Re:Game Start   作:ウルト兎

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ゲンム……さよなら?





ステージ20/歌われる銀の聖詠……

『いや、待って…ゲンム、それって』

『………あとで殺されるかもな、殴打で……渾身のストレートで』

『ゲンムが悟ったッ‼︎……心がレベルアップしたのか?』

『今の誰ッ⁉︎』

 

 

~バグヴァイザーを使った会話~

 

 

 

 

その歌は不思議な子守唄だった……何かの意図が隠されているかもしれないが、綺麗な歌だった。

歌い終えた後のマリアに奏とナスターシャは話しかける…

 

 

『マリア……これだけのフォニックゲインがあれば月の遺跡の再起動が可能です……月は私が責任を持って受け止めますッ……』

「綺麗な歌だな……」

「……ありがとう天羽奏、少し我儘なことだけど…お願いがあるの」

 

 

自身の首ぶら下げていた、シンフォギアのペンダントを外し、奏に差し出す。

 

 

「ッ‼︎、お前……」

「……ガングニールを使った戦闘は貴女の方が上手……私が戦いにいくより貴女が戦いに行った方がいい」

「いいのか?」

「……えぇ…これでいいのよ……セレナもそう思ってくれているはず……ゲンムも、………ッ⁉︎」

 

 

マリアが目撃したのは………

 

 

「……やれやれ、漸く妹の真意に気づいたのか……ショックを与えないと気づかないのは困り者だな?」

 

 

五体満足で背を伸ばしたり、手足曲げたり、柔軟運動をしているゲンムだった。

着ているスーツにも、血の跡がどこにも無く…まるでそんな怪我自体が無かったようだ。

 

 

「なんで無事なのッ‼︎」

「あー、やっぱり…」

「天羽奏……君は気づいていたようだなぁ?」

「スカイタワーの時と同じだろ?、ガラス一面のプロジェクションマッピング」

 

 

ゲンムはこのままだと、マリアは妹の真意に気づかない……なので一層の事ショックを与えて追い詰めることによって気づかせようとした。

 

 

「なんでこんなことしたのッ⁉︎」

「それはあれだよ、死に掛けの状態なら私の事が嫌いな君でも話を聞くだろう?」

 

 

ゲンムのその言葉を聞いたマリアは……無言で思いっきり殴った。

元から脆かったのか、壁を突き抜けゲンムは飛んで行った。

様になっている右フックだった。

 

飛んで行ったゲンムとすれ違いになるように、二課司令の弦十郎とその右腕の緒川マネージャーもこの場所にやってきた。

引きつった顔で緒川はマリアに尋ねた。

 

 

 

「……えーと、マリアさん、今のは?」

「ただのバカよ………天羽奏、私も戦闘に参加していいかしら………この鬱憤を少しでも晴らしたいの」

「……いいけど、戦う事はできるのか?」

「…今なら妹の力を借りれるような気がするから」

 

 

そう言ったマリアの手には、壊れかけのシンフォギアのペンダントが握られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

クロノスは走っていた…ソロモンの杖を持ちながら…この膨大な通路の中で……彼は道に迷っていた。

 

 

「………どこに行けば外に出れるのか全くわからん……」

 

 

そうして走っていると前から………

 

 

「う゛ぇは゛ぁぁぁぁッ!」

 

 

ヘッドスライディングしながら、件のゲンムがやってきた………

天崎は、先程の会話の通りに渾身のストレートを食らったと悟った。

 

 

「違う‼︎、右フックだぁぁぁぁぁぁぁッ‼︎」

「お………君の読みが外れたのか?、ゲェンムゥ………」

「…そのネットリした声を辞めたら、新しいガシャットを授けよう」

 

 

天崎は新しい技を作りたいので、その取引に応じた。

 

 

 

 

フロンティアの外……ちょうど甲板にあたる部分だろうか……そこで五人の装者がネフィリムと戦っていた。

 

 

