ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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もう少しで、ゴブレット編も終わりですね。


復活

 

   しばらく待っていると、会場内に観客が入り始める。

 

『そっちの調子はどう?』

 

 ハーマイオニーから通信が入る。

 

『問題ありません』

 

『そいつはいいじゃないか。健闘を祈るよ』

 

 通信終了後、審査員たちが自身の席へと着席を始めた。

 

 

 

「私達教師陣が迷路の外側を巡回します。助けが必要な時は、空中に赤い花火を上げなさい。私達の誰かが救助へ向かいます。よろしいですね?」

 

 

 

 マクゴナガルの説明を聞き、ハリー達は数回頷いた。

 

 

 

 それを見た教師陣は、バラバラに歩きだした。

 

 

 

 バグマンはそれを見送ると、喉に杖を押し当て、声を響かせた。

 

 

 

「さて諸君、いよいよ最終課題だ! 覚悟は良いか!」

 

 

 

 バグマンの怒声がクィディッチ会場に響き渡る。

 

 

 

 それをかき消すかのように、会場からは歓声が上がる。

 

 

 

「それでは、最後の確認だ。私がこのホイッスルを鳴らしたらスタートだ! 得点順ならば、イーグリット姉妹が1番手だが、彼女達は2人での参加だ。その為合計点を半減させてもらう。よって1番手はハリーだ!」

 

 バグマンが説明を終えると、会場が騒めき立つ。

 

『えっと、その場合、貴女達が最下位って事?』

 

『その様です』

 

『不利じゃない?』

 

『状況的では不利ですが、問題ありません』

 

『ミッションを遂行する。それだけです』

 

「よし。それでは行くぞ! 1………2………3!」

 

 

 

 カウントと同時にホイッスルの音が木霊する。

 

 それと同時に、ハリーが迷路へと走り込んだ。

 

 私達の番が来るまでの間に迷路全体をスキャンする。

 

 迷路の中央にエネルギー反応を検知する。

 

 中央を目的地に設定し、最適なルートを構築する。

 

 数分後、再びホイッスルが鳴り、第2走者が走り出す。

 

 その後、等間隔でホイッスルが鳴り、私達以外全員が迷路へと入って行った。

 

 数十分が過ぎる。

 

 先程までの間隔ならば、既にホイッスルが鳴っている筈だが。

 

「おっと、すっかり忘れてた」

 

 ワザとらしく登壇したバグマンがホイッスルを手に取る。

 

「さて、そろそろ開始から30分か。もう良いだろう」

 

 バグマンがダンブルドアに視線を移すると、二人はゆっくりと頷く。

 

「さて、それじゃあスタートだ」

 

 ホイッスルと同時に、バーニアを起動し、高速で迷路へと侵入する。

 

 それと同時に、赤い花火が打ち上る。

 

 どうやら、脱落者が出た様だ。

 

 迷路の内部は、木々が生い茂っており、視界も悪い状況だ。

 

 しかし、既にルートは確立済だ。

 

「次の角を右です」

 

「了解」

 

 速度を維持しつつ予定通りのルートを進行する。

 

 途中、悪戯道具や、魔法生物による妨害があったが、総て排除し、目的地手前の直線まで到着する。

 

 目的地には、優勝杯が安置されており、ハリーとセドリックが同時に手を伸ばしている。

 

「「ゼロシフトレディ」」

 

 私達は同時にゼロシフトを起動し、直線を亜光速で進む。

 

 そして、私達が優勝杯に触れると同時に、ハリーとセドリックも優勝杯に触れる。

 

 

  優勝杯に手にかけた瞬間、私は何かに引き寄せられる感覚に陥った。

 

 

 

 周囲を見回すと、あたりの風景が様変わりしている。

 

 

 

 優勝杯に捕まっている、ハリーとセドリックは大声を上げている。

 

 

 

 次の瞬間、私達は地面の上に立っていた。

 

 

 

 周囲は墓場の様で、禍々しい雰囲気が漂っている。

 

 

 

 私達の足元で、ハリーとセドリックがうつぶせに倒れている。

 

 どうやら、無事着地できたのは私達だけの様だ。

 

「ぷはぁ! ここはどこだ?」

 

「墓場? さっきまで迷路に居たはずじゃ…」

 

 ハリーとセドリックは警戒したように、杖を取り出し、周囲を警戒している。

 

 その時、周辺に複数の動体反応を検知する。

 

「複数の動体反応を検知。警戒を強めてください」

 

「え?」

 

「動体反応って…」

 

「久しぶりだな。ハリー・ポッター。そしてイーグリット姉妹よ」

 

