グランブルーから地上へ行くのは間違っているだろうか?   作:クウト

16 / 31
更新速度元に戻すね。(亀更新)


今日の俺は少し運がいいらしい

あれからオッタルと別れ、ナルメアを連れてオラリオの中を歩きまわった。

ここに来てからというもの色々な場所を回って来たが未だに回り終わらない。まぁあっちこっち自由に回ってるから仕方ないか。このオラリオ散策中の間、ナルメアはと言うと。

茶店では。

 

「グランちゃん。そのコーヒー熱くない?大丈夫?火傷してない?お姉さんがふーふーしようか?」

 

服屋では。

 

「グランちゃんグランちゃん!これなんてどうかな?グランちゃんに似合うと、お姉さん思うんだけど!!」

 

屋台では。

 

「あ、グランちゃん。こっちも食べる?ならお姉さんも、グランちゃんの食べてみたいなぁ」

 

こんな感じでひたすら世話を焼かれている。

食べ物に比率が傾いているのは許してくれ。食べ歩きとか、とにかく美味しいもの巡りが趣味なんだ。服屋は最近服が破れるから新しいのを探しに行ったのだが着せ替え人形になってしまったな。

まぁそうしてると当たり前なのだが。

 

「お金がなくなる」

 

「お姉さんに任せて。大丈夫、その辺を歩けば悪い奴なんて」

 

「なにするつもり!?やめてね!?」

 

大人しくナルメアとダンジョンに向かった。

ちょっとまとまったお金が欲しいのだ。悪いがナルメアに手伝ってもらうことにしよう。

 

「お金がいるの?お姉さんグランちゃんになら、なんでも買ってあげるよ?」

 

「そこまでしてもらったら、漢としてクズい気がする」

 

「……そっか。わかったよ」

 

やけに理解が早いな。

 

「男の子のプライドもあったよね。お姉さん察しが悪くてごめんね?」

 

「そうだけど!そうやって言われるとなんか恥ずい!」

 

「フフッ。うん、わかってるから。それより、なんでお金が必要なの?」

 

「んー。防具の整備が必要だなぁって。傷だらけだしちょっと形も崩れたし」

 

オッタルとの勝負で結構傷ついてしまったのだ。まぁ、表面に少し凹凸ができたぐらいなのだが、ついつい気になってしまうのだ。

こいつの整備は必要だろうしな。

 

「なら、どこかのファミリア?に頼むの?」

 

「んー。そのつもりなんだけど、いくらぐらい金額がかかるのかは不明」

 

「ファイストスファミリアと、ゴブニュファミリアだったかな?新人さんなら安そうだけど」

 

「それはさすがにな。命を何度も救ってくれているこいつを、そこらの新人に見せたくはねぇなぁ」

 

向こうなら色々とツテもあるんだが。

この世界での友人は少ないから、中々難しい。

はぁ、ヘファイストス、ゴブニュ。このファミリアに防具の整備を頼んだら高そうなんだよなぁ。

 

「武器の方は?大丈夫なの?」

 

「んー。見る限り刃こぼれとかも無いし、斬れ味も鈍ってないんだよ」

 

「そうなの?」

 

「たぶんスキルとかの、副次的な効果なんじゃ無いかな?武器変化させた時、状態を最高に保つとか?」

 

その辺、カリオストロに調べてもらったりするべきだったか?うーん。また召喚するか?まぁ、問題が起きる前になんとか決めよう。

そしてやって来たのはダンジョン。地味に最初からこうやってダンジョンの中に入るところから一緒なのはナルメアが初めてじゃね?思い返すと飯食ったり祭り楽しんだりしかしてねぇな。ランちゃんなんて仕事頼んだだけだぜ?酷すぎるわ。だがそれでも笑顔でやってくれたランちゃんはマジ聖人。イケメン力強すぎで直視できない。

 

「とりあえず嘆きの大壁にでも行って、できたらゴライアスと戦いたいかなぁ」

 

もし戦えたら魔石を手に入れて引き返そう。

無理なら先に進むかなぁ。ダンジョンに入った時間が少し遅めだからあんまり奥にはいけないんだが……。

 

「なるようになるか」

 

「お姉さん、全力で守るからね!グランちゃん!」

 

そうして、俺とナルメア二人でダンジョンアタックをする事に。

 

「グランちゃん!はい!お姉さんもっと頑張るからね!」

 

モンスターが現れても俺が出る暇ねぇなぁ……。

ナルメアが剣を抜けばモンスターが塵となり、そのまま空中にある魔石を掴む。そしてそれをすごい勢いで俺に持ってくる。

 

「現在、サポーターのグランです。一心不乱に魔石を集めまくるナルメアに困惑しております」

 

「グランちゃん何か言った?」

 

「いや、なんでも。ありがとうねナルメア」

 

「お姉さんもっと頑張るからね!期待しててね!」

 

また、ナルメア式縮地が速くなった。

いやもう十分っていうか、俺の経験値が貯まらないというか。要するにゴライアスが出たら戦うの俺だからね!?