切歌がギロチンの刃で片腕を完全に切った処で上から声が聞こえた。

 

 

「待たせたわねッ‼︎、みんな‼︎」

「「マリアッ‼︎」」

「あたしもいるぜ‼︎」

「奏ッ⁉︎」

 

 

上空にある土の塊に二人が背を合わせて立っていた。奏はガングニールのシンフォギアを纏って、此処まで連れてきたのだ…

他の場所にいた装者達も二人の隣に立とうと飛び上がり、塊に乗った。

 

 

「てか、なんでそんな所にいるんだッお前ら⁉︎」

「ははは……マリアが、『私のガングニールのシンフォギアを使うのだからこのぐらいのお願いは聞いてちょうだい』、って……」

「…マリアさん……」

「さっきゲンムを殴ったときに、もう吹っ切れたわ」

「「ゲンムを殴ったの」デース⁉︎」

「あれは殴られてもしょうがない…」

「後で聞かせてくれないか奏?……妙に気になる」

 

 

つい先程まで、敵同士だった装者達は語り始めていると、どこからか声が響いた。

 

 

『君達がいくら束になっても、僕のネフィリムには敵わないッ‼︎、せいぜいそのちっぽけな歌を歌いながら死んでいきなッ‼︎』

 

 

ウェル博士だった……正直勘弁してほしいところだがそうもいかない。黒く巨大に変貌したネフィリムの口から火球が放たれたからだ。

その火球が装者達に当たろうとしたとき

 

 

「それぽっちの力で届くと思ったのかね?」

『MAGIC THE CRITICAL FINISH』

『CRITICAL JUDGMENT』

 

 

クロノスがバイクに乗って走るゲンムに魔法の鎖で縛り付けて、水上スキーのようになりながら登場した。

登場してすぐに、両手に持った武器の銃口から必殺技を放つクロノス。

 

放たれた赤と緑の光弾は火球にぶつかり、互いを打ち消しあった。

 

 

『クロノスッ‼︎、ゲンムッ⁉︎、お前らはぁぁぁぁぁぁぁぁッ』

「もう少しでクリスマスだからね……私からのプレゼントは嬉しかったかな?」

「はいありがとうございますッ‼︎」

「………君に対しては言っていないのだがな…」

 

 

いけしゃあしゃあと気分良く、ウェル博士を煽ろうとしていたクロノスだったが……響からの見当違いの言葉に、少し残念に思った。

 

 

「だったらクロノスさんッ、時間を稼いでくださいッ‼︎」

「それがクリスマスプレゼントととして欲しいと?」

「はいッ‼︎、その間はネフィリムを任せます‼︎」

 

 

そのときのクロノスの感情は伏せておくが……

 

 

「了解したッ‼︎、いくぞゲンム‼︎」

「……君が私に合わせろよ?」

 

 

自分に巻きつけられた鎖を全て外したゲンムと共に、戦いに行った‼︎

 

 

 

 

 

 

黒いネフィリムは、自分の食事が邪魔をされたと言わんばかりに此方を睨むように顔を向ける。

そんなのどうでもいいかのように二人は顔を見合わせ

 

 

「ところで、私が倒してもいい、とか話さなかった理由は何だ?」

「それを言ったら私が死ぬ………ゲンム、君は私が死んでもいいのかね?」

「………駄目だな、少なくとも今はまだ…」

 

 

そんな話をするぐらいには余裕があるようだ。

ネフィリムは懲りずに口元を押さえ火球を放つ姿勢移ると、二人のバグヴァイザーからまた光弾が放たれた。

 

 

「君の話は聞いていないッ‼︎」

「大人しく……我々のモルモットになるがぃぃぃぃぃぃぃぃッ‼︎……コホン、失礼した」

 

 

その言葉の返答(ツッコミ)を入れずに天崎は走りだした、ネフィリムの周りを走りながらバグヴァイザーから光弾を放ち続けた。

ネフィリムは光弾を受けるたびに、その身を抉られながら天崎を追うように身体の向きを動かすと…

 