 私達は、声のした方向へと視線を向ける。

 

「お前は!」

 

「クィリナス・クィレル…」

 

「フフフッ」

 

 不敵な笑みを浮かべる、クィレルはターバンは装着しておらず、一般的なスーツに身を包んでいる。

 

「なんでお前が!」

 

「ヴォルデモート卿を復活させるためだ!」

 

「なんだって…」

 

 クィレルが高笑いしていると、ノイズの入った声が響く。

 

「無駄話を…するな。クィレル」

 

「申し訳ございません。我が君」

 

 一礼したクィレルが道を譲ると、そこを全身に傷を負ったピーター・ペティグリューが布に赤子の様なモノを包んでやって来た。

 

「ピーター・ペティグリュー!」

 

「ヒッ!」

 

 ピーターはこちらを見た瞬間、小さな悲鳴を上げ、クィレルの後ろの隠れる。

 

「何をしている!」

 

「す、すまない。彼女達は少しトラウマなんだ」

 

 どうやら、前回の爆発が相当トラウマになっている様だ。

 

「まぁいい。舞台は整った。だが…」

 

 クィレルは杖を取り出す。

 

「邪魔者には消えて貰う」

 

 言い終えると同時に、杖を振り上げる。

 

「アバダケダブラ」

 

 滑らかな詠唱が終わると同時に、杖の先から緑色の閃光が飛び出し、一直線にセドリックに直撃する。

 

 閃光が直撃したセドリックは、後方へと吹き飛び、生命反応が停止する。

 

「せ! セドリックが!」

 

 ハリーはセドリックに駆け寄るが、一切の反応が無い。

 

 私達はセドリックへと駆け寄り、診察を開始する。

 

「心肺機能の停止を確認」

 

「蘇生行動を開始します」

 

 倒れているセドリックの服を切り裂き、胸部を露出させる。

 

「無駄な事を…さて、ハリー。こっちへ来るんだ」

 

 クィレルが杖を振ると、ハリーの体が引き寄せられる。

 

「うぁ!」

 

 ハリーはクィレルに羽交い絞めされる様に拘束される。

 

「僕の事は良い! 2人はセドリックを助けてくれ!」

 

「了解」

 

「善処します」

 

 より詳細な診断を行う。

 

 どうやら、心室細動を起している様だ。

 

「強心剤を心臓に直接注射後、電気ショックを行います」

 

 デルフィはセドリックの口に呼吸器を取り付け、酸素を送り込んでいる。

 

 私はカテコールアミン系強心剤が入った注射器をセドリックの心臓に直接注射する。

 

 その後セドリックの右鎖骨上部と左胸下部に手を当てる。

 

「チャージ完了。行きます」

 

 両手から電気を流し、心臓に電気ショックを与える。

 

 その瞬間、セドリックの脈が一瞬だが戻る。

 

「効果確認。出力を上げ、再度行います」

 

「了解」

 

 チャージと身体への連続使用を控えて居る間は、デルフィが胸骨圧迫を行う。

 

「チャージ完了」

 

 再び電気ショックを行う。

 

 すると、セドリックの脈拍が再開する。

 

「蘇生完了」

 

「あ…あぁ…あ」

 

 意識が混濁している様だが、セドリックが呻き声を上げる。

 

「気が付きましたか」

 

「あ…ああ…あう」

 

「回復直後で発声が出来ない状況だと思われます。無理はしないでください」

 

 セドリックはゆっくりと頷くと、そのまま呼吸器の中で荒い呼吸を行う。

 

「うわぁああああ!」

 

 その時、ハリーの苦しそうな悲鳴が上がり、クィレルに腕をナイフで刺されている。

 

「さぁ! 我が君の復活だ!」

 

 クィレルが大声を上げると、ピーターを巨大な鍋の前へと移動させる。

 

 ピーターは包みごと赤子の状態のヴォルデモートを鍋の中に入れる。

 

 

「あがぁ!」 

 

 

 ハリーは額が痛むのか酷く苦しそうに呻いていた。

 

「安静にしていてください」

 

「あ…あぁ」

 

 私達は急ぎ、ハリーの元に駆け寄り、防衛態勢を整える。

 

 

 

「父親の骨、知らぬ間に与えられん。父親は息子を蘇らせん!」

 

 

 クィレルがそう唱えるとハリーの足元の『Tom Riddle』と書かれた墓石が割れ、中から人骨が取り出される。

 

 そして静かに鍋の中に降り注いだ。

 

 その瞬間鍋の中の液体は鮮やかな青色に変わる。

 

