俺が五反田弾だ!   作:黒色エンピツ

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1発:俺が五反田弾……?

「なあ、お前がアニメキャラになったらどんな事したい?」

 

「また変な事言ってんな。まあ、イケメンになれるんなら可愛い女の子とイチャイチャしたい。」

 

「ほーん、テンプレな答えだな。」

 

「うっせ。」

 

こんな会話をしたのが懐かしいな……。

 

「弾、飯だぞ。」

 

「あっはい。」

 

どうやら五反田弾という少年になってしまったみたいだ。しかし、五反田弾とはどのアニメのキャラだったかな、忘れてしまった。そもそもアニメのキャラなのかも怪しい。喜ぶべきはこの少年が将来有望な顔をしている事か。

 

「おにいー!」

 

「ん、こら、蘭。食事中に走ったら危ないだろ。」

 

「えへへ、ごめんなさーい。」

 

この子は妹の蘭。可愛い。

 

「兄ちゃんの隣で良いから、ちゃんと座って食べなさい。」

 

「はぁい。」

 

さて、飯に集中して静かになった所でこれからの事を考えよう。

とりあえずは体を鍛える事を優先するべきだろう。どんな世界でも体は資本、アニメの世界じゃなくても必要な事だ。

 

「ごっそさん。じいちゃん、ちょっと運動してくる。」

 

「おう、行ってこい。」

 

最初は体力からだな。

 

 

 

 

「はーっ……疲れた。」

 

この体割とハイスペックだな。かなり走れたぞ。

 

「ふぃー、そろそろ帰るか。」

 

家に帰ろうとしたらどこからか爆発音が聞こえた。

 

「なんだなんだぁ?ガスの元栓でも締め忘れたのか?」

 

こえぇなぁ。と思いながら空を見ると人型の何かがミサイルを相手に大立ち回りしているのが見えた。それは縦横無尽に動き回りミサイルを破壊して街を守る姿は騎士の様だった。

 

「あぁ……ISっすか。」

 

これ俺が頑張って活躍するの無理じゃないかな?と言うかそうか、五反田弾って主人公の親友だ。

 

「……女尊男卑に負けないように頑張ろ。」

 

出来れば主人公のピンチに駆け付けられるかっこいい立ち位置が良かったなぁ、チクショー。

 

 

 

 

「だからって、諦める理由にはならねぇだろぉお!」

 

鍛えろ、鍛え続けろ、何かこう凄いパワーが出るまで!

 

「ふぅー……いや、無理だろ。」

 

数ヶ月鍛えたが鍛えてもISに勝てるかと言われると微妙。一部の人間は勝ててたけど俺が勝てるか分かるねぇし。

 

「あ、ウサギに会いに行こう。」

 

 

 

 

思い立ったが吉日だ。着きました篠ノ之神社。

 

「すんませぇ〜ん、篠ノ之束さんいますかぁ〜?」

 

……返事がない。

 

「こんにちはー、ここでISの開発者がいると聞いて来たんですけどー。」

 

……居留守とか?

 

「たーばーねーちゃーん、あーそーぼー!ふぁっ」

 

足元に穴が開いて落ちた。

 

「いてっ。」

 

落ちた先はぐちゃぐちゃの研究室みたいな所だった。目の前には不機嫌でボロボロのウサギさん。

 

「何、さっきからうるさいなぁ。束さん疲れてるんだけど。」

 

「こんにちはー、IS作ってくーださい!」

 

「……流石の束さんも意思疎通出来ない相手との会話は難しいよ。」

 

「五反田弾です。」

 

「何このガキ……。」

 

「顔色悪いですね。ちゃんと食べてます?」

 

「うるさい。」

 

「俺が何か作りましょう。」

 

「バラすよ?」

 

「ストップストップ、怒らないでよ。カルシウム足りてる?」

 

「じゃあお前のカルシウムでも貰うよ。」

 

ロボットアームが出てきて手術台みたいな所に貼り付けられた。

 

「ちょ、ははは、冗談キツいですよ。」

 

「大丈夫だよ、ガキが一人消えるだけだから。」

 

「せめてISコアに触らせて!ワンタッチ!可能性とかありそうだから!」

 

「はぁ?男は使えないんだよ?無駄。」

 

「ワンチャンくれ!ほら何も全世界の人間に試した訳じゃないだろ!?」

 

「む……。それは、そうだけど。」

 

「ほら!何かいけそうな気がして来ないか!?」

 

「……何も無かったらバラす。」

 

「バッチコォォイ!!」

 

束さんが嫌々コアを触らせてくれた。

頭の中に情報が流れ込む。

 

「キタキタキタキタキタァァ!!」

 

「うそ……。」

 

勝った!IS完!

 

 

 

 

「ほらほらほらほら、だーから言ったじゃ〜ん。いけるって〜。」

 

「……。」

 

「束ちゃんも天才とは言え子供だもんねぇ。しょーがないしょーがない。」

 

「ふん!」

 

拳が横っ腹に突き刺さる。

 

「うるさいうるさい!束さんにも分からなかったのになんて君が起動出来るのさ!」

 

「ちょ、いたっ、踏むな、踏むなって!」

 

「バカバカバカー!」

 

わーん、と子供の様に泣き出してしまった。いや、えぇ……。

 

「束さん……IS作って?」

 

「えっ、この流れでそれ言うの?普通慰める所だよね?」

 

「いや、知りませんし。」

 

「ほ、ほら、束さん慰めたらIS作るかもしれないよ?」

 

「よしよし、束ちゃんいい子いい子ー。」

 

「子供扱いするなー!……無駄に上手いのが腹立つなぁ。」

 

蘭で慣れてるからね。

 

「しょーがないにゃあ、作ってあげるよ。

束さんに言うんだから案とか考えて来たんでしょ?」

 

「モッチロン!」

 

そそくさと持ってきたカバンから制作案とデザインを取り出した。

人の体に沿った鉄のスーツ、内部に搭載された数々のシステムや装備。まさにロマン。

 

「アイアンマンでっす!」

 

「ほほ〜……なるほど、面白いね。良いよ作ってあげる。」

 

万歳三唱をした。

 

「そうだね、集中してやりたいから1月後に来なよ。少し変えるけど良いよね?」

 

「あ、それはおまかせします。それじゃ!」

 

「ばいばーい!」

 

その日は気分良く帰った。

アイアンマンに俺はなる!

 

 

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