ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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そろそろ、魔法界にも文明開化が訪れる?


護送作戦

 

   数日後、マクゴナガルから連絡が入り、ハリー護送作戦の結構日時と場所を指定される。

 

 当日、私達はステルスモードで作戦空域で待機する。

 

『聞こえますか?』

 

 マクゴナガルから通信が入る。

 

『通信状況は良好です』

 

『良かった。これよりハリーを迎えに行きます』

 

『了解。我々は既に上空で待機しています』

 

『まだ詳しい事は分かりませんが、死喰い人も動き出すはずなので、注意してください』

 

『了解』

 

 

『最優先はハリーですが、出来る事なら全員を守ってください』

 

『作戦内容把握。出来る限りの事はします』

 

 通信を切り、上空で待機を続ける。

 

 数分後、ハリーの家から複数人のハリーが隊列を組み飛び立つ。

 

 魔力の反応から、ハグリッドのバイクに同乗しているのがハリーだと判別できる。

 

 私は隊列との距離を保ちつつステルスモードで尾行する。

 

 デルフィはステルスモードで隊列に接近し、近接援護を行う。

 

 まだ、敵部隊の反応は無く、隊列のメンバーもこちらには気が付いていない様だ。

 

 飛行を開始して数分後、複数の空間湾曲と飛行する編隊を検知する。

 

「死喰い人だ!」

 

「散開!」

 

 不死鳥の騎士団員は散開し、撹乱行動に入る。

 

「ちょこまかと!」

 

 散開する不死鳥の騎士団を追う様に死喰い人も追跡を開始する。

 

『攻撃を開始します』

 

 空中で制止した私は、ステルスモードでスナイパーライフルを構える。

 

『狙撃します』

 

 照準を死喰い人の頭部にロックし引き金を引く。

 

 放たれた弾丸は超高速で飛翔し、死喰い人の脳天を撃ち抜く。

 

「──―!!」

 

「なんだ!」

 

 脳天に弾丸が直撃した死喰い人はその全身を血煙と化した。

 

 スナイパーライフルはLEV用の実弾兵器であり、オービタルフレームに対しては殆どダメージを与える事は出来ないが、人体ならば問題ない。

 

『攻撃を継続します』

 

「くそ!」

 

 死喰い人は箒で複雑な軌道を描く。

 

 しかし、箒の移動方法は体重移動が主であり、体の向きや、空気抵抗、距離などを計算すれば、簡単に頭部を狙い撃つ事が出来る。

 

 弾道を計算し、1人、2人と死喰い人を狙撃していく。

 

「なんだ! 死喰い人が消えていくぞ!」

 

「くそぉ!」

 

 1体の死喰い人が急加速し、1人のハリーに接近する。

 

 反応からして、ロンだろう。

 

「死ね!」

 

 ロンに向け死喰い人が緑色の閃光を放つ。

 

『近接防御』

 

 デルフィがロンと閃光の間に入り込み、ウアスロッドで魔法を無力化する。

 

「なに!」

 

『近接攻撃』

 

 魔法を無力化すると、ウアスロッドを横に薙ぎ、死喰い人の上半身と下半身を分離させる。

 

「何が起きているんだ!」

 

「ダンブルドアだ! きっとダンブルドアが僕達を守ってくれているんだ!」

 

 ロンが大声で叫び、他の不死鳥の騎士団を鼓舞する。

 

 しかし、死喰い人は複数のハリーに急接近し、同時攻撃を仕掛ける。

 

『ウィスプ起動』

 

 デルフィは複数のウィスプを起動させ、展開し、同時攻撃を仕掛ける死喰い人の胴体を貫く。

 

「くそ! 撤退だ!」

 

 少数となった死喰い人はその場から撤退を開始した。

 

『狙撃』

 

 私は撤退中の死喰い人を狙撃し、殲滅する。

 

『援護感謝します』

 

 マクゴナガルから通信が入る。

 

『問題ありません』

 

『目標地点まで残り半分を切りました。お気を付けください』

 

 死喰い人の迎撃が完了し、不死鳥の騎士団員に被害はない。

 

 その時、大規模なエネルギーの反応を検知する。

 

