎」

 

そして転んだ。

 

 

「ぐほぁッ‼︎…」

 

 

立花響が物凄い勢いで天崎の背中にCRITICAL DEAD‼︎

そのときの天崎の声が、周りにはエコーがかかっている様に聞こえたらしい………南無三

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方スカイタワー内部では、ナスターシャ教授がマリアに車椅子を押して貰い、待ち合わせの場所に向かっていた。

 

 

「…マリア、大丈夫ですか…無理は…」

「…マム、たとえ無理だとしても諦めてはいけないのよ……私達には、あのライブからもう後戻りは出来なくなっているのよ……なら道を切り開くしかないじゃない」

 

 

長い廊下を二人は歩いて行った。

ナスターシャ教授とマリア、二人の役割を果たすために。

 

 

 

 

 

『いいか、振りではないからな…余計な真似はしないでくれよ…したら失敗する…いいな』

『駄目ですか?』

『……切歌君、調君、このメガネ掛け縛って寝かせといてください』

『了解デースッ』

『分かった…』

『やめろぉぉぉぉ、英雄の邪魔をするなぁぁぁぁぁぁッ』

 

 

 

 

「(………ウェル博士に対してまだ警戒は必要ですが……なにも)マリア…もとはといえば私が出した錆、貴女だけが緊張する必要はありません…」

「…気遣いありがとう、マム」

 

 

どうにも、ナスターシャ博士の回想で締まらなくなってしまったが、ここで天崎の方へ戻そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイタワー、ゲームセンターエリア…にて、あの五人はというと。

翼は奏と一緒にホラー系ガンシューティングゲーム、響は何かが燃え上がったのか、格闘ゲームの特殊ルール『倒れるまで』でドンドンスコアを伸ばしていき、未来はそれを見る振りして響のいろいろな表情を隠し撮りしたり……残る天崎は

 

 

「………トイレはどこかのぅ…」

 

 

お爺ちゃんの変装をしていた……なんかはたから見れば探偵にも見えなくはないが、腰をぷるぷるさせながら杖を使って歩いてるので、お爺ちゃんに見える

 

響が背中に激突したときに、思いっきり背中を痛めてしまい…歩くとき痛くて猫背になってしまうようになってた。

幸い、背中の痛みはもうとれたのだが、そこから次の曲は祖父に対する思いの歌にしようと思い。このような格好をしているのである。

 

因みに、響は天崎の背中に激突したことに気づくと、勢い任せに御免なさい、許してザムライッ‼︎と、大声で叫び赤っ恥をかいたらしい。

 

 

(……結局僕はなにすればいいんだ?)

 

 

そう考えていたときに、スマートフォンが鳴った……画面を見てみると携帯のアプリではなく、ドガミが作ったスパイゲームのアプリから着信されている。

 

 

「もしもし…要件はなんじゃ『…すみません、そのケータイを落としたものですが』…冗談、僕だよ」

 

 

通話先から舌打ちが聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…マム頑張って……彼等を騙して……そう静かに願っているマリア。

今現在、ナスターシャ教授は米国の秘密部隊と交渉をしていた

昨日のゲンムのアイデア……マリアにとっては気にくわないものだったが……感情論だけで自分達の将来を決めるわけにいかないわね、といった感じでそのアイデアに乗った。

 

 

「…これが今までの聖遺物の研究成果です」

 

 

そして、交渉が終わりに近づいた。

その手にしていたデータチップを目の前の黒服サングラスの男に渡すと……銃を突きつけてきた。

 

 

「ッ‼︎(本当にゲンムが言った通りになりましたね…)」

「私達が欲しいのは、このデータだけなのでね……貴方方には消えてもらおう」

 

 

ゲンムの予想通りになった事に、驚いたナスターシャ教授は、車椅子に備え付けていたボタンを押した。

 

 

 

瞬間、スカイタワーに爆発が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奏達はお土産屋のある階層に向かってる間、響達は水族館エリアにいた………響が展示されている海老をみて、今日の晩御飯はエビにしようと考えていたら

 

 

地鳴りのような音が下の階層から発生した。

 

 

「……え、今のって……ひょっとしてッ‼︎」

「響?」

 

