グランブルーから地上へ行くのは間違っているだろうか?   作:クウト

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明日からイベント。


借金は早めに返さないと気になるのだ

「それで、君がコレの眷属の、グラン君ね?」

 

うちの駄女神を指差しながら神ヘファイストスはそう言った。

 

「はい。この度はうちの主神が迷惑をおかけしました」

 

「別にいいわよ。これでも神友だから見捨てるのも気がひけるしね。払うものは払ってもらうし」

 

「ここに三百万ヴァリスがありますので、これをローン返済の足しにしてください」

 

ナルメアには悪いが今回は事情が事情だ。

ゴライアスの魔石、その他魔石の換金したお金。自分の必要な分だけは残して、残りを全部神ヘファイストスの机に置いた。防具の修理はまた今度だなぁ。

 

「さ、三百万ヴァリス!?グラン君一体どうやったのさ!!」

 

ヘスティアちゃんが驚きのあまり大声をあげる。

 

「ステイタスの更新してくれますか?」

 

「それはいいけど、なんか他人行儀じゃないかい?」

 

「怒ってるとかそんなんじゃありませんので、気にしないでください」

 

「怒ってるじゃないか!!」

 

それからヘスティアちゃんをガン無視しステイタスの更新を行う。

 

グラン

Lv.2

力:B 769

耐久:D 549

器用:C 666

敏捷:A 821

魔力:A 894

《魔法》

【蒼い空】

・召喚魔法

・縁をつなぐ

・詠唱式【蒼き空、彼方の絆。結びて繋げ。今ここに求める者との共闘を】

【アイテムボックス】

・収納魔法

・望む事で発動

・無詠唱

《スキル》

【ジョブチェンジ】

・自身のジョブ編成可能化。

【黒竜の加護】

・武器の形状変化

・ステイタスの超高補正

・成長速度の高補正

 

「なんで君はそんなにステイタスの伸びが早いんだ!それに新しい魔法!?無詠唱って何さ!!」

 

ほう。アイテムボックスか。

俺は袋の中からリディル、無名金重、ルナティック・ブルームを取り出しバハムートソード・フツルスと一緒に収納したいと望む。するとスッと武器が消えた。

 

「あら?消えちゃった」

 

ナルメアが少し驚く。

 

「うん。でもこうすれば」

 

次は取り出したいと望む。

そうだな。リディルでいいか。

スッと手にリディルが現れる。

 

「なるほどなぁ。これは便利だ」

 

肩から背負う必要がなくなったな。

周りを見るとポカンとした目が複数。まぁうちの主神と神ヘファイストス、椿・コルブランドである。

 

「なにか?」

 

「はぁ、私の部屋でそんなとんでも魔法を見せつけられる身にもなってほしいわね」

 

そう言われればそうだ。

 

「その武器はなんだ!?それも見たいのだが!!」

 

「さっきからお前はそれしか言わねぇな!!」

 

なんなんだこいつは!!

そろそろ本気でめんどくさくなってきた。

迫ってくる椿・コルブランド。それを遠ざけるナルメア。騒ぐヘスティアちゃんに頭を抱える神ヘファイストス。もはやカオスである。

 

「はいはい!それで、貴方がここにきた理由はそれだけ?私としてはお金が入ってくれてありがたいのだけど」

 

「あー本当はそのお金で防具を修理するつもりだったんですけど」

 

「む?そうなのか?……ふむ、確かに少しだが修理する所はあるな。……その剣を見せてくれるなら手前が無償で引き受けよう」

 

そう言ってリディルを指差す。

うーむ。まぁ確かにお金がかからないのは魅力的だ。二億も借金があるうちのとしてはありがたい。……見るだけだしいいかなぁ。

 

「溶かしたり壊したり弄ったりしたら、怒るからな?」

 

具体的には斬る。

 

「そんなことはせん。ただ普通に見たいだけだ」

 

そう言った椿・コルブランドにリディルを渡す。

 

「ふむ。これは……」

 

集中しだしたのか俺の武器を眺めたまま黙ってしまった。……まぁどうやら鍛治師の様だし英雄武器であるこいつに興味が出たのは理解できた。本当に見るだけでしばらくしたら返してくれた。

 

「その剣、どこで手に入れたのだ?」

 

「色々旅をしているうちに巡り合ったんだよ」

 

「そうか……。できればそれを作った人に会いたかったのだが」

 

「そうね。確かにその剣を作った子は只者ではないわね」

 

そうなのか。

素材と剣をシェロカルテのところに持って行って放り投げただけだからその辺知らなかった。まぁ確かに要求素材はとんでもないものばかりだったけどな。まぁそんなことは置いといて。

 

「ヘスティアちゃん。俺、しばらくダンジョンにこもるから」

 

「え?」

 

「都合がいい魔法も手に入ったし、ダンジョンでお金稼ぎして来る。帰ってきた時とか一気に魔石交換するつもりだから騒ぎとか起きそうだけど、その時はよろしく」

 

「えぇ!?いいんだよ!?僕が働いて返していくから!」

 

はぁ……。

いや、それでもいいんだけどね?

