ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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ロンの運命はいかに!!!


連合艦隊完全消滅

 

   驚愕した表情のハリーがロンに問いただす。

 

「何だって…それが君の望みだというのか…」

 

『そうさ。ハーマイオニーが居るだろ? 僕にくれよ。そうすれば命までは取らないでおいてあげるよ』

 

「ふざけてる…」

 

『これだけの艦隊だ。マグル侵攻作戦に使う予定の全戦力さ。驚いた? 君達の状況をチェスで例えてあげよう。僕はキングで戦力は全部ルーク以上さ。対する君達は全員動きの遅いポーンさ。それも少数。もうチェックメイトさ。まぁ、ハーマイオニーはクイーンかも知れないね。それこそクイーンはキングの下に居るのがふさわしいと思うだろ?』

 

 ロンの自信に満ちた声が響き渡る。

 

「あんな奴がキング気取りとは笑わせる」

 

 トムは嘲笑をこぼす。

 

 そんな中、ハーマイオニーが一歩踏み出す

 

「おい、まさかと思うが、アイツの言う事を聞くわけじゃ無いだろうな。そこまで君は愚かじゃない筈だ」

 

「トム…止めないで…そうしないとロンは攻撃を始めるわ…」

 

「フン、自己犠牲のつもりか? そんなくだらない自己満足に酔いしれる程トチ狂って居るとは思わなかったよ」

 

「そんなんじゃ無いわ!」

 

「じゃあ何だって言うんだ? まさか悲劇のヒロイン気取りか? いや、彼の言葉を借りるならクイーン気取りか?」

 

「だって…そうしないと…皆が…」

 

『結論は出たか? 僕は気が短いんだ』

 

「行くわ」

 

 ハーマイオニーが歩き出す。

 

「お待ちください」

 

 歩き去ろうとするハーマイオニーをデルフィが引き留める。

 

「心配しないで…大丈夫」

 

「敵艦隊の戦力分析が終了しましたのでご報告します」

 

「敵艦隊は然したる脅威では有りません」

 

「え?」

 

「殲滅戦に要する時間は15分程度と予想されます」

 

「な。馬鹿な真似はするもんじゃ無いさ」

 

「そ、そうね」

 

『時間切れだ。それが君達の答えって事だね。分かったよ』

 

 怒りを孕んだロンの声が響き渡る。

 

『全艦攻撃開始! 奴等をやっつけろ!』

 

 全艦から、旧式の大砲による一斉射撃が行われる。

 

 しかし、その半数はこちらに着弾する事無く、地面に落ちる。

 

「砲弾の複数が接近」

 

「迎撃行動に移行します」

 

 私達は飛び上がると、接近する低速の砲弾の迎撃行動に移行する。

 

「砲弾確認」

 

「迎撃します」

 

 デルフィがウアスロッドで複数の砲弾を撃ち返す。

 

 撃ち返された砲弾は高速で敵戦艦の艦橋部を直撃するコースに乗る。

 

『やばい! 防御魔法!!』

 

 敵艦の艦橋周辺に強力な空間障壁が展開される。

 

 その障壁により、弾き返した砲弾が消滅する。

 

『ふぅ…危なかった。まぁ、この防御魔法は君達も覚えがあるよね。三大魔法学校対抗試合の時、ドラゴンに掛けた魔法さ。この船には防御魔法専用に元死喰い人とかをいっぱい乗せてるんだ』

 

「あれじゃあ…」

 

「近接攻撃に移行します」

 

 迎撃行動を終了し、敵艦隊に接近する。

 

『奴等が来るぞ! ゴーレムを出せ!』

 

 敵艦隊の甲板上部から複数のオービタルフレームラプターが発艦する。

 

 しかし、発艦したラプターの動きは鈍く、速度も遅い。

 

「敵オービタルフレームスキャン完了。構成は通常のラプターと変わりませんが、有人機タイプであり、AIは未搭載です」

 

