グランブルーから地上へ行くのは間違っているだろうか?   作:クウト

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驚愕の事実とは後からわかる

「前から思ってたけど暴利すぎな?」

 

この街、リヴィラに泊まることを決めたのだが宿の店主が言った一言。

 

『その中身は魔石か?ならその魔石で二人だ』

 

なんて言いながらゴライアスの魔石を指差す。

カウンター破壊してやろうかと思ったわ。

その時、宿屋の主人がナルメアの事をカウズ?とか言ってたから角は珍しく無いのかもしれない。それは良かった。今度から外装とかいるかな?とか思ってたけど手間がはぶける。まぁ、大きすぎる角は珍しくないのか不安だが。あとドラフの特徴的な耳。

まぁそんな訳で、ナルメアには悪いがこのまま外で野宿をする事になったのだが、久しぶりだわなぁこんなの。

水場近くに場所を決めたらすぐ、止める暇もなくナルメアは食べ物を取りに走って行った。

 

「グランちゃん。木の実とか取ってきたよ」

 

ナルメアが帰ってきて手には沢山の食べ物を持っているが俺はそれどころではない。

 

「イメージはマッチ。マッチだ。ポッと着く感じでいいんだ。い、いくぞ?やるぞ?……ファイア」

 

ゴォオウ!!

炭が出来上がった。

もうやだ!ウィザードですらこれだ!!

あ、ナルメアが居たんだった。

 

「あ、おかえりナルメア。ごめんねこっちまだかかる。ごめんね。もうすでに四回目だけど、魔法火力馬鹿でごめんね」

 

結局ナルメアが持ってた道具で火を用意してくれた。いやもう、何から何まで世話になりっぱなしですね。

それから話をしているうちに時間も過ぎ、あたりもすっかり暗くなっている。

このダンジョンでも昼と夜?があるのだから不思議だよなぁ。感覚的にはもう日付も越えそうだ。ならそろそろナルメアとも一時的にお別れという事だ。

 

「静かだね」

 

そんな時間を惜しむかのように膝枕状態で頭を撫でられる。少し恥ずかしいが、ここは好きにさせてあげるべきだろう。向こうに帰った時少しでもジータに負担がいくのはちょっと、うんちょっと悪い気もするようなしないような。しないわ。

 

「このまま寝てもいいか?」

 

「お姉さんが消えたら地面に頭うっちゃうよ?」

 

クスクスと笑いながらそう言ってくる。

けどまぁそれでも構わん。

目を瞑って寝ようとする。俺の特技は幾つかあり、その一つはどこでもすぐに寝れるようになったというものだ。だからこの後寝てしまって何が起きようと俺にはわからん。

 

「いいよ。おやすみ」

 

「うん。おやすみグランちゃん」

 

 

 

「ん……」

 

「すぅ……すぅ……」

 

ナルメアが居た。

アレェ?あたりは少し明るくなっているんだがどういう事だ?日付を越えるまでしか召喚できないはずじゃ……。

 

「……アレのせいか?」

 

原因を一つ挙げるとするならレベルが上がったというのに、ナルメアを召喚した時、前よりも魔力切れが酷かった。一回の召喚が一日だったのが二日間召喚し続けれる様に伸びたって事?

 

「……わからん。向こうの奴らに頼むか」

 

「……ん?……グランちゃん?」

 

「あ、起こしたか?一晩中膝枕は辛かったろ?変わろうか?」

 

「……じゃあ、お願いしようかなぁ」

 

起き上がりナルメアと交代。俺ががっつり寝ちゃってたからその分寝かせてあげよう。座ったまま寝て一晩は結構キツイし。

ナルメアの頭を撫でながら思い出す。

 

「あ、オッタルから貰った魔導書があったな。タイトルは『蒼穹を行くもの』?中身どんな感じかな」

 

本を開くと、視界が蒼に包まれた。

 

『始めようか』

 

声が頭に響く。

 

『俺にとって欲しいものは?』

 

絆だ。

誰にも砕けないぐらい強い絆。

 

『俺にとって、その絆を守るには?』

 

力。

だからこそ俺は死にものぐるいで修行をした。

前世一般人だった俺には、姉、ビィ、そして仲間との絆が唯一、心の拠り所にできるものだから。

だから力を求めた。全部、全部含めて守る為に。

 

『俺にとってその力の象徴とは?』

 

武器。

守る為に、新たな力、ジョブを覚えた。

その為に様々な武器を使いこなしてみせた。

 

『でも武器は一つしか持てないよね?』

 

だからこそ寄越せ。

お前には俺の求めるものを、寄越す力があるのだろう?

