ご了承下さい。
前回のあらすじ
風鳴 翼は絶唱を使い重症をおった、響は責任を感じた、天崎は間抜けだった。
今回の話もまた少し時が流れる。
今日は日曜日、たいていの学校も仕事も休みの日、そんな日に天崎はスマートフォンの画面を見て固まっていた。
…朝起きて自分の変わった色の髪を整えながら、スマフォを弄っていたらこれだよ。
天崎の目に映った画面には「過労で入院中の風鳴 翼。その原因とは?」というネットの記事が書き込まれている。
(…ひょっとしてチェーンソーモードの時の攻撃で…)
事実は全く異なるのだが、自分にその原因があるかもしれないと、天崎は内心焦り始めた。
(…他‼︎、ッ他には‼︎、他に何か情報はないのか‼︎)
その焦りから、ネットの記事を漁り始めると、妙な記事が出できた。
(「ノイズによる被害?工場地帯の大爆発‼︎」?……コレはシンフォギアだけではこうならないよな、わずかに見える被害の後からして切られたみたいだし。)
風鳴 翼が入院したことが嘘の可能性を考えながらその記事を読み続けいたが
「ダメだな情報が足りない。」
暫くクロノスに変身していなかったから、手に入れる機会がなかったしな…
うだうだ考えてもしょうがない、そう考えた天崎は無駄に長い休暇を満喫する為にも、散歩をしに行く事を決めた。
player change Hibiki
天崎が散歩に出かけて暫くした後、事件の真相を知る響はランニングをしていた。
工業地帯の斬撃の痕跡。それは響が傷つけた物だった。
事のあらましを詳しく述べると、翼が不在の中で二課はある作戦を実行する事になった。
二課が保持する完全聖遺物『デュランダル』を別の保管場所へ移す計画
弦十郎の機転で何とか、移す保管場所である記憶の遺跡までたどり着けたものの。
例の如く、白髪の少女と戦闘する羽目になった。
奏は別の地点に発生したノイズの相手をしていて救援に行けず、響が少女が率いるノイズの相手をした…ノイズを一体相手するのにも、大変な響では大量のノイズに加え少女の相手をすることは不可能に近い。
されど、結果は違った。
弦十郎と奏とともに行った映画トレーニングの効果によって響は格闘術の習得に成功、そこで得た格闘術を活かし、アームドギア無しでのノイズの撃退を可能にした。
それだけではなく、起動できなかった完全聖遺物『デュランダル』が起動した。
だが成功しすぎた代償か。この後事件が起きた。
完全聖遺物が起動したことを確認する為に、櫻井 了子が入っていたケースを開けたいたせいでか、デュランダルが宙高く浮かび上がってしまったのだ。
それを強奪しようと、したネフシュタンの少女を退けて、デュランダルを手に取った。
その時、辺りが異様に光った。
デュランダルから光が漏れ出し、灰色の燻っているような石みたいな剣が、金色の輝きを放つ剣になったのだ。
それに合わせるかのように響に異変が起こる。上半身の殆どが黒く染まり目が赤一色に染まった。
過剰なフォニックゲインによる暴走。この現象の正体はそれだった。
暴走した響は、全てを破壊する衝動に駆られ、デュランダルを一回振り下ろした。
そう一回だけなのだ。
だったの一回で工場地帯が破壊されたのだ。勿論、燃焼物に引火した事による二次被害の影響もあったかもしれない。
だが、その結果を引き起こすキッカケがたった一回の斬撃でもたらした事実に響の心に、また一つの影を落とした。
(私は、私はッ、あのライブで犠牲になった人のぶんまで、頑張らないとッ、そうじゃないと私の生きている意味って…無い…と…思う)
響も、翼と同じような歪んでいるのか…少なくともその過去に今は触れることはないだろう。
目の前の橋に綺麗整えられた靴があるから
橋の高さはそれほど高くはなかった
飛び降りたとしてもきっと生きているだろう
それでも、何か嫌な予感がして橋の下を恐る恐る見てみると、
緑がかった黒髪をもつ青年がその頭を川に沈めていた。
(……………‼︎)
「何があったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁあぁッ‼︎」
しばらく放心した後、橋の下に降りて青年を助けに向かった。
player change Amasaki
声がする。
悲鳴のような声がする。
途端、体を揺さぶられて仰向けにされる
心配そうな表情で、立花響が僕を見つめる…
…
…?