もし、二億の借金があるファミリアと世間に知れたら俺は外歩くの嫌だよ?それに、誰も寄り付かなくなるファミリアになるだろうし。ベル君もかわいそうじゃないか。

 

「気にしなくていいよ。なぁ、椿さん。今度、他の武器も見せてあげるからまた装備の整備頼んでもいいか?」

 

「ほう?あのレベルの武器が見れるのなら、喜んで受けよう」

 

「それは良かった」

 

「なら、もう行くのかい?」

 

「準備をしてから行くよ。整備を頼んだし、その間に食料アイテム諸々買ってくる」

 

「僕も手伝おうか?」

 

ヘスティアちゃんが少し気にしているのか控えめに言ってくる。だがまぁ仕事中でもあるだろうし、途中で抜けさせるわけにはいかないだろう。

 

「大丈夫。ナルメアもいるから手伝ってもらうし」

 

「うん。だから安心してていいよ?お姉さんが手伝うから」

 

リディルを含めた装備を椿・コルブランドに渡し俺とナルメアは摩天楼から出る。さて、ナルメアには悪いがもう少し手伝ってもらおう。

 

 

 

それから、俺たちは食料やアイテムを購入しまたダンジョンに向かった。アイテム購入の際、アミッドとナルメアが一悶着起こしたりと色々あって時間を多く消費したがそれのおかげで預けた防具も受け取れた。

 

「さて、ゴライアスも居ないし一気に進むぞ」

 

「うん。お姉さん援護するね」

 

ここでいきなりだが俺のアイテムボックスについてだ。あの中に武器やらなんやらを入れる際、物に触っていないと収納できないことに気づけた。

そんなわけで

ジョブチェンジ。

オーガ。

 

「殴ってそのまま魔石回収で行こう」

 

俺とナルメアは駆け抜けた。

出てくるゴブリン等の雑魚を殴り殺し、時には瀕死状態のキラーアント複数縄で繋ぎ持ってダンジョンを歩き回る。酷い……これが人間のやる事かよ。そんな言葉が聞こえてきそうだが多くの借金の前に人は変わってしまうのだ。

 

「ジータがサラーサを連れ回した時のようにな」

 

「あれは、酷かったね……」

 

逃げ惑うスライムたち。

それを汁片手にスライムを追いかけ回すジータ。

逃げることを許されず引き摺られるサラーサ。

全てが終わった後に残ったのは、グラウンドゼロの所為で天変地異でも起こったかと思われる大地。金を担ぐジータ、表情が無くなったサラーサだった。

 

「俺と他数人でサラーサを元に戻すのは大変でした」

 

「団長ちゃんを見るだけで震え上がってたもんね……」

 

十天衆ですら恐れる姉って……。

しばらくの間サラーサは俺の側を離れることはなかった。なんか、小型犬でも飼ってる感じになってきてた様な。

 

「それを見て団長ちゃん歯ぎしりしてたんだよ?」

 

「え?今地味に思考読まなかった?」

 

「気のせいじゃないかな?」

 

二億を前にして疲れたんだろうか?

まぁいいか。

そうしているうちに18階層に着く。まだまだ進むつもりでもあったんだが。

 

「グランちゃん。もう時間も遅いし今日は休まない?」

 

「もうそんな時間?」

 

「お姉さんの感覚だとそろそろ日付けを超えちゃうかな?」

 

「そうか」

 

ナルメアの言った通り休むことにした。

ナルメアは野営の準備をしながら言ってくれたのだが、向こうに帰った後みんなに俺の状況を伝えてくれるらしい。だからまた朝にでも誰かを呼んで一緒に進む事を約束させられた。ナルメアは俺がここから先に行った事がない事も知っていたみたいで心配してくれたのだ。

 

「あ、そろそろみたいだね」

 

ナルメアの身体が少し発光しだした。

 

「うん。こっちでも色々お世話してくれてありがとな」

 

「うん!お姉さんグランちゃんといれて楽しかったから。また、呼んで欲しいな」

 

「もちろん。またなナルメア」

 

「体には気をつけてね?あと、食べ物もちゃんと食べるんだよ?それにダンジョンには危険がいっぱいだから気を」

 

あ、途中で消えてしまった。




誤字などについて。
俺はいつも気が向いた時に一気に書きなぐります。
軽く見直したりはしますが、後から誤字や変な所を見つけたりします。
もちろん見つけられないものもありまして、その辺は放置状態です。
何が言いたいかと言うと。
誤字報告をしてくれるのはありがたいですが多分直すことはありません。
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