ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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今回はハーマイオニーが主役です。


ハーマイオニーの戦い

 

   必要の部屋を出たハーマイオニーは周囲を確認する。

 

「と、とにかくこの事を先生に伝えなきゃ」

 

 ハーマイオニーはマクゴナガルの自室へと走り出す。

 

「はぁ…着いたわ」

 

 マクゴナガルの自室の前に到着後、ハーマイオニーは何回もノックする。

 

「誰ですかこんな時間に…ん? ミス・グレンジャー?」

 

「先生! 大変なんです!」

 

「どうしたのです? 就寝時間はとっくに過ぎていますよ。私だってこれから寝るところ──」

 

「大変なんです! 死喰い人が! ホグワーツに攻めて来るんです!」

 

「何を言っているのですか? はぁ…グレンジャー…貴女はその様なふざけた事を言うような生徒ではないと思っていたのですが…」

 

 欠伸を噛み殺しながらマクゴナガルは溜息を吐く。

 

「本当なんです! 信じてください!」

 

「ホグワーツでは姿現しはできないのですよ。死喰い人が一体どうやって攻めて来るというのですか? まさか正門からやってくるとでも?」

 

「違うんです!」

 

「『姿をくらますキャビネット』さ」

 

「え?」

 

「だ、誰ですか?」

 

「必要の部屋に『姿をくらますキャビネット』があった。ドラコ・マルフォイだったか。彼があれを修理して外部とホグワーツを繋げたんだ」

 

「誰ですか! 姿を見せなさい!」

 

「あぁ、失礼したね」

 

 マクゴナガルの目の前でトムがホログラム化する。

 

「まさか…貴方は…」

 

「どうも。僕の事に付いては知っている様だから改めて自己紹介は必要ないな。まぁ、過去の僕が、現代の僕の(しもべ)達が攻めて来るって言っているんだ。信憑性は高いんじゃないかな?」

 

「トム…」

 

 マクゴナガルは目を見開き、トムとハーマイオニーを交互に見る。

 

「分かりました。生徒達を各寮へ避難させ、入り口に教員と不死鳥の騎士団員を配置して守りを固めます」

 

「いや、それは危険だ。下手すれば死人が出る」

 

「ではどうしろと?」

 

「ホグワーツを放棄して、全員逃げるんだ」

 

「ですが!」

 

「時間はそれほど残されていない。暖炉があるだろ。あれで全員安全なところへ避難させるんだ。ポートキーだっていい」

 

「しかし…」

 

「時間はあまりないぞ。この瞬間も刻一刻とタイムリミットは迫ってくる」

 

「分かりました。貴方達の言葉を信じましょう。生徒の命が最優先です。非常警報を発令します」

 

「良かったぁ…」

 

「あの老害とは大違いだ。貴女が校長をやればいい」

 

「それもいいかもしれませんね。トム・リドル。ミス・グレンジャー。後で詳しく説明して貰います。良いですね」

 

「あぁ。構わないさ」

 

「それでは貴方達は私と同行して貰いますよ」

 

「了解さ」

 

「わかりました」

 

「さぁ! 行きますよ!」

 

 マクゴナガルは杖を振り、屋敷しもべ妖精とゴーストなど全ての連絡手段を用い、生徒達の非難を開始した。

 

 数分後、マクゴナガル他、多くの教職員の指示に従い生徒達の避難が始まる。

 

 ハーマイオニーとマクゴナガルはグリフィンドールの談話室で生徒の避難を誘導している。

 

「ハーマイオニー! どういう事だよ! それにそいつは!」

 

「ロン! 説明は後で。早く避難して」

 

「でも!」

 

「早く避難しなさい!」

 

 マクゴナガルが怒声を上げ、ロンは避難を開始する。

 

「生徒達は自宅や、ダイアゴン横丁。不死鳥の騎士団本部などに避難を開始しています」

 

「良かったわ。トム。死喰い人が来るまであとどれくらい」

 

「それが──」

 

 次の瞬間、ホグワーツ全体が大きく揺れる。

 

「もう到着したみたいだ。戦力は多くないが1個小隊って所か」

 

「そんな…避難状況は?」

 

 マクゴナガルは宙を舞うゴーストへ声を掛ける。

 