 AI未搭載の有人機の為、迎撃は容易だ。

 

「敵オービタルフレームの殲滅を開始します」

 

「ホーミングミサイル発射」

 

 私はホーミングミサイルを最大数展開し、敵オービタルフレームに向け発射する。

 

 発射されたホーミングミサイルは直線的な軌道を描き、敵オービタルフレームに直撃する。

 

 たった1回のホーミングミサイル展開により、発艦したオービタルフレームの総てが撃墜する。

 

『クソ! 使えない奴らだ!』

 

「目標確認。着艦します」

 

「了解。私は別目標へ攻撃を行います」

 

 デルフィが距離を取り、別目標の敵艦に攻撃を開始する。

 

 敵の対空砲火シールドで防ぎつつ敵前衛艦の甲板部に着艦後、私はベクターキャノンを展開する。

 

「ベクターキャノンモードヘ移行」

 

 両手を上に上げると、私の周辺の空間が歪み、オービタルフレームの時と同じ大きさの、巨大な砲身が出現する。

 

 それを私は受け止めると、両腕を通す。

 

『ヤバいぞ! それを撃たせるな!』

 

 ロンの怒号が響き渡り、甲板上に複数の魔法使いが杖を構えて現れる。

 

「撃て! 撃ちまくれ!」

 

 様々な魔法攻撃を受けつつ、私はベクターキャノン発射工程を進める。

 

「エネルギーライン、全段直結」

 

 ベクターキャノンの砲身と私のエネルギーラインを直結させる。

 

 それにより、全身と砲身自体にも青白いエネルギーラインが走り出す。

 

 エネルギーラインの直結により、砲身の前面に6個のアンプが浮遊する。

 

「ランディングギア、アイゼン、ロック」

 

 衝撃に備え、脚部を固定する為に、赤い色のアイゼンを甲板に打ち込む。

 

「チャンバー内、正常加圧中」

 

 エネルギーがチャンバー内に集約される。

 

 それに伴い、アンプにもエネルギーが供給され始め、緩やかに回転を開始する。

 

 エネルギー供給ラインが上昇を開始する。

 

「ライフリング回転開始」

 

 エネルギーの供給が終了後、アンプが高速で回転し、ライフリングを形成する。

 

 回転速度も上昇し、安定期に入る。

 

「撃てます」

 

 ベクターキャノン発射準備完了。

 

「発射」

 

 トリガーを引き、ベクターキャノンを発射する。

 

 ベクターキャノンにより、敵魔法使いが消滅し、敵艦の艦橋部が完全に破壊される。

 

「角度調整」

 

 ベクターキャノンを発射しつつ、横に薙ぐ様に、砲身を方向転換する。

 

 それにより、敵の後衛艦隊も含め、全体の約70%を撃墜する。

 

「ベクターキャノンモード解除」

 

 エネルギーの放出が終了後、ベクターキャノンモードを解除し、巨大な砲身をベクタートラップ内に収納する。

 

 それと同時に、足場となっていた敵艦が爆発を起こす。

 

 爆風を浴びながら、上空へと飛翔する。

 

 

 デルフィは敵艦の艦橋部以外の装甲版や対空砲台などを全て破壊し、敵艦を撃破していた。

 

 撃破された敵艦は、緩やかにブラック邸付近に着底した。

 

『報告! 艦隊の約70%を損失!』

 

『これ以上は戦えない!』

 

 旗艦、アリアナから拡声された声が響く。

 

『五月蠅い! 諦めるな! 戦え!』

 

 ロンの怒号が響き渡る。

 

 そんな中、私はブラック邸付近に着底した戦艦の甲板上部に着陸する。

 

 戦艦内部に生命反応は無い。

 

「ベクターキャノンモードへ移行」

 

 残りの敵艦隊を殲滅するべく艦橋上部でベクターキャノンを展開する。

 

『今は無防備だ! 撃て! 撃つんだ!』

 

