ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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今回の被害地域はグリンゴッツです。


グリンゴッツ

 

   数日後、マクゴナガルから通信が入る。

 

『お時間よろしいですか?』

 

『問題ありません』

 

『助かります』

 

『先生? どうしたんですか?』

 

『実は──』

 

『私達が話そう』

 

 マクゴナガルの通信にシリウスが割り込む。

 

 

『シリウス?』

 

『私も居るぞ』

 

『ルーピン先生? どうしたんですか?』

 

『実は、ダンブルドアが分霊箱を発見したんだ』

 

『え? それはどこに?』

 

『実は…』

 

 シリウスは口籠る。

 

『場所はグリンゴッツなんだ…』

 

『グリンゴッツって…』

 

『あぁ、警備が厳重過ぎてな…そこで、君達の力を借りたいんだ』

 

『援護要請という事でよろしいですか?』

 

『あぁ、引き受けてくれるかな?』

 

「どうするの?」

 

 ハーマイオニーがこちらに視線を向ける。

 

「分霊箱の破壊は僕達にとっても利益になるはずだ」

 

『了解です。援護を行います』

 

『助かるよ』

 

『では、日時などが決定したら連絡しよう。それと実は、ハリーも同行するんだ』

 

『え? ハリーも?』

 

『まぁ…仕方なくな』

 

 シリウスは少し笑い声を混じらせる。

 

『だが心配しないでくれ、ハリーの事は私達がしっかりと守る』

 

『了解です』

 

『じゃあ、頼むよ』

 

 通信が終了する。

 

「まさか、グリンゴッツとはね…厳しい所に隠すものだわ」

 

「分霊箱だからな、それだけ重要なのさ」

 

「まぁ…そうね。ところで、どうやって乗り込むの?」

 

「何度かグリンゴッツには訪れた頃がありますが、防衛能力は皆無な為、交渉の結果次第では強行突入も視野に入れます」

 

「まぁ…いつも通りね…私も付いて行ってもいいかしら?」

 

「危険です」

 

「分かってるわ。でも、貴女達にばかり動いて貰うのも悪いわ。私も何かしたいの」

 

「まぁ、シールドは有る事だし、最悪の事態は起こらないだろう」

 

「了解。しかし、現場では我々の指示に従ってください」

 

「ありがとう」

 

「さて、今のうちに武器の点検でもした方が良いだろう。必要なくてもな」

 

「わかったわ」

 

 ハーマイオニーはハンドガンを取り出すと、分解を始める。

 

「そうだ。次はその部品を──違う、スライドさせるんだ」

 

「はぁ…細かすぎるわ。私苦手なのよ」

 

 ハーマイオニーは呟きながら、銃の整備に集中した。

 

 

  数日後。

 

 シリウスから連絡を受け、グリンゴッツの正面で私達は待機している。

 

「到着予定時刻です」

 

「まだ来ないわね」

 

「向こうから呼び出しておいて遅れるとは…」

 

 周囲は人気は疎らで、歩いている人々の顔も疲れの色を出している。

 

「やっぱり、皆暗い顔をしているわね…」

 

「そりゃそうだろ。今のイギリス魔法界はダンブルドア派とヴォルデモート派で対立している」

 

「どっちに転んでもまともな結果にはなら無さそうね」

 

「フッ、手厳しいね。まぁ実質無政府状態だろう」

 

 トムは呆れた様な声を上げる。

 

 その時、背後から声がかかる。

 

「遅くなってすまない」

 

 背後にはバツの悪そうな表情のシリウスとルーピンが立っていた。

 

「出掛けに準備するからいけないんだ」

 

「そう言うなって」

 

「え? ハーマイオニー? それに君達も?」

 

 シリウスの背後からハリーが現れ、驚愕している。

 

「援護要請を受けました」

 

「だって…君達は僕達を裏切ったんじゃ…」

 

「裏切った訳じゃ無いわ」

 

「強いて言うならダンブルドアに愛想が尽きたって感じだな」

 

「こ、この声!」

 

 トムの声を聞きハリーは周囲を見回し杖を取り出す。

 

「落ち着けハリー。大丈夫だ」

 

 周囲を見回すハリーをシリウスが諭す。

 

「でも…」

 

「安心してハリー。トムは敵じゃ無いわ」

 