 

「隙だらけだな……所詮食欲しかない生命体か」

『SYAKARIKI CRITICAL STRIKE』

 

 

ネフィリムの背中を見ているゲンムのバグヴァイザーにエネルギーが充電され、それを大きく振りかぶると、クロノスの攻撃のような大きな回転鋸がネフィリムの背中を傷つけ、その巨体を揺らめかせた。

だが、同時にゲンムの胸のゲージが幾らか減った。

 

 

「?……なんで体力減ったのかね、ゲンム」

「リミッターを外したからダァッ‼︎、此処からは次々と連撃いくぞ、クロノスゥゥゥゥッ‼︎、フォォォォゥゥッ‼︎」

 

 

そう言ったゲンムは、ホルダーに挿していたガシャットを外して違うガシャットを挿し込む

 

 

『JET CRITICAL STRIKE』

「ミサイルの雨でぇッ‼︎、とっとと消えろォッ‼︎」

 

 

また減るライダーゲージを気にせず、ゲンムはバグヴァイザーからミサイルの雨を撃つ、クロノスはそんなゲンムを見て早めに終わらせないと、マジでゲンムが死ぬなと思い、

 

 

「退がれゲンム……三連必殺技で仕留めてみせる…」

『ガシャットッ、キメワザ‼︎ガシャットッ、キメワザ‼︎、キメワザァ……』

 

 

手にしたガシャコンウェポンに二つのガシャットを挿し入れ、腰のバグヴァイザーⅡのボタンを1回押した。

ゲンムはその様子をみて、エキセントリックなバク転をしながら後ろに下がった所でクロノスは

 

 

『TADORU CRITICAL FINISH』

『BANBAN CRITICAL FINISH』

『CRITICAL CREWSーAID』

 

右手の剣での袈裟斬りを行い光刃を発生させ、左手の銃から撃った光弾で推進力をつけさせ、駄目押しに回転蹴りで思いっきり蹴飛ばした。

ネフィリムはまともにその攻撃を食らったせいで、腹部と思われる部位に大きな切れ込みが入りながら倒れる

 

 

『ネフィリムッ‼︎、立つんだ、君の力はそんなものではないはずだッ‼︎』

「…なるほどではその言葉を信用しよう…」

『MAGIC THE CRITICAL STRIKE』

 

 

ウェル博士の焦る声を聞いて、ゲンムはその声に喜びを含めながらホルダーにまたガシャットを挿し込み、スイッチを押す。

そうして、ゲンムの両手にエネルギーが充電されゲンムは地面に両手を押しつける。

すると倒れこんだネフィリムを御伽噺の巨人に間違えられた人間の様に鎖で縛られた。

 

 

『ゲンムッ‼︎、クソッ、またお前か?、またお前の所為で僕が好き勝手出来ないのかッ⁉︎』

「フハハハハハッ‼︎、それは違うなぁ………」

「私からそれを教えよう、Dr.ウェル……君には最初っから好き勝手できる実力など無かったのだよ………どうやらトドメの時間のようだ……」

 

 

クロノスがそう言って、隣り合った二人は離れた。

ウェル博士の目には………

 

 

「クロノスさん、ゲンムさん、ありがとうございますッ」

 

 

エクスドライブ状態の装者が七人そこに立っていた。

 

 

『エ、エクスドライブ状態の装者達七人だとしても、ネフィリムは負けやしないッ‼︎』

「ほぅ……所で立花響……それが君達だけの歌の力かね?」

「いいえ、歌い合うこの星全員の……」

 

 

七人の装者はネフィリムに突撃し、

 

 

「七十億の絶唱だぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼︎」

 

 

ネフィリムの身体を完全に砕き、貫いた。

 






ゆるさねぇぞ、ゲンムッ‼︎
バイクの後ろに鎖でくくりつけて一生走ってやるッ‼︎


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