「まだ、半分程…あと30分以上はかかりますぞ!」

 

「そんな…間に合わないなんて…」

 

 ハーマイオニーは杖を構える。

 

「グレンジャー! 何を?」

 

「こんな所で待っているなんてできないわ! 死喰い人を食い止めに行きます!」

 

「危険です! やめなさい!」

 

 マクゴナガルは制止するが、ハーマイオニーは談話室の扉に手を掛ける。

 

「待っていたらきっと被害が大きくなります!」

 

「仕方ありません…私も行きます。良いですか、危険になったらすぐに逃げるのですよ」

 

「はい!」

 

「さて、大広間に死喰い人は集結中だ。食い止めるならそこに向かうべきだな」

 

「わかったわ。ところで、エイダとデルフィへ連絡は?」

 

「何度も連絡してるさ。こんな状況だ、彼女達の力が欲しいのは違いない。だがダメだ。まだ繋がらない」

 

「仕方ないわね。私達だけで食い止めるしかないって事ね」

 

「そう言う事。まぁ、頑張りなよ」

 

「言われなくてもね」

 

「行きますよ!」

 

 ハーマイオニー達は談話室を抜けると、大広間まで移動する。

 

  大広間には既に多くの死喰い人が集結していた。

 

 ハーマイオニーとマクゴナガルは死喰い人に気付かれない様に壁際に隠れる。

 

「どうしますか?」

 

「取り敢えず、魔法を──」

 

「ちょっと待ってください」

 

 ハーマイオニーは小声でマクゴナガルを制止する。

 

「どうしたのですか?」

 

「これを使います」

 

 ハーマイオニーは検知不可能拡大呪文が施されている鞄からスタングレネードを2個取り出す。

 

「これは?」

 

「閃光と爆音で無力化させるマグルの武器です。これを使いましょう」

 

「そんな物…どこで?」

 

「エイダとデルフィから貰いました」

 

「魔法省が知ったら大問題ですね」

 

「ですね」

 

 ハーマイオニーはスタングレネード1つをマクゴナガルに手渡す。

 

「ピンを抜いたら投げてください。その後、数秒で爆音と閃光が出るので目と耳を塞いでください」

 

「わ、わかりました」

 

 ハーマイオニーとマクゴナガルはスタングレネードのピンを抜く。

 

「スキャン結果はナノマシンにリンクさせた。敵の位置が分かるはずだ」

 

「えぇ。投げますよ」

 

「いつもで」

 

「3・2・1…今です!」

 

 壁越しからスタングレネードを死喰い人に向け投げる。

 

 スタングレネードは地面に着地すると金属音を周囲へと響かせる。

 

「ん? なんだこれ?」

 

「おい! どうした?」

 

 金属音に釣られ、死喰い人がスタングレネードの周辺に集結する。

 

 数秒後、スタングレネードは爆音と閃光を放ち、爆発する。

 

「うごぉ!」

 

「うわぁ!」

 

 爆音と閃光が直撃した死喰い人はその場で気を失う。

 

 物音一つしなくなった大広間でトムの声が響く。

 

「動体反応なし。無力化は成功だな」

 

「ふぅ…」

 

「これが…マグルの…」

 

 マクゴナガルは倒れている死喰い人を見て、恐怖に駆られる。

 

「死んだのですか?」

 

「いえ、多分、気を失って居るだけだと思います。拘束しましょう」

 

 ハーマイオニーは杖を振り、気絶している死喰い人を拘束する。

 

 数分後には、大広間に居た全ての死喰い人を拘束する。

 

「動体反応確認、複数の反応がこっちに来るぞ」

 

「気付かれたのかしら?」

 

「かもな。迎撃準備をしておけ」

 

「わかったわ」

 

 ハーマイオニーとマクゴナガルは壁に隠れる。

 

 すると、杖を手にした死喰い人が、ベラトリックスを先頭に陣形を組んでいた。

 

「アレは、ベラトリックス・レストレンジ…厄介な…」

 

「ねぇ、避難状況は?」

 

「あと少しは掛かりそうだ。ここで食い止めるしかないな」

 

「そうね。さっきと、同じ方法で行きましょう」

 

「わかりました」

 

 ハーマイオニーは先程同様に、マクゴナガルにスタングレネードを手渡す。

 

