ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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皆さん。

あけましておめでとうございます(激遅)

ようやく、不死鳥の騎士団編を書き終えたので投稿を開始します。

週1くらいのペースで投稿できたらいいな…


不死鳥の騎士団
入団テスト


   ダンブルドアによる不死鳥の騎士団へのスカウトに応じてから数日後。

 

 フクロウによってダンブルドアホグワーツの校章が蝋でシーリングされている3通の手紙が届いた。

 

 1通目の内容は三大魔法学校対抗試合で生じた賠償請求だった。

 

「今回は経費で処理して貰いましょう」

 

「そうですね」

 

 請求額を経費として処理する旨の手紙を返信の準備をする。

 

 2通目は入団費用と1ヶ月分の契約費用である24000ガリオンの半額である12000ガリオンと記載された小切手が同封されていた。

 

 もう1通の手紙を開封し、中から羊皮紙を取り出す。

 

『君達を不死鳥の騎士団に迎え入れるとして、まずは他の団員と顔合わせをして貰いたい。そこでグリモールト・プレイス12番地に来て欲しい。時間と場所は裏面に書いてある。追伸。契約金の残り半部の12000ガリオンの小切手は君達がグリモールト・プレイス12番地に現れた時に渡す事にする。指定の日時までに来ないようならば、残りの金額の支払いは行わない』

 

「目標地点はグリモールト・プレイス12番地のようですね」

 

「集合時間は本日の午後ですね」

 

 手紙の到着時刻は正午を若干過ぎた頃だ。

 

 公共の移動手段ならば間に合わないだろう。

 

「準備を整え、出発しましょう」

 

「急ですが仕方ありません」

 

 必要装備を整え、私達は家の外へと移動する。

 

「出発します」

 

「バーニア出力上昇。発進します」

 

 バーニアを起動し、目的地付近へと移動する。

 

  目的地付近に到達後、周囲を見回す。

 

 周囲の看板には、グリモールド・プレイス11番地の看板が立っており、その隣には13番地の看板が立っている。

 

 

「スキャン報告。周辺に空間湾曲を検知」

 

「複数の反応も検知しました」

 

 どうやら、11番地と13番地の間に、12番地を魔法を使い隠匿している様だ。

 

「待たせたかの?」

 

 背後からの声に振り返ると、そこにはダンブルドアが立っていた。

 

「我々は今着た所です」

 

「そうか。良く来たのぉ2人とも。早速じゃが中へ案内しよう」

 

 

 

 ダンブルドアはそう言って杖を取り出し、軽く振ると、11番地と13番地の間からセリ出る様にして12番地が出現した。

 

 

 

「どうじゃ? 驚いたかね」

 

 

 ダンブルドアは自信に満ちた表情でそう言う。

 

「そうですね」

 

「そりゃそうじゃろう! では行くとしよう」

 

 ダンブルドアに案内されながら、私達はグリモールド・プレイス12番地を進み、1件の古い屋敷の中へと入って行った。

 

「ここがそうじゃ。元々この屋敷はブラック家の屋敷。ブラック邸じゃったのじゃがな。まぁ今はワシ達不死鳥の騎士団の本拠地として使っている」

 

 屋敷の中は掃除が行き届いており、所々に蛇を象った装飾品が飾られている。

 

「この部屋じゃ」

 

 ダンブルドアに案内され通された部屋にはマクゴナガル、スネイプ、ルーピン、シリウス、ムーディ、ロンの両親。モリーとアーサーの姿もあった。その他にも複数名程、見覚えのない人物の姿を確認する。

 

「さて…今更紹介するのもあれじゃろうが一応形式的じゃ、イーグリット姉妹じゃ。彼女達には今後、不死鳥の騎士団に協力して貰う事となった」

 

「「よろしくお願いします」」

 

 ダンブルドアが簡単な紹介後、簡単な挨拶の後、モリーが手を上げ異論を唱えた。

 

「ダンブルドア、私は反対ですよ。息子たちからいろいろ話は聞いていますが、彼女達は学生。まだ未成年ではないですか!」

 