この問答も飽きた。いいから俺の望みを叶えろ。

 

『俺はいつまでも強欲だなぁ』

 

それが俺だ。

強欲に仲間との絆を求め続ける。そしてその全てを守ってみせる。

 

『だな、それが俺だ』

 

ふと気がつくと元の風景が目に入ってくる。

今の、なんだったんだ?

魔導書を見つめるがさっきの様な事は起きない。

一度きりの使い捨てアイテムか?そう、使ったら後戻りができないダマスカスとかヒヒイロカネとか?……やっべぇこれ、ホイホイ貰う様なものじゃないんじゃ……。

……ジョブチェンジ。

ウィザード。

 

「そーい!ファイア!」

 

ポーイっと魔導書を放り投げファイアで燃やす。

よし。これで証拠隠滅だな。オッタルに後から返せとか言われても、そんなもん無いと言ってやろう。

 

「ふぁー、よく寝た。ありがとうグランちゃん」

 

欠伸をしながらナルメアが起き出す。

さて、またあのクソ甘い実でも食べてダンジョンから出るか。

 

 

 

ダンジョンから出て魔石を換金する。その際一悶着あったりもしたが倒したと言い続けヴァリスを受け取り、その足でダンジョンの上にある摩天楼に向かいヘファイストスファミリアの店を見に行く事にした。

 

「ん?んん!?そ、その剣を見せてはもらえんか!?」

 

誰だこいつ。

この世界で極東と呼ばれる場所の着物を彷彿させる服装をした女が現れた。

 

「誰だ?」

 

「ん?手前か?手前は椿・コルブランドという。それでその剣を見せてはもらえんか!?」

 

いや、名前言われただけでホイホイと俺のバハムートソード・フツルスを渡すと思ってるのか?昨日までつけていた無名金重はまた袋の中に入れててよかった。それもあったらなんか余計絡まれてる予感がする。

 

「グランちゃんが嫌がってるの、わからないかな?だからね?お姉さん、ちょっと離れて欲しいかなぁって思ってるのだけど?」

 

ググググとナルメアが椿・コルブランドを俺から離す。

 

「む!?その刀、それも見せてはもらえんか!?」

 

やっべぇ。こいつ明らかにめんどくさいやつだ。

 

「あれ?グラン君がなんでここに!?」

 

「あーもう。訳わかんなくなってきたぞ」

 

とりあえずナルメアに絡んできた椿・コルブランドを任せて俺はヘスティアちゃんに話を聞く事に。

 

「なんでここでそんな格好してるの?」

 

「え?えっとぉ新しいアルバイトと言うかなんというか」

 

まぁいいか。

問題は理由である。

俺もベル君も生活には十分なヴァリスを稼いでいる。神様であるヘスティアちゃんが働くことなんてないのに、それこそ俺らがダンジョンで稼いでも足りないぐらいのヴァリス……が、必要な場合だ、け?

 

「ベル君の、ヘスティアナイフいくらだヘスティア」

 

「グ、グラン君?いつもの君じゃ、僕が知っているグラン君じゃない様な気がするんだけど」

 

「いくらだ?」

 

「い、言えません」

 

俺はガシッとヘスティアちゃんの頭を掴み人気がないところまで連れて行く事にした。

 

 

 

「二億ヴァリスゥウウウ!!!!」

 

思わず絶叫。

ヘスティアナイフ。アレは二億もするらしい。

まぁ、神が作って自分と同じ様に成長する武器。高いのも納得できる。だが、だがなぁ!!!

 

「団員に黙って買うもんじゃねぇ!!!!」

 

「で、でもベル君の助けになりたかったんだよ!!」

 

「それとこれとは話がちげぇよ!!!いいか!?確かに俺たちには武器が必要だ!あの子の助けになりたいという気持ちで作ったのも理解できる!!けどなぁ!それでかかったお金を団員に告げず一人で三十五年ローンの四百二十回払い!?貰う方の気持ちも考えやがれや!!」

 

「うぅ……。ごめんよグラン君」

 

「あーいや、怒鳴って悪かった。とりあえず神ヘファイストスの所に案内してくれないか?」

 

「え?う、うん」

 

そうして俺はナルメア達と合流して神ヘファイストスのもとに行く事にした。ついでにナルメアから聞いたらさっきの椿・コルブランドはこのヘファイストスファミリアの団長らしい。

 




今のイベントひと段落したから更新しますね
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