『オービタルフレーム接近。注意してください』

 

『オービタルフレーム?』

 

 人よりも一回り大きなオービタルフレーム、飛行型のナリタが3機編制で不死鳥の騎士団に接近する。

 

 ナリタ

 

 可変形高機動フレーム。

 

 可変機構により、高速戦闘が可能だ。

 

 

「なんだあれ!」

 

「ゴーレム…」

 

 ナリタが飛行形態で不死鳥の騎士団に接近し、体当たりを仕掛ける。

 

「うわぁ!!」

 

『攻撃を開始します』

 

 接近するナリタをデルフィがウアスロッドで弾き飛ばす。

 

「え?」

 

「何が…」

 

「今だ! 急げ!」

 

 シリウスが声を上げ、不死鳥の騎士団員は一斉に移動を開始する。

 

 1機のナリタが飛行形態を維持しつつ、不死鳥の騎士団に追撃を仕掛ける。

 

『狙撃します』

 

 私は、ナリタに照準を合わせると、スナイパーで撃ち抜く。

 

 放たれた弾丸は、ナリタの装甲に直撃すると、はじけ飛ぶ。

 

 やはり、オービタルフレームに対しては大した威力は無い。

 

 しかし、ナリタはこちらを脅威レベルが高いと判断したようで、不死鳥の騎士団の追撃を中止し、こちらに接近する。

 

 その間に、不死鳥の騎士団は安全圏への撤退を完了させた。

 

『味方護送対象。安全圏へ移動』

 

『了解』

 

 デルフィの横へと移動する。

 

 すると、3機のナリタが戦闘形態を整え、こちらに接近する。

 

「敵機接近」

 

「予想撃破時間30秒」

 

「了解。10秒で片付けます」

 

「了解」

 

 私は腕をブレードに変更し、ナリタ1体に切りかかる。

 

 しかし、ナリタは横へ回避すると同時に、ブレードによる高速切り掛かり攻撃を仕掛ける。

 

「防御開始」

 

 背後から接近してきたナリタを掴み、前面の敵の攻撃を防ぐ。

 

 ナリタの13連続切りにより、シールドとして使っていたナリタが大破する。

 

「バースト攻撃」

 

 バーストモードへ移行し、ナリタを切り裂く。

 

「戦闘終了」

 

 最後の1体はデルフィのウアスロッドに串刺しにされており、機能停止していた。

 

「今回の作戦結果を報告します。味方護衛対象。被害なし」

 

「敵オービタルフレーム撃破時間10秒」

 

「いい結果です」

 

 戦闘終了後、マクゴナガルから通信が入る。

 

『手助け感謝します。おかげで生徒の被害はありません』

 

『お役に立てて光栄です』

 

『また後日に連絡します』

 

『了解』

 

 作戦終了後、私達は自宅へと帰還した。

 

 

  ハリーの護送が終了後、隠れ家に全員が到着する。

 

「ふぅ…危なかったな…」

 

「ゴーレムが出て来るなんて思わなかったよ」

 

 ロンは箒を降りると、溜息を入れる。

 

「でも、不思議だったね…」

 

「何がさ?」

 

 ハリーの疑問に対して、ロンが首を傾げる。

 

「だってさ。途中で死喰い人が消えたり、倒されたり…」

 

「きっと、ダンブルドアさ。そうじゃなきゃ説明できないよ」

 

「でも、ゴーレムの攻撃だって防がれたよ」

 

「それも、ダンブルドアだろ? 今世紀最高の魔法使いなんだからそれ位出来ると思うよ」

 

「そうかなぁ?」

 

「じゃあ、何だって言うんだ?」

 

「神秘部の戦いにゴーレムが出てきたんだよ」

 

「そうだったのか」

 

「その時、ダンブルドアは手も足も出ない感じだった」

 

「じゃあ、どう言う事だ?」

 

「僕は…」

 

 ハリーは一息入れる。

 

「エイダやデルフィが助けてくれたんじゃないかな──」

 

「馬鹿な事言うなよ」

 

 ハリーの発言をロンが遮る。

 

「あいつ等はヴォルデモートと一緒に居たし、僕のハーマイオニーを誘拐したんだぞ!」

 