…‼︎
(立花響‼︎ッ何故ここに‼︎)
「……いったい何があったのだ?」
(一先ず、それとなく理由を聞こう。)
「えっ、覚えていないんですか…?」
「覚えているも何も、何が起きているのか理解できないのですが?」
(そう、確か…僕は曲作りの題材集めをしようと思っていたのだ。)
(そのために…)
「…何か嫌な事とかあったんですか。」
「?…いや何も嫌な事はここ最近ないですけど」
「…嘘ですよね?だったら何で靴を揃えて落ちたんですか」
(…あ‼︎、そうだった。)
「嫌な事があったら、相談に乗ります。だから生きる事を「勘違いさせてすみませんでした。」へっ?」
「今後の為に、水泳の飛び込みスタートする気分はどうなんだろうと思って実践してみただけなんです。」
(夏が近いしな、海系の曲のベストシーズンだ。)
「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼︎」
player change Kanade
(いや〜、早いなぁ、響。全然追いつけねぇわ)
響と一緒にランニングしていた天羽奏は異常な速さで走る響を眺めながらそう思った。
(あんなに早く走れるのも、シンフォギアと融合した影響なんだよな…)
奏は表には出さないが自身のせいで、響を奏者にした事に後ろめたい感情があった。
奏は周りから頼りにされやすい姉御肌だが、まだ高校生。まだ子供なのだ。
大人でも悩むだろう問題を抱えて、全く重荷にならない訳ではない。
それに加え、少女が持っていた完全聖遺物とそれを持っていた少女のおおよその正体の目星、そこから導き出された……黒幕ないし関わりがあると思われる人物を、弦十郎から聞かされており心労は少し増してしまった。
(…本当に了子さんが関係あるのかよ…旦那……?)
そんな心配を他所に目の前に自分より速く走っていた響が見えて変に思い、
物陰から響を眺めると
響が男性と言い合いになってる所を見てしまった。
(おっ、おっ‼︎、これってぇ〜ひょっとして〜)
そんなのを目撃した恋バナが好きな乙女はこう考える。
(カップルの喧嘩か⁈)
さっきの悩みは何処へ行ったんだか、わりと乙女なところがある奏は、その様子をそのまま観察する事にした。
player change Amasaki
…やっぱりこの子は元気が良すぎて相手にするのを疲れる。
「本当にッ、本当に違うんですよねッ‼︎」
(本当につかれるッ‼︎)
「何度も言うけど、違うから安心して」
その言葉を聞いた響は、ホッとしたような顔した後。
「良かったぁぁぁぁ、自殺じゃなくてぇぇぇ」
「…言っとくが僕は自殺するなら首吊りと決めているんですよ…仮に変えるとしても入水は無い。「エッ⁉︎、自殺する気は有るんですか?」ありません、予め決めておいた方が条件を揃えるのが難しくて、中々しにくくなるとは思いません?」
澄み切った青空の下、太陽にさらされながら二人は話していた。
「なんなんですか…その考え…」
「自殺をする準備をしていくうちに頭が冷えて止まるんじゃないかっていう話ですよ…因みに僕は首吊り」
「やめた方がいいですよ、そういうの…」
天崎は自身の持つ独特の思考回路を響に開示して、響はそれに対し苦言をいいたてるが天崎はそれを無視して、話を切り出す。
「所で、君は何か悩みを抱えていないですか?」
彼女から、事件のあらましを引き出す為に
player change Hibiki
悩み事と言われたとき、響は背筋に冷たい物が走った感覚がした…確かに悩んでいることがあったからだ。
と言っても、それはデュランダルの一件では無い、彼女はそれを自分が克服すべき事だと思っているからである。
では悩んでいる事とは何か?それは響の口から語られた。
「…あります。私は親友に隠し事をしちゃってるんです。」
目の前にいる男性は静かに響を見つめ、じっと話を聞いている。
「その友達は隠し事をするのは辛かったから、私には隠し事をしないでほしい。」
「…そう言われたんです。」
そう言った響はまた一層表情を曇らせた。
「…ねぇ、君の方からはなんて言ったんだい。」