「まぁ、敵対する気持ちは分かるさ。だが敵意は無いんだ。杖を納めてはくれないか?」

 

「う…うぅ…」

 

 ハリーはゆっくりと杖を納める。

 

「さて、それでは行こうか、目標は目の前だ」

 

「そうだな」

 

 シリウスを先頭に、私達はグリンゴッツへと歩みを進めた。

 

 グリンゴッツ内部は人気はおらず、小鬼の実が作業を行っていた。

 

 シリウスは入り口付近の窓口へ向かう。

 

「すまない、良いか?」

 

「おやおや、ご用件は?」

 

 小鬼は手を止めずに窓口で対応する。

 

「従兄妹のベラトリックス・レストレンジの金庫を開けて欲しい」

 

「当人の許可はありますか?」

 

「え?」

 

 シリウスの動きが止まる。

 

「当人様の許可が無ければ金庫はお開けできません」

 

「し、しかし、私は従兄妹だぞ」

 

「だとしてもです」

 

「だが!」

 

 シリウスは尚も食い下がる。

 

「これは…無理そうね」

 

「仕方ない。ちょっと出るよ」

 

 トムがヴォルデモートの姿でホログラム化する。

 

「え?」

 

「なぜ奴がここに!」

 

 ルーピンとハリーは杖を構える。

 

 シリウスは小鬼と交渉中の為気が付いていない様だ。

 

「まぁ、落ち着いてくれ。姿と声だけだ」

 

「そっくりね」

 

「まぁ、数年後の自分だからな。データはあるし再現は可能さ」

 

 トムはヴォルデモートの姿で両手を上げ肩を竦める。

 

「なんか…違和感があるな…」

 

 ルーピンは杖を仕舞い、呟く。

 

「さて…と」

 

「私も同行しよう。シリウスが混乱する」

 

 トムはヴォルデモートの姿でルーピンと共にシリウスの左右に移動する。

 

「これはこれは…」

 

「き、貴様は!」

 

 シリウスが杖を構えようとする手をルーピンが止める。

 

「なっ!」

 

「落ち着けシリウス、敵じゃない」

 

「そうだ、僕に敵意は無いと言っただろ」

 

「どうなって…いるんだ…」

 

「さっぱりだ…」

 

 トムは小鬼にと対面する。

 

「今回は…闇の帝王自らがお見えとは…どういったご用件…で?」

 

「なぁに、ベラトリックスから許可は出ている。金庫を開けて貰おうか」

 

「し、しかし、当人の同伴が無ければ…」

 

「俺様が、開けろ。と言っているのだぞ。2度も言わせる気か」

 

『うわぁ、板についているわね』

 

『こんな感じだろ?』

 

 小鬼は数秒考えを巡らせた後、鍵を手に取る。

 

「こ、こちらへ…」

 

「よし、行くぞ」

 

「えぇ、行きましょう」

 

 私達は小鬼の後を付いて行く。

 

「なにが…どうなっているんだ…」

 

「深く考えない方が良いかもしれないな…」

 

「僕…処理が追い付かない」

 

 少し遅れて、ハリー達が小走りで付いて来る。

 

 小鬼が扉の鍵を開けると、階段を下り、洞窟へと侵入する。

 

「こちらにお乗りください」

 

 案内された先には、旧式のトロッコと寂れたレールが敷かれていた。

 

 私達はトロッコに乗車すると、小鬼が操作し洞窟内部を移動する。

 

 ある程度移動したところで小鬼が口を開く。

 

「闇の帝王自らがお見えになるとは、余程大切な用事なのですね」

 

「下らん詮索をするな」

 

 トムが答えると小鬼は正面を向く。

 

 その時、小鬼の心拍数が上昇する。

 

「実は、ベラトリックス様から有る事を言われておりまして」

 

「黙って運転しろ」

 

 トムを無視し、小鬼がトロッコを停車させる。

 

「おい、動きが止まったぞ」

 

「誰であろうと、私以外に金庫を開けさせるな…と仰っていました」

 

 トロッコからパトランプの様な物が現れると、警告音が鳴り響く。

 

「貴様! 何をした!」

 

 シリウスが小鬼に詰め寄る。

 

「もし、私以外の者が金庫を開けようとしたら、その時は容赦するなと」

 

「おい!」

 

「それに! 我が君自らこのような場所に来る事など有りえない!!」

 