 

 モリーの言葉に賛同したのか、アーサーの方も手を上げ、声を上げた。

 

 

「私も反対です。子供には危険すぎる…その上責任が重い任務だも多い…いくら優秀だったとしても、危険過ぎです」

 

 ダンブルドアは数回頷いた後。何処か落ち着いた口調で話し始めた。

 

 

 

「2人とも…子を持つ親の気持ちはよくわかる。じゃが彼女達はとても優秀じゃ…悔しいがワシでは到底太刀打ち出来ん程に…恐らくこの場に居る全員が束になって掛かったとしても彼女達を抑えられるか分からぬ」

 

 ダンブルドアの言葉に、その場の全員の心拍数が上昇する。

 

 どうやら、緊張状態にあるようだ。

 

「まさか…今世紀最高の魔法使いと言われるダンブルドアがそれ程の評価を下すなんて…」

 

 アーサーは顔を青くしこちらを見据える。

 

 他の不死鳥の騎士団員もこちらに視線を向けている。

 

「そうじゃ…彼女達は1年生でトロールを…2年生の時点でサラザール・スリザリンの残したバシリスクを倒し、去年は6体のドラゴンをいとも簡単に葬り去ったのじゃ」

 

 ダンブルドアの発言により、ホグワーツ職員以外が息を呑む。

 

 そんな中、一人の初老の男性が身の丈より少し短い杖の先端を床に叩きつける。

 

「ダンブルドアよ…その言葉を証明する証拠はあるのか?」

 

 声の主はムーディだった。

 

「証拠かの…それは無いのぉ…じゃがホグワーツの職員ならば皆目にしておるはずじゃ」

 

「他人の目など信用ならん!」

 

「では、何が望みじゃ?」

 

「簡単な事だ! そこの小娘共! このワシと勝負しろ」

 

「待つのじゃ!」

 

 ムーディの言葉を遮る様に、ダンブルドアが声を荒らげる。

 

「何を慌てている。ダンブルドア。なぁに、ちょっと手合わせをするだけだ。別に殺しはしない。子供相手――」

 

「彼女達の心配ではなくお主を心配しているのじゃよ。彼女達は強いぞ」

 

「ほぉ! 血が滾るではないか。ワシ達より強いと言うなら、それを証明して見せろ! そうすれば貴様等の入団を認めてやろう!」

 

「我々はスカウトを受け、契約を結びました」

 

「それはダンブルドアが勝手にやった事! ワシ小娘の入団など認めんぞ!」

 

 ムーディは杖を構え、こちらに先端を突き付ける。

 

「ワシと勝負だ! 勝てば入団を認めよう!」

 

「模擬戦という事ですか?」

 

「あぁ! まぁ模擬戦だが本気でかかって来い! 最悪、死んでも責任は取らんぞ!」

 

「待つのじゃ!」

 

 ダンブルドアがテーブルを叩き、全員の視線が集まる。

 

「どうしても彼女達と闘うと言うのか?」

 

「もちろんだ! 不死鳥の騎士団員になるという事は常に死と隣り合わせだ! 最低限身を護れる力があるかそれを見極める! 目の前で死なれても困るからな!」

 

「わかった…」

 

「良し! では早速―」

 

「待て…」

 

「なんだ?」

 

 再びダンブルドアが口を開く。

 

「ワシも共に戦おう」

 

「なにぃ?」

 

 その場の全員の視線がダンブルドアに集まり、モリーとアーサーは唖然としている。

 

「ダンブルドア! 正気ですか! 相手は学生ですよ!」

 

「確かに生徒じゃ。じゃがなアーサーよ…彼女達を相手にして油断は出来んのじゃよ」

 

 ダンブルドアの言葉にアーサーは黙り込む。

 

「ならば、私も参戦します。1度手合わせしてみたかったんです」

 

 マクゴナガルが杖を掲げる。

 

「それならば、私も参戦します」

 

 続いてルーピンが杖を掲げる。

 

「彼女達の強さは嫌という程に身に沁みましたよ」

 