「では、行きますよ」

 

 2人は同時にピンを抜き、スタングレネードを死喰い人へと投げつける。

 

「なんだあれは!」

 

「ふん!」

 

 ベラトリックスが杖を振り、空中でスタングレネードを2つとも撃ち落とす。

 

「そんな!」

 

「あそこだ!」

 

「撃て!」

 

 

 ベラトリックスの魔法を皮切りに、死喰い人が魔法を乱射する。

 

 ハーマイオニー達が隠れている壁に大量の魔法が襲い掛かる。

 

「これは…きついですね」

 

「一時撤退しましょう!」

 

 マクゴナガルの提案にハーマイオニーは頷く。

 

「煙幕を張ります!」

 

 ハーマイオニーはスモークグレネードのピンを抜き、自身の足元へと投げる。

 

 即時にスモークグレネードから煙幕が発生した。

 

「一時撤退します」

 

「わかりました!」

 

 煙に隠れる様に、ハーマイオニーとマクゴナガルは撤退を開始する。

 

「煙に紛れて逃げるつもりだ!」

 

「煙を狙え!」

 

 ベラトリックスが煙幕の中心へと魔法を複数放つ。

 

「うっ!」

 

「先生!」

 

 複数の魔法の内、1つがマクゴナガルの足を掠める。

 

 その為、マクゴナガルはその場で倒れ込む。

 

「先生!」

 

「大丈夫です! 早く行きなさい!」

 

「トム! シールド展開! マクゴナガル先生を助けるわよ!」

 

「了解。シールド展開」

 

 ハーマイオニーの周囲にシールドが展開し、シールドに添う様に煙幕が吹き飛ばされる。

 

「アクシオ! マクゴナガル!」

 

 ハーマイオニーはマクゴナガルをシールド内へ引き寄せる。

 

「あそこだ! 狙え!」

 

 死喰い人がシールドを発生しているハーマイオニー目掛け一斉に魔法を放つ。

 

「シールド損傷率、20%。早く逃げた方が良いぞ」

 

「分かってるわよ。先生。肩を貸します」

 

「助かりました」

 

 ハーマイオニーとマクゴナガルは魔法の弾幕を抜け、廊下へと撤退する。

 

 廊下に到着すると、入り口の扉に向けグレネードを投げる。

 

 数秒後には爆発が起き、廊下の入り口が瓦礫で埋もれる。

 

「これで、少しは大丈夫…先生!」

 

 マクゴナガルの足は魔法を掠めた為か、赤く爛れ、血を流していた。

 

「治療を…」

 

「大丈夫ですよ。それより、避難は?」

 

「ほぼ終了だ。後は君達くらいだろう」

 

「わかったわ」

 

「おっ、彼女達から通信が来たぞ。繋ぐよ」

 

「ナイスタイミングね」

 

『ご用件は?』

 

『大変なの! 死喰い人が! キャッ!』

 

 入り口を塞いだ瓦礫の前で爆発が起こる。

 

『大丈夫ですか?』

 

『大丈夫。マクゴナガル先生と一緒に死喰い人を押さえているわ! 他の生徒達の避難も終わっているわ。でも早く来て!』

 

『了解』

 

「先生。行きましょう」

 

「えぇ」

 

 ハーマイオニーは足を引き摺るマクゴナガルに肩を貸しながら、数分ほどかけてグリフィンドールの談話室へと到着する。

 

「先に不死鳥の騎士団の本部へ行っています。助かりましたよグレンジャー」

 

「わかりました」

 

 マクゴナガルは暖炉を使用し、避難を完了させた。

 

 ハーマイオニーはエイダ達に通信を繋ぐ。

 

「こっちの避難は完了したわ。私達は不死鳥の騎士団の本部へ向かうわ」

 

「了解。眼前の敵性勢力を排除後、向かいます」

 

「わかったわ」

 

 ハーマイオニーは暖炉へと入る。

 

「不死鳥の騎士団本部へ」

 

 ハーマイオニーは暖炉を使用し、不死鳥の騎士団本部へと避難した。

 

 




被害を最小限に抑えるには、これが最も有効な方法だと思います。

まぁ、戦力的に考えても、2人が居ないので退却戦しかありません。
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