 次の瞬間、小鬼の居る運転席以外の足場が解放される。

 

「うわぁああああああ!」

 

 重力に従い、私達は落下する。

 

「どうしよう! このままじゃ!」

 

「地面と激突だな」

 

「猶予は30秒くらいかしら?」

 

「計算結果は25秒、いい線いってるじゃないか」

 

 ホログラム化を解除したトムが呟き、ハーマイオニーが答える。

 

「君達! 呑気な事言ってないで!」

 

「そうね。エイダ。デルフィ。お願いできる?」

 

「了解」

 

「バーニア起動」

 

 私とデルフィはバーニアを起動する。

 

 そのまま、私はハーマイオニーとルーピンを、デルフィがハリーとシリウスを回収する。

 

「回収完了。目的地へ移動します」

 

「助かったわ」

 

「生きた心地がしない…」

 

「私はもう慣れたわ」

 

 目的地へと移動を開始後、背後から動体反応を検知する。

 

「背後より、動体反応確認」

 

「え?」

 

 背後から、トロッコに乗ったグリンゴッツの警備員と死喰い人が急接近する。

 

「あれは! 死喰い人!」

 

「どうやらグリンゴッツは死喰い人の統治下にあるようだね」

 

「厄介なことになったわね」

 

「攻撃してきたぞ!」

 

 トロッコ上で死喰い人が杖を振り、魔法を放つ。

 

 私達は最小限の動きで魔法を回避する。

 

「取り敢えずこのままじゃ不味いわ」

 

「目的地へと撤退します」

 

 道中、巨大な滝を抜け地下金庫の入り口へと到着する。

 

「ここが…」

 

「敵対反応は背後に接近してきています」

 

「時間を稼げる?」

 

「了解」

 

 デルフィは地下金庫へと続くトロッコレールの一部をウアスロッドで破壊する。

 

「これでしばらくは時間を稼げるでしょう」

 

「急ごう!」

 

 ハリーは地下金庫の入り口に手を掛ける。

 

「あれ? 開かない!」

 

「鍵がかかっているみたいだ」

 

「鍵なんて…」

 

 シリウスとルーピンが杖を振り解錠を試みる。

 

 しかし、一向に解錠は出来ない様だ。

 

「退いてください」

 

「あ、あぁ」

 

 扉の前から3人が撤退する。

 

「Fマインリリース」

 

 ベクタートラップからフローティングマインを取り出し、扉に投げつける。

 

 次の瞬間、フローティングマインの爆発により扉が爆砕する。

 

「うぉ!」

 

「凄い…爆発だ…」

 

「解錠完了です」

 

「解錠と言うか…扉が無くなったわね」

 

「まぁ、鍵を開けたことに変わりはないか」

 

「行きましょう」

 

 私達は爆砕した扉を抜け地下金庫へと侵入する。

 

 地下金庫内部は複数の金庫の扉が設置されており、その内部に目的の品が安置されている様だ。

 

「ベラトリックス・レストレンジの金庫は…」

 

「ここだな」

 

 シリウスが金庫を発見したようで扉を指差す。

 

「開けられるか?」

 

「材質確認。可能です」

 

「では、頼む」

 

 シリウスが数歩後退る。

 

 私は腕をブレードへと変化させ扉を両断する。

 

 両断された扉は轟音と共に崩れ去る。

 

「解錠完了」

 

「……あー…うん」

 

 シリウスは何か言おうとしているが言葉が出ずにいる。

 

「僕…なんとなく言いたい事は分かるよ」

 

「そうか…」

 

 シリウスはハリーの頭に手を置き軽くなでる。

 

「さて、じゃあ、分霊箱を探してくるよ」

 

「我々は外部で見張っています」

 

 ハリーとシリウス、ルーピンが金庫の内部へと入って行った。

 

 数分後、金庫内部で魔力の反応が顕著に現れる。

 

 次の瞬間、カップを手にしたハリーを先頭に、3人が大量の金のカップに埋もれながら現れる。

 

「なに? これ?」

 

「恐らく、何らかの魔法が施されていたんだろう。罠に引っかかったんだろうな」

 

「なるほど」

 

「ふぅ、酷い目にあった」

 

 カップを片手にハリーが呟く。

 

「これ以上ここに居る必要は無いわね」

 

