ハリー・ポッターと終末の魔法使い   作:サーフ

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お待たせしました。

今回はかなり短いですがご了承ください。


最終兵器

 

「ふあーハハッはあ!! 勝ちじゃぁあああ!! ワシの勝ちじゃあ!!」

 

 再度狂ったダンブルドアの笑い声が木霊する。

 

「状況の再検索を行います」

 

 私は再び、私達の武装、残存エネルギー、主柱及び、シールドの構造をスキャンし精査する。

 

「精査終了。報告します。やはり現状では破壊するに至る武装は存在しません」

 

 恐らく、シールドの破壊にはアーマーン規模の破壊力が必要となるだろう。

 

「失礼します」

 

 突如としてデルフィから尻尾状のケーブルが私に挿入される。

 

 不意な事で、一瞬だが体勢が崩れる。

 

「不明なユニットが接続されました」

 

 デルフィが口を開く。

 

「アヌビスには当初、『オーバーメガドライバー』と呼ばれる武装が搭載される予定でした」

 

 デルフィから、オーバーメガドライバーのデバイスドライバが流れ込む。

 

「現実では未搭載に終わりましたが、システムの構成は終了しています」

 

 流れ込んで来たシステムドライブを分析し、再構成する。

 

 それに伴い、私の体の周囲に青白い光が溢れ出す。

 

「システム、着床。コネクションチェック………行けます」

 

「了解。行きましょう」

 

 私達は同時に顔を上げ、ダンブルドアを見据える。

 

「ベクターキャノンモードへ移行」

 

「援護します」

 

 私は、再びベクターキャノンモードへ移行する。

 

 それと同時に、デルフィから大規模なエネルギーが流れ込む。

 

「なんじゃ…一体…何が起こっているんじゃ…」

 

 ダンブルドアは狼狽した声を上げる。

 

 しかし、私達はそんな事は気にせずシーケンスを続行する。

 

 周囲の空間が歪み、異音を発生させながらも通常時よりも巨大な砲身が2人のベクタートラップから解放される。

 

 私達は同時に歪みや火花を散らした砲身を受け止める。

 

「「エネルギーライン、全段直結」」

 

 規格外のベクターキャノンの砲身に私達は同時にエネルギーラインを直結させる。

 

 私の体からは青いエネルギーがベクターキャノンの砲身へと注がれる。

 

 対するデルフィからは赤のエネルギーラインがベクターキャノンの砲身へと注がれる。

 

 私達のエネルギーが注がれたベクターキャノンの砲身は青と赤のエネルギーラインが螺旋状に混ざり合い、光を放つ。

 

 しかし、ベクターキャノンの砲身が激しく火花を散らす。

 

「警告。エネルギーの過供給確認。このままでは危険です」

 

 規格外のエネルギーにより、ベクターキャノンの砲身の強度限界を超え、膨大な熱量により、砲身が歪み警告が流れる。

 

「エネルギーライン全段強制直結。負担は私が請け負います」

 

 ベクターキャノンの砲身へのエネルギーライの直結を強制的に継続し、過剰となったエネルギーを2人で分け合う。

 

 しかし、既に超過したエネルギーは私達の体にも火花を散らしダメージを与える。

 

 しかし、先程よりは方針に掛かる負担は軽減された様だ。

 

 その為、警告は依然として鳴りやまないが、危険レベルは若干低下した。

 

 エネルギーラインの強制直結により、シーケンスが移行し砲身の前面に6個のアンプが浮遊する。

 

「「ランディングギア、アイゼン、ウィスプロック」」

 

 私達は同時にアイゼンとジェフティのウィスプで体をその場に固定する。

 

「チャンバー内異常加圧」

 

 超過したエネルギーはチャンバー内には収まりきらず、エネルギーの圧縮限界を突破する。

 

「圧力限界を突破しました」

 

「ベクタートラップを利用し、エネルギーをチャンバー内で強制的に圧縮します」

 

 ベクタートラップにより圧縮された想定以上のエネルギーがチャンバー内に強制的に封入される。その為、砲身の至る所から、陽炎が上がり、温度が急上昇する。

 

「ライフリング回転開始」

 

 前面に現れた6個のアンプがゆっくりと加速し回転する。

 

 

 しかし、エネルギーが過剰な為不規則な回転を始める。

 

「ライフリング。回転不安定」

 

 やはり、膨大なエネルギーを安定させるためにはライフリングの数が少なすぎる。

 

「ライフリングを追加します」

 

 ライフリングの間に、デルフィから展開された6枚の翼状のウィスプ入り込む。

 

 入り込んだウィスプはアンプの代わりとなり、合計12個のアンプによりライフリングの回転速度が上昇する。

 

「ライフリングの安定確認」

 

 ベクターキャノンの砲身の前で12枚のライフリングが安定して回転を開始する。

 

 ライフリングの安定によりエネルギーの強制供給が終了する。

 

「エネルギー、充填率。計測不明」

 

 既に、ベクターキャノンモードの砲身は、大規模なエネルギーにより、自壊し始めている部分もある。

 

 このまま発射しなければ数秒で自壊を開始るだろう

 

「やめるのじゃ! お主達これがどういう事か分かっておるのか!!」

 

 ダンブルドアが声を荒らげベクターキャノンの砲身に対して恐怖を抱いている。

 

「発射時には膨大な衝撃が発生します」

 

「恐らくこちらにもダメージや損傷が発生すると予測されます」

 

「待て! 待つのじゃ!」

 

「申し訳ありませんが待つ事は出来ません」

 

 恐らく、発射すれば、私達にもダメージがある。

 

 私も、デルフィもそれは分かり切っている。

 

「「発射します」」

 

「やめろおおぉおぉおおおおぉぉぉおおおおおぉ!!!」

 

 ダンブルドアの絶叫が木霊する中で私達は同時に、引き金を引く。

 

 その瞬間。砲身から計測不可能なレベルのエネルギーが解放される。

 

 エネルギーの激流は、周囲の空間や時間軸、光や音などを巻き込み総てを飲み込みながら主柱へと付き走った。

 

 エネルギーの開放と同時に、反動と衝撃により、私とデルフィに大規模なダメージが発生する。

 

 衝撃により、体の一部が破損する。

 

 エネルギーの開放は依然として続いているが、これ以上は私達の体が限界を迎えてしまう。

 

「「ベクターキャノンモード強制解除」」

 

 全身から火花を散らしながら、私達はベクターキャノンをパージし、強制的に解除する。

 

 周囲は外壁などが吹き飛び土煙が立ち込めていた。

 




オーバーメガドライバーと言うのはあくまでも噂程度での話ですが、アヌビスの尻尾に搭載されるベクターキャノンだったようです。
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