 

響はその音が、何かが爆発する音だと気づき非常階段を登って上のフロアへと向かった。

小日向 未来もその響の真剣な表情を見て、それを脳内のアルバムに収め、響を追いかけてると、外の風景がよく見える窓に辿り着いた。

そこから見える風景は、あからさまにやばかった。タワーの下の方で大量の煙が登っていた。

周りの人も段々とそれに気づき始め、パニックがあちらこちらで起こっている。

 

 

「皆さん大丈夫ですッ‼︎、落ち着いていけば助かりますッ‼︎」

「ッ…未来、避難誘導を‼︎、私はこのフロアを担当するから、未来は上を‼︎」

「うん、任せてッ‼︎」

「…え、君達…手伝ってくれるのかい!」

「はいッ、このフロアは私に任せてくださいッ‼︎」

「そうか、ありがとう…君はとても優しいんだね、私も上に行く、そこの白いリボンの子もそれでいいかい?」

「はいッ‼︎」

 

 

そういって響はこのフロアに残り、未来は警備員と供に、上の展望台フロアへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃…輸送機の中で待機している人達は

 

 

「…調、このカタツムリは食べれるんデス?」

「…食べれるみたいだけど、勇気が……ウェル博士食べます?」

「………僕を使って毒味させないでくれるかな?」

「死んでも誰も気にしないから別にいいデス……ハッ、Deathデースッ‼︎」

「切ちゃん、寒い…」

「ガーンッ……デース」

 

 

ゲンムが持ち込んできた食材の確認をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

一方マリア達の方はというと、

 

 

「何だ、その異端技術はッ‼︎」

「(ゲンム…貴方は何処でこんな技術を…)見てわかりませんか…バリアです」

「分かるかッ‼︎」

「(……でしょうね、私も分からないから)これが、私達の技術……貴方達はもっと利口だと思っていたけど…買い被りが過ぎたようね」

 

 

ナスターシャ教授の車椅子を中心として白っぽい光の壁が囲んだ。

マリアとナスターシャは前もって聞いていたとはいえ、此処までの効力があるとは思わなかったのか、内心驚いていた。

特に、マリアの方は前もってゲンムに渡された台本通りの言葉を黒服が叫んだため、尚更驚いている。

 

 

「我々が阿呆だとでも言いたいのか‼︎、別働隊を集めろ、取り囲んで一斉射撃だッ‼︎」

「馬鹿のひとつ覚え、日本にはそういうことわざがあるって聞くけど…今の貴方達がまさにそれね……それと仲間は来ないと思うわよ(…やだ、何だか楽しくなってきたわ)」

「何だとッ」

「今頃、ゲンムの仲間が全員縛り上げているんじゃないかしら?」

 

 

 

その時、どっかでパロスペシャル(柔らか目version)を決めていたクロノスがクシャミをして、力の加減をミスった。

 

 

 

「…我々を完全に出し抜くだと……そんなバカな…」

「逆に言うわ……いつから私達が貴方達より劣っていると決めつけていたの?……とんだ、勘違いだったわね(ふふ、ひょっとして私は女優もいけるかもしれないわね?)」

「……………なら、このタワーを爆破するッ‼︎」

「…………(え?)」

 

 

そういった黒服は懐から、何かのスイッチを取り出した

 

 

「そ、それも無駄なことだと思うわね(ゲ、ゲンム、聞いてないッ‼︎、私こんな展開聞いてないッ‼︎)」

「(……少し手助けしないとまずいですね)……フィーネ、相手を刺激するのはやめてください、そしてあなた方は……まだ諦めていないのですかッ」

「ナスターシャ教授、貴女が止めてももう無駄だ‼︎、例え何度でも蘇るフィーネでも、一度死んでしまえば条件が整わないと蘇れないッ‼︎………私達もろともここで『話が長すぎたのが君たちのミスだ』ッ‼︎、ぐぁッ‼︎」

 

 

男が持っていたスイッチが紫色のエネルギー弾で壊された。

振り向いた先を見ると……

 

 

「待たせてすまない……作戦は成功したァ…」

 

 