 ルーピンは苦笑いをしている。

 

「あの時は助かったよ」

 

「必要な処置をしたまでです」

 

「君達らしいよ」

 

「それならば私も戦おう。実はハリーから色々と聞いていてね。1度戦ってみたかったんだ」

 

 シリウスも杖を掲げる。

 

「吾輩は遠慮させてもらおう」

 

 スネイプは椅子に座ったまま首を横に振る。

 

「これで参加者は以上の様じゃな。では庭へ移動しよう」

 

 ダンブルドアを先頭に私達は庭へと移動した。

 

  庭は戦闘には十分な広さだった。

 

「ではルールを決めるとするかの。まぁ模擬戦じゃからな。無力化させる事を重点に置こう」

 

「了解。戦闘条件を把握しました」

 

「武装を非殺傷に限定します」

 

「では、始めじゃ」

 

 ダンブルドアの声に合わせ、全員が杖を振り、様々な魔法を連射する。

 

 連射速度はかなり早く、ダンブルドアに至ってはサブマシンガン程だ。

 

 大量に魔法が押し寄せるが、個々の威力は低出力の為、シールドを減衰させる事も無く無力化する事が可能だ。

 

「なんじゃと…」

 

 ダンブルドアは放った全ての魔法が防がれた事に唖然としている。

 

「攻撃行動へ移行します」

 

 デルフィはウアスロッドを構え、私は腕をブレードに変化させる。

 

「距離を取るのじゃ!」

 

 こちらが攻撃態勢を整えた事により、ダンブルドアが散開の指示を出す。

 

 指示に従う様に、全員が杖を振り、体を滑る様に動かし距離を取る。

 

「ゼロシフトレディ。近距離での各個撃破へ移行」

 

「了解。支援行動を開始します」

 

 デルフィがゼロシフトを起動し、近くに居たマクゴナガルの側へと移動する。

 

「ぷ、プロテゴ・マキシモ!」

 

 マクゴナガルは瞬時に防御魔法を唱え、シールドを展開する。

 

「攻撃」

 

「きゃ!」

 

 デルフィがウアスロッド横に薙ぐと、シールドを破壊しマクゴナガルの体が後方へと吹き飛ぶ。

 

「生体反応確認。気を失ったようです」

 

「くっ! 今じゃ! 皆攻撃を!」

 

 ダンブルドアの指示により、デルフィに攻撃が集中する。

 

 デルフィはシールドで全ての魔法を防ぎ切り、真上へと飛び、私の射線を確保する。

 

「ファランクス展開。掃射開始」

 

 ファランクスから小型のエネルギー弾が周囲にばら撒かれる。

 

「防衛じゃ!」

 

 ダンブルドアが杖を振り防御魔法によりシールドを生成する。

 

 非殺傷用に出力を押さえている為、ファランクスはシールドに防がれる。

 

 しかし、ファランクスの着弾と共に、ダンブルドアの体が大きく揺れる。

 

「ぐぉ! 何と言う威力じゃ…」

 

 攻撃を防いだダンブルドアは肩で息をしている。

 

「今だ! エクスペリアームズ!」

 

 シリウスとルーピンが同時にデルフィを標的に魔法を放つ。

 

「防衛行動」

 

 迫り来る魔法をウアスロッドで薙ぎ払い無効化する。

 

「舐めるなよ! 小娘! エクスパルソ(爆破)!」

 

 ムーディは私を標的としたのか、こちらに魔法が迫り来る。

 

「回避行動」

 

 その場で横に飛び魔法を回避する。

 

 すると背後で爆発が起き、瓦礫が発生する。

 

「避ける事は想定済みだ!」

 

 ムーディが杖を振ると、瓦礫が宙を舞い、こちらに降り注ぐ。

 

「瓦礫に埋もれるが良い!!」

 

「Fマインリリース」

 

 眼前にフローティングマインを展開する。

 

「起爆します」

 

 フローティングマインを起爆し、眼前に大爆発が起こる。

 

 爆風により、発生した瓦礫が全て破壊される。

 