「撤退を開始しましょう」

 

 来た道を戻り、地下金庫入り口へと戻る。

 

「居たぞ!」

 

「動くな!」

 

 入り口の大広間は既に死喰い人と警備員の混成部隊によって包囲されていた。

 

「なんで…」

 

「トロッコレールが修復されているな」

 

「あれで来たのね」

 

「くそ…この人数では…」

 

「多勢に無勢か…」

 

 シリウスとルーピンはハリーを庇う様に前面に立ち杖を構える。

 

「動くな!」

 

「盗んだものを返せ!」

 

 死喰い人は杖を構えこちらに接近する。

 

「迎撃行動を開始します」

 

 私達は数歩前へと出る。

 

「動くなと言っただろ!」

 

 死喰い人が声を荒らげる。

 

「ファランクス展開」

 

 私はマルチウェポンデバイスを腰だめに構える。

 

「なんだ!」

 

「警告。これより攻撃行動に移ります。撤退してください」

 

「ふざけるな! 人数差が分からないのか!」

 

 激昂した死喰い人が一斉に杖を振り上げる。

 

「シールド展開」

 

 デルフィが周囲にシールドを展開する。

 

 それにより、死喰い人の攻撃が全て防がれる。

 

「なんだと!」

 

「攻撃確認。迎撃行動へ移行します」

 

「ファランクス発射」

 

 驚愕している死喰い人にファランクスを乱射する。

 

 

「うごぉ!!」

 

 ファランクスの弾幕により、複数の死喰い人が被弾し戦闘継続不能に陥る。

 

「クソ!」

 

「今です」

 

「えぇ!」

 

 ハーマイオニーが先陣を切り走り出す。

 その後に続くようにハリー達も走り出す。

 

「トロッコに乗って!」

 

「あぁ!」

 

 ハーマイオニーは死喰い人が乗車してきたトロッコに乗車する。

 

「シリウス操作できる?」

 

「あぁ!」

 

 シリウスが操縦桿をとり、トロッコが走り出す。

 

「追いかけろ!」

 

 死喰い人の残存兵力がトロッコの追撃に移行する。

 

「追いかけてきたわ!」

 

「迎撃します」

 

 私達はバーニアで浮遊しハーマイオニー達が乗るトロッコの周辺に浮遊する。

 

 死喰い人は黒い煙状に変化し周囲を飛び追撃を試みる。

 

「射撃開始」

 

「ウィスプ起動」

 

 私は周囲にウィスプを展開しビームガンを発射する。

 

 ビームガンと同調したウィスプからエネルギー弾が発射され、死喰い人を撃墜していく。

 

 デルフィは周囲にウィスプを展開し、ウィスプによる直接攻撃で敵の数を減らす。

 

 

「出口まであとどれくらい?」

 

「後500mって所だな」

 

「シリウス! 飛ばして!」

 

「あぁ!」

 

 トロッコが速度を上げる。

 

「あと少しで逃げれる…」

 

「シリウス! 前!」

 

「うぉ! レールが!」

 

 100mほど先でトロッコレールが途切れている。

 

「ブレーキ! ブレーキ!」

 

「分かってる!」

 

 シリウスがブレーキを掛けると、トロッコが金切り声を上げる。

 

 

「うぉおお! 止まらねぇ!」

 

「止まれええええええぇええええ!!!」

 

 しかし、トロッコの勢いは収まらず落下寸前となる。

 

 デルフィがトロッコの前面に回り込む。

 

「デルフィ!」

 

「衝撃に備えてください」

 

 次の瞬間、トロッコがデルフィに激突する。

 

 それにより、トロッコはレールの上で動きを止める。

 

「大丈夫?」

 

「問題ありません」

 

 デルフィにダメージは無い様だ。

 

 その時、洞窟内部に高エネルギー反応を検知する。

 

「高エネルギー反応多数確認」

 

「注意してください」

 

「え?」

 

 次の瞬間、洞窟の上部を突き破り、5機の2m級OFラプターが現れる。

 

「ゴーレムだ!」

 

「くそ! こんな所で!」

 

 ラプターの登場にシリウスは悪態を付き杖を取り出す。

 

「くらえ!」

 

 シリウスとルーピンが同時にラプターに魔法を放つ。

 

 しかし、魔法はラプターの装甲に直撃すると霧散する。

 

