ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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お辞儀さんとの決着の時です。


オービタルフレーム

   オービタルフレーム群を突破し、ホグワーツの眼前まで進撃する。

 

「乗り込むのじゃ!」

 

 ダンブルドアが杖を振り、それに従う様にダンブルドアの分隊が正門へと突撃する。

 

 しかし、正門上部から死喰い人が魔法による攻撃を行う。

 

「応戦しろ!」

 

 最前列でロンが声を張り上げ、杖を振る。

 

 また別の人物は正門にロケットランチャーを発射する。

 

 放たれた弾頭により、正門の破壊が成功する。

 

「行くぞ! 全員突っ込むのじゃ!」

 

 破壊した正門から、全員が玄関ホールへと雪崩れ込む。

 

「防衛しろ! これ以上行かせるな!」

 

 玄関ホールには大勢の死喰い人が待機しており、瓦礫を盾にしながらこちらに魔法を放つ。

 

「突破するのじゃ!」

 

 ダンブルドアが杖を振り、複数人の死喰い人を無力化しつつ、階段を上る。

 

「ヴォルデモートは恐らく最上階じゃ! 奴を倒すのじゃ!」

 

「最上階…」

 

 ダンブルドアに続き、ハリーも階段を駆け上がる。

 

「ハリー!」

 

 ハーマイオニーもシールド展開しつつ階段を上って行く。

 

「校長達だけでは危険です! この場は私達で持ちこたえます。貴女達2人は校長達の援護を!」

 

 マクゴナガルは杖を振りつつ声を荒らげる。

 

「了解」

 

 私は周辺の死喰い人にファランクスを展開し、十名前後を無力化した後、ダンブルドアの後を追う。

 

 

  階段を駆け上がったダンブルドアが校長室の扉を開く。

 

 そこは、以前までの校長室と一変しており、様々なエネルギーラインが壁全体を走り、中央の玉座に集まっている。

 

 玉座にはヴォルデモートが腰を掛けており、愉悦の表情を浮かべていた。

 

 そんなヴォルデモートに巨大な蛇がまとわりついている。

 

「来たか」

 

「ヴォルデモート…」

 

「観念するのじゃ! お主の負けじゃ!」

 

 ダンブルドアが杖を突き付けるがヴォルデモートは余裕な表情を見せる。

 

「まさか、ここまで追い詰められるとは思いもしなかった」

 

「それだけ、ワシ等の結束が強いという事じゃ。さぁ、観念しろ。この世を支配するのはお主ではない」

 

「フハハ」

 

 ヴォルデモートは笑い声を上げ、指を鳴らすとホグワーツ全体が大きく揺れ、周辺に高エネルギー反応が集中する。

 

 ヴォルデモートの座る玉座を守る様に保護フィールドが展開される。

 

 次の瞬間、校長室の外壁を突き破り、オービタルフレームの手がヴォルデモートの玉座を回収する。

 

「見せてやろう! これが俺様の力だ!」

 

 オービタルフレームに回収された玉座はそのままコックピットへと変貌した。

 

 校長室に空いた巨大な穴の向こうには、純白のボディに猛禽類の様な頭部装甲。

 

 背後には天使の翼のような推進器を搭載していた。

 

「あれは…まさかオービタルフレーム…」

 

 ハーマイオニーが数歩後退る。

 

「データ参照。該当項目確認。オービタルフレーム『イドロ』です」

 

 イドロ

 

 メタトロン技術を使用した最初のオービタルフレーム。

 

 詳細なデータは削除されている。

 

「アーハハハッ! さぁ! かかってくるが良い!」

 

 イドロから拡声された声が響き渡る。

 

「おのれ!」

 

 ダンブルドアが杖を振り、魔法を放つが、イドロには全く効果が無い。

 

「馬鹿め! くたばれ!」

 

 イドロがこちらに指先を向けると、爪先からエネルギー弾を連射する。

 

「ネイルガン確認」

 

「防御します」

 

 私はシールドを展開し、ハーマイオニー達を守る。

 

 その隙にデルフィがイドロの背後へとゼロシフトで移動し、ウアスロッドを構える。

 

「攻撃開始」

 

 デルフィがウアスロッドを振り下ろす瞬間、デルフィの体が横へと吹き飛ばされる。

 

「え…」

 

 ハーマイオニーはデルフィが引き飛ばされた事に驚きを隠せずにいる。

 

 デルフィが先程まで居た場所には別のオービタルフレームの姿があった。

 

「敵C型オービタルフレームネイト、確認」

 

「そんな! さっき倒したはずじゃ…」

 

「コックピットに損傷を確認。パイロットは既に死亡しています」

 

「じゃあ、なんで」

 

「現在はAIが操作している状況です」

 

「でも、あれにはAIは搭載されていないんじゃ…」

 

「恐らく、パイロットの精神がメタトロンに吸収されAI化したのでしょう」

 

「そんな事って…」

 

 ネイトはイドロの横に寄り添う様に陣形を組む。

 

「出撃します。安全なところへ避難してください」

 

「でも、デルフィが吹き飛ばされるような相手よ…危険だわ」

 

「ご心配無く。無事です」

 