 至近距離での爆発だが、シールドによりダメージは無い。

 

「なんだと!」

 

「ウィスプ展開」

 

 背後に3基のウィスプを展開する。

 

「捕縛開始」

 

 展開したウィスプをムーディへと飛ばす。

 

「くぉ! ボンバーダ・マキシマ(完全粉砕せよ)

 

 ムーディはウィスプを破壊する為に魔法を放つ。

 

 放たれた魔法はウィスプに直撃する。

 

 しかし、直撃した魔法は霧散し、そのままムーディを拘束する。

 

「くぉ! 離せ!」

 

「無力化します。ゲイザー投擲」

 

 ムーディの胴体部にゲイザーを投擲する。

 

「ぐおおおぉおぉおぉおぉ!」

 

 ゲイザーによりムーディはマヒ状態になり、行動不能になる。

 

 デルフィはルーピンとシリウスの周囲を低速で飛び回る。

 

「くそっ! ちょこまかと!」

 

「目で追えない速度だと…」

 

 ルーピンとシリウスは互いに背中合わせとなり、デルフィに向け魔法を放っている。

 

しかし、誘導性の無い魔法の為、デルフィの体を掠める事すらなかった。

 

「ホーミングミサイル展開、援護します」

 

 デルフィに気を取られて居る間に16基のホーミングミサイルを展開し、ルーピンとシリウスの周囲を取り囲むように配置する。

 

 それと同時に3基のウィスプも同様に取り囲むように展開する。

 

「囲まれた!」

 

「くそっ!」

 

 背中合わせの2人は周囲を見回しているが、逃げ出せるような隙間は無い。

 

 それに合わせる様に、デルフィも6基のウィスプを展開し、更に包囲を強化する。

 

「包囲完了」

 

「投降してください」

 

「くそ…」

 

「私達の負けだ…」

 

 2人はその場で手を上げ、投降した。

 

「見事じゃな」

 

 庭の隅でダンブルドアが手を叩きながらこちらに近寄る。

 

「戦闘中ですが?」

 

「あれだけの事を見せられたのじゃ。入団を認めよう」

 

「了解」

 

「あぁ」

 

 私達は踵を返し、部屋へと戻る。

 

 庭の中央付近で背後に高温を検知する。

 

 振り返ると、ダンブルドアの杖の先から、高温の炎が発生しており、私達の周囲を取り囲んでいる。

 

「見事だ…………じゃがのぉ、詰めが甘いのぉ。ワシはまだ負けを認めては居らんよ」

 

 不敵な笑みを浮かべるダンブルドアが、声を上げる。

 

「さて、投降するのじゃ。これは悪魔の火じゃ。このままでは真っ黒になってしまうぞ? いや、灰すら残らぬかもしれぬ」

 

 周囲を取り巻く炎はゆっくりと距離を縮めてきている。

 

 しかし、大気圏突入も可能な耐熱性を保持している為、この程度の温度ならば、ダメージにもならない。

 

 私達は炎の中へと移動する。

 

「なんじゃと!」

 

 ダンブルドアが声を荒らげるが、そのまま炎の壁を踏破する。

 

「ありえん!!」

 

 ダンブルドアは杖を一心不乱に振り乱し、魔法を乱射する。

 

「シールド展開」

 

 シールドを展開し、魔法の弾幕を体表で無効化しつつダンブルドアの眼前へと移動する。

 

「あ…あぁ…あっ…」

 

 そのまま、デルフィはダンブルドアの背後に回り込むと、膝裏をウアスロッドで軽く叩き、跪かせ拘束する。

 

「ぐぉ!」

 

 小さな悲鳴を上げるダンブルドア眼前に、ブレードを突き付ける。

 

「まだ、続けますか?」

 

「い…いや…」

 

「了解。戦闘終了です」

 

「お疲れさまでした」

 

 拘束の解けたダンブルドアはその場で腰を抜かす様に、倒れ込む。

 

 唖然とするメンバーの視線を受けながら、私達は部屋へと戻る。




無事
入団テストクリア!!

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