一人の少女を俵担ぎしたゲンムがそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?」

 

響は避難誘導を始めた階から、下10階の展望台から下の風景を見た。

 

 

火災など起きていなかった。

 

 

 

 

 

〜昨日の会話〜

 

『それで、小日向 未来なら神獣鏡の装者になれる可能性が高い……貴方の言ってる事が本当だとして、どうやって小日向未来を連れてくるの?』

 

マリアはゲンムの変わらない主張を聞いて、敵意剥き出しでそう発言した。

 

 

『簡単な話だ……明日の休日、小日向未来、立花響、風鳴翼、天羽奏、この四人がスカイタワーに向かうらしい………そこで偽のボヤ騒ぎを起こして、小日向未来を分断する』

『……どうやって?』

 

 

ゲンムに調がそう聞くと

 

 

『窓ガラス一面に偽の映像を流す……神獣鏡は周囲の風景に溶け込む機能がある……それなら偽りの風景を投影することも出来ないことはないと思ってね……映像は徹夜して作った』

『ナスターシャ教授、聖遺物は貴女の担当……此処まで僕を騙していたんだ、正直に答え「可能です」、「やはりな、それとウェル博士、君に発言する権利はない」………』

 

 

余りにもあんまりな扱いに……ウェル博士は変顔を披露するしか無かった。

 

 

『で、でも……誰が攫ってくるんデスか……それに、これは本当に正しい行いなんかじゃ…』

『正しくはない…その感性は君達にとって重要なものだよ、それこそ栄光の様な夢を手に入れるためにね……攫ってくるのは顔が割れてない私がやる……後はマリアさんの決断次第です』

『ッ‼︎…………私は……』

『マリア……もう良いのです、全てをお話しします』

『ナスターシャ教授…全てとは?』

 

 

そこで武装組織フィーネの根底が覆る話を聞いてしまった。

マリアはフィーネの魂を全く受け継いでいないことを知ってしまった。

 

 

『……びっくり…』

『お、驚きデース………』

『マリアッ‼︎、貴女まで僕を騙していたのかッ‼︎、なら君に組織を率いる責任はないッ‼︎、…この英雄たる僕が「はい、英雄は黙って寝てくれ」ッグヘェッパ‼︎』

 

 

また変な事を言い始めたバカを、ゲンムは鳩尾に一発入れて気絶させた。

調と切歌は黙ってマリアの方を見て…

 

 

『なら、良かった…』

『そうデース、私達はフィーネだから言う事を聞いていたんじゃなくて、マリアだから言う事を聞いていたんデスッ‼︎』

『…調…切歌………ありがとう』

 

 

マリアは二人の発言に……感動し、顔を見せられなかったが涙を少し流していた。

 

 

『……なら組織の代表はナスターシャ教授でいいですか?』

『えぇ…構いません、ただ攫うだけにそこまでする必要があるとは思えませんが…』

『……あぁ、説明が途中で終わっていましたね、この作戦の最大の目的は……彼奴らに決定的な証拠を残させる事ですよ』

『?……どういうことです?』

 

怪訝そうな顔をするナスターシャ教授に対し、何か覚悟を決めた様に話し続けるゲンム

 

『交渉する場所はまだ決めてませんでしたよね?、ならスカイタワーにしてください』

『ッ‼︎、待てゲンム、民間人も巻き込むつもりかッ』

『…向こうにどうしようもない証拠を残させて、作戦終了後の君達の安全を保障させるためでもある………何より君はまだ歌いたいのだろう?』

『それは……』

『なら、やってくれ……何もマリアさん、貴女一人のためじゃない……調君や切歌君の為でもある…演技しやすい様に台本も作る……できるだけ彼奴らをスカイタワーに残してくれ……その隙に彼奴らを気絶させて日本の二課に捕縛させることができたのなら……決定的な証拠になる』

 

 

そう言ってゲンムはマリアとナスターシャの顔を交互に真剣に見つめた。

 

 

そして、今日に至った。

 




トリックだよ、(某どんとこい教授感、)


次回もお楽しみにー


因みにこの小説を書く際の悩み事は……ウェル博士の口調とドガミの口調が若干かぶることだ……
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