Re:Game Start   作:ウルト兎

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早いですが無印もあと少しで終わりです。

読んでくださってありがとうございました。

前回のあらすじ
響悩んで、奏心配して、天崎は自爆した

今回の話はカフェの中から始まる


ステージ8/終焉と奏者と無名

休暇が終わり、六月の半ばに近づくこの頃。

 

つい最近、天崎としての自分とも親しくなった立花 響のことを考えながら仕事をしていた。

 

「ねぇ、天ちゃん?最近恋してない?」

 

ふとそんな事を言われた天崎は国に含んだ珈琲をカップに戻した。

 

「ッゲホ、ゲホ、何行ってんすかシャチョさんッ」

 

「だってそうじゃない。最近響ちゃんって子とよく話をするんでしょう?」

 

「確かにそうですけどねぇ…ッ」

 

前回の作戦がうまくいった事を響は天崎に報告しにきたのだ…その際にワタシガ正妻デスとオーラを漂わせる親友を連れて。

 

親友の名前は小日向 未来というらしいが、明らかにアッチ系の人間だと思った。

 

天崎自身そういう事は自分が関わらないのならどうでも良い方だが、この時は人類超越者と同じ気迫を感じる黒髪の少女に恐怖を感じた。

 

(今では和解できているから問題はないと思うけど…)

 

「その子の親友と…響ちゃんが壊れそうで心配なんですよね…」

 

「壊れそう?」

 

「響ちゃんって人助けが好きなんですけど、何でか偶に狂気を感じるんですよね…」

 

ふーん、私は見てないから何とも言えないわねぇ…そんな声を他所に響の事を振り返ってみた。

 

(人助け、協力、特訓?、ご飯、人助け…其ればかりだな…何で其処まで人助けが出来るんだ?)

 

そうやって考えていてふと気付く

 

(…何で私は人助けが気になっているんだ?)

 

マネージャーの声を聞こえないふりをして、その事に考えようとしたとき

 

爆発音が聞こえた。

 

(何だ‼︎今の音は⁉︎)

 

打ち合わせのために来ていた喫茶店を飛び出し、外を見るとノイズが宙を舞っていた。

 

(飛行タイプの、ノイズ…⁉︎)

 

今まで地面を歩くタイプのノイズばかり戦ってきたためか、初めての事例に天崎は内心、驚きを隠せなかった。

 

「天ちゃん⁉︎逃げましょう‼︎」

 

マネージャーのシャチョに言われて、避難場所へ向けて天崎は走りだす

 

 

人混み、押し付け合い。そんな喧騒の中、天崎は

 

 

 

あのときと全く同じ状況を見てしまっていた。

 

 

 

「退けよ‼︎、テメェッ‼︎」

 

中学生くらいの少年が大人に押し出されてノイズの群れに飲まれるのを見た。

 

 

 

…………

 

 

天崎は並走するためのスピードを少しずつ落とし、誰も居ないビルの中に入っていった。

 

トイレの所まで行ったら、ノイズが居たのでバグヴァイサーⅡで光弾を放ち、炭素に帰した。

 

トイレの中と外に誰も居ないことを確認してから、バグヴァイサーⅡを腰に当てスイッチを入れた。

 

テクノ音が流れだし、ガシャットを起動

 

『仮面ライダークロニクル』

 

ガシャットは宙を無意味に漂った後、ベルトについたバグヴァイサーⅡに装填され

 

スイッチを押した。

 

 

『天を掴めライダー(Woooo‼︎)刻めクロニクル(Woooo‼︎)今こそ時は極まれりぃぃぃぃッ‼︎』

 

 

変身が完了した後首を数回鳴らし、息を整え走りだす。

 

 

(私は、ワタシハ、僕は何してんだろうか…本当にイマサラこんな事に気がつくなんテ)

 

そして自身の過ちを心の中でぶちまける。

 

(助けられる人が近くにイルノに見殺しするのは無責任なことに違いないだろォォォォォォォがぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼︎)