 ロンが叫び、それに呼応するように、残存艦艇が砲撃を行う。

 

「敵砲弾接近。迎撃します」

 

 デルフィが飛び上がり、ウィスプを展開させ、私に接近する砲撃を全て防ぐ。

 

「ベクターキャノンチャージ完了。撃てます」

 

「了解」

 

 デルフィがベクターキャノンの射線上から撤退する。

 

 確認後、引き金を引き、2発目のベクターキャノンを発射する。

 

『マズイ…』

 

 ロンの声が響くと同時に、敵旗艦アリアナを巻き込み、残存艦隊が消滅する。

 

「敵決戦連合艦隊、完全消滅」

 

「作戦完了。所要時間は10分です」

 

「総合判定S。撃墜王の称号を取得しました。おめでとうございます」

 

  複数の燃え上がる残骸を残しつつ、私達はブラック邸に接近した。

 

「敵連合艦隊完全撃破終了」

 

 帰還後、ハーマイオニー達が駆け寄る。

 

「大丈夫?」

 

「はい、問題ありません」

 

「良かった…」

 

「しかし…これからどうする?」

 

 シリウスが周囲を見回しながら呟く。

 

「敵部隊の発言から推察するに先程の艦隊が敵の主戦力だと判断できます」

 

「それじゃあ」

 

「ホグワーツに攻め込むならば今が好機です」

 

 その場の全員が息を呑む。

 

「今後のミッションプランを説明します」

 

 私は、地面にホログラムを転写する。

 

「我々2機がホグワーツへ攻め込みます」

 

「貴方達だけで? 危険すぎます」

 

 マクゴナガルが反対意見を出す。

 

「しかし、敵の本拠地という事もあり、激しい抵抗が予想されます」

 

「そんな中、全員を護衛しながら作戦を遂行するのは不可能です」

 

「そ…それは…確かに…」

 

「敵部隊の残存戦力の大半はホグワーツに集中すると思われます。しかし一部の部隊は引き続き、ブラック邸へ攻撃を仕掛けて来る可能性があります」

 

「その為、残った人員は防衛戦に徹してください」

 

「周辺に防衛機構などを設置します。上手く使ってください」

 

 私は、周辺3キロ圏内にステルス状態のFマインやホーミングミサイル、セントリーガンなどと言った拠点防衛兵器を設置し、ブラック邸周辺に防御陣地を構築する。

 

 そして、有事の際の為に設置していたエネルギーフィールド発生装置を起動する。

 

 それにより、ブラック邸周辺に簡易的なシールドが形成される。

 

「防御陣地の形成完了」

 

「それでは、我々は出撃します」

 

 私達はバーニアを吹かし、上昇する。

 

「気を付けて」

 

「必ず帰って来てね…」

 

「了解しました」

 

 ハーマイオニー達に見送られながら、私達はホグワーツへ向け、進撃を開始した。

 

 ホグズミード村周辺空域に接近すると、100を超えるオービタルフレームの反応を検知する。

 

「敵迎撃部隊を確認」

 

 敵オービタルフレーム群に接近する。

 

 敵部隊は、通常サイズのラプターを主力に、サイクロプス、マミーヘッド、ナリタ他多数の混成部隊となっていた。

 

「会敵まで10」

 

「ジェフティ」

 

「アヌビス」

 

「「起動します」」

 

 ジェフティを起動すると同時に、神経接続を行う。

 

「会敵します」

 

「現在の我々の戦力ならば遠距離戦でも近距離戦でも問題ありません」

 

 これより、私達は敵部隊との戦闘に突入した。

 




どんどん、人が死んでいく…一体どうして…


まぁ、当初の予定では

「僕達はヴォルデモートを倒したんですね!」

「あぁ、皆の愛の力じゃよ」

「いいえ、AIの力です」

「お主等らしい」

っていう、ほんわかした終わりを考えて居たんですが…


どうしてこうなった…
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