そんな感じで、ナルメアがやる気全開お姉さんになっている為、なんの苦労もなくやって来れた第17階層。

その大広間にある、嘆きの大壁と呼ばれるその場所には、今回は運が良かったのかゴライアスと言う巨人型モンスターが現れる。

 

「でっけぇなぁ」

 

壁を破壊し叫びながら出てくるモンスター。

こりゃ本能的な恐怖とか感じてもおかしく無いんだろうなぁ。でも、何故なのか。こういう大型って……。

 

「よく見るからなぁ」

 

「頑張ってねグランちゃん!」

 

「おーう。さてと」

 

とりあえずファイターのままで行こう。

俺はジータからの贈り物である武器をナルメアに渡し、ゴライアスが破壊し崩落している壁の破片を避けながら一気に接近する。

 

「お手手もーらい!」

 

「ゴアアァアアア!!!」

 

バハムートソード・フツルスはなんの抵抗もなくスルリとゴライアスの手を切り落とす。なんだ、こんなもんなのか?なら、別に小手調べなんてしなくともいいか。面倒だし。俺はナルメアの下まで駆け戻る。

 

「ナルメア!無銘金重!」

 

「はい!」

 

バハムートソード・フツルスを外して、ナルメアから受け取った無銘金重と入れ替え構える。

ジョブチェンジ。

剣豪。

 

「この力は仲間の為に。さぁ、一刀を持って、斬り伏せん」

 

五輪剣。

キィイイン……!

甲高い金属音の後、ゴライアスの首が落ちた。

 

 

 

ゴトリと落ちた魔石。

ふむ。また荷物が増えた。ナルメアがさっと取り出した風呂敷で包んで持ったが、なんで風呂敷なんてあったのだろうか……。

 

「なんかまたご機嫌になってない?」

 

「え?ふふふ。そんな事ないよ?ふふふふ」

 

「何があったというのか……」

 

「ふふふふ。秘密かなぁ」

 

思わず声に出てしまったが秘密らしい。

なんでや。俺そんな変なことしてないと思うんだが……。グラン君これでも周りの目とか超気にするタイプの子だからね?

 

 

 

そのまま18階層に向かい今日は一日ここで過ごすことにした。それぐらいここの雰囲気が少し好きな俺なのだが。

 

「あれ?リヴィラがなんかボロボロのような気がする」

 

「そうなの?」

 

「うん。もうちょっとしっかり作ってあったような気がするけど。行ってみようか?」

 

そうして向かったリヴィラはやはり壊れた跡が目立つ。何かあったのだろうか?街中を探索しつつ色々と見てまわる。

 

「あぁくそ!あのモンスターのせいでまただ!」

 

荒れているおっさんが出てきた。

うーん。関わるか?関わっても何もできないがその暴れたモンスターは気になる。

 

「おーい。おっさん、この街なんで壊れてるの?」

 

「あぁ?なんだこのガキ」

 

俺が聞きたいのはこの状況だけだから相手の質問は無視でいいか。ガキという言葉に反応したのか後ろにいるナルメアからのプレッシャーが凄いのは気にしないでおこう。

 

「前この階層に来た時、壊れてなかったと思うんだけど?」

 

「……変な植物型モンスターが出て来やがったんだよ。てかなんだ?お前が連れてるおっかない嬢ちゃんは。それにその角は?」

 

「この子の事?世界は広いって事。このオラリオに初めて来た人かもね。それより情報ありがとうね」

 

クムユはフード被ってたし角は見えていないだろう。ナルメアの場合直で見えるからなぁ。疑問に思われても仕方ないだろう。

それにしても植物型モンスターがまた出てたのか。地上に続きリヴィラでも出た。これは、なんと言いますか。陰謀の匂いってやつですかなぁ。誰かが狙われているのか、それとももっと大きな目的があるのかは知らないけど、ダンジョンなんてとんでも無いものに何も無いのはおかしいんだよなぁ。

さてと、とりあえず今日、泊まる場所どうしようか。




前回の話について。
ナルメアの登場。そして俺からのお知らせ?
その二つがあったからか、ジータ姉ちゃんがグラン君の為に武器を届けさしたのガンスルーされててクッソ笑った。
クソ鬼畜改悪ジータにしようと思ってたけど感想で少しは姉感があったほうが良さそうやったからつけてみたけど。ジータは泣いていい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。