 

それ、クロノスは望まずとも力を手に入れた責任を果たしに向かう。

 

 

 

player change Kurisu

 

 

 

(ちくしょう、ノイズの数が多すぎる‼︎)

 

ガトリング砲を撃ちまくるこの少女は、完全聖遺物の少女、名を雪音 クリスという。

 

天崎がグータラと休みを過ごしている間に奏者達にまた進展があり、クリスは黒幕から用済み判定されて縁を切られたのだ。

 

その際に完全聖遺物は全て没収された。

だが、聖遺物の欠片には興味がないのかイチイバルのシンフォギアは取らなかった。

 

響やその親友の少女、司令官である弦十郎達の出会いによって、心境に変化が訪れて今はこうして、ノイズの被害が周りに行かないようにしている。

 

「クリスちゃん大丈夫⁉︎」

 

そうこうして戦っていると、奏を除く二課奏者達がやってきた。

 

「お前らはッ…⁈何しにきた」

 

「ノイズを倒しにだ…ともに協力して倒すぞッ」

 

「余計なお世話だッ‼︎こいつらを倒すのは一人で十分だ‼︎」

 

「まだ、そんなことを言うか‼︎」

 

言い争いをする二人を見て、響は近づいて止めようとしたとき

 

緑の閃光が七体いた飛行型ノイズの内、一つを貫いた。

 

「ッ‼︎、今のは‼︎」

 

風鳴 翼は見覚えのある光景を見たのか、閃光が飛んできた方向を見ると、一人の人物がビルの上に飛び乗ってきた。

 

「…君達は何で仲間内で争いをするのかな?」

 

 

 

player change Khronos

 

 

 

(…二課の奏者も彼奴らと同じか)

 

先程の争いをクロノスの能力で傍受していた天崎はそう思考した。

 

(自分の意思を押し付け無責任にそのものに被害を与える…私は人間でありたいと願うが、本当に正しいことなのか?)

 

思考の中、感情でぶれた口調をクロノスのとき戻しつつ落胆し

 

(人がこんなにも醜いのなら、私が人間になる意味など無意味なのではないだろうか…)

 

そう自分の中で結論づけようとしていたところだった

 

立花、響が手を握ったのは

 

「久しぶりですね、クロノスさん。」

「立花 響…君は何をしている?」

「手を握っています。」

 

(…いったい何故?周りにノイズがいるからそれらをいち早く倒すのが、今の最優先事項だろう。こんな無駄で意味があまりないことをする理由が分からない。いったい何の意味が)

 

「翼さんも」

 

そう言われた翼は、何かに気づき静かに手を握った。

 

(?風鳴 翼まで何を…)

 

「クロノスさん、翼さん、クリスちゃんの手を握ってくれませんか。」

 

(⁈本当に何を考えているッ…いや…何も意味もなしに行動するような子ではないな、この子は。)

 

天崎はそれを聞き入れ、クリスと呼ばれた少女の手を握った。

 

翼も手に握ったアームドギアを地面に落として手を差し出し開いた方の手に繋いだ。

 

(…あの風鳴 翼までもか)

 

「クロノスさん、クリスちゃん…翼さん。私ってなんでアームドギアが無いのかなってずっと考えていたんだ。…半人前でい続けるのはやだなーって」

 

響は一人でに言葉を紡いだ

 

「でも、今はなんとなくわかったんだ。この手に何も握らないからこそ誰かと分かり合える。こうやって手を繋いで仲良くすることができる…何かを壊し、誰かと手を繋ぐこと、それが私がアームドギアを持たない理由かなって?」

 

(ッ‼︎)

 

「だからクロノスさんもクリスちゃんも仲良くしよう…皆んなやりたい事は同じだから…ね?」

 

そう言って響はクロノスの方を向いた。

 

 