 

「しもべの肉、喜んで差し出されん。しもべはご主人様を蘇らせん」

 

 

 クィレルはそう唱えた後にピーターの右手を握る。

 

「まっ! 待ってくれ!」

 

「もうその腕では意味が無い。せめて我が君の為に役に立て!」

 

 クィレルは一気にピーターの右手を切り落とす。

 

「があぁぁぁぁあああぁぁぅあ!」

 

 ペティグリューの右手は宙を舞い、鍋の中に入った。

 

 途端に鍋の中身は燃えるような赤色へと変わる。

 

 右手を切り落とされたペティグリューは痛そうに呻いている。

 

「チッ! うるさい奴だ」

 

 クィレルはペティグリューの右手に杖を向け簡単な止血を施した。

 

「敵の血、力ずくで奪われん。汝は敵を蘇らせん」

 

 クィレルはナイフに付いた血を鍋の中へと数滴垂らす。

 

 すると鍋の中身は目も眩むような白色へと変わる。

 

「そして、賢者の石。我が君に無限の力を!」

 

 クィレルはメタトロン鉱石を取り出すと、鍋の中へと投げ入れる。 

 

 次の瞬間、極彩色の光を放ち、急激なエネルギー反応と共に、人影が立ち上がる。

 

「漲る…実に漲るぞ!」

 

 高笑いを上げると男性は、颯爽と窯から飛び出ると、クィレルの前に着地する。

 

「ローブを着せろ」

 

「は、はい!」

 

 クィレルは横に置いてあったローブを手に取り、男性に丁寧に着せていく。

 

 その男性は、白骨のように白く、細長い体をし、不気味な真っ赤な目をし、切り取られたような鼻に、唇の無い口。そして、その胸にはメタトロン鉱石が埋め込まれており、胸のメタトロン鉱石から赤いエネルギーラインを全身に走っている。

 

「ヴォ…ヴォルデモート…」

 

 ハリーは苦悶の表情を浮かべ、ヴォルデモートを睨み付ける。

 

「ワームテール腕を出せ、クィレル俺様の杖をよこせ」

 

「こちらを」

 

「あぁ、ご主人様」

 

 クィレルから杖を受け取ったヴォルデモートの前に、ピーターが止血した腕を差し出す。

 

「反対だ」

 

 

 

「あ…あぁああ…」

 

 

 

 ピーターは震える様に、もう片方の手を差し出した。

 

 ヴォルデモートはその腕に書かれている刺青に杖を深く差し込んだ。

 

 

 

「あぁあああぁああがぁあ!!」

 

 

 

 ピーターは激痛が走ったのか、悲鳴を上げている。

 

 

「五月蠅いぞ。黙れ」

 

「うぐぐぐううう」

 

 下唇を噛み、必死に悲鳴を堪えている。

 

「これで…これで皆が気が付くはずだ。さて…何人が戻るか…」

 

 数十秒後、数十を超える動体反応を検知する。

 

「来たようだな」

 

 次の瞬間、墓地には次々と黒いフードを被り、顔を仮面で覆っている魔法使いが現れた。

 

 

 

「ご主人様…」

 

 

 

 現れた魔法使い達は、怯えながらもヴォルデモートに近付くと、跪きローブの端にキスをしている。

 

 

 

 ヴォルデモートは顔を歪ませながら、その場に居る全員を見回した。

 

 

 

「よく戻った、死喰い人よ…お前たち全員が無傷で、魔力も失われていない。なぜお前たちは俺様を助けに来なかった?」

 

 

 

 ヴォルデモートは見せつける様に杖を構えると、死喰い人達がビクリと肩を竦めた。

 

 

 

「魔法省に恐れをなしたか? まったくお前たちには失望した…クルーシオ」

 

 

 

「がうあああああ! もうじわけ! ございまぜん!!」

 

 

 

 ヴォルデモートは死喰い人の一人に磔の呪文を掛けると、その人物はのた打ち回り悲鳴を上げている。

 

 魔法を使用した瞬間、ヴォルデモートに埋め込まれたメタトロン鉱石が赤く輝き、全身にエネルギーラインが走り、エネルギー出力が急上昇する。

 

 

 

「フッ…まぁ良い…お前達はこれからも俺様に忠誠を誓うのだ。良いな」

 

 

 

 ヴォルデモートは呪文を解いたのか、のたうち回っていた死喰い人は、その動きを止めた。

 

 

 

「さて…貴様は良く尽くしてくれたな、ワームテール…褒美をやろう」

 

 

 