「くそ!」

 

「やはり、魔法では…」

 

 魔法が効果的でないことにルーピンが狼狽する。

 

「敵対象確認」

 

「攻撃行動に移行します」

 

 私達は、バーニアの出力を上昇しラプターに急接近する。

 

「危険だ!」

 

「大丈夫ですよ」

 

「え?」

 

 ハーマイオニーがそう言うと、ルーピンが唖然とする。

 

「攻撃開始」

 

 私はブレードでラプターを両断する。

 

「なんだと…」

 

「攻撃」

 

 デルフィがウアスロッドを振り、ラプターの両腕を切断する。

 

「投擲します」

 

 両腕を切断したラプターを掴むと、上空に待機していたラプターに投擲する。

 

 ラプター同士は激突し、2機の反応が消失する。

 

 残り2機のラプターがトロッコに向け攻撃を行う。

 

「シールドを展開」

 

 私はトロッコとラプターの間に割り込み、シールドにより攻撃を無効化する。

 

「どうなっているんだ…あのゴーレムのせいで…どれだけ戦線が…」

 

「あの二人は…何者なんだ…」

 

「気にしない方が良いですよ」

 

「ウィスプ起動」

 

 攻撃を防いだ後、ウィスプでラプターを引き寄せる。

 

「破壊します」

 

 掴んだラプターの首元を掴みそのままへし折る。

 

 それと同時に内部の残存メタトロンを回収する。

 

 デルフィも最後の1体にウアスロッドを突き刺すと、メタトロンを回収した。

 

「戦闘終了」

 

「撤退を開始しましょう」

 

 デルフィがハーマイオニー達が乗ったトロッコを持ち上げる。

 

「うぉ!」

 

「移動します」

 

 トロッコを手にしたまま私達は洞窟の上部へと移動する。

 

「このままじゃぶつかるぞ!!」

 

「突破します」

 

 周囲のウィスプでトロッコを空中に固定させる。

 

「何をするつもりだ?」

 

「「バーストモード移行」」

 

 私達は同時にバーストモードへと移行する。

 

「バーストショット」

 

「戌笛」

 

「「発射」」

 

 バーストショットと戌笛による3発同時攻撃により洞窟上部を破壊する。

 

 周囲に爆発の余波が走り洞窟が崩壊を始める。

 

「破壊完了」

 

「突貫します」

 

 トロッコを回収後、高速でグリンゴッツの天井を突き破り上空へと退避する。

 

「し、死ぬかと思った…」

 

「生きているんだよ…な?」

 

「見ろ! グリンゴッツが…」

 

 シリウスが下方を指差す。

 

 そこには、瓦礫と化したグリンゴッツ跡地が広がっていた。

 

「恐らく地盤が崩壊した事により完全崩壊した模様」

 

「つまり、さっきので壊したって事ね」

 

「簡単に言えばそうです」

 

「仕方の無い事です」

 

「はぁ…ものすごい損害額になりそうね…」

 

「試算しましょうか?」

 

「ちょっと…興味あるけど…やめておくわ。眩暈がしそう」

 

「了解」

 

「取り敢えず、この場から逃げよう」

 

「そうだね」

 

 

 瓦礫と化したグリンゴッツを離脱後、人気の無い場所にトロッコを降ろす。

 

「ふぅ…」

 

「危なかったな…」

 

 ハリーはトロッコから降りるとふら付きながら壁によりかかる。

 

「あぁ…君達が居てくれて助かったよ」

 

 ルーピンはトロッコから下車後、足を震わせながらこちらに一礼する。

 

「分霊箱はどうするの?」

 

「取り敢えずダンブルドアに渡す。きっと破壊するだろう」

 

 ハリーは手にした鞄に分霊箱を仕舞う。

 

「さて…それでは、私達は戻るとしよう」

 

「わかりました」

 

「君達の事はダンブルドアには秘密にしておくよ」

 

「バレたら、いろいろ五月蠅そうだしね」

 

 ハリーは疲れた表情で笑う。

 

「さて、君達も気を付けて」

 

「えぇ」

 

 シリウス達は姿現し使用しその場から姿を消した。

 

「我々も戻りましょう」

 

「そうね」

 

 

 私達も自宅へと帰還する事にした。

 




着実に魔法界の重要施設が破壊されて行きます。

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