「誘拐って…それにハーマイオニーは君の物じゃ無いだろ?」

 

「ヴォルデモートに心を操られているんだ。だから、僕が助けなきゃいけないんだ。ダンブルドアもそう言ってたよ」

 

「うーん…そうなのかな…」

 

「そうさ! それにダンブルドアは僕に指揮官の才能があるって言ってくれたんだ!」

 

「指揮官? 君が?」

 

「そうさ! 近いうち、部下を持てるかも!」

 

 ロンは嬉しそうに、対するハリーは顔を引きつらせる。

 

「そこの2人。早く中に入りなさい」

 

 マクゴナガルが2人に対して入室を促す。

 

「早く行こうぜ。マクゴナガルがうるさいぞ」

 

「まぁ…そうだね」

 

 2人は小走りで隠れ家へと入室した。

 

「皆、無事なようじゃな」

 

 ダンブルドアは全員の帰還を確認する。

 

「途中で死喰い人の襲撃を受けましたが、全員無事です」

 

「そうか。皆無事でよかった」

 

 シリウスの報告を聞き、ダンブルドアは数回頷く。

 

「死喰い人はゴーレムまで投入してきました。かなり危険でした」

 

「左様か…よく無事じゃったな」

 

「え? 先生が護ってくれたんでしょ?」

 

 ロンが首を傾げる。

 

「ん?」

 

「だって、先生くらいじゃないと、死喰い人の魔法を防いだり、ゴーレムを倒したりなんてできないでしょ」

 

「……はて? 何の事かのぉ。まぁ、ワシは皆が無事ならそれでよいと思うぞ」

 

「ほらな。やっぱりそうだ」

 

 ロンは嬉しそうな表情をハリーに向ける。

 

「さて…今後の予定じゃが、まずは分かる限りの、分霊箱の破壊に努めたいと思う。それと、こちらの戦力の強化じゃな」

 

「でも先生。その分霊箱はどこにあるんですか?」

 

 

「おおよその見当は付いておる」

 

「え?」

 

「ミネルバの報告では既にいくつか破壊してある」

 

「そうなんですか…」

 

「裏切り者の姉妹が破壊したそうじゃ」

 

「え?」

 

「フン、じゃが分霊箱はまだほかにもある。大方、分霊箱を破壊する事で協力関係を持ちかけようという魂胆が見え見えじゃわい」

 

 ダンブルドアは不敵な笑みを浮かべる。

 

「次の目標はヘルガ・ハッフルパフの金のカップだ」

 

「それはどこに?」

 

「まだ分からん。じゃが、セブルスが探りを入れておる」

 

「なるほど…」

 

 ロンは数回頷く。

 

「アーサー。そちらの方はどうなっている?」

 

「はい、解体された闇払いは全員不死鳥の騎士団に入団し、各地で活動しています」

 

「マグルとの交渉は?」

 

「はい、マグルの方の大臣と交渉し、低価格でマグルの武器を譲ってもらっています」

 

 アーサーはそう言うと布を捲る。

 

 そこには、大砲が置かれていた。

 

 照準装置なども無く、博物館か倉庫に眠っている様な骨董品レベルの武器だが、武器知識の無いアーサーは満足気な表情を浮かべている。

 

「他にも、ご要望通り銃などを取り寄せました」

 

 テーブルの上には、数世代前の旧式の銃が並ぶ。

 

「パパ! 凄いよ!」

 

「でもこれ…エイダ達が用意したのより古そうなんだけど…」

 

「そう? よく分からないや」

 

 ロンはそう言うと、銃を手に取り眺める。

 

「弾は入ってるの?」

 

「入れ方が分からなくてね、入れてないよ」

 

「よかった…」

 

 ハリーは安堵のため息を吐く。

 

「説明書は貰ったから、後で入れてみるつもりさ」

 

「人に向けないように気を付けた方が良いね…」

 

 ハリーは小声で呟いた。

 

 




無事、ハリーの護送は成功しました。

次回作の作成に取り掛かったのですが、なかなか難しいですね。

今更ですが原作ファンに怒られそう…
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