 ヴォルデモートは、ピーターの腕を掴み、軽く杖を振るうと、失った手を補う様に銀で出来た義手が現れた。

 

 

 

「あ…ありがとうございます!」

 

 

 

「その忠誠心に期待するぞ…さて面白い奴が戻って来たな」

 

 

 

「お久しぶりでございます我が君…肉体を無事取り戻されたようで…」

 

 

 

「フン! 相変わらずだなルシウスよ」

 

 

 

 ヴォルデモートはルシウスの仮面を外すと、それを放り投げた。

 

 

「申し訳ありません…本来であれば、すぐに駆け付けようとしたのですが…」

 

 

 

「白々しいな、ルシウス」

 

 

 

 ヴォルデモートが杖を構えると、ルシウスの体が一瞬にして硬直する。それを見てヴォルデモートは満足気に笑う。

 

 

 

「まぁ良い…今後の働きに期待しようではないか」

 

 

 

「あ…ありがたきお言葉…」

 

 

 

 ルシウスはその場で深々と頭を下げる。

 

「さて、待たせたなハリー」

 

 ヴォルデモートは杖を振りぬき、ハリーに魔法を放った。

 

「クルーシオ」

 

「シールド展開」

 

 放たれた魔法をシールドで防ぐ。

 

「チッ! 邪魔な小娘だ」

 

「警告します。これ以上の戦闘は無意味です。大人しく投降してください」

 

「投降だと? フッ、笑わせるな……貴様等…その力は…」

 

 ヴォルデモートはこちらを睨み付ける。

 

「なるほど、そうか、貴様等もこの沸き上がる力を…ならば、試してやろう」

 

 ヴォルデモートは杖を構える。

 

「沸き上がるぞ! 終末をも告げるイメージが! 現れよ! 我がしもべよ!」

 

 杖を振り下ろし、エネルギーを放出すると、周囲の墓石が浮遊し、エネルギーの照射を受け、データベース上に存在する、とある武装へと変形する。

 

 三本脚の歩行戦車、スパイダーへと変形した。

 

『スパイダー』

 

 主に拠点防衛に用いられる歩行戦車。三本の脚で移動する。攻撃能力は低いものの、常にシールドを張っているため防御能力が高く、大量に戦線投入される。スピードは遅いが、跳躍する事により、悪路での戦闘を可能にしている。

 

 現在目の前に存在するのは、成人男性とほぼ同じ大きさだ。

 

「なんだ…あれは…」

 

「沸き上がる! よく分からぬが、実に素晴らしい力だ!」

 

 ヴォルデモートは高笑いし、再び杖を振り、更に複数体のスパイダーを生成する。

 

「さて、小娘ども、貴様等の相手はこのゴーレムにして貰おう」

 

 ヴォルデモートの指示に従い、スパイダーが起動する。

 

「戦線拡大を防ぐ為、一時離れます」

 

「え? ちょっと!」

 

 このままスパイダーとの戦闘を行えば、ハリーとセドリックを巻き込むと判断し、安全圏まで攻撃せずに後退する。

 

 それに伴い、スパイダーも戦線を後退させる。

 

 

 

 

 「さて、ハリーよ。邪魔者も居なくなったな。では行くぞ。クルーシオ」

 

「グあぁがァあぁああ!!」

 

 ハリーは絶叫を上げる。それを見ているヴォルデモートは高笑いをしている。

 

「見ろ! この小僧は何も出来んぞ! コイツは俺様から幸運にも生き延びと囃し立てられているが…その実はどうだ!」

 

 

 

 ヴォルデモートは杖を振り、ハリーと吹き飛ばすと、再び高笑いをする。

 

 

 

「杖を抜け! ハリー・ポッター! 決闘のやり方は知っているだろう!」

 

 

 

 ヴォルデモートが杖を振るうと、ハリーの体が無理やりに引き起こされる。

 

 

 

「さあ! 決闘とは儀式だ! 礼儀を掻くわけにはいかん! 頭を下げろ! 体を折れ!」

 

 

 

 感極まったヴォルデモートはハイテンションで叫び声を上げる。

 

 

 

「お辞儀をするのだ! ポッター!」

 

 

 突如として、周囲から死喰い人の拍手が響き渡る。

 

 

 

「さぁ! 背筋を伸ばせ! 決闘だ! 杖を構えろ!」

 

 

 

 ヴォルデモートは嬉しそうに杖を構え、それに対してハリーは苦しそうに杖を構えた。

 

 

 

 

 

「アバダケダブラ!」

 

 

 

「エクスペリアームス!」

 

 

 