(…立花響は私が違和感に気づかなかった二年間…ずっと人助けに尽くしてきた人間だ。ならば、聞く人が聞けば偽善とも取れる言葉を本気で言っているのだろう。)

 

「あんたらこのバカに当てられたのか?」

 

「そうだと思う…貴女もきっと」

 

(だから、こんなふうに信じられる。啀み合いを止められる。)

 

天崎は思考を終えて、返答をだした。

 

「…私もどうやらそうみたいだ、何か作戦はあるか?」

 

 

 

player change Hibiki

 

 

 

「ありませんッ‼︎」

「そのくらいは考えたまえ‼︎、思考は誇り高い物だが、考えなしでいく世の中ではないぞ‼︎」

(そうかもしれないけど、ないものはない‼︎)

 

クロノスに尋ねられた事にそう返答した響はまた怒られた。

その様子を見ていたクリスは呆れながらこう言った。

 

「あたしのシンフォギア。イチイバルは遠距離広域攻撃の特性がある…ギアの出力を上げて、限界までエネルギーを溜め込んでぶっ放してやる。」

 

「その間はどうするのかね?」

 

「無防備になる。だか「だったら、私達がクリスちゃんを守って上げたらいいだけの話ですね‼︎」お、おう。」

 

(やっと、やっとみんなと一緒に戦えるよ。)

 

響はクリスの話を遮ってそう言った…後ろにいるクロノスがじっと黙って見つめていたが

 

「…雪音 クリス…だったな?」

「な、なんだよ、クロノ…ス。」

「初対面でこういうことを聞くのは失礼な事だが、君はアレを全て撃ち落とせる自信はあるかね?」

 

クリスへの作戦の質問を優先させた。

 

「…分かんねぇ、初めてやる事だしな、なんでそんなことを聞くんだ。」

「決まってる。いくつ倒せばいいか確認する為だ。」

「ハァッ‼︎あんた、あれ一人で相手するのかよ。」

「そうだ…見知った相手の方が連携しやすいだろう?…私は囮役を兼任しながら倒す事にする…立花響!」

「はい‼︎」

 

クロノスはその声を聞き、小さく笑うと

 

「君のだした答えは悪くはない、寧ろいいものだと思う…たとえ偽善者だと言われても貫け‼︎」

 

(クロノスさん…)

「もちろんです‼︎貫き通してやります‼︎」

 

その言葉を皮切りに作戦は開始された。

 

 

 

player change Khronos

 

 

 

(さて、あぁ言ってしまったから、一二体は倒したいところだな)

 

空を漂う気味の悪い色をしたノイズを見てそんなことを考える天崎

 

(響に助けられたな、あのままだとシャチョさんや先生、他のみんなに迷惑をかけるところだった。)

 

クリスが歌い始めるのを聞くと

 

 

 

(…さぁ、いくか。死神ども)

 

 

 

クロノスはバグヴァイサーをチェーンソーモードにして構え、ビルから飛び降りた。

 

(まず地面にいる奴ら一気に殲滅する)

 

宙で何回も回転して、着地地点にいたノイズを切り払った。

払った後はそのまま走りだし道中にいるノイズを殴る、切る、蹴るなどの行為で破壊していく。

 

(さて、そろそろ真下まで行けるはず)

 

蹴りでノイズを倒しながら、バグヴァイサーを取り外し向きを逆に取り付け、光弾を前方に放ちノイズを貫いていく。

 

(ここだ、ここがあのノイズのちょうど真下、必殺技で一気に決めるッ‼︎)

 

バグヴァイサーのボタンを押してエネルギーの充電を開始、待機している間もノイズは襲いかかってくるが徒手空拳で対応、エネルギー充電完了と同時に

 

《CRITICAL JUDGMENT》

 

緑の閃光は放たれ、飛行型…フライトノイズを貫いた

 

(まだだ、このまま腕を動かしてもう一つ焼き切る‼︎)

 

クロノスは腕を動かして、二つ目のフライトノイズを閃光で両断した

そして、最初のフライトノイズが地面に落下しきる頃

 

