グランブルーから地上へ行くのは間違っているだろうか?   作:クウト

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お久しぶり。
最近忙しいのと、ポケモンクエストを始めてしまったのと、イベント回ってないのに気がついて大慌てで回ってたらこれだよ。
水着回だよ!


たまにはバカンスとかもしたいのだ。

翌日。

ベル君は朝というか日の出前に出て行ったようだ。アイズとの訓練はこんな早くから行うらしい。

 

「自分の憧れと訓練なんて滅多にないんだからなぁ。運持ってるよなぁあの子」

 

付いて行こうとか思っていたが、今回はさすがに遠慮しておく。俺がしてあげるのは帰ってきたベル君に海産物を食べさせてあげる事ぐらいだ。

 

「よし!こんなもんかな?」

 

時刻は昼前。

こんな時間まで何をしていたのかというと、ボロ教会の横で瓦礫やらを使い竃を作ったり簡易バーベキューができるようにしてみた。

……なんだろう。最近まともな冒険をしてない気がする。まぁ向こうでもこんな感じで過ごしてたし違和感はないか……。戦う時は思わぬほどの激闘になるけど、というか常に死闘だけど。

まぁともかく召喚だな。

 

「さて、来いよ海産物。【蒼き空、彼方の絆。結びて繋げ。今ここに求める者との共闘を】」

 

イシュミールを頭に浮かべながら詠唱。

銀髪で綺麗な髪。磯の香りが漂うあの味。口に入れた途端爆発する旨さ。あ、途中から考えていたことがンニに変わってた。ンニ食べたい。

ってこんな事を考えてないで、しっかりと召喚をしていかないとな。

ンニのイメージの方が強い気もするが、それでもなんとかイシュミールを思い浮かべる。

魔力が抜ける虚脱感の中、イシュミールが現れた。

 

「久しぶりね、グラン」

 

目の前に広がる氷漬けの海産物。

カニに魚にそしてンニ。そしてその大きな氷を持ってきてくれたイシュミール。まぁ大きいといってもクーラーボックス一つ分ぐらいだが。

 

「ほら、これを飲んで?」

 

「んぐっ!ぷは!……久しぶりイシュミール」

 

「えぇ、そうね……。久しぶりに、グランに会えて嬉しいわ」

 

そういって微笑むイシュミール。

……なぜか、謎のプレッシャーを感じるような気がするが気のせいだろうか?イシュミールは教会の外に準備された空間を見ながら呟く。

 

「ここで、するの……?」

 

「え?あぁ、その準備をしてたんだけど」

 

外で料理をする準備は万端である。

 

「……ねぇグラン。私、ダンジョンの楽園に、行きたいわ」

 

「あそこに?なんで?」

 

「今、向こうではバカンス中なの……。だから、グランにもバカンスをしてほしくて……グランの、水着も、持ってきたわ」

 

あぁ、なるほど。

確かにあそこなら水辺もあるしバカンスを満喫できる場所のひとつなのかもしれない。

だが。

 

「イシュミールの格好は目立つからなぁ」

 

目立つ銀髪に、純白のドレス。そして美貌。

街を歩くだけで視線を集めてしまう事は明白である。だからこそこの場で満喫できるように場所を整えたのだが。

とういうかうちの団の奴ら、みんな顔面偏差値高すぎんだよ。顔面だけじゃなくてもうスタイルとかも高レベルすぎんだよなまったく。

そんな事を考えていると、少し落ち込んだ顔をしたイシュミールが話しかけてくる。

 

「ダメ、かしら……」

 

「うぅむ。その服を着ているイシュミールは好きなんだけどさ……。とりあえずイシュミールの服装を隠すために外装を用意しようか。そのあと何処か適当な所で服でも買って、できるだけここに溶け込めるようにしよう」

 

外装をかぶって適当な服屋でオラリオの住民に溶け込む作戦だ。てかここまで立派な純白のドレスなんて着てるやつはこっちでは見た事ねぇし、やっぱり綺麗だよなぁ。

 

「え?」

 

俺の発言を聞き返すイシュミール。

ここまで準備をしていたし断られるとでも思っていたのだろうか?

だが、舐めないでもらいたい。副団長として団員が望む事は出来るだけ叶えてあげたいのが俺だ。

だからこそ、ダンジョンに向かう事にした。

 

「せっかくこうして楽しむ為に呼んだんだからさ。あれもこれもダメダメ言いたくないじゃん?しばらく窮屈な思いをする事になると思うけどいいかな?」

 

「えぇ……!少しぐらい窮屈でもグランになら……私は身を委ねるわ」

 

よかった。

さっきの落ち込んだ顔が笑顔に変わってくれた。

 

「うん。なら早速行こうか!」

 

イシュミールから海産物や荷物を受け取ってアイテムボックスに入れる。さて、やる事は多いぞ!

 

 

 

あれからイシュミールの服を買って目立たないようにした後、ドレスはアイテムボックスにしまった。

そしてそのまま見つからないようにダンジョンに入っていったのだが。

 

「ここは、面白いところね」

 

イシュミールはダンジョンに出てくるモンスターを見ながらそう言った。

面白い?まぁ向こうの魔物と同じ様な奴も居るしその辺は不思議で面白いところだよなぁ。世界が違っても、産まれてくるやつは大体変わらないとかさ。でもどうして急にそんな事を?