 2人が魔法を放つと、空中で緑と赤の閃光がぶつかり合う。

 

 

 

「ぐぉおお!」

 

 

 

 ヴォルデモートはこの状況が理解できていないのか、困惑した表情を浮かべている。

 

 

 

  後退した私達は、スパイダーのスキャンに移行する。

 

 どうやら、周囲のシールドに変化は見られないが、本体の材質が強化された墓石がベースなので簡単に破壊可能。

 

「攻撃を開始します」

 

「早急に終わらせましょう」

 

 私はブレードを装備し、スパイダーに切りかかる。

 

 シールド自体の強度は若干あるが、すぐにブレードがシールドを突破し、本体を切り裂く。

 

 デルフィも、ウアスロッドでシールドを貫通し、本体を貫く。

 

 スパイダーがスパークを起し、数秒後には爆発を起こす。

 

 オービタルフレームならば問題無いが、この程度の爆発でも人体には影響があるレベルだと判断できる。 

 

「敵残存戦力、残り3」

 

「了解」

 

 私はビームガンを装備し、エネルギー弾を発射する。

 

 エネルギー弾はシールドにより1発目は防がれたが、2発目が着弾し、スパイダーを大破させる。

 

「ウアスロッド投擲」

 

 デルフィも手にしたウアスロッドを投擲し、シールドごとスパイダーを貫く。

 

 貫かれたスパイダーが爆発を起こすと同時に、デルフィの手にウアスロッドが戻る。

 

「敵戦力。残り1」

 

「排除します」

 

 スパイダーが武装であるガトリングをこちらに向けて乱射する。

 

 私はシールドでガトリングを無効化しつつスパイダーに急接近し、その足を掴む。

 

「投擲」

 

 拮抗状態であるヴォルデモートに向け、拘束したスパイダーを投げつける。

 

「なにっ!」

 

 投げつけたスパイダーは一直線にヴォルデモートに迫る。

 

「クソッ! 邪魔だ!」

 

 ヴォルデモートに直撃する寸前で、スパイダーが石の粉へと変化し、ヴォルデモートへのダメージを軽減させる。

 

「小娘! 邪魔をするな!」

 

 

 

 怒りを孕んだ怒声を上げながら、ヴォルデモートはこちらに杖を向けて来る。

 

 

 

 墓地の奥では、ハリーが肩で息をしながら、杖を握りしめている。

 

「早急に撤退してください」

 

「この場は我々にお任せください」

 

「でも…」

 

「ご安心ください」

 

 私の声に従う様に、ハリーはその場から走り出した。

 

 

 

「逃すか!」

 

 

 

 周囲の死喰い人が杖を抜き、ハリーに魔法を放とうとする。

 

 

「ファランクス展開」

 

 私はサブウェポンファランクスを装備し、死喰い人の向け掃射する。

 

『ファランクス』

 

 小型のエネルギー弾を連射する。拡散させて広範囲を攻撃するほか、狭い範囲に集中射撃することも可能。

 

 集団を掃討する際に重宝する。

 

 ファランクスの掃射を受け、多くの死喰い人が負傷、もしくは戦闘不能状態になる。

 

 ハリーは倒れていたセドリックに駆け寄ると、杖を取り出し、優勝杯を引き寄せて、2人でその場から消え去った。

 

「状況分析、死者及び負傷者多数。優勢指数80。こちらが圧倒的有利です」

 

「チッ!」

 

 ヴォルデモートは分かり易く舌打ちをすると、杖を振り上げる。

 

「今回は引くとしよう。次は命が無いと思っておけよ」

 

 ヴォルデモートは姿現しで移動すると同時に、数十を超えるモスキートを生成する。

 

『モスキート』

 

 小型の無人戦闘機。

 

 単体での火力は低いが、大軍を形成し、数での攻撃を行う。

 

 

 ヴォルデモートの撤退乗じて、他の死喰い人も負傷者を援護しつつ撤退を開始した。

 

 死傷者の死体はそのまま墓地に残されたままだ。

 

 

 起動したモスキートがこちらに向け攻撃を開始する。

 

「「処理開始」」

 

 ハウンドスピアとレーザーランスの掃射によりモスキート群を壊滅させる。

 

 モスキートの壊滅後、周囲をスキャンする。

 

「スキャン結果。動体反応及び、生体反応は有りません」

 

「戦闘終了ですね」

 

 周囲を見回すが、優勝杯の姿が無い。

 

「帰還します」

 

 私達はバーニアを起動後、高度を上げると高速を維持しホグワーツへと帰還する。




お辞儀さんにはもっともっと強くなってもらわないと…
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