《MEGA DETH QUARTET》

 

多段ミサイルが残りのフライトノイズを撃墜した。

 

 

(…戦闘終了だな)

 

 

 

player change Tubasa

 

 

 

誰一人いない街並み中で翼はノイズを一体ずつ倒す、地味な作業をやっていた。

 

(全く、立花は…土壇場で雪音だけではなくクロノスまで協力を頼むとは…まぁ、立花らしくはあるが)

 

最後のノイズを倒し変身を解いた後、先程の事を考えてふと気になったことがあった

 

(クロノスはなんでここにいた?…奏は別の任務をやってもらうと司令には聞いていたが、クロノス関連のことではないとなると…例の内通者か?)

 

翼は今回の任務は内通者を炙り出すためのもの、そして

 

(内通者はあのフィーネという輩と通じている人物ということか…)

 

今回のタイミングを計って出てきたようなノイズを見てそう結論づけると、クロノスが近づいてきた。

 

「…クロノスか…何の用だ」

「怪我は大丈夫なのかと思ってね」

(…何故、クロノスが私の怪我の心配を)

 

クロノスの理解しづらい言動に頭を悩ませると…他の二人もやってきた。

 

「翼さ〜ん、大丈夫ですか〜」

「立花、案ずるな私は無事だ」

 

クロノスが本当に何か言いたそうな雰囲気を出していたが、翼はそれよりも、自身の後輩への返事を優先した。

 

(最初は、考えなしで事を言うこの子に腹を立ててばかりだった)

「クロノスさんは…大丈夫そうですね」

「私の心配するより自分の心配をしたまえ…雪音クリスは大丈夫だったか?」

「あたしなら大丈夫だ…本当にゲームのキャラクターみたいな見た目をしてやがる。」

 

翼が思考の海を漂っている間も、三人は会話を続ける。

 

「私もなんでこんな外見になるんだか分からないさ」

「え、そうなんですか?」

「そうだ…そろそろ風鳴 翼をこっち側に戻してやれ」

「…何ボーっとつったんでんだ?あんた…」

「心外だ、話はちゃんと聞いている‼︎」

 

以外にも人の話を聞いていた翼、反論を言おうとしたとき響の通信機から着信音が鳴った

 

「はいッ‼︎響で『響、大変リディアンが…ツー、』未来ッ」

「立花、何かあったのか‼︎」

「分かりません‼︎、でも通信の未来の声が急に途絶えて…」

「まさか、フィーネかッ⁉︎」

 

三人の奏者はその通信の内容に驚いていると

 

「何かあったならばさっさとゆけ、私は他にやることがある」

「え、クロノスさんは一緒に来てくれないんですか?」

「…先ほどの戦いで、逃げ遅れて怪我負った人がいないか確認するだけだ」

「…分かりました。でも、後で来てください‼︎」

 

そう言って立花は走っていった

 

「立花…また勝手に」

「あいつ、バカだからしょうがねぇんじゃないか?」

「…風鳴 翼、問題はないか?」

(組織的には問題があるんだが…ことがことだな)

 

残されたもの達はその行動に唖然とし、その中でクロノスは念入りに翼に確認を取った。

 

「問題はないということにする。だが、立花が言うようにあとで来てくれ」

「…本当に影響されたな、風鳴 翼」

「あぁ、だがそんなに悪い気はしない、行くぞ雪音ッ‼︎」

「お、おい。気安く名前を…て、引っ張るな‼︎」

 

残った二人の奏者もリディアンに向かった

 




天崎は響に対して、興味が湧き始めた今回の話。

皆さんは天崎を浅はかだと、笑うでしょうか?
笑ってもいいです。彼は気づかなかったのですから…
…皆さんは大丈夫ですか?ちゃんと気づけていますか。

失礼なことを聞いてすいませんでした。

ご了承下さい

明日も投稿します。
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