 私は校長室の穴から空中へと飛び上がる。

 

 その時、吹き飛ばされたデルフィが戦線に復帰する。

 

「コネクションチェック。武装に異常無し。ダメージは軽微です」

 

 デルフィが私の隣へと移動する。

 

「フハハ! 俺様の本気を見せてやる!」

 

 イドロが両手を広げると、イドロを中心に光のフィールドが形成され、周囲に光が落ちる。

 

 その瞬間、ホグワーツ周辺の地面が割れ、中からオービタルフレームラプターが大量に放出され、私達の周囲を包囲する。

 

「やれ!」

 

 イドロが振り上げた手を下ろすと、包囲したラプターが私達にビームガンの弾幕を放つ。

 

 私達はその場で回避行動を行い、弾幕を潜り抜ける。

 

「これでもくらえ!!」

 

 イドロが手を振り上げると、ラプターが前傾姿勢となり特攻してくる。

 

「「ベクタートラップ展開」」

 

 大量のラプターが特攻仕掛けて来る中、私達はベクタートラップを最大出力で展開する。

 

 しかし、ラプターの特攻は依然として止まる気配はない。

 

 ベクタートラップ内に吸収されたラプターは分解処理され、純粋なメタトロンへと変化する。

 

 メタトロンの大量摂取により、周辺の空間に歪みが発生する。

 

「メタトロン過剰供給を確認」

 

「過剰エネルギーを修復作業に転用」

 

「修復作業急加速に進行中」

 

「全工程完了」

 

「ベクタートラップ、開放」

 

 大量のメタトロンにより、修復作業が終了し、ベクタートラップを開放する。

 

 次の瞬間、周辺の空間が歪み、光があふれ出す。

 

「ぐぉお!」

 

「エイダ! デルフィ!」

 

 ハーマイオニーが叫び声を上げる。

 

 その時、緩やかに光が収縮し、2つの巨大な人型のシルエットが浮かび上がる。

 

「「メタトロン完全吸収完了」」

 

 次の瞬間、蒼と赤の閃光が周辺に飛び散り、周囲を飛ぶ敵オービタルフレームを殲滅する。

 

「あれは…」

 

「なんと…ゴーレムじゃと…」

 

「いや、ゴーレムなんかじゃない。オービタルフレームだ」

 

 その場で戦闘を行っていた全員の視線が、2対の純白な装甲を身に纏ったオービタルフレームに注がれる。

 

 片方は、背中に六角形の集合体型ウィスプを搭載し、手に巨大なウアスロッドが握ら得ていた。

 

 もう一方は、頭部にはフェイスガードなどは無く、白い仮面の様な印象。胴体、及び脚部などの関節部は金色のフレームが露出しており、右腕には折り畳み式のブレードを装備し、左手にはシールド発生装置が装備されている。

 

「オービタルフレーム、ネイキッド・ジェフティ」

 

「オービタルフレーム、アーマーン・アヌビス」

 

「「起動」」

 

 

 ジェフティに乗り込んだ私は、神経接続を行う。

 

 それによりAI時代と同様の光景が脳内に広がる。

 

 デルフィもそれは同様の様だ。

 

「ほぉ…それがお前達の…良いだろう! 相手をしてやる!」

 

 

 イドロとネイトが戦闘隊形を取る。

 

「「戦闘を開始します」」

 

 私達は、ゼロシフトを使用し、ジェフティはイドロへ、アヌビスはネイトとの距離を一気に詰める。

 

 

「ふぬぅ!!」

 

 振り下ろしたブレードをイドロの右手に搭載されている、ガンユニットと合体した大型のブレードによって防がれる。

 

 ブレード同士が干渉し、周囲に火花が散る。

 

 アヌビスのウアスロッドによる攻撃も、ネイトは防御したようだ。

 

「くらえ!!」

 

 イドロの左指先がジェフティの頭部へ向けられる。

 

 次の瞬間、大量のネイルガンがジェフティの頭部へと放たれる。

 

 しかし、ネイルガンはジェフティが常時展開しているシールドによって防がれる。

 

「ちぃ!」

 

 ヴォルデモートは分かり易く、舌打ちをすると、イドロが距離を取る。

 

 アヌビスが相手をするネイトは無人機の為か、ダメージを気にする事無くアヌビスの攻撃行動に合わせ攻撃を行っている。

 

「ダメージ報告。損傷率5%。問題はありません」

 

 デルフィから報告が入る。

 

「了解」

 

「貴様の相手は俺様だ!」

 

 イドロの両掌から複数のホーミングレーザーが放たれる。

 

「レーザーロック。レーザーランス展開」

 

 迫り来るホーミングレーザーに対し、こちらのレーザーランスを発射し、相殺する。

 

「なんだと!」

 

「レーザーランス展開」

 

 ホーミングレーザーを相殺後、続け様にレーザーランスを発射する。

 

「くそ!」

 

 イドロはその場から飛び上がると、高速移動し、レーザーランスを回避する。

 

「追撃します」

 

 ジェフティがゼロシフトでイドロとの距離を詰める。

 

 その時、ジェフティにアヌビスが激突する。

 