とりあえず聞いてみるか。

 

「またどうしたよ……」

 

「壁から魔物が……出てくるなんて。壁を凍らせたら、もう出てこないのかしら……?興味深いわ」

 

「どうだろ?壁を壊したら出てこないみたいだけど、なんやらやってみるか?」

 

「……それはまた、今度にしましょう。今は、早くグランとの……短いバカンスを楽しみたいわ」

 

イシュミールはこんな風に、思っている事をそのまま言ってくれる。これが男としても副団長としても嬉しいんだよなぁ。慕ってくれてるというのがひしひしと感じられる。副団長頑張っててよかった。

 

「……そうね。グランの事は、副団長としても……好きよ」

 

「……え?今、心を読んだ?」

 

「……グランサイファーに居たら……みんなできる様になるわ。特に貴方の事だと……」

 

「団員が超人だった……」

 

なにそれエスパーかよ。

みんなどんな力に目覚めてるんですかねぇ!作品変わってくるわ!!

 

「……ユエルとかを、筆頭にして色々な人が……グランの事を分かってるわ」

 

「筆頭がユエルとか。他誰だよ」

 

「……秘密よ。ヒントをあげるなら……ジータがハンカチを噛み切るほどの、人達がいるわ」

 

なんだろ。寒気がした。

あの姉がハンカチを噛みちぎる?いやいや!一回見たことあるけど凄かったからね?鬼のような顔とか言うけど、本当に初めてそれを見ることになったのは姉のジータだった。

そう、あれは四騎士連れてお花見してきた帰り。

俺達だけでお花見をしている事を後から知ったジータは、グランサイファーに帰ってくる俺達を迎えてくれたのだ。俺とランちゃんとヴェインは肩を組み歩き、それを呆れるように見るパーシヴァル。そしてそんな俺達を包み込むように見守るジークフリート。

楽しみながら帰ってきた俺たちを迎える姉は無表情になった後、握っていた杖を握力でへし折り、顔が激変した後俺に殴りかかってきた。即座にスパルタにならなかったら死んでいたと思う。

 

「帰りたくなくなってきた」

 

「それは、悲しいわ……」

 

「え!?いやまって!ジータが俺に殴りかかって来なければ帰るから!」

 

「……そう。わかったわ……」

 

……ごめんジータ。

イシュミールはそっちに帰った途端、ジータに向かってレド・ブラストを撃ち放ちそうだ。

一瞬で氷剣を五本展開したイシュミールを見ながらそう思ってしまった。

 

 

 

所変わって目的地に到着。

相変わらず自然に溢れてて少し落ち着く。ザンクティンゼルは田舎だからこんな雰囲気の場所は好きな方だ。というか転生前から婆ちゃんの家の田舎とか大好きだった、川に足だけ入れて涼んだりしてたなぁ。

 

「ここが、ダンジョンの楽園……」

 

「うん。とりあえず水浴びができそうで、人もこなさそうな奥まで来たけど、本当にここでいいの?」

 

「えぇ、ここがいいわ。私とグランの二人きりで……楽しみましょう?」

 

まぁそう言うならいいか。

とりあえずアイテムボックスから持って来た野宿セットやら、イシュミールの荷物やら、海産物も取り出す。

適当に準備を始めようとした時だった。

 

「イシュミール!?」

 

「何、かしら?」

 

「なんでここで着替え始めてるんですかねぇ!?」

 

ふとイシュミールの方に視線を移すと、水着に着替えようと服を脱ぎかけている姿が目に映った。

いくら自然に囲まれているとは言え開放的になりすぎじゃないですかねぇ!?

 

「他に、着替えるところなんて……ないでしょう?」

 

「いや、茂みに隠れるとかあるじゃんか!俺がいるんだからここで着替えるのやめてください!」

 

「……グランになら、見られてもいいわ」

 

「なんでそんな事言い出すのさ!?」

 

グラン君大慌てである。

自分で言うのもあれだが経験がないわけではない。だがしかし、イシュミールの様な人が目の前で着替えだしたら慌てても仕方ないだろ?

 

「大丈夫よ。見られても恥ずかしい様な、身体にはしてないわ」

 

「せい!!!」

 

俺はイシュミールを茂みに投げ込んだ。

女の人に対して酷いとは思うが数々の戦闘をくぐり抜けて来たのだ。空中で体制を立て直し、茂みの向こうに着地しながらイシュミールはこう言った。

 

「……覗いても、いいのよ?」

 

「覗かねぇよ!!!!」

 

しばらくして水着に着替えて出て来たイシュミール。コルワが仕立てたその水着はイシュミールに似合っていて、イシュミールが居る場所だけ幻想的な空気を感じる。

 

「今回のバカンスは、他の子達も水着を欲しがっていたから……。私は前と同じ物なのだけど、どうかしら?」

 

「しっかり似合ってるよ。相変わらず綺麗だ」

 

「そう。なら、よかったわ」

 

コルワは今回も忙しいのか。

他の子達もって事は、イシュミールは水着を新調するのは遠慮したのだろう。コルワならそれでも作ってしまいそうなものだが、間に合わなかったのか?まぁなんにせよコルワさんお疲れ様です。ゆっくり休んでバカンスを楽しんでください。

 

「さぁ、グラン。……私達のバカンスを、始めましょう?」

 

「あぁ、楽しむとしようか!!」

 

俺たちのバカンスはまだ始まったばかりだ!!




とんでもなく打ち切り臭がする終わり方である。
しばらく忙しいから更新速度下がります。
後イシュミール難しい。イシュミール感出せてる気がしない。
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