「えっ⁈えーと…隠し事はないって答えましたけど。」
それを聞きおえた人は変わった黒髪を弄りながら
「それに対する一番良い受け返しは『隠し事はしてる、だけど今は内緒。』だと思いますよ。」
「?……!、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
分からない方もいるので説明しよう。今回の事例は響が親友に対し隠し事をするのが辛いのである。
しかし、隠している内容は国家機密に関わっている事なので迂闊に話せば、親友の身に危険が及ぶ可能性が有るのでは喋ることはできない。
ならば、隠し事をしているのを隠すのを辞めたら良い。
親友は隠し事の内容を教えてくれないから、多少不機嫌になるかもしれないが、隠し事がある事自体を隠すよりは良いはずである。
「すごい‼︎ッすごいですよ〜‼︎…て、名前なんでしたっけ?」
「あぁ、そう言えば自己紹介がまだでしたね。」
そう言ってクルクルと一回転した後
「僕の名前は天崎 総使、気軽に天崎とお呼びください。」
player change Kanade
(へぇ…響はそう思っていたのかぁ)
珍しいものが観れるかもしれないと思った奏は、先ほどの話を盗み聞きしていた。
そしたら、自分の予想は大外れで…妙に真面目な話をしていたが。
(響の親友ねぇ…あの小日向 未来って子だよな、あたしや翼には考えることが難しい問題だよな。)
奏は先程の話を吟味して、司令官である源十郎にその件を話しておこうと考えた。
そんな考えを巡らせていると、響達のほうでまた話に進展があった。
「…しかし、一度ないと言った手前、どう切り出すかが問題になりますよね?」
「ですよねぇ…天崎さんはなんか良い考えあります?」
「……勢いですかね。」
(勢い?…ちょっと待った!なんか嫌な予感がするぞッ⁉︎)
影で話を聞いていた奏は、天崎が放ったその言葉に心当たりがある悪寒がする。
「勢い?それってどういうことですか?」
(バ、バカ‼︎、響‼︎それを聞き返すな)
「例えば、『御免ね親友★、実は隠し事をしてるの★‼︎』とかだな。」
「……………」
(やっぱりそういうのかぁぁぁぁぁぁぁッ‼︎)
響は突然の変わりようについていけず、フリーズし、奏は嫌な予感が当たって顔が青くなった。
「そうすると、この様に驚きの衝撃が優ることで何とか誤魔化せる、他のパターンを出すと、『私の秘密、暴いて観てね☆?』とか、『君を守るためにこれは隠しておきたいんだ』」
響の状態はおかまないなしで、話し続ける天崎…近くに他の人がいる可能性は全く考えてなさそうだ。
「いやいや‼︎恥ずかしいですよ!それッ」
「だったら、ポーズ付きで今やってみせますね、僕が保護者を勢いで誤魔化したやつ。」
えッ、いやいいです。という声が聞こえていないのか天崎は助走とって、
「『隠し事、御免つかまつる。許してざむらい‼︎』……ッ‼︎」
ベンチの上でスライディング土下座を行った…直後物陰を見て固まってしまったが。
(あ、やべ‼︎バレた!)
「どうしたんですか…⁉︎奏さん、い、いつからそこに」
「…響たちが真面目な話をする前辺り、ほらあの自殺論理ぐらいの時に…」
「い、いたなら言ってください‼︎」
未だ固まったままの天崎は他所に、二人で話を始めた、響と奏。
奏が響に謝り切った所で天崎はベンチから降りて
「…響ちゃん、じゃあそんな感じだから、あとは頑張ってね…」
「天崎さんごめんなさい‼︎、なんかごめんなさい‼︎」
「あぁ、大丈夫。気にしてないから。」
その言葉に安心したのか、二人は天崎を直視して
「ホームセンターで丈夫なロープと脚立を購入してくるね」
自殺を止めに行った。
これは後日談だが結局隠し事はバレたが、天崎に教えてもらった勢いで誤魔化す謝り方が功をこうしたのか、それ程怒られずに済んだらしい。
…作者に対して聞きたいこと、疑問に思ったこと、おかしいと思ったことは、メッセージ機能で送って下さい。作者自身把握しきれていない部分もあるので…
あ、クロノスのレベルは仕様ですので違和感があるかもしれないですがご了承ください。
次回も、明日でーす。