 どうやら、ネイトによって投げ攻撃を行われた様だ。

 

 しかし、アヌビスもただやられた訳では無く、ネイトを撃破したようだ。

 

 ジェフティでアヌビスを受け止め、空中で静止する。

 

「ご無事ですか?」

 

「損傷率12%、戦闘継続に支障はありません。敵C型オービタルフレームネイトを撃破しました」 

 

「了解」

 

 私達は、陣形を整えイドロと対面する。

 

「貴様等…よくも!」

 

 イドロの背部ベクタートラップによる圧縮空間から2基の砲身が現れる。

 

 恐らく、コメットの様なエネルギー弾を発射するハンドランチャーだと思われる。

 

「消し炭になれ!」

 

 ハンドランチャーからエネルギー弾がこちらに向け、高速で連射される。

 

 回避可能だが、流れ弾により周辺に被害が出る恐れがある。

 

「防衛行動」

 

 ホグワーツの瓦礫の一部である、板状の廃材を手に取ると、防衛態勢に入る。

 

 廃材により強化された防御シールドにより、連射されるハンドランチャーを受け止める。

 

「攻撃開始」

 

 ゼロシフトでイドロの背後に回ったアヌビスはウアスロッドを振り下ろす。

 

「ぐおぉ!!」

 

 ウアスロッドの攻撃を背面に受け、片方の翼状推進器が破損する。

 

 しかし、イドロは片翼の出力を上げ、高度を維持する。

 

 その際、エネルギー状の羽が周囲に飛び散る。

 

「まるで、片羽の天使だな」

 

「あら、詩的な事言うのね」

 

 

 安全圏に撤退した、2人の会話が無線に混線する。

 

「おのれ! 許さん!」

 

 イドロが片手を掲げると手の平に巨大なエネルギー弾を形成する。

 

「敵対象バーストモードへ移行を確認」

 

「対消滅させます。バーストモード移行」

 

 ジェフティもバーストモードへ移行し、手の平を掲げ、巨大なエネルギー弾を形成する。

 

 それに倣う様に、アヌビスもバーストモードへ移行する。

 

「消しとべぇぇえええ!」

 

 イドロが、バーストモードショットを放つ。

 

 放たれたエネルギー弾を相殺する為に、ジェフティのバーストショットを放つ。

 

 両者のエネルギー弾が空中で直撃し、周囲にエネルギーの余波を撒き散らしながら、対消滅を起す。

 

「バーストショット、戌笛、発射」

 

 隣でアヌビスがバーストショット、戌笛を放つ。

 

 2発の、エネルギー弾がイドロに迫る。

 

「くそっ!」

 

 イドロは左腕を前面に出し、円形のフィールド発生装置によりシールドを形成する。

 

 シールドによる防御形態を整えたイドロに戌笛が直撃する。

 

「ぐおぉおおぉぉおおぉお!!」

 

 1発目でシールドにヒビが入る。

 

 2発目の直撃により、シールドが完全に破壊され、余波がイドロの装甲にヒビを入れる。

 

「お…おのれ…」

 

 大破寸前のイドロは、機体の至る所から煙を上げ、火花を散らしている。

 

 ジェフティで屋根の頂上にあるフラッグポールを手に取る。

 

「バーストモード移行」

 

 手にしたフラッグポールをバースト状態にする。

 

「投擲」

 

 イドロの上部からした方向へとフラッグポールを投擲する。

 

「あぐががうあうああああぐううううぅうぉぉお!!」

 

 投擲したフラッグポールがイドロの胴体を貫通し、クィディッチ会場に叩きつけられる。

 

 クィディッチ会場で磔にされたイドロは起動を停止する。

 

「敵オービタルフレーム起動停止を確認」

 

 オービタルフレームをベクタートラップ内に収納した私達は校長室へと着地する。

 

「大丈夫?」

 

 ハーマイオニーとハリーがこちらに歩み寄る。

 

「問題ありません」

 

「アヌビスの損傷は軽微です。現在はベクタートラップ内で自己修復中です」

 

「そう、無事なら良かったわ」

 

 ハーマイオニーが安どの表情を示す。

 

「それで…ヴォルデモートは?」

 

「あちらです」

 

 デルフィがクィディッチ会場で磔となっているイドロを指差す。

 

「あれが…」

 

「クィディッチ会場じゃ! 行くぞ!」

 

 ダンブルドアが声を張り上げる。

 

「ハリー! 来るのじゃ!」

 

「は、はい!」

 

 ダンブルドアに急かされ、ハリーが校長室を後にする。

 

「私達も行きましょう」

 

 ハリーが校長室を出た後、私達もクィディッチ会場へと足を向けた。

 




遂に、ジェフティとアヌビスがオービタルフレーム化しました。

え?
2人は既にオービタルフレーム級の火力を持って居るだろって?

その通りです。
ではなぜオービタルフレームを出したか。

理由は簡単。

そっちの方がカッコいいだろ?

まぁ、他にもオービタルフレームの用途はあるので。


お辞儀さんが搭乗していた、イドロと言う期待は。

OVAに登場する、最